ワインは素敵な恋の道しるべ -164ページ目

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

『オーベルジュ・ド・リル東京』でちぃさんのお誕生日のお祝いをしたあとは、お腹がいっぱいなので六本木を散策することに。

 

IMG_20220216_223206.jpg

ちぃさんをご案内したのは、気軽なイタリアン、『さくら&マルシェ』。

 

IMG_20220216_223238.jpg

お腹はいっぱいなので、何か食べようというのではない。

目的は、併設されている「ワインショップ・ソムリエ」。

 

IMG_20220216_223258.jpg

まずはイタリアンの方をちょっと覗いてみる。

 

IMG_20220216_223316.jpg

ワイングラスで出来たシャンデリアが面白い。

ここではワインをリーズナブルな価格で楽しむことが出来る。

 

IMG_20220216_223346.jpg

次は、ワインショップの階段を下り、地下のセラーを見せてもらう。

いきなりボルドー五大銘醸の巨大ボトルに迎えられる。

これはアンペリアル(6ℓ)なのだろうか。

 

IMG_20220216_223401.jpg

素晴らしいワインが揃い、見飽きることがない。

 

IMG_20220216_223417.jpg

ここはボルドーの銘醸のコーナー。

 

IMG_20220216_223431.jpg

こちらにはブルゴーニュのモンスターワインが並ぶ。

ひとしきりワインセラー見学を楽しんだ後は、次の目的の場所に向かう。

 

IMG_20220217_084909.jpg

『ハードロックカフェ六本木』に来るのは久し振り。

 

IMG_20220217_084924.jpg

確か前回来た時はここはクリスマスデコレーションだったが、これはバレンタインデーの飾りつけなのだろうか。

 

IMG_20220217_084938.jpg

この二年近く、ここは何時来ても店内はガラガラだった。

お酒がウリのお店なので、緊急事態宣言や蔓延防止等重点措置は経営を直撃する。

更に客の半分は外国人だったので、海外客が居ないことも痛手だ。

 

IMG_20220217_091816.jpg

そして休日の午後三時過ぎ、嬉しいことに半分以上のテーブルが埋まっている。

外国人の客もちらほら。

 

IMG_20220217_084955.jpg

私達はお腹がいっぱいなので、消化剤を飲むことにする。

食後のスピリッツは疲れた胃に活力を与え、消化を促進する。

 

IMG_20220217_085009.jpg

ちぃさんの飲み物は、ラムのバカルディ・スペリオール。

私の飲み物は、テキーラのクエルボ・エスペシャル。

食後のスピリッツは美味い。

 

IMG_20220217_091651.jpg

途中、化粧室を利用。

目の前にはこんな写真。

興奮してしまいそう。

 

IMG_20220217_091626.jpg

ちぃさんの二杯目は、グースIPA。

 

IMG_20220217_091639.jpg

私の二杯目は、タリスカー10年。

スコッチウイスキーの中では、アイラモルトやアイランズモルトが好きだ。

タリスカーはアイラ島のお隣、スカイ島にただひとつある醸造所。

このヨード香の強いシングルモルトが素晴らしい。

 

IMG_20220217_091705.jpg

さて、そろそろ帰途に就くことにしよう。

客が多いので、安心して店を出ることが出来る。

 

IMG_20220217_091750.jpg

世界の色々な都市の『ハードロックカフェ』で記念写真を撮ったが、六本木のお店で撮るのは初めて。

 

IMG_20220217_091733.jpg

ついでに私も撮影してもらう。

 

IMG_20220217_092711.jpg

駅に向かう途中、あるお店が営業しているかどうかチェックしてみる。

六本木のニューハーフ系のショーパブと言えば、『金魚』と『香和』。

どちらのお店にも結構な回数行ったが、『香和』は随分以前に閉じてしまった。

『金魚』はオーナーと仲良しだったので、私が行くとルイ・ロデレールをプレゼントしてくれ、舞台を観ながら楽しく飲んでいた。

そのオーナーは他界し私も足が遠のいていたが、コロナ禍の今も店は健在ということが分かったので、久し振りに訪れようと思う。

 

IMG_20220217_092727.jpg

アルザスの三ツ星レストランの東京店、『オーベルジュ・ド・リル東京』でちぃさんのお誕生日のお祝いをし、『ハードロックカフェ六本木』でスピリッツを飲み、街歩きを楽しんだ、六本木の素敵で楽しい午後でした。

 

 

 

 

 

 

六本木の白亜の一軒家レストラン、『オーベルジュ・ド・リル東京』でちぃさんのお誕生日のお祝いの素敵な午後の続き。

 

IMG_20220216_202021.jpg

ヴィアンドは、シャラン産鴨肉のロティと腿肉のクロケット、パンデビス風味。

赤キャベツのピューレ、イチジクのソース。

 

IMG_20220216_202034.jpg

シャラン産鴨肉は大好物。

イチジクと赤ワインのジュのソースがとても良く合う。

 

IMG_20220216_202700.jpg

これは腿肉のクロケット。

これも美味い。

 

IMG_20220216_193102.jpg

併せて飲んでいるのは、サン・テステフのシャトー・カプベルン・ガスクトン、2009年、そしてスッド・ウエストのシャトー・モンテュス、キュヴェ・プレスティージュ、2009年。

どちらも素晴らしいヴィンテージの銘醸ワインだ。

 

IMG_20220216_202049.jpg

ゆっくり食事をしていると、ほぼ満席だった店内にも空席が目立つようになってきた。

こうなると、安心して室内の撮影をすることが出来る。

 

IMG_20220216_202100.jpg

デセールが届く。

 

IMG_20220216_202114.jpg

チョコレートとバナナのパルフェ、キャラメルヘーゼルナッツ、カカオのチュイル。

 

IMG_20220216_202127.jpg

ちぃさんにはハピバプレートも。

 

IMG_20220216_203942.jpg

記念撮影。

 

IMG_20220216_205117.jpg

熱いコーヒーがいっぱいになった胃を癒してくれる。

 

IMG_20220216_205132.jpg

シルバーのミルクポットとシュガーポットが出されるのは嬉しい。

 

IMG_20220216_205145.jpg

昔はグラニュレイテッドシュガーが入れられていたが、今はラ・ペルーシュ。

インド洋に浮かぶフランス領レユニオン島のサトウキビ100%で作られるプレミアム・シュガー。

 

