ワインは素敵な恋の道しるべ -284ページ目

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

ボーヌで必ず立ち寄らなければならないのは、オスピス・ド・ボーヌ。

「栄光の三日間=Les Trois Glorieuses」とは、「Vente des Vins des Hospices de Beaune」で、11月の第三日曜日に開催されるオスピス・ド・ボーヌのワイン・オークションの日と前後二日を合わせた三日間のこと。

 

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『マルシェ・オー・ヴァン』でのワイン試飲を終えると、オスピス・ド・ボーヌの見学に向かう。

 

 

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入口には「オテル・デュー 1443」と書かれている。

”オテル・デュー”は”神の家”という意味で、1443年にブルゴーニュ公国の大法官、ニコラ・ロラン夫妻によって設立された、貧民のための病院(オスピス)。

 

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オスピス・ド・ボーヌの運営は500年以上にわたり、貴族たちによって寄進されたぶどう畑から生産されるワインの販売によってもたらされる収益で賄われてきた。

 

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最盛期には1,300haあったぶどう畑も、現在は60haまで縮小しているが、その85%がグラン・クリュ、プルミエ・クリュであるため人気が高く、11月の第三日曜日に開かれる競売会は世界で最も有名なオークションとなっている。

 

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中庭から見る屋根の造形が美しい。

 

 

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中庭を囲んで、入院病棟、薬室、厨房等が並んでいる。

 

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入口で入場料を支払うと、このリーフレットと音声ガイドが渡される。

日本語のガイドもあり、とても便利。

でも唯一の問題は、創立者のニコラ・ロラン夫妻に扮した声優の説明がとても長く、観て歩くのに時間が掛るのだ。

案内図の下部の四角の部屋、26番がワイン・オークションの会場。

 

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一番有名な入院病棟。

案内図の2番からの撮影。

 

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片側に15床のベッドが並び、両側を合わせて30床。

これだけ巨大な施設で病床がわずか30床というのはちょっと驚き。

 

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ベッドの奥のカーテンを開ければ、ナースの通路がある。

奥のカーテンを開けてナースが病人の看護をするのだそうだ。

 

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ナースが看護をしている絵も展示されている。

 

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入院病棟の奥には、チャペル。

ステンドグラスが美しい。

 

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目を引くのは、梁の装飾。

獣が梁を咥えて支えているのだ。

 

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ニコラ・ロランの居室には多くの絵画が所蔵されている。

 

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壁にびっしりと掛けられた絵は大きく迫力がある。

 

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天井にも絵が描かれている。

 

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ここは厨房。

ナースの人形が当時の様子を再現している。

 

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壁には、昔使われていた鍋。

 

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ここは調剤室。

 

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ありとあらゆる薬が集められ、ここで調合されていたのだそうだ。

 

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見逃せないのが、サン・ルイの間にある多翼祭壇画。

フランドル派のロジェ・ヴァイデン作、「最後の審判」。

ここでは多くの人が立ち止まって見入っている。

 

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こちらは聖書の一節、放蕩息子のタペストリー。

ゆっくり時間を掛けて見学したので、時間が無くなってしまった。

 

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外に出ると、なにやら賑やかな音楽。

 

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面白い仮装をした楽団が賑やかに練り歩いている。

もっと色々観たいが、残念ながらタイムアウト。

 

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ホテルのコンシェルジュのアドヴァイスに従い、国鉄のストライキに遭わないように早めの列車で引き揚げることにする。

 

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予定の16時53分の列車は大幅遅延で来ず、先に到着した次の列車に運よく乗車。

 

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ディジョンに戻ると、既に街は夜の帳に覆われている。

サン・ベニューニュ大聖堂には美しく灯が点っている。

この隣が私達が宿泊する、オステルリ シャポー・ルージュ。

 

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ホテルの前のサン・フィリベール教会の上には、真ん丸なお月様。

彼女と過ごすボーヌの栄光の三日間の初日の夜は、素敵に更けていきました。

 

 

 

 

 

 

 

ボーヌで開催された栄光の三日間で彼女と過ごす楽しい休日。

『マルシェ・オー・ヴァン』でのワイン試飲の続きです。

 

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次のブースに移動する間には、ワイン・ボトルの大きさと名称の展示。

