アブルッツォ州のファルネーゼが造る、ファンティーニ、シャルドネ、2014年。
テッレ・ディキエーティIGTである。
ファルネーゼのワイン造りは、1582年にファルネーゼ家の王子と結婚したオーストリアの王女、マルゲリータがこの土地でワイン造りを始めたことに遡る。
その後途絶えていたワイン造りが再開されたのは1990年からで、ファルネーゼの名前が復活した。
ファルネーゼのファンティーニ・シリーズには、このシャルドネ以外に、サンジョヴェーゼ、モンテプルチアーノ・ダブルッツォ、ピノ・グリージョ、トレッビアーノ・ダブルッツォ、スプマンテ・ココッチョーラがある。
このシリーズは、とにかく評価が高い。
イタリア30万種類のワインの中で、ベスト・コスパ・ワインに選ばれているし、各種ワイン評価誌でも高価なワインと肩を並べる評価を獲得している。
2005年の第77回アカデミー賞の受賞記念パーティでも使われたことがある。
ファルネーゼは、多くの契約農家からぶどうを仕入れている。
ぶどう造りをきめ細かく指導し、収量ではなく作付面積で買い付けるため、良い品質のぶどうを確保できるのだそうだ。
また、このシャルドネは様々なエリアの畑のぶどうをミックスして使用し、毎年の品質の安定を図っている。
パイナップルやトロピカルフルーツのような甘い果実香。
しっかりとした酸を持つため、後味は爽やか。
フレッシュで、綺麗なストラクチャーを持つ上質のシャルドネだ。
やはりファルネーゼは美味い。
今夜も楽しいお家ワインでした。