IMG_20220216_205158.jpg

ミニャルディーズは、紅茶のシフォンケーキとぶどうのゼリー。

 

IMG_20220216_205211.jpg

ハピバプレートの生クリームをシフォンケーキに乗せて食べると一層美味い。

 

IMG_20220216_205226.jpg

とうとう最後の客となってしまった。

そろそろ私達も席を立つこととしよう。

 

IMG_20220217_092744.jpg

左は今日の料理のカルテ、右はカードホルダー。

リル川の水彩画が美しい。

これらは、アルザスの『オーベルジュ・ド・リル』の先代のオーナー・シェフ、ポール・エーベルラン氏の作品。

 

IMG_20220216_152758.jpg

支配人に見送られ、『オーベルジュ・ド・リル東京』をあとにする。

私達が見えなくなるまで店の前で見送ってくれるので、帰りは撮影できない。

この写真は入店前に撮影したもの。

 

IMG_20220216_223149.jpg

六本木通りを、六本木交差点に向かってそぞろ歩き。

青空に森タワーが映える。

六本木の楽しい午後は続きます。

 

 

 

 

 

六本木の白亜の一軒家フレンチレストラン、『オーベルジュ・ド・リル東京』で、ちぃさんのお誕生日のお祝いの素敵な午後の続き。

 

IMG_20220216_160535.jpg

ドゥラモット、シャンパーニュ、ブラン・ド・ブラン、ブリュットはまだ残っているが、白ワインのボトルも抜栓。

『オーベルジュ・ド・リル』はアルザスの名店。

そこでワインもアルザスのトリンバック、ピノ・グリ、キュヴェ・パルティキュリエール、2014年を選ぶ。

 

IMG_20220216_162741.jpg

コルクの状態も良い。

 

IMG_20220216_162759.jpg

トリンバックはフランスのほとんどの三ツ星レストランでオンリストされている名門。

洋梨やライチの香り。

果実の綺麗な熟成感、しっかりとしたミネラルが心地良い。

やはりトリンバックのピノ・グリは美味い。

 

IMG_20220216_162814.jpg

シャンパーニュとトリンバックの並行飲みも楽しい。

 

IMG_20220216_162829.jpg

アントレは、フォアグラのフランとサツマイモのクネル。

サツマイモのクネルとは面白い。

 

IMG_20220216_162840.jpg

ベーコンの香りをまとったミルクのエスプーマの上には、メレンゲとベーコンチップ。

 

IMG_20220216_162857.jpg

フォアグラのフランは何処にあるのかと思ったら、サツマイモのクネルの下に敷かれていた。

 

IMG_20220216_172104.jpg

第二のアントレは、鳥取県産猪のプレスコフ、西洋ゴボウのスープ、そば粉のパンケーキ添え。

 

IMG_20220216_172119.jpg

西洋ゴボウなので、白いスープ。

温かいスープが胃に沁みる。

 

IMG_20220216_172132.jpg

猪のプレスコフ、赤カブのヴィネガーソース。

そば粉のパンケーキに添えられているのは、ゴボウ。

プレスコフはアルザスの郷土料理で、豚の頭等を煮てテリーヌ型で固めた料理。

聞きなれた名前で言えば、フロマージュ・ド・テット。

今日の料理には豚ではなく猪が使われ、部位も頭ではなくロースとなっている。

 

IMG_20220216_172145.jpg

ポワソンが届く。

真鱈のポシェ、シェリーの香る下仁田ネギのエチュベ、ザーサイのアクセント、白子のソース。

 

IMG_20220216_172158.jpg

真鱈に濃厚な白子のソースが良く合って美味い。

 

IMG_20220216_172211.jpg

エチュベした下仁田ネギがとても甘い。

ソースは、柚子。

バルサミコソースに漬けたザーサイが良いアクセントになっている。

 

IMG_20220216_192922.jpg

猪のプレスコフや真鱈のポシェが美味しく、トリンバックのピノ・グリが進む。

ほとんどボトルが空になってしまった。

 

IMG_20220216_192935.jpg

肉料理用にラギオールのナイフが出される。

ワインも肉料理用に赤をグラスで頼むことにする。

 

IMG_20220216_193033.jpg

ちぃさんに選んだワインは、シャトー・カプベルン・ガスクトン、2009年。

サン・テステフ、ブルジョワ級で、メドック格付け第3級の銘醸、カロン・セギュールと同じオーナーが保有し、畑もすぐ近く。

セパージュは、カベルネ・ソーヴィニヨン74%、メルロー26%。

熟成は100%樽(新樽60%、1年樽40%)で18ヶ月間。

前オーナーのマダム・ガスクトンの名が付いていたが、2013VTからシャトー・カプベルンに変更されている。

 

IMG_20220216_192953.jpg

そして自分用には、スッド・ウエスト、マディランの帝王、アラン・ブリュモンが造る、シャトー・モンテュス、キュヴェ・プレスティージュ、2009年。

スッド・ウエストのペトリュスと称されるスペシャル・キュヴェ。

ぶどうはタナ100%、新樽100%で14~16か月熟成。

素晴らしい果実の凝縮感、濃厚でシルキーなタンニン、このキュヴェは本当に偉大なワインだ。

 

IMG_20220216_193102.jpg

どちらも2009年というとても良いヴィンテージ。

こんな素晴らしいワインをグラスで飲むことが出来るのは、流石『オーベルジュ・ド・リル』。

 

IMG_20220216_193116.jpg

三度目の乾杯。

六本木の『オーベルジュ・ド・リル東京』での、ちぃさんのお誕生日のお祝いの午後は続きます。

 

 

 

 

 

 

2月のある休日。

ちぃさんと六本木で待ち合わせ。

 

IMG_20220216_152739.jpg

六本木通りを下って向かったのは、白亜の邸宅。

ジョージアン様式の建築が美しい。

 

IMG_20220216_152758.jpg

ここはフランス、アルザスの、『オーベルジュ・ド・リル』の東京店。

本店の創業は130年以上前、1952年からミシュランの星を守り続ける名店である。

 

IMG_20220216_152812.jpg

玄関を入り、ウエイティングルームで一休み。

 

IMG_20220216_152829.jpg

ダイニングルームに通じるドアを開けると、眼下に美しい空間が広がる。

 

IMG_20220216_153044.jpg

緩やかに弧を描く階段を下り、今日のテーブルに案内される。

 