左から二本目が普通サイズのブテイユで、その右隣がマグナム。

あと、ジェロボームやマチュザレムは知っているが、こんなに沢山は覚えきれない。

 

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続く展示は、赤ワインの製造工程。

彼女に色々質問され、解説するのも楽しい。

 

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五種類目でいよいよ赤ワインが出される。

シャトー・ド・ムルソーのボーヌ、ルージュ、2015年。

 

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広域クラスのワインだと、注ぐ量が多いような気がする。

グラスには『マルシェ・オー・ヴァン』の名前が入っている。

このグラスは記念にお持ち帰りくださいとのこと。

 

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通路の途中には、鉄格子で仕切られたワイン・セラーもある。

 

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次の展示は、白ワインの製造工程。

 

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六種類目のワインは、シャトー・ド・マルサネのマルサネ、レ・ロンジェロワ、2014年。

 

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ここの係りの人は気前が良く、ドボドボと注いでくれる。

 

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この先は上りの階段となり、地上階に出る。

右の暗い穴が上ってきた階段で、こちらから見ると進入禁止のマークが貼られている。

 

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ここではオスピス・ド・ボーヌのワインも売られている。

 

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この部屋にも試飲ブースが設けられている。

地下カーヴの係員は男性だったが、地上階は女性ばかり。

 

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七種類目は、オスピス・ド・ディジョンのポマール、プルミエ・クリュ、キュヴェ・プリュール・ルイ・ブリエール、2014年。

 

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皆さん試飲は終わっても、そこそこで楽しそうにお話し中。

八種類目のワインは、シャトー・ド・ムルソーのヴォルネイ、プルミエ・クリュ、クロ・デ・シェンヌ、2014年。

ちょっとした事件があって写真を撮り忘れ。

先の写真に写っていた黒いベレー帽の男性が、係りの女性がちょっと席を外した間にワインをグラスになみなみと自分で注いで立ち去ったのだ。

私達が居るブースの係りの女性と私がそれを見付け、あぁ~と同時に声を上げ、そしてお互いの驚いた顔を見て、結局大笑い。

そのために写真を撮り忘れてしまった。

 

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九種類目のワインは、オスピス・ド・ボーヌのボーヌ、プルミエ・クリュ、キュヴェ・ニコラ・ロラン、2013年。

 

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エチケットを見ると、これはオスピス・ド・ボーヌの競売会で、『マルシェ・オー・ヴァン』が競り落とし、ボトリングしたワインだ。

 

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試飲を終え、館内を見て歩く。

キリスト教関連の展示物が幾つも置かれている。

ここは、元々は礼拝堂だったのだそうだ。

 

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名板には、”古い礼拝堂 サン・フランソワ”と書かれている。

『マルシェ・オー・ヴァン』での楽しいワインの試飲を終え、次の目的地に向かうことにする。

 

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午後になり、ボーヌの街は人で溢れている。

 

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真っすぐ歩くのが困難なくらいの人混みだ。

ボーヌが華やぐ年に一度のワインの祭典、栄光の三日間で彼女と過ごす楽しい休日は続きます。

 

 

 

 

 

 

彼女と過ごすボーヌでの楽しい休日の続き。

この日はブルゴーニュ最大のワインの祭典、栄光の三日間の初日。

 

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さて、次は何を食べようかとさらに散策。

 

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フロマージュのお店も出ている。

生牡蠣の店もあるが、二人ともお腹の調子がイマイチなので、残念ながらパス。

 

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「あ、美味しそう」と彼女。

マカロンのお店のマダムと目が合ってしまった。

 

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色々な味を組み合わせて10個購入。

結局、歩きながら食べてしまった。

 

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次に見付けたのは、グルヌイユ、食用ガエルのお店。

炒めたニンニクの香ばしい香りが食欲を誘う。

「グルヌイユ、食べたかったの」と彼女。

 

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丁度二人分のテーブルが開いたので、着席。

ニンニクとパセリと一緒に炒めたグルヌイユが届く。

 

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一人前が驚くほどの大盛り。

いったいカエル何匹分なのだろうか。

彼女は数個食べただけで、「もう満足、あとは貴方が食べてね」とのこと。

結局私は1.6人前くらいを食べて、お腹がカエルのように膨らんでしまう。

 

