ブロンプトンでレールトレイル・シリーズ。第一弾。

 

オーストラリア各地にレールトレイルという遊歩道・サイクリング道が整備されていることをご存じだろうか。距離はほんの5~10キロのものから、グレートビクトリア・レールトレイルなど130キロ以上に及ぶものまである。

 

国土の広いオーストラリアは実は隠れた鉄道大国である。今でも州境を越えるような遠距離大量輸送の手段として主に鉄道が使われている。また、車社会であるにもかかわらず都市中心部と近郊を結ぶ中距離の通勤電車が活躍している。

 

車社会となる前は、鉱山と都市、内陸都市と港を結ぶにも鉄道が活躍していた。ゴールドラッシュの時代には鉄道もブームとなった。その後、金鉱が廃坑となったりハイウェイが通じて乗客が減るなどして廃線になったルートも多いらしい。こうした廃線跡が近年になって地域起こしなどの動きもあって見直され、車の入ってこない遊歩道・サイクリング道・乗馬道として整備したのがこの「レールトレイル」である。

 

ロードコンディションは舗装・グラベル(砂利;gravel)・土といろいろだが、車を気にせずオーストラリアの雄大な自然を楽しみながらロングツーリングができるところが良い。

 

今回は全長約35キロと手ごろなベラライン・レールトレイルをブロンプトンでたどってみた。港町から丘を越え、広々とした農場を抜けて大都市へと抜ける素晴らしい道だった。

 

[走行データ]

距離 37.5km
最大標高差 86m
平均斜度 全体:0.1% 上り:1.8% 下り:1.9%
獲得標高 上り:138m 下り:122m
日時 2016年4月16日 14:46:06 ~ 2016年4月16日 17:24:52
所要時間 2時間38分46秒
平均速度 14km/h(休憩除くと平均18キロ)

 

モーニントン半島のソレントから、対岸にあるベラライン半島の先端の港町クイーンズクリフにフェリーで到着した。

 

クイーンズクリフのフェリーターミナルから5分、鉄道駅が見えてくる。復元されたベラライン鉄道の終着駅だ。

 

古い蒸気機関車と客車が観光用にきれいに整備復元されている。ベラライン鉄道とはビクトリア州第二の都市であるジーロンと半島の先端に位置するクイーンズクリフを結んでいた。ながらく廃線となっていたが、近年になりその約半分のクイーンズクリフ~ドライスデール間の鉄路が整備されて観光用に供されている。

 

レールトレイルの旅の始まりだ。

 

グラベルの道を走っていく。未舗装といっても硬く締った表土できわめて走りやすい。半島中心部へ向けて緩やかに登っていく。

 

牧場やワイナリーの中を通り抜けていく。

 

中間点のドライスデール駅に着いた。小休憩する。

 

かつては内陸から世界各地へ輸出する羊毛を、或いは、英国本国からの輸入物資を運んだ鉄道である。

 

さらに進むと緩やかな下りとなってきた。今はレールトレイルとなっている土手の道は明らかに鉄道軌道の跡である。

 

二時間半後、終点のサウスジーロン駅に到着した。40キロ近くあるレールトレイルは素晴らしかった。途中、多くのサイクリング野郎・サイクリングお姉さん・サイクリングおじいさん・サイクリングおばあさんにあいさつした。しかし久々のロングライドで腰が痛くなった・・・。

 

レールトレイル・シリーズ、続きます。次回はヤラバレーにあるウォーバートンのレールトレイルのご紹介になると思います。


 

尚、オーストラリアのレールトレイルについては以下リンクをご参照ください。みなさんもブロンプトンで、レールトレイル・ライド、しませんか。

https://www.railtrails.org.au/index.php


 

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