IMG_20220216_153544.jpg

先客は二テーブルだけだったが、一時間後には満席となった。

 

IMG_20220216_154657.jpg

案内されたテーブルはダイニングルームの一番奥、この大きな鏡の前。

ここは私の何時ものテーブル。

 

IMG_20220216_154711.jpg

今日は寺田シェフがどんな料理を出してくれるか楽しみだ。

 

IMG_20220216_154726.jpg

今日は、ちぃさんのお誕生日のお祝い。

お祝いにシャンパーニュは欠かせない。

 

IMG_20220216_154742.jpg

ドゥラモット、シャンパーニュ、ブラン・ド・ブラン、ブリュット、プール・ヒラマツ。

ドゥラモットはサロンの姉妹メゾンで、サロンと同じくシャルドネの聖地、コート・ド・ブランの中でもグラン・クリュのル・メニル・シュール・オジェ村に本拠地を置く名門。

 

IMG_20220216_154758.jpg

ちぃさんと、お誕生日おめでとうの乾杯。

シトラス、洋ナシの華やかな香り。

活き活きとしたミネラル、シャープな酸がボディを引き締め、後味にはブリオッシュや炒ったナッツのニュアンス。

 

IMG_20220216_160438.jpg

アミューズ・ブーシュが届く。

左はアルザスの郷土料理、タルト・フランベ。

右はクロックムッシュ。

 

IMG_20220216_160410.jpg

今日のコース料理のカルテをチェック。

左側には、本店のオーナー・シェフ、マルク・エーベルラン氏のサイン。

 

IMG_20220216_160423.jpg

そしてカルテの表紙を飾るのは、先代のオーナー・シェフでマルクの父親のポール・エーベルラン氏の水彩画。

『オーベルジュ・ド・リル』はリル川の畔に佇むレストラン。

ポール・エーベルラン氏はリル川を中心とした水彩画を数多く描いていて、日本店のカルテの表紙の絵は折々変わっている。

このカルテはもう随分な数を集めている。

 

IMG_20220216_154813.jpg

ちぃさんにこんな話をしていると、ソムリエが「これが本店です」と写真を持ってきてくれた。

庭に居るのはコウノトリで、レストランに巣を作って住み着いているのだそうだ。

 

IMG_20220216_160451.jpg

パンが届く。

右が米粉のパン。

左がライ麦のパン。

 

IMG_20220216_160517.jpg

お供のバターは冷えた大理石の上。

ちぃさんと過ごす、六本木の邸宅フレンチ、『オーベルジュ・ド・リル東京』での素敵な午後は続きます。

 

 

 

 

 

 

上野の東京都美術館で開催されている、”ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展”の鑑賞記の続き。

 

ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ ...

私は絵画や美術史には全くの素人だが、知っている作家の絵も多く展示されているので、少しはちぃさんに説明しながら76点の絵画と複製版画を見て回る。

 

第一の部屋は”レンブラントとオランダの肖像画”。

10作品が展示されている。

 

「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」東京都美術館で、傑作《窓辺で手紙を読む女》修復後日本初公開|写真8「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」東京都美術館で、傑作《窓辺で手紙を読む女》修復後日本初公開|写真8「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」東京都美術館で、傑作《窓辺で手紙を読む女》修復後日本初公開|写真6

ここで一番目を引くのはレンブラント・ファン・レインの「若きサスキアの肖像」。

サスキアはレンブラントの妻。

こう言っては何だが、あまり若く見えない。

 

この絵の方が、サスキアの顔がよくわかる。

レンブラントの「放蕩息子の譬えに扮するレンブラントとサスキアの肖像」は来日していないが、アルバート・ヘンリー・ペイン作の複製版画が展示されている。

ルカ福音書の”放蕩息子”の譬えを描いたもの。

 

IMG_20220314_193609.jpg

この部屋には、他にも素晴らしい絵画が並ぶ。

ピーテル・コッドの「家族の肖像」。

オランダの繁栄を象徴するような、裕福で理想的な家族。

夫婦は手を握り合い、息子は書物を持ち、娘たちは流行の服を身に纏い、そして”善良”、”誠実”、”忠義”の象徴の犬が描かれている。

オランダの絵にはこういった象徴(シンボル)や寓意(アレゴリー)が散りばめられているので、細部まで見落とせない。

 

他にも、ミヒール・ファン・ミーレフェルトの「女の肖像」、ワルラン・ヴァイヤンの「自画像」、ウィレム・ドロストの「真珠の装飾品をつけた若い女」など、素晴らしい作品が並ぶ。

 

第二の部屋は”複製版画”。

アルバート・ヘンリー・ペイン作の有名な絵画の複製版画が11作品並ぶ。

とても緻密な複製版画で、当時はこれが画集の役割を果たしていたのだろう。

 

第三の部屋は、”レイデンの画家-ザクセン選帝侯たちが愛した作品”。

ここには精緻に描かれた小品が18作品展示されている。

 

ヘラルト・テル・ボルフ《手を洗う女》1655-56年頃 ドレスデン国立古典絵画館 © Gemäldegalerie Alte Meister, Staatliche Kunstsammlungen Dresden, Photo by Elke Estel

その中から、有名な絵画を幾つかピックアップ。

ヘラルト・テル・ボルフの「手を洗う女」。

サテンのドレスの質感まで伝わってくる。

手を洗う行為は”清純”を表し、足元の犬は”誠実”のシンボル。

若い女性に求められる要素を表現した絵画なのだ。

 

フランス・ファン・ミーリス《化粧をする若い女》 1667年 ドレスデン国立古典絵画館 © Gemäldegalerie Alte Meister, Staatliche Kunstsammlungen Dresden, Photo by Elke Estel/Hans-Peter Klut

フランス・ファン・ミーリスの「化粧をする若い女」。

赤いビロードの上着、シルバーのサテンのドレス、そして質感のある卓上のタペストリーまで見事に描かれている。

ここにも膝の上に犬。

そしてテーブル上には手紙と楽器。

ラブレターをもらい、外出するために化粧をしているのだろうか。

楽器は”感覚的な喜び”を表現している。

 

ハブリエル・メツ―《レースを編む女》1661-64年頃 ドレスデン国立古典絵画館 © Gemäldegalerie Alte Meister, Staatliche Kunstsammlungen Dresden, Photo by Elke Estel/Hans-Peter Klut