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骨入れには、いっぱいのカエルの骨の残骸。

店の人に料金は幾らか聞くと、何と一人前€20.-。

二人で5,200円もするとは驚き。

まさにお祭り価格だ。

 

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グルヌイユ屋を出て歩いていると、「あ、クレープリーがある」と彼女。

彼女のために焼いてもらう。

写真を撮ってよいかと聞くと、このポーズ。

 

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ノリの良いムッシュは生クリームの盛りも良い。

中にはコンフィチュール、外にはたっぷりの生クリーム。

「美味しい。貴方は食べないの」と彼女。

「君の分までカエルを食べてお腹がいっぱいで、食べたいけど無理」と言いたいところだが、「僕は甘い物は控えるよ。食べ終えたらそろそろワインの試飲に行こうね」と答える。

 

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向かった先は、オスピス・ド・ボーヌのすぐ目の前にある、『マルシェ・オー・ヴァン』。

実はもう一ヶ所、Mr. vinさんお薦めの『カーヴ・ド・パトリアッシュ』にも行きたかったのだが、夜はフランス国鉄がストになる可能性があるので、16時53分の電車で必ず戻るようにとディジョンの宿泊ホテルのコンシェルジュに言われていたので、時間が無くてここにしか行けなかった。

 

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試飲を始める前に、近くのフロマージュ屋さんに立ち寄り。

試飲の途中に食べるフロマージュを購入。

 

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レセプションで料金を支払い、地下のカーヴに下る。

 

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あれ、地下には暗い空間があるだけ。

 

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少し進み角を曲がると、最初の試飲ワインのブースが現れた。

シャトー・ド・ムルソーのサヴィニー・レ・ボーヌ、ブラン、2017年。

シャトー・ド・ムルソーのワインは、日本でも二度飲んだことがある。

 

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カーヴの中を更に進むと、二種類目のブースに至る。

オスピス・ド・ディジョンのピュリニー・モンラッシェ、キュヴェ・デメジエール、2015年。

 

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買ってきたフロマージュを取り出し、少しずつ食べながらワインの試飲を進める。

シェーブルもウォッシュもどちらも美味しい。

 

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次のブースまでは長い道のり。

両側にワインの樽がずらりと並んでいる。

 

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三種里目のワインは、シャトー・ド・ムルソーのムルソー、プルミエ・クリュ、ペリエール、2014年。

係りの真面目そうな若い男性に、陽が射さない地下での仕事は大変ではないかと聞いたところ、この三日間だけのアルバイトなので大丈夫ですとのこと。

 

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やはりムルソーのプルミエ・クリュは美味い。

 

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さらにカーヴを進んだ四種類目のワインは、シャトー・ド・ムルソーのムルソー、プルミエ・クリュ、レ・シャルム・ドゥシェ、2013年。

 


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またまたムルソーのプルミエ・クリュとは嬉しい。

ボーヌの『マルシェ・オー・ヴァン』で彼女との楽しいワイン試飲は続きます。

 

 

 

 

 

 

 

再び、フランス、ブルゴーニュの旅に戻ります。

この記事の続きです。

ミシュラン二つ星レストラン、ウイリアム・フラショ、ディジョン、フランス

 

いよいよボーヌで11月の第三週末に開催される「栄光の三日間=Les Trois Glorieuses」の初日。

 

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今日は快晴。

ガール・ド・ディジョンから午前10時12分の電車に乗り、ボーヌに向かう。

 

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グラン・クリュ街道沿いを走るということで、ナパヴァレー・ワイントレインのようなものを勝手に想像していたが、実際には近代的な普通の列車。

 

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車体には、ブルゴーニュの文字と紋章。

 

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車内はとても綺麗。

でも一番驚いたのは、ボーヌまでたった20分程度乗車するだけで、料金が€10.-(約1,300円)もすること。

つまり、二人で往復で5,200円もかかってしまう。

 

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電車は平原を疾走し、あっという間にガール・ド・ボーヌに到着。

 

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電車を降りた人は全員同じ方向に歩いていくので、私達も迷うことなくその一員となって旧市街に向かう。

 

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旧市街の入り口が見えてきた。

 

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旧市街に入っても、賑やかな雰囲気はどこにもなく、ちょっと拍子抜け。

