ヴァルデペーニャスのボデガス・フェルナンド・カストロ社が造る、カスティーリョ・レアル、フィンカ・エル・レホネオ、テンプラニーリョ、2012年。
D.O.ヴァルデペーニャス、テンプラニーリョ100%のワインである。
ボデガス・フェルナンド・カストロ社は、1850年創業の家族経営のワイナリー。
家族経営のワイナリーとしては最も歴史が長く、現代の当主は5代目。
フィンカ・エル・レホネオとは、騎馬闘牛場の意味。
ワイナリーの近くにスペイン最古の闘牛場があることから命名された。
エチケット上部に描かれた騎士の絵は、騎馬闘牛士なのだろう。

エチケットの下部には、D.O.ヴァルデペーニャスと書かれている。
フランスで言えばAOCワインである。
その上、ぶどうはスペインを代表する赤用のテンプラニーリョ100%。
それでいて、このワイン、実に安価なのだ。
ヴァルデペーニャスは、カスティーリャ=ラ・マンチャ州の都市。
ヴァルデペーニャスとは、”岩の谷”という意味。
2012年とまだ若いので、ほとんど濡れていない。
ヴァルデペーニャスはラ・マンチャに隣接するワイン生産地で、リオハに似た赤を生産することで有名。
このフィンカ・エル・レホネオには、レゼルヴァ、グラン・レゼルヴァの上級クラスがあり、このボトルは最も普及版。
それでも、しっかりとした果実味を持ち、酸味とタンニンのバランスも良い。
事実、タンニンはなかなか強い。
スペインのワインは、本当にレベルが上がっている。
安くて美味いテンプラニーリョに納得した、今夜も楽しいお家ワインでした。