5月のある休日、友人たちと丸の内のフレンチ、『ブリーズ・オブ・トウキョウ』で過ごす楽しい午後の続き。
今日のメンバーは、かずみさんご夫妻、しづちゃん、そして私。
ランブルスコ・ビアンコを飲んだあとは、もう一杯お店から。
グランポレール、エスプリ・ド・ヴァン・ジャポネ、泉(SEN)、2021年。
ぶどうは、山梨県産甲州を主体に北海道産ケルナーなどをブレンド。
爽やかな飲み口とほのかな甘み。
グランポレールについては、ワインメーカーズ・ディナーに参加して詳しく学んだことがある。
興味のある方は、こちらの記事をご覧ください。
バゲットとホイップバターが届く。
アントレのあとのスープは、ごぼうと生姜のヴルーテ。
5月も下旬ともなると、充分に暑い。
冷製のスープが心地良い。
ヴルーテの上に浮いているのは、桜エビとE.V.オリーブオイル。
大幅に値上がりした分厚いワインリストから真剣に選んだ白ワインのボトルを抜栓。
ロワールのセルジュ・ダグノー、プイィ・フュメ、トラディシオン、2022年。
あのディディエ・ダグノーは親戚筋に当たる。
グレープフルーツやライムの柑橘系の香り。
完熟果実の凝縮感、キンメリジャン土壌由来の活き活きとしたミネラル、クリーンな酸。
正統派の造り手との評判に違わない素晴らしいソーヴィニヨン・ブランだ。
ぶどうの平均樹齢は35年と高い。
ポワソンが届く。
本日の鮮魚、大麦とつや姫のリゾット、初夏の豆のヴァリエ。
深緑の皿に、緑が鮮やかなアンチョビとバジルのソース・ヴェール、若いスナップエンドウ、そして葉物野菜の緑が映える。
本日の鮮魚は真鯛。
身が厚く、旨味が詰まっている。
ポワソンにプイィ・フュメがよく合う。
ヴィアンドに合わせ、選んでおいた赤ワインも抜栓。
ブラゾン・ディッサン、マルゴー、2019年。
メドック格付け第三級、シャトー・ディッサンのセカンド・ラベル。
ヴィンテージは偉大な年と言われる2019年。
コルクの状態はとても良い。
赤ワインで改めて乾杯。
カシス、プラムの香り。
重厚でありながら、繊細さも感じさせる綺麗な果実味。
バラやスミレのニュアンスも。
マルゴーらしいフィネスと優雅さを併せ持つワインだ。
セパージュは、カベルネ・ソーヴィニヨン60%、メルロー40%。
森林どり胸肉と山形県産鮭川村春茸のフリカッセ。
フリカッセ、鶏の生クリーム煮込みにはバターソースと鶏のジュが加えられている。
ブラゾン・ディッサンは鶏料理には強過ぎるのではと心配もあったが、優雅さ、繊細さも持つワインなので、上手く寄り添ってくれる。
森林どりは身が柔らかく旨みが強い。
上に乗っているのは、京都の伏見唐辛子。
友人たちと過ごす、丸の内の楽しい午後は続きます。