ハブリエル・メツーの「レースを編む女」。

ここでもサテンの光の反射まで美しく描かれている。

レースを編むような糸を使った細かな手仕事は”女性の勤勉さ”の象徴。

一方で足元の暗がりには、足温器に乗った猫が潜む。

下半身を温める足温器は”性的な誘惑”や”興奮”を表現し、多産な猫は、”官能”や”淫欲”の象徴。

勤勉な女性の回りにも誘惑や悪が存在することを表している。

ちぃさんのブログの標題は、「猫が好き」。

私は物心付いた頃から家に犬が居たので、犬が大好きな犬派。

ちぃさんは、「猫って官能や淫欲の象徴なんだ、ショック」。

私は、「犬は善良の象徴だからね」とニンマリ。

 

因みに、鳥にも性的な意味合いがある。

これはハブリエル・メツーの「鳥売りの男」。

着飾った女性は娼婦と思われ、男は鶏を差し出すことによって性的関係を交渉していると考えられる。

善良の象徴の犬が吠え立てている。

 

この部屋には、ヘラルト・ダウの「歯医者」、フランス・ファン・ミーリスの「画家のアトリエ」、ピーテル・ファン・スリンゲラントの「ヴァージナルの前で歌う女」、カスパル・ネッチェルの「演奏するカップル」、そしてメツーの作品は「レースを編む女」、「鳥売りの男」を始め、5点が展示されている。

 

第四の部屋は、”《窓辺で手紙を読む女》の調査と修復”。

ここについては昨日書いたので省略。

 

第五の部屋は、”オランダの静物画-コレクターが愛したアイテム”。

存在感のある7つの作品が展示されている。

 

メルヒオール・ドンデクーテル《羽を休める雌鶏》 制作年不詳 ドレスデン国立古典絵画館 © Gemäldegalerie Alte Meister, Staatliche Kunstsammlungen Dresden, Photo by Elke Estel/Hans-Peter Klut

ここで目を引くのは、鳥を描くことの名手で”鳥のラファエロ”と呼ばれたメルヒオール・ドンデクーテルの「羽を休める雌鶏」。

真っ白なトルコ原産のサルタン種の雌鶏が威容を放つ。

周囲には雄鶏とひよこ、遠景にはアジアの孔雀とアメリカの七面鳥。

 

ヨセフ・デ・ブライ《ニシンを称える静物》 1656年 ドレスデン国立古典絵画館 © Gemäldegalerie Alte Meister, Staatliche Kunstsammlungen Dresden, Photo by Elke Estel/Hans-Peter Klut

写真のような精緻な絵は、ヨセフ・デ・ブライの「ニシンを称える静物」。

ニシンは当時の重要なたんぱく源。

パンやビールと共に食卓を飾っている。

全体の色調が素晴らしく、銀色に光るニシンを引き立てている。

皿の文様も目を引く。

右の皿は17世紀にもてはやされたデルフト陶器なのだろうか、でも左の皿の文様は東洋の陶器のように見える。

背景の銘板には、ニシンは二日酔いにも効くと書かれているのだそうだ。

 

ヤーコプ・ファン・ライスダール《城山の前の滝》 1665-70年頃 ドレスデン国立古典絵画館 © Gemäldegalerie Alte Meister, Staatliche Kunstsammlungen Dresden, Photo by Elke Estel

もうひとつ目を引くのは、ヤン・デ・ヘームの「花瓶と果物」。

豪華な存在感を持ち、驚くほど細部にまでこだわって描かれている。

二輪の美しいチューリップがオランダらしさを演出。

カタツムリの触角、トンボの透き通った羽、チューリップの花の上を這う青虫、そして花瓶に映る窓。

あまりに細密で、丁寧に見るとこの絵だけで10分はかかってしまう。

 

ワルラン・ヴァイヤン《手紙、ペンナイフ、羽根ペンを留めた赤いリボンの状差し》 1658年 ドレスデン国立古典絵画館 © Gemäldegalerie Alte Meister, Staatliche Kunstsammlungen Dresden, Photo by Hans-Peter Klut ※東京展、北海道展、大阪展のみの出品

面白いのはワルラン・ヴァイヤンの「手紙、ペンナイフ、羽根ペンを留めた赤いリボンの状差し」。

これは当時流行った”騙し絵(トロンプ・ルイユ)”。

遠目に見ると、本当にそこに状差しがあるように見える。

 

第六の部屋は、”オランダの風景画”。

14の作品が並ぶ。

ここではライスダールの絵を楽しみにしていた。

 

ヤーコプ・ファン・ライスダール《城山の前の滝》 1665-70年頃 ドレスデン国立古典絵画館 © Gemäldegalerie Alte Meister, Staatliche Kunstsammlungen Dresden, Photo by Elke Estel

ヤーコブ・ファン・ライスダールの「城山の前の滝」。

雄大な自然が描かれ、激しい川の流れは迫力がある。

山の上の城と手前の急流に目が行くが、よく見ると中央にあるのは樹々に囲まれた一軒の民家。

そして民家に向かう二人の人物が小さく描かれている。

人物を観てから目を引くと、自然の雄大さを一層感じることが出来る、そんな構図だ。

ライスダールの作品は、他にも「牡鹿狩り」が来日している。

 

14 philips_wouwerman_john_baptist

風景画の中には聖書や歴史をモチーフにしたものもある。

フィリップ・ワウウェルマンの「説教をする洗礼者ヨハネ」。

ヨハネの質素な服に対し、聴衆は、赤、青、黄の色彩豊かな服装。

右手の二人はローマ軍の兵士だろうか。

寛いで説教を聞く聴衆に対し、兵士の存在が緊張感を生み出している。

 

第七の部屋は、”聖書の登場人物と市井の人々”。

ここには10作品が展示されている。

ここで観たかったのは、ヤン・ステーンとアーフェルカンプ。

 

ヤン・ステーンの「ハガルの追放」。

旧約聖書の話しを描いたもの。

予言者アブラハムと妻のサラの間には子が出来なかった。

そこでサラは女奴隷のハガルをアブラハムに差し出し、イシュマエルが生まれる。

ところがその後、サラにイサクが生まれる。

その時アブラハムは100歳、サラは90歳。

そこでアブラハムは邪魔になったハガルとイシュマエルを荒野に追放してしまう。

イシュマエルの無邪気な顔が一層涙を誘う。

荒野に追いやられた二人は死にそうになるが、天使に助けられるというストーリー。

これだけの話がこの一枚の中に織り込まれているのだ。

ヤン・ステーンの作品は、他にも「母子像」、「カナの婚礼」が来日している。

 

