再び、フランス、ブルゴーニュの旅に戻ります。
この記事の続きです。
⇒ミシュラン二つ星レストラン、ウイリアム・フラショ、ディジョン、フランス
いよいよボーヌで11月の第三週末に開催される「栄光の三日間=Les Trois Glorieuses」の初日。
今日は快晴。
ガール・ド・ディジョンから午前10時12分の電車に乗り、ボーヌに向かう。
グラン・クリュ街道沿いを走るということで、ナパヴァレー・ワイントレインのようなものを勝手に想像していたが、実際には近代的な普通の列車。
車体には、ブルゴーニュの文字と紋章。
車内はとても綺麗。
でも一番驚いたのは、ボーヌまでたった20分程度乗車するだけで、料金が€10.-(約1,300円)もすること。
つまり、二人で往復で5,200円もかかってしまう。
電車は平原を疾走し、あっという間にガール・ド・ボーヌに到着。
電車を降りた人は全員同じ方向に歩いていくので、私達も迷うことなくその一員となって旧市街に向かう。
旧市街の入り口が見えてきた。
旧市街に入っても、賑やかな雰囲気はどこにもなく、ちょっと拍子抜け。
しばらく進むと、テントが張られ、人が集まった広場に出た。
先に進むにつれ、どんどん賑やかになる。
朝寝坊をしたので、朝ご飯を食べずに出てきた。
彼女は寒いと言って、温かい食べ物を探している。
スープ屋さんを見付けた。
ボーイスカウトが運営しているようだ。
一番美味しそうなエスカルゴのポタージュスープを注文。
エスカルゴの美味しさが空いた胃に沁み渡る。
半分飲んでしまって写真を撮っていないことに気が付いた。
中にはエスカルゴの身がゴロゴロ入っている。
これで、€7.-。
彼女は寒いと言っていたのにスープを飲むと元気になり、白ワインも飲みたいとのこと。
ワインを注いでくれるマダムはとても寒そう。
見ているだけで私も寒さを覚えてしまう。
幾つかのワインの中から選んだのは、ジャコブ・フレールボーが造る、ブルゴーニュ、オート・コート・ド・ボーヌ、2016年。
マダムの爪を見ると、普段はぶどう畑の仕事もされていることがわかる。
寒くても、キリリと冷えたシャルドネが美味い。
このグラスはデポジット制で、返すと€1.-戻ってくる。
でも記念に持ち帰ることにする。
グラスには、”Vente des Vins”と書かれている。
これは”ワイン・オークション”という意味。
そして他の印刷物にも”Vente des Vins”。
ボーヌでは「Les Trois Glorieuses=栄光の三日間」とはどこにも書かれておらず、「158eme Vente des Vins des Hospices de Beaune=第158回オスピス・ド・ボーヌ ワイン・オークション」と記載されている。
そう、栄光の三日間とは、11月の第三日曜日に開催されるオスピス・ド・ボーヌのワインの競売会を中心とする三日間のことなのだ。
ここはウフ・アン・ムーレット(ポーチドエッグの赤ワイン煮)の出店。
男性三人が身体を寄せ合って作っているところが微笑ましい。
ブルゴーニュの名物料理だが、彼女はこれぱ「パス」とのこと。
ここにもメリーゴーランドが置かれている。
客がいっぱいのテントを見付けた。
「やっと見つけたわ。これを食べたかったの」と彼女。
エスカルゴ12個にパン一切れと白ワインが付いて、一人前€11.-。
これは美味しい。
次に向かったのは、ブッフ・ブルギニヨンのお店。
ここは椅子とテーブルがないので、歩きながら食べることにする。
トロトロに煮込まれた牛肉が美味い。
パン二枚とじゃがいもが付いているので、結構お腹がいっぱいになる。
彼女と過ごすボーヌの栄光の三日間での楽しい休日は続きます。