ブロンプトンでグレート・オーシャン・ロードに行ってきた。
オーストラリア・ビクトリア州では外洋に面した海岸線のほとんどが、荒々しい波濤に曝されて形成された海食崖である。最も有名な海食崖といえば『グレート・オーシャンロード』である。そう、ビクトリア州観光といえばメルボルン市内かグレートオーシャンロードと決まっている。行かなければなるまい。というわけで、時間に余裕のある今週末、行ってみることにした。
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https://bromptonwharton.amebaownd.com/
[グレートオーシャンロードへの行き方]
距離:メルボルンから225キロ
所要時間:メルボルンから車で約3時間半(内陸経由の場合。Torquay・海岸線経由の場合は5時間以上
(地図はクリックで拡大)
オーストラリア大陸の南、南極からの強烈な波濤で何万年もの間浸蝕されてできた断崖絶壁が連なる奇観、それがグレートオーシャンロードである。断崖絶壁の縁を走る全長260キロの風光明媚なその道路は、景観の素晴らしさ故に世界的に有名である。
グレートオーシャンロードは主に3つの部分に分けることができる。
まずはメルボルン寄りの部分で、トーキーからローンまでの『サーフコースト』。続いてローンからプリンスタウンまでの『温帯雨林帯』(グレート・オトウェイ国立公園)、そして、プリンスタウンからポートキャンベルまでの『シップレックコースト』。断崖と奇岩の景勝地である『シップレックコースト』こそがグレート・オーシャン・ロード最大の見どころである。本日はこのシップレックコーストのみに行くことにした。
勿論、ブロンプトンもフル活用だ。何故ならば、ギブソンステップスを除き、いずれも駐車場からビューポイントまでが遠いのだ。最短400メートル、最大1キロ離れている。特にブロークンヘッドが遠い。私以外に自転車は見かけなかったが、一部の遊歩道(Great Ocean Walk)というハイキング専用の未舗装トレイル部を除き、自転車禁止ではない。パークレンジャーのオバサマに確認した。
1.ギブソンステップス(Gibson Steps)
断崖上の道路沿いに設置された駐車場からギブソン・ビーチへと階段で降りることができる。
素晴らしい景観である。
ギブソンステップスを十二使徒の展望台から遠望するとこんな感じ。真ん中に見えているビーチに人がたくさんいるでしょう。そこです。但し大波が来るとアブナイと思います。
2.十二人使徒(Twelve Apostles)
グレートオーシャンロードで一番有名な景色だろう。十二の岩をキリスト教の十二使徒に見立てている。
神々しい光景である。
3.ロックアード・ゴージ(Loch Ard Gorge)および周辺部
ロックアードは140年ほど前にこの沖合で難破したオーストラリア最後の移民船の名称。同船の54名の乗員・乗客のうち二人を除き亡くなったという。
ロックアードゴージは美しい入り江である。ジブリ映画「紅の豚」の主人公ポルコ・ロッソのアジトのモデルとなったとの話もある。このビーチにも階段で降りることができる。
ロックアードゴージの沖に見えるアーチのある島が、シップレックサイト、即ち、ロックアード号が難破して漂着した地点である。右はエレファントロック。
エレファントロックを裏側から見る。
4.レザーバック(Razorback)
手前の岩。確かに薄くて剃刀のように切れ落ちている。
5.アイランド・アーチウェイ(Island Archway)
どこにもアーチがないではないか・・・。実はこの二つの島、以前アーチでつながっていたのだが、2005年にアーチが崩れてしまって二つの島に分かれてしまったのだ。残念。
6.サンダーケーブ(Thundeer Cave)
大きな洞穴に高波が打ち寄せて『ドドドーン』と地響きのような大音響がする、まさにサンダーケーブ(雷鳴洞)なのである。
7.ブロークンヘッド(Broken Head)
打ち寄せる強烈な波により、波の花が舞っていた。
波にさらわれないように気を付ける。
それにしても低気圧の発達した春の海は大いに荒れていた。それ故に、グレートオーシャンロードらしい光景を堪能することができた。
明日は春の嵐が来るとの予報である。
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