 

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しばらく進むと、テントが張られ、人が集まった広場に出た。

 

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先に進むにつれ、どんどん賑やかになる。

 

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朝寝坊をしたので、朝ご飯を食べずに出てきた。

彼女は寒いと言って、温かい食べ物を探している。

 

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スープ屋さんを見付けた。

ボーイスカウトが運営しているようだ。

一番美味しそうなエスカルゴのポタージュスープを注文。

 

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エスカルゴの美味しさが空いた胃に沁み渡る。

半分飲んでしまって写真を撮っていないことに気が付いた。

中にはエスカルゴの身がゴロゴロ入っている。

これで、€7.-。

 

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彼女は寒いと言っていたのにスープを飲むと元気になり、白ワインも飲みたいとのこと。

ワインを注いでくれるマダムはとても寒そう。

見ているだけで私も寒さを覚えてしまう。

 

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幾つかのワインの中から選んだのは、ジャコブ・フレールボーが造る、ブルゴーニュ、オート・コート・ド・ボーヌ、2016年。

マダムの爪を見ると、普段はぶどう畑の仕事もされていることがわかる。

 

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寒くても、キリリと冷えたシャルドネが美味い。

このグラスはデポジット制で、返すと€1.-戻ってくる。

でも記念に持ち帰ることにする。

グラスには、”Vente des Vins”と書かれている。

これは”ワイン・オークション”という意味。

 

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そして他の印刷物にも”Vente des Vins”。

ボーヌでは「Les Trois Glorieuses=栄光の三日間」とはどこにも書かれておらず、「158eme Vente des Vins des Hospices de Beaune=第158回オスピス・ド・ボーヌ ワイン・オークション」と記載されている。

そう、栄光の三日間とは、11月の第三日曜日に開催されるオスピス・ド・ボーヌのワインの競売会を中心とする三日間のことなのだ。

 

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ここはウフ・アン・ムーレット(ポーチドエッグの赤ワイン煮)の出店。

男性三人が身体を寄せ合って作っているところが微笑ましい。

ブルゴーニュの名物料理だが、彼女はこれぱ「パス」とのこと。

 

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ここにもメリーゴーランドが置かれている。

 

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客がいっぱいのテントを見付けた。

「やっと見つけたわ。これを食べたかったの」と彼女。

 

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エスカルゴ12個にパン一切れと白ワインが付いて、一人前€11.-。

これは美味しい。

 

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次に向かったのは、ブッフ・ブルギニヨンのお店。

ここは椅子とテーブルがないので、歩きながら食べることにする。

 

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トロトロに煮込まれた牛肉が美味い。

パン二枚とじゃがいもが付いているので、結構お腹がいっぱいになる。

彼女と過ごすボーヌの栄光の三日間での楽しい休日は続きます。

 

 

 

 

 

 

 

西麻布の一軒家フレンチ、『レストランひらまつ レゼルヴ』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。

 

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今夜の肉料理は、骨付き牛サーロインのロースト。

何時もお世話になっているスタッフの吉良さんが、焼きあがった肉をテーブルに持ってきて見せてくれる。

「こんな大きな塊で焼いても、小さなカットになって出されるのでしょうね」と彼女。

「君は健啖家だから量が足りないかもだね。でも、何時も僕以上に食べてどうしてそんなにスタイルが良いのか七不思議の一つだよ」と私。

 

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肉料理に合わせて出されたのは、ボルドー左岸。

メドックのシャトー・オー・モーラック、クリュ・ブルジョワ、2009年。

このワインの2009年は美味い。

 

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素晴らしい果実の凝縮感。

カシス、プルーン、ラズベリーに、ビターチョコレート、スミレのニュアンスも。

 

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セパージュは、カベルネ・ソーヴィニヨン60%、メルロー40%。

新樽比率は1/3、樽熟成期間は12~14ヶ月。

 

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カットされた牛サーロインが届く。

骨付きサーロインのロースト、ロメインレタスのシーザーサラダ、ソース・ベアルネーズ。

シーザーは英語読みなので、サラダセザールと言った方が良いのだろう。

 

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モーラックは牛サーロインに良く合って美味い。

気が付くと、既に三杯目。

 

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肉は骨付きで焼かれると、どうして美味しくなるのだろうか。