ヘンドリク・アーフェルカンプ《そりとスケートで遊ぶ人々》1620年頃 ドレスデン国立古典絵画館 © Gemäldegalerie Alte Meister, Staatliche Kunstsammlungen Dresden, Photo by Hans-Peter Klut

アーフェルカンプの絵は、冬の市井の人々を描いた二作品が来日。

ヘンドリク・アーフェルカンプの「そりとスケートで遊ぶ人々」。

オランダには溜池が多く冬になると凍るので、氷上での遊びが盛んだった。

アーフェルカンプは氷上で市民が遊ぶ冬景色を多数描いている。

当時のオランダの市民の服装、生活感が良く表現されていて楽しい絵だ。

もう一つの作品、「氷上の遊び」では、多くの人物の中にはスケートで転んでいる人がいると共に、よく見ると、右手に小さく二匹の犬。

なんとこの二匹は交尾をしているのだ。

ちぃさんも私も口を押えて笑いが漏れるのを必死で堪えることとなった。

残念ながらこの絵の写真は入手できなかったので、実際に絵画展で観てもらいたい。

 

21 エフベルト・ファン・デル・プール《農家の恋人たち》(1648)

最後に取り上げる絵は、エフベルト・ファン・デル・プールの「農家の恋人たち」。

肩を寄せ合い、仲良くニシンを食べる恋人たち。

その手前には鳥(鴨)と猫。

性的なメッセージが込められた作品だ。

 

76の作品と、幾つかのヴィデオ上映。

見応えのある絵画展だった。

約二時間の鑑賞を終え、東京都美術館を出た私達は遅いランチに次の目的地に向かう。

この続きは、また何時か。

 

 

 

 

 

 

3月中旬の休日、上野の東京都美術館を訪問。

コロナ感染拡大以降二年余り、展覧会にはほとんど足を運んでいなかったが、年が明け、良い企画展が次々と開催されているので、美術館訪問を再開。

 

IMG_20220313_072109.jpg

上野駅でちぃさんと待ち合わせると、上野公園に歩を進める。

ポカポカ陽気の青空に花々が一層明るく輝く。

 

IMG_20220313_072134.jpg

東京都美術館前を行き交う人も、すっかり春の装い。

 

IMG_20220313_072156.jpg

目的の絵画展は、”ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展”。

 

IMG_20220313_072233.jpg

ここに来るのは、”ゴッホ展”以来。

 

その時の記事はこちら。

 

と、ここでもう絵画展鑑賞は終了。

展示室内は一切撮影禁止。

 

IMG_20220313_072302.jpg

ここは展示室を出た後の、記念グッズの部屋。

 

IMG_20220313_072333.jpg

フェルメールの「窓辺で手紙を読む女」のパロディー版のトートバッグ。

買おうかと迷ったが、買ってももったいなくて使えないのでパス。

 

IMG_20220313_072401.jpg

約二時間の鑑賞を終え、外に出る。

ここに来たら、エスプラナードに置かれたこのステンレスの球体は撮影したい。

井上武吉氏の作品、「my sky hole 85-2 光と影」だ。

 

IMG_20220313_072419.jpg

とても暖かい休日なので、上野公園には多くの人出。

ソメイヨシノの花の蕾はまだ固いが、桜の木の回りにはフェンスが張られ、シートを敷いての花見宴会は出来ないようになっている。

 

ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ ...

展示室内の撮影は出来なかったが、見どころや作品の紹介は少し記すことにする。

この企画展はコロナ感染拡大により開催が危ぶまれていたが、初日が1月22日から2月10日に遅れ開催期間が短縮されたものの、何とか開催されて良かった。

 

IMG_20220313_213337.jpg

これは美術館に置いてあったパンフレット。

これでは初日が1月22日になったまま。

今回の一番の見どころは、何と言ってもフェルメールの「窓辺で手紙を読む女」。

背後の壁の中に何者かによって塗りこめられていたキューピッドの画中画を修復して蘇らせることに成功。

所蔵館以外で公開されるのは世界初。

 

IMG_20220313_213422.jpg

パンフレットの右半分のページをめくると、修復後のキューピッドが姿を現すという凝った演出。

この企画展では修復前の模写と修復後の絵が展示され、更に修復の過程を紹介するヴィデオも上映され、内容の濃い展示となっている。

 

修復の様子はこちら。

 

改めて、作品をよく見てみよう。

これが修復前の「窓辺で手紙を読む女」。

目は画中の女性に集中する。

悲しい知らせが届いたのだろうか、女性は今にも泣き崩れそうな表情をしている。

 

そしてこれが修復後の「窓辺で手紙を読む女」。

目は背景の画中画のキューピッドと女性の両方に分かれてしまう。

キューピッドが存在するということは、手紙はラブレターに違いない。

キューピッドが踏み付けているのは、仮面。

仮面は嘘や欺瞞の象徴とされ、それを踏み付けることで真実の愛を表現していると考えられる。

古いニスが取り除かれ窓枠のブルーも鮮やかになっているので、雰囲気も明るくなっている。

それにしても、このキューピッドは可愛いくない。

 

ヴィーナスの化粧

やはりキューピッドといえば、このイメージ。

フランソワ・ブーシェの「ビーナスの化粧」。

現在、六本木の国立新美術館で開催されている”メトロポリタン美術館展”で展示されている絵だ。

キューピッドは、ビーナスの子供なのだ。

話しを本題に戻すと、キューピッドが塗りつぶされた修復前の絵と、キューピッドが描かれた修復後の絵とどちらが好きかは、意見の分かれるところだろう。

でも何となく、キューピッドを塗りつぶした人の気持ちもわかるような気もする。

 

「フェルメールと17世紀のオランダ絵画展」では17世紀に活躍したオランダの画家たち、レンブラント、ハブリエル・メツー、ライスダール、ヤン・ステーンなどの名作や複製版画、76点が展示されている。

見応えのある絵画展だ。

その鑑賞記はまた明日。

 

 

 

 

 

 

「常盤橋タワー」の「トウキョウ・トーチ・テラス」にある『羽田市場』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。

 

IMG_20220202_203450.jpg

刺身を食べている間、厨房の中では板前さんが水槽から牡蠣を掬い出し、殻剥きを始めた。

今夜の牡蠣は、福岡県の恵比須かき。

 

