彼女と過ごすボーヌでの楽しい休日の続き。
この日はブルゴーニュ最大のワインの祭典、栄光の三日間の初日。
さて、次は何を食べようかとさらに散策。
フロマージュのお店も出ている。
生牡蠣の店もあるが、二人ともお腹の調子がイマイチなので、残念ながらパス。
「あ、美味しそう」と彼女。
マカロンのお店のマダムと目が合ってしまった。
色々な味を組み合わせて10個購入。
結局、歩きながら食べてしまった。
次に見付けたのは、グルヌイユ、食用ガエルのお店。
炒めたニンニクの香ばしい香りが食欲を誘う。
「グルヌイユ、食べたかったの」と彼女。
丁度二人分のテーブルが開いたので、着席。
ニンニクとパセリと一緒に炒めたグルヌイユが届く。
一人前が驚くほどの大盛り。
いったいカエル何匹分なのだろうか。
彼女は数個食べただけで、「もう満足、あとは貴方が食べてね」とのこと。
結局私は1.6人前くらいを食べて、お腹がカエルのように膨らんでしまう。
骨入れには、いっぱいのカエルの骨の残骸。
店の人に料金は幾らか聞くと、何と一人前€20.-。
二人で5,200円もするとは驚き。
まさにお祭り価格だ。
グルヌイユ屋を出て歩いていると、「あ、クレープリーがある」と彼女。
彼女のために焼いてもらう。
写真を撮ってよいかと聞くと、このポーズ。
ノリの良いムッシュは生クリームの盛りも良い。
中にはコンフィチュール、外にはたっぷりの生クリーム。
「美味しい。貴方は食べないの」と彼女。
「君の分までカエルを食べてお腹がいっぱいで、食べたいけど無理」と言いたいところだが、「僕は甘い物は控えるよ。食べ終えたらそろそろワインの試飲に行こうね」と答える。
向かった先は、オスピス・ド・ボーヌのすぐ目の前にある、『マルシェ・オー・ヴァン』。
実はもう一ヶ所、Mr. vinさんお薦めの『カーヴ・ド・パトリアッシュ』にも行きたかったのだが、夜はフランス国鉄がストになる可能性があるので、16時53分の電車で必ず戻るようにとディジョンの宿泊ホテルのコンシェルジュに言われていたので、時間が無くてここにしか行けなかった。
試飲を始める前に、近くのフロマージュ屋さんに立ち寄り。
試飲の途中に食べるフロマージュを購入。
レセプションで料金を支払い、地下のカーヴに下る。
あれ、地下には暗い空間があるだけ。
少し進み角を曲がると、最初の試飲ワインのブースが現れた。
シャトー・ド・ムルソーのサヴィニー・レ・ボーヌ、ブラン、2017年。
シャトー・ド・ムルソーのワインは、日本でも二度飲んだことがある。
カーヴの中を更に進むと、二種類目のブースに至る。
オスピス・ド・ディジョンのピュリニー・モンラッシェ、キュヴェ・デメジエール、2015年。
買ってきたフロマージュを取り出し、少しずつ食べながらワインの試飲を進める。
シェーブルもウォッシュもどちらも美味しい。
次のブースまでは長い道のり。
両側にワインの樽がずらりと並んでいる。
三種里目のワインは、シャトー・ド・ムルソーのムルソー、プルミエ・クリュ、ペリエール、2014年。
係りの真面目そうな若い男性に、陽が射さない地下での仕事は大変ではないかと聞いたところ、この三日間だけのアルバイトなので大丈夫ですとのこと。
やはりムルソーのプルミエ・クリュは美味い。
さらにカーヴを進んだ四種類目のワインは、シャトー・ド・ムルソーのムルソー、プルミエ・クリュ、レ・シャルム・ドゥシェ、2013年。
またまたムルソーのプルミエ・クリュとは嬉しい。
ボーヌの『マルシェ・オー・ヴァン』で彼女との楽しいワイン試飲は続きます。