でも確かにヴォリュームは少ない。

ベアルネーズ・ソースは、イル・ド・フランス地方のソース。

 

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ディジェスティフは、ノルマンディーのルモルトンが造る、ポモー・ド・ノルマンディ。

ポモー・ド・ノルマンディは、ノルマンディで造られるリキュールで、リンゴジュースとカルヴァドスをブレンドし、14ヶ月以上熟成させたもの。

 

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ルモルトンのカルヴァドスは洋梨のポワレの比率が高く、一際香り高い。

そのカルヴァドスを使ったポモー・ド・ノルマンディは、美味しくないはずが無い。

 

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デセールは、長野県産シナノスイートのタルト、シナモンのアイスクリーム添え、

シナノスイートは、長野で生まれた”ふじ”と”つがる”の交配種。

真っ赤な甘い林檎だ。

長野には、シナノドルチェという新しい品種もある。

 

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これは確かに甘みの強い美味しい林檎だ。

焼き林檎にシナモンは良く合う。

 

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ディジェスティフも美味しいので二杯目。

「高原様、今夜は楽しんでいただけたでしょうか」と、代官山の『メゾン ポール・ボキューズ』のソムリエの北村さんがテーブルに現れ、驚く。

代官山からも応援に駆け付け、二階でサーヴしていたとのこと。

 

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「今夜も美味しかったわ。ありがとう。貴方のところには、ここのソムリエだけでなく、応援に来た『ひらまつ』の石井ソムリエや『メゾン』の北村ソムリエも皆さん挨拶に来てくれるのね」と彼女。

「今夜は仲の良いソムリエがここに集結していて楽しいね。今夜の君も素敵だよ」と私。

 

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今夜もお腹がいっぱいなので歩きたいということで、六本木まで肩を並べて歩く。

 

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六本木ヒルズの66プラザに上がり、再びメトロハットを下る。

 

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彼女の朝食用のサラダを買いに、何時もの成城石井に立ち寄る。

 

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今夜は時間が遅いので、サラダの種類が少ない。

それでも彼女は何個かを選んで買い物かごに入れていく。

「今夜はクロワッサンがまだあるよ」と、クロワッサンの大きな袋を彼女の買い物かごに入れ足す。

さて、そろそろ帰途に就くことにしよう。

彼女と過ごす、西麻布、六本木の夜は素敵に更けていきました。

 

 

 

 

 

 

 

六本木ヒルズで彼女と待ち合わせ。

 

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車で向かった先は西麻布の一軒家フレンチ、『レストランひらまつ レゼルヴ』。

”もうひとつの何時ものレストラン”である。

 

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正面玄関に車を乗りつけたが、閉まっている。

とうことは今夜は満席で、二階のレセプション・スペースもダイニングに使用しているということだ。

建物の横に回り、一階にある入口から入館する。

 

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レトロなエレベーターで向かったのは、三階のメイン・ダイニング。

坂元支配人に聞くと、やはり今夜も満席なのだそうだ。

 

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私達は、何時ものテーブルに案内される。

さて、今夜もどんな料理とワインに出会えるか楽しみだ。

 

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テーブルの上には、何時もパリの小物が置かれている。

今夜はエッフェル塔と凱旋門とトリコロールの雄鶏。

 

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アペリティフは、洋梨のカクテル。

「高原様、お久し振りです」と届けてくれたのは、驚いたことに広尾の『レストランひらまつ』のソムリエ、石井さん。

今夜は広尾から応援に駆け付けたのだそうだ。

 

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洋梨のピューレとシロップを、ヴーヴ・アンバルのクレマン・ド・ブルゴーニュ、ブリュット、ミレジム、2015年で割ったカクテル。

隠し味にマンゴーのピューレが加えられている。

 

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今夜はここで焼かれたバゲット。

皮はパリッと中はしっとり。

美味しいので三個も食べてしまった。

 

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そしてアペリティフも美味しいので、三杯目。

ソムリエ試験に合格し、晴れてここのソムリエールに昇格した田中さんが届けてくれた。

仲の良いスタッフがソムリエに昇格するのは嬉しいことだ。

 