IMG_20220202_203521.jpg

まさに海のミルク、身がプリプリミルキーで美味い。

 

IMG_20220218_070741.jpg

彼女がカウンターの上にぶら下げられたワイングラスを見付けた。

ワインが無いことを残念に思っている彼女は諦めきれないのか、「このワイングラスは何に使うのですか」と質問。

店長の古内さんが「ワインのような日本酒に使います」と答えてくれる。

 

IMG_20220203_090010.jpg

「そのワインのような日本酒を下さい」と彼女。

古内さんが出してくれたのは、広島県東広島市の今田酒造本店が醸す、富久長 白麹 シェルラヴァーズ 純米。

 

IMG_20220203_090024.jpg

女性杜氏、今田美穂さんが醸した牡蠣に合う日本酒。

今田酒造本店のみが使用する酒造米、八反草を70%用い、精米歩合は75%。

焼酎に使われる白麹が作り出すクエン酸がシャープな味わいを出し、貝類によく合う酒となっている。

 

IMG_20220203_085941.jpg

私が選んだ酒は、福岡県大川市の若波酒造が醸す、IMADEYA TANK。

”いまでや”は千葉県千葉市の酒類販売業者で、色々な酒の企画販売を行っている。

 

IMG_20220203_085956.jpg

この酒は福岡の夢酵母を用い、福岡県産山田錦を60%まで磨いて醸された酒。

この酒も女性杜氏が造る、酸味のある爽やかな飲み口の酒だ。

アルコール度数も13%と低めで、魚介類によく合う。

 

IMG_20220203_085836.jpg

次に注文したのは、エビマヨ。

 

IMG_20220203_085850.jpg

注文してから海老の殻剥きが始まる。

 

IMG_20220203_085907.jpg

二人に取り分けるのは私の役目。

海老がプリプリで美味い。

海老の他にトマト、ジャガイモが入っている。

 

IMG_20220203_090039.jpg

次に飲む酒を選ぶため、酒の冷蔵庫を見に行く。

 

IMG_20220203_101001.jpg

詳しい方ならラベルを見るだけで、この品揃えの面白さをわかっていただけると思う。

 

IMG_20220203_101023.jpg

ここには鍋島が揃っている。

佐賀県の鍋島も好きな酒だ。

 

IMG_20220203_101058.jpg

私が選んだ酒は、高知県ご出身のブロ友、かずみさんに敬意を表し、安芸郡の濱川商店が醸す、美丈夫 吟醸 麗。

柑橘系の吟醸香を持ち、辛口の中にも米の旨みを感じさせる洗練された飲み口。

 

IMG_20220203_101114.jpg

使用米は松山三井、精米歩合は55%。

使用酵母は高知新酵母SHELA。

 

IMG_20220202_204404.jpg

そして彼女は、最初に飲んだ酒が美味しかったということで、再び富山県富山市の富美菊酒造が醸す、羽根屋 吟醸 生詰。

 

IMG_20220203_101128.jpg

次に注文したのは、天麩羅。

 

IMG_20220203_101141.jpg

これは太刀魚の天麩羅。

 

IMG_20220203_101158.jpg

身がふわふわで最高に美味い。

 

IMG_20220203_101224.jpg

これは鱧。

 

IMG_20220203_101244.jpg

太刀魚と鱧では似たような魚となってしまったが、今夜のお薦めはこの二種の魚だったのだ。

鱧も美味い。

 

IMG_20220203_102457.jpg

彼女が辛口の酒を飲みたいと言うので選んだ酒は、広島県呉市の宝剣酒造が醸す、寳剱 純米 超辛口 生。

広島県産八反錦を60%まで磨いて醸された、超辛口。

 

IMG_20220203_102430.jpg

私の酒は、山形県鶴岡市の冨士酒造が醸す、栄光冨士 純米大吟醸 無濾過生原酒 龍吟虎嘯。

 

IMG_20220203_102442.jpg

使用米は羽州誉で、精米歩合は50%。

羽州誉は、十四代で有名な高木酒造の酒米三部作の一つ。

あとの二つは、龍の落とし子、酒未来。

 

IMG_20220203_102508.jpg

〆は、穴子の棒寿司。

 

IMG_20220203_102522.jpg

この穴子も上物で美味い。

 

IMG_20220203_102539.jpg

やはり『羽田市場』の魚は評判通りの美味しさだ。

彼女は日本酒は苦手で何時もは飲まない。

こんなに日本酒を飲んだのは人生で初めてなのだそうだ。

それだけ酒も魚も美味しかったということ。

常盤橋で彼女と過ごす、楽しい夜でした。

 

 

 

 

 

 

2月初旬、彼女と常盤橋のお店で待ち合わせ。

 

IMG_20220202_200530.jpg

私は三越前でお買い物の後、江戸桜通りを抜け、常盤橋に向かう。

日本銀行本店前から外堀通りを渡ると、日本橋川に至る。

 

IMG_20220202_200544.jpg

今回渡るのは、日本橋川に架かる車道橋の”常盤橋”。

 

IMG_20211110_205516.jpg

お隣にある石造りの人道橋が”常磐橋”。

車道橋が”盤”で、人道橋が”磐”なのだ。

この写真は、以前に撮影したもの。

 

IMG_20220202_200558.jpg

常盤橋の西詰には、渋沢栄一像。

 

IMG_20220202_200612.jpg

日本橋川に対岸のビルの美しい姿が映る、と言いたいところだが、首都高が邪魔。

地下化工事が完成すれば綺麗になるのだが、それまで私は生きていられるかどうかが問題。

 

IMG_20220202_200629.jpg

気を取り直して、今夜のお店がある「常盤橋タワー」の「トウキョウ・トーチ・テラス」に向かう。

 

IMG_20220202_200642.jpg

空にはまだ薄明かりが残っているが、イルミネーションは既に美しく点灯している。

 

IMG_20220202_201953.jpg

左手には錦鯉が泳ぐ池。

この池は新潟県の小千谷市の協力で運営されている。

それにしても、錦鯉たちは何故石垣に頭をくっつけて並んでいるのだろう。

 

IMG_20220202_202008.jpg

彼女の希望で予約しているお店は、『羽田市場』。

『羽田市場』は東京駅を中心に、数店舗を展開する魚介料理の人気店。

彼女が和食の店に行きたいというのは極めて珍しいが、TV番組で『羽田市場』を観て興味を持ったのだそうだ。

 