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前菜は、アッシュ・パルマンティエ。

アッシュはみじん切りのこと。

パルマンティエは、それまで家畜飼料だったジャガイモを人間の食料とすることを提唱した人物の名前。

つまり、ジャガイモ料理のこと。

 

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中身は、牛肉のミンチとジャガイモのみじん切りのミートソース、オレンジ風味。

白いソースは、ジャガイモのムース。

上に振り掛けられた京都産のあられがアクセントになっている。

 

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そろそろ白ワインに切り替えることにする。

アルフォンス・メロが造る、サンセール、ラ・ムシエール、2010年。

アルフォンス・メロはサンセールで19代続く名門。

 

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華やかな柑橘の果実香と、熟成からくる完熟果実のエステル香。

熟成した良い白ワインだけが持つ複雑なストラクチャー。

何度飲んでも美味いソーヴィニヨン・ブランだ。

ラ・ムシエールは、サンセールの丘の頂上部にある最良の畑の名前。

 

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魚料理は、島根県浜田市産カマスと牛蒡のテリーヌ、土佐醤油のサバイヨンソース。

テリーヌには、カマスの実をすり潰したムースと、そのままの切り身が使われている。

添えられているのは、牛蒡のフリットとスプラウト。

 

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「牛蒡の香りが素晴らしいわね。このサバイヨンソース、お味噌みたいな味が微かにするわよ」と彼女。

「隠し味に土佐醤油が加えられているそうだよ」と私。

柔らかなムースと歯応えのある牛蒡の食感の組み合わせも面白い。

硬さが異なる素材が混ざったテリーヌを、どうやってこんなに綺麗に切断することが出来るのか不思議だ。

 

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アルフォンス・メロのサンセールとの相性も良い。

西麻布の一軒家フレンチ、『レストランひらまつ レゼルヴ』で彼女と過ごす素敵な夜は続きます。

 

 

 

 

 

 

 

高田馬場にある人気のアブルッツォ料理のイタリアン、『トラットリア・ダイ・パエサーニ』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。

 

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プリモ・ピアットは、アブルッツォ州のパスタを選んだ。

キジソースのモンテプルチアーノを練り込んだキタッラ。

 

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二人に取り分けてもこんなに量がある。

モチモチのキタッラが美味い。

 

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赤ワインは、イタリアのソムリエ資格を持つオーナーのジュゼッペ・サバティーノさんと相談し、モンテプルチアーノ・ダブルッツォ、2015年をボトルで注文。

悲しいことに、ボトルの写真を撮影忘れ。

 

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セコンド・ピアットは、骨付き仔羊肉のグリル、野菜添え。

使われている野菜は、千葉県にある自家農園で無農薬で栽培したもの。

 

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仔羊の産地は聞き忘れたが、『ワカヌイ』や『ウルトラ・チョップ』で食べている仔羊よりは大きく育った肉で、羊特有の香りもある。

三切れ出されたが、一切れがとても大きく厚みもある。

 

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三切れ目は肉の柔らかそうな部分を切り取って彼女の皿に乗せ、残った骨付きの部分を私の皿に乗せた。

 

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彼女が選んだドルチェは、スフォリアテッレ、レモンクリームとオレンジソース。

 

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私のは、プンチアブルッツォ酒入りスプモーネ、ヴィレーゼ。

 

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彼女がジェラートも食べたいというので注文。

 

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ジュゼッペさんがボトルを持ってテーブルに現れ、食後のリキュールをふるまってくれる。

アブルッツォ人が大好きな薬草酒、ジェンシアーナだ。

 

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ジェンシアーナはリンドウ科の植物。

とても苦味が効いたリキュールで、いっぱい食べた後に消化促進のために飲むのだそうだ。

 

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彼女が「半分ずつ食べましょうよ」と言って、取り分けてくれた。

彼女は初めてのドルチェを見ると、どれも試してみたくなるのだ。

 

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ドルチェを食べ終えると、ジュゼッペさんがジェンシアーナをもう一杯どうぞと出してくれた。

 

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壁にはアブルッツォの品々が所狭しと置かれ、アブルッツォ関連の書物やパンフレットも置かれている。

 

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その中からジュゼッペさんがアブルッツォ州の地図を取り出し、開いて説明してくれる。