IMG_20220202_202023.jpg

予約しておいた席は、カウンターの一番端。

ここなら他の席から離れているので、安全に食事を楽しむことが出来る。

 

IMG_20220202_202040.jpg

カウンターの反対側には、牡蠣などが入れられた水槽。

 

IMG_20220202_202055.jpg

テーブル上には日本酒のリスト。

15種類の銘酒が記載されている。

 

IMG_20220202_202114.jpg

でも実際にはその数倍の種類の日本酒が勢揃い。

リストで選ぶよりも、三つ並んだ日本酒の保冷庫から好きな酒を選ぶ方が楽しい。

 

IMG_20220202_203439.jpg

彼女が到着し、メニューを見て発した最初の言葉は、「ワインが無いんだ」。

急に意気消沈した彼女に羽田市場レモンサワーを勧め、乾杯。

このレモンサワーは甘くなく、彼女も「とても美味しい」と少し明るさを取り戻す。

 

IMG_20220202_203543.jpg

超速鮮魚盛り合わせ刺身。

とても美しい盛り付けだ。

お共は、醤油、山葵、生姜、塩。

 

IMG_20220202_203556.jpg

ニザダイ。

ニザダイの刺身とは珍しい。

 

ニザダイの形態写真

ニザダイは40cmほどの大きさのスズキ目ニザダイ科の磯魚。

尾びれの付け根に黒い三本線があることから、サンノジとも呼ばれる。

主食は磯の海藻で、その成分の一部が体内で発酵して独特の臭みを持つ。

 

IMG_20220202_203607.jpg

カマス。

 

IMG_20220202_203621.jpg

太刀魚炙り。

 

IMG_20220202_203639.jpg

醤油は刷毛で塗るようだ。

 

IMG_20220202_203652.jpg

太刀魚は塩で。

身がふわふわで美味い。

 

IMG_20220202_203706.jpg

カマスは生姜と醤油で。

新鮮な身の歯応えが素晴らしい。

ニザダイは山葵で食べたが撮影忘れ。

熟成させているのだろうか、旨みが濃く臭みが全く無い。

 

IMG_20220202_204351.jpg

羽田市場レモンサワーを飲み干すと、日本酒に切り替え。

私の酒は、宮城県石巻市の平孝酒造が醸す、日高見 超辛口純米酒。

使用米はひとめぼれ、精米歩合は60%、日本酒度は+11の辛口。

 

IMG_20220202_204404.jpg

彼女が「私のお酒を選んでね」と言うので、羽根屋を出してもらう。

 

IMG_20220202_204418.jpg

富山県富山市の富美菊酒造が醸す、羽根屋 吟醸 生詰。

イギリスで開催されたIWC(International Wine Challenge)2020で金賞酒の中から更に選ばれてトロフィーを受賞した酒だ。

使用米は山田錦、精米歩合は60%。

「富山のお酒なのね。また富山にベニズワイガニを食べに行きたいな」と彼女。

コロナ前、2019年の秋に富山に旅した時のことを思い出す。

そう言えば、富山の料理屋さんでも羽根屋を飲んでいる。

 

その時の記事はこちら。

 

IMG_20220203_085925.jpg

店長の古内さんが頼まなくてもお水のボトルをさっと出してくれた。

この心遣いが嬉しい。

常盤橋の『羽田市場』で彼女と過ごす楽しい夜は続きます。

 

 

 

 

 

 

「インターコンチネンタル東京ベイ」のメインダイニング、『ラ・プロヴァンス』でちぃさんと過ごす楽しい夜の続き。

 

IMG_20220205_131423.jpg

ヴィヤンドは、氷温熟成牛とフォアグラのロッシーニ。

 

IMG_20220205_131437.jpg

1~2℃の低温でじっくり熟成された肉は柔らかく旨みが凝縮されている。

ペリグーソースからは、マデイラ酒と黒トリュフの香り。

 

IMG_20220205_131450.jpg

フォアグラは表面はカリッと焼かれ、中はとろとろ。

 

IMG_20220205_131507.jpg

付け合わせは、焼きリンゴ、金時人参、あやめ雪かぶ、プチヴェール、サツマイモのドフィノワ。

 

IMG_20220205_131524.jpg

素晴らしい焼き色。

柔らかな赤身は大好物。

 

IMG_20220205_131537.jpg

赤ワインにするべきか迷ったが、ちぃさんと相談し、肉料理にもこのままシャンパーニュを飲むことにする。

ソムリエが「新しいボトルを抜栓するのでグラスを変えましょう」と、より香りを感じやすい丸みのあるグラスを出してくれた。

 

IMG_20220205_132802.jpg

新しいグラスで乾杯。

 

IMG_20220205_132820.jpg

グラスが変わるとシャンパーニュの味わいも変わり、三本目のボトルを快調に飲み進む。

 

IMG_20220205_145306.jpg

相変わらず泡立ちが良い。

ぶどうの果実味、ハチミツやブリオッシュのニュアンスをより強く感じる。

 

IMG_20220205_085505.jpg

飲んでいるシャンパーニュは、グーウェ・アンリ、ブリュット。

エコノミータイプのシャンパーニュだが、良い料理に合わせて飲んでいるととても美味しく感じてくる。

 

IMG_20220205_145338.jpg

デセールが届く。

もうお腹いっぱいなので、量が多くなくてホッとする。

 

IMG_20220205_145322.jpg

濃厚チョコレートムース。

 

IMG_20220205_145357.jpg

チョコレートムースの上には、ミルクとホワイトチョコのアイスクリーム。

そしてバナナのムース、バナナのキャラメリゼ、イチゴ。

 

IMG_20220205_145414.jpg

でもちぃさんはスイーツは苦手。

皿を交換し、ちぃさんが残したスイーツも私が美味しく完食。

 

IMG_20220205_155755.jpg

いっぱいになったお腹をコーヒーが癒してくれる。

 

IMG_20220205_155813.jpg

シュガーポットもミルクピッチャーもちゃんと出されるところは一流ホテル。

お砂糖はフランスのプレミアム・シュガー、ラ・ペルーシュが使われている。

 

IMG_20220205_145430.jpg

やっとデセールを食べ終えたと思ったら、ミニャルディーズが出された。

抹茶のカヌレ、カリソン、苺のパウダーをまぶしたホワイトチョコレート。

 