日本語も話せるがやはりイタリア語の方が楽なので、彼女とイタリア語で話しが弾む。

私はイタリア語は出来ないが、真剣に聞いているとジュゼッペさんが何を話しているか概要はわかるのが面白い。

 

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アブルッツォ州はアドリア海に面し、北はマルケ州、南東はモリーゼ州、北西はウンブリア州、西と南西はラツィオ州と接している。

ジュゼッペさんの生まれ故郷は、モリーゼ州との州境に近い南部の街なのだそうだ。

 

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今夜の料理もワインも素晴らしかった。

ジュゼッペ・サバティーノさんに見送られ、店をあとにする。

「美味しかった。イタリア語の練習にもなったし、楽しかったわ。ねえ、また来ましょうよ」と彼女。

「楽しいのはジュゼッペさんのお人柄のお陰だね。出来るだけ早く再訪することにしよう」と私。

高田馬場で彼女と過ごす夜は、楽しく更けていきました。

 

 

 

 

 

 

 

先月のこと、東京在住のイタリア人に人気のイタリアン、『トラットリア・ダイ・パエサーニ』で彼女とディナー。

 

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高田馬場駅で待ち合わせると、お店に向かう。

ここは珍しいアブルッツォ料理のお店なのだ。

 

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外からガラス越しに中を覗くと、とっても居心地が良さそうだ。

 

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左側に厨房、右側にテーブル席。

唐辛子とニンニクがいっぱい天井からぶら下がっている。

 

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奥に進むと広めの部屋があり、そこにも幾つかのテーブル。

 

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オーナーのジュゼッペ・サバティーノさんがテーブルに現れ、「最初はスプマンテをどうぞ」とグラスに注いでくれる。

ヴェネト州のアントニーニ・チェレーザが造る、ヴィッラ・デ・ブルン、ラ・ヴェネツィアーノ、スプマンテ、エクストラ・ドライ。

 

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抜栓したてのスプマンテは泡立ちも良く美味い。

グレープフルーツ、青リンゴ、オレンジの爽やかな香り。

ぶどうは、グレーラ100%。

 

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エイのタルタル、柑橘の香り、アスパラガスを添えて。

エイの料理とは珍しい。

 

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柑橘の香りが心地良く、とても美味い。

こちらのシェフは、イタリア大使館で5年間勤務した経験を持つのだそうだ。

 

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白ワインもグラスでお薦めをお願いする。

テッラ・ダリージ、トレッビアーノ・ダブルッツォ、2016年。

アブルッツォ州を代表するぶどう、トレッビアーノで造られたワインだ。

 

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オレンジや青リンゴのフルーティーな香り。

口に含むと、酸味とミネラルのバランスが良く、熟した洋梨やパイナップルのニュアンスを持つ。

 

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入り口にハムやサラミがいっぱい入った冷蔵庫があったのが気になっていた。

ジュゼッペさんに質問すると、我が意を得たりとばかりに冷蔵庫の前に案内され、中身を取り出して説明してくれる。

 

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隣の冷蔵庫にもサラミがずらりと並んでぶら下がっている。

このサラミは新作で、コーヒーとチョコレートで味付けされているのだそうだ。

ジュゼッペさんはサラミ・マイスターの称号を持ち、ここのハム・サラミ類は全て彼のお手製。

 

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そこで、自家製アブルッツォ・サラミの盛り合わせを注文。

 

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これは何かのパテ。

説明を聞いたが忘れた。

 

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これはコッパ。

 

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豚の生ハム、羊の生ハムもある。

 

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二人に取り分けるのは、私の役目。

この野菜は、千葉の自家農園で栽培しているのだそうだ。

高田馬場のアブルッツォ料理のお店、『トラットリア・ダイ・パエサーニ』で彼女と過ごす楽しい夜は続きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

フランス旅行記はちょっとひと休み。

楽しみにしていたニュージーランド・ワインが届いた。

 

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ニュージーランド・ワインの専門輸入会社、サザンクロスが企画した、”ニュージーランド・ワイン・フライト”の第一回配布ワインである。

サザンクロス代表の檀原さんとは、広尾のナショナル麻布で昨年偶然に出会って以来のお付き合い。

それ以降、檀原さんが開催するワイン・メッセには毎回出席し、ニュージーランド・ワインを楽しんでいる。

 