IMG_20220205_155741.jpg

カリソンはプロヴァンスの郷土菓子で、アーモンドや砂糖漬けにしたフルーツをペースト状にして菱形に成形したもの。

表面は砂糖掛けになっているので真っ白。

私も流石にお腹いっぱいなので、カヌレはお持ち帰り。

 

IMG_20220205_155826.jpg

『ラ・プロヴァンス』を出ると、お隣には『ニューヨーク ラウンジ』。

ここも居心地が良さそうだ。

 

IMG_20220205_155951.jpg

以前は時々ここに宿泊していたが、今回は久し振りの訪問。

とても雰囲気が良いので、また泊りに来たくなった。

 

IMG_20220308_083749.jpg

ホテルの名前の前の椅子で、記念撮影。

二人並んだ写真が撮れれば良かったのだが、ホテルのスタッフは見当たらなかった。

 

IMG_20220308_083731.jpg

寛ぎ過ぎ。

というか、実はシャンパーニュを飲み過ぎて結構酔っている。

 

IMG_20220205_161745.jpg

竹芝埠頭公園に出ると、レインボーブリッジ、お台場、大観覧車が明るく輝いている。

 

IMG_20220205_161802.jpg

ちぃさんの前に停泊しているのは、東海汽船の”さるびあ丸”。

この船は2020年就航の三代目で、私が伊豆七島に磯釣りに行くのによく乗っていた船は一代目の”さるびあ丸”。

もうすぐ乗船時間となり、22時30分に出港し、翌朝05時に三宅島に、06時に御蔵島、08時55分に八丈島に到着する。

 

さるびあ丸

これが、三代目”さるびあ丸”。

(東海汽船のH.P.からお借りしました。)

 

IMG_20220205_161816.jpg

高層マンション群も美しく輝く。

 

IMG_20220205_161835.jpg

船のマストのモニュメントは夜になるととてもよく目立つ。

 

IMG_20220205_161851.jpg

そろそろ竹芝埠頭に別れを告げ、帰途に就く。

 

IMG_20220205_161912.jpg

「トーキョー・ポートシティ・タケシバ」のイルミネーションは美しいが、人気はほとんど無い。

 

IMG_20220205_161925.jpg

来る時に撮影した水盤に映るイルミネーションが、夜になり一層綺麗になっているので、再度撮影。

 

IMG_20220205_161940.jpg

浜松町駅まで戻ってきた。

そろそろ電車に乗り、帰途に就くことにする。

ちぃさんと過ごす、竹芝での楽しい夜でした。

 

 

 

 

 

 

「インターコンチネンタル東京ベイ」のメインダイニング、『ラ・プロヴァンス』でちぃさんと過ごす楽しい夜の続き。

 

IMG_20220205_085358.jpg

内装は重厚な雰囲気が素晴らしいが、薄暗いので写真の色が出ないのは残念。

 

IMG_20220205_085412.jpg

開店時間に入店したので他に客は居ない。

でも30分経っても、他のテーブルは空いたまま。

結局最後まで、客は私達だけだった。

この広く豪華なダイニングを個室利用とは贅沢過ぎるが、コロナの影響は計り知れない。

 

IMG_20220205_113347.jpg

可愛いアミューズ・ブーシュが届く。

パレット・アート・オードブル~芸術家が愛した南仏プロヴァンスより五種の味覚~

南仏では多くの画家が活躍したことから、パレット型の皿にオードブルが盛られている。

 

IMG_20220205_113404.jpg

パレット上のグラスに入っていた巻物は、五種のオードブルの説明文。

シェフが描かれているのだそうだ。

 

IMG_20220205_102252.jpg

[旨味]はメロン。

メロンと生ハムのマカロン。

 

IMG_20220205_114344.jpg

[酸味]はサラダニソワーズ。

ニース風サラダのタルト。

 

IMG_20220205_114430.jpg

[甘味]はカマルグ。

トマトのキャラメリーゼ、カマルグ塩との調和。

カマルグは南仏の海塩の名産地。

”醸し人九平次 カマルグに生まれて”に使用される米が栽培されている場所が、まさにこのカマルグ。

 

IMG_20220205_114457.jpg

[苦味]はバルバジュアン。

ポワロー、フダンソウ、リコッタチーズのスナック。

バルバジュアンはモナコの郷土料理で、ペイストリーを使った揚げスナック。

 

IMG_20220205_114552.jpg

[塩味]はピサラディエール。

オニオン、アンチョビ、オリーブのタルト。

ピサラディエールもモナコの郷土料理。

”ラ・プロヴァンス”という名のとおり、ここは南仏料理のレストラン。

 

IMG_20220205_085505.jpg

飲んでいるシャンパーニュは、グーウェ・アンリ、ブリュット。

 

IMG_20220205_122117.jpg

アントレは、季節の前菜、鮮魚と野菜のマリネ。

 

IMG_20220205_122141.jpg

鮮魚は、カンパチ。

まるで握りずしのように見えるが、下に敷かれているのはもち麦。

プチプチの食感が気持ち良い。

添えられている野菜は、左は紅くるり大根、右はレディー大根。

 

IMG_20220205_122200.jpg

左はヨーグルトのソース、右はトマトのシャーベット。

 

IMG_20220205_122221.jpg

カンパチは一枚かと思ったら、厚切りが二枚。

柔らかな酸味のソースやシャーベットがカンパチによく合って美味い。

 

IMG_20220205_122236.jpg

パンが二種届く。

 

IMG_20220205_122250.jpg

クルミのパンと小麦のパン。

 

IMG_20220205_122311.jpg

パンのお共は、E.V.オリーブオイルと輪島の塩。

 

IMG_20220205_124047.jpg

ポワソンは、オマール海老、シェフのインスピレーション。

ソースは、ソース・ド・オマールとサヴァイヨンソース。

あれ、オマール海老はどこにあるのだろう。

 

IMG_20220205_124111.jpg

よく見ると、カダイフのフライと日向夏のキャラメリザの間にオマール海老らしきものが。

 

IMG_20220205_124125.jpg

カダイフを裏返すと、オマール海老。

一番下に敷かれているのは、米型のパスタのリゾーニ。

 

IMG_20220205_124034.jpg

二本目のシャンパーニュを抜栓したので、再び乾杯。

「インターコンチネンタル東京ベイ」のフレンチ、『ラ・プロヴァンス』でちぃさんと過ごす素敵な夜は続きます。