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今回の企画は、サザンクロスがテーマ別に選んだワインを、三回に分けて届けるというもの。

毎月どんなワインが届くのか、それは届いてからのお楽しみ。

しかも、1本ずつ個別に買うよりもかなりお得な価格設定となっている。

そして1st Flight のテーマは、「マールボロとソーヴィニヨン・ブラン」。

 

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ワインだけでなく、こんな便利なテキストも届く。

16ページの小冊子で、ニュージーランド・ワインの概論と、届いたワインの造り手、そして個々のワインの説明が掲載されている。

2nd Flightは、「ネルソンとアロマティック品種」。

3rd Flightは、「セントラル・オタゴとピノ・ノワール」。

 

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一本目は、インヴィーヴォが造る、スパークリング、ソーヴィニヨン・ブラン。

詳しいワインの説明は、飲んだ時にテイスティング・ノートと共にアップしたいと思います。

 

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二本目は、同じくインヴィーヴォが造る、エイトポイント・バイ・インヴィーヴォ、マールボロ、ソーヴィニヨン・ブラン、2018年。

2018年と言っても、今年の秋の新酒という訳ではない。

南半球なので、今年の春に仕込まれたワインである。

 

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三本目は、インヴィーヴォが造る、マールボロ、ソーヴィニヨン・ブラン、2018年。

 

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四本目は、トゥー・リバーズが造る、マールボロ、コンバージェンス、ソーヴィニヨン・ブラン、2017年。

 

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五本目は、トゥー・リバーズ、マールボロ、トリビュータリー、ピノ・ノワール、2016年。

テーマはソーヴィニヨン・ブランでも、ピノ・ノワールが1本入っているのは嬉しい。

年末年始に飲むワインがまた増えてしまった。

興味がある方は、サザンクロスのH.P.でチェックすることができますよ。

大好きなニュージーランド・ワインのご紹介でした。

 

 

 

 

 

 

 

ディジョンでの宿泊ホテル、オステルリ シャポー・ルージュにあるミシュラン二つ星レストラン、『ウイリアム・フラショ』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。

 

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分厚いワインリストから選んだワインは、メオ・カミュゼ・フレール・エ・スール、フィサン、2014年。

 

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メオ・カミュゼのワインが高くなり手が届かなくなった今では、嬉しいメオ・カミュゼのネゴシアン物だ。

 

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彼女と乾杯。

フィサンは好きなAOC。

良い造り手のフィサンは、並のジュヴレ・シャンベルタンよりよっぽど美味い。

 

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この綺麗な光の像ができるのは、ピノ・ノワールならでは。

 

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フィサンを合わせて食べているのは、フォアグラのソテー。

 

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魚料理は、真鱈。

 

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ここでは料理にソースをかけたあと、ソース・パンはテーブル上に置かれる。

 

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身が厚く、かなりの大物だ。

真鱈の身は淡白なので、ソースの味がよく活きている。

 

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肉料理は、鹿のロティ。

 

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肉が柔らかく、臭みが全くない。

ジューと赤ワインのソースは美味しいが、これも私の基準では塩分が少し強過ぎる。

 

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残った赤ワインを飲みながら、今日のコート・ド・ニュイの小旅行について彼女と話しが弾む。

もうお腹はいっぱいなので、フロマージュはパス。

 

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ギャルソンがテーブルの横で口直しの飲み物をシェークしてくれた。

 

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ブラックカラントとリンゴのカクテル。

口中が爽やかさに包まれる。

 

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デセールは、ウォールナッツのキャラメリゼとチョコレート・タルト。

 

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香りが素晴らしい。

お腹は一杯でも食べてしまう美味しさ。

 

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デセールの後は、コーヒー。

 

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と思ったら、さらにケーキが届く。

 

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ソースを掛けてお食べ下さいとのこと。

今夜の摂取カロリーは気になるが、これも完食。

 

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そしてミニャルディーズはチョコレート。

最後まで美味しく食べさせてしまうのは、さすがミシュラン二つ星の実力。

満ち足りた思いでレストランをあとにする。

食事が終われば、そのままエレベーターに乗るだけで部屋に戻れるのが嬉しい。

彼女と過ごす、ディジョンの『ウイリアム・フラショ』での素敵な夜でした。