*中国四川省地震被害に対する緊急医療支援活動 3

  

AMDAは、下記の通り、緊急医療支援活動を実施している。

  

【活動状況及び予定】
1.AMDA本部から
  AMDA台湾支部からの要請により、本部職員のニティアン・ヴィーラヴァーグが、15日夜岡山を出発した。16日、中国入国ビザを取得し、17日成田空港を発ち同日成都に入る。先に成都郊外の山間部被災地に入っているAMDA台湾チームを追う形で、成都郊外で合流する予定。

2.AMDA台湾支部グループ
  AMDA台湾支部では、被災地近隣地域の協力者を通じ、14日、被災地の当局から巡回診療を含む医療活動実施の許可を得た。15日、医師3人・看護師2人・薬剤師1人・調整員2人の医療チームが昆明市から成都に入った。さらに、上海から医師2人・看護師2人が成都に集合した。そして16日15時、台湾から医師4人・調整員1人が成都に到着し、既に巡回診療を行うべく、郊外山間部に向かっている。
  チーム編成―医師9人、看護師4人、薬剤師1人、調整員3人  計17人

3.四川省から
  地元医療専門家によるチームを13日編成し、医薬品数十箱を調達した上で、スーファンに向った。14日、AMDAチームとして、スーファン紅十字会へ贈呈した。この医薬品贈呈は、海外から当地への最初の医療支援となり、スーファン紅十字会より感謝状をいただいた。また、スーファン市衛生部の刈部長より謝意を頂戴した。医療チームは、避難場所となっているスーファン市内の体育館で、診療活動を行っている。
  チーム編成― 銭 徳才 医師(外科)、看護師2人(女性)、調整員1人(男性)

    計4人

  

【本部からの派遣者】
ニティアン・ヴィーラヴァーグ(Nithian VEERAVAGU,Mr. オーストラリア国籍)
 調整員 岡山市在住 39歳
5月17日成田発09:33 CA422中国国際航空  成都着15:35
<これまでのAMDAでの活動>
2003年3月~06年7月 スリランカ医療和平事業 現地副統括
2006年12月  フィリピン台風21号緊急医療支援活動
2007年1月   スマトラ島北部洪水緊急医療支援活動
2007年4・5月 ソロモン諸島沖地震・津波緊急支援活動
2007年6月   パキスタン南部サイクロン緊急支援活動

  
【AMDAが中国で実施した主な事業】 いずれも開始月
1996/02 中国・雲南省大震災緊急救援プロジェクト
1996/02 中国・四川省雪害緊急救援プロジェクト
1996/03 中国雲南省大震災小学校再建プロジェクト
1996/03 中国新彊ウイグル自治区地震緊急救援プロジェクト
1996/04 中国四川省チベット族ヘルスポストプロジェクト
1996/07 中国貴州省大洪水緊急救援プロジェクト

  
<<皆様からの募金を受け付けております>>
郵便振替:口座番号01250-2-40709  口座名「AMDA」
*通信欄に「中国四川地震」とご記入下さい

  

人気ブログランキング

*ミャンマー・サイクロン被害に対する緊急支援活動 4

  

AMDAは、ヤンゴン管区クンジャンゴン市において、現地保健当局とともに、医療支援活動を継続している。
  

ミャンマー人スタッフで構成されたAMDA医療チーム(計10人  医師3人・補助医師1人・看護師1人・業務調整員1人・保健補助員3人・ロジ補助員1人)が、保健当局スタッフ2人および地元住民ボランティアと共に巡回診療を行なっている。15日までに、約900人の患者を診療しており、外傷、消化器系疾患および皮膚疾患の他、衰弱、不安など心的外傷を負っているケースも多く報告されている。同サイクロンの影響により地域診療所は半壊しており、巡回診療は被害が少なかった僧院や家屋を拠点としている。なお、ヤンゴン管区南部地域は深刻な被害を受けており、支援ニーズは高いものの、輸送手段が限られていることなどから、すべての被災者に十分な食料、他の支援物資が届いていない状況である。
  

また、13日午後、AMDAミャンマー事務所は、保健省下の各被災地事務所がいち早く機能を回復して欲しいという願いから、ヤンゴン総合病院に設置された保健省の緊急対策本部へ600万チャット(約55万円相当)を寄贈した。
AMDAは、10日の被災地入りから現地の保健当局とともに巡回診療を行っているが、これまでの協働を通じて、一般の被災者のみならず、既存の保健インフラ、保健人材もひどく被災していることを把握することができた。本寄付には、行政機能と保健人員の役割の復旧を可能ならしめる、一刻も早い環境づくりを支援することも重要であると認識するに至ったことが背景にある。保健省は同寄付を活用し、医薬品の輸送、被災ポストへの職員の転配属などに充てることを表明している。

   

1.支援活動開始日:5月5日

2.活動地:    ヤンゴン管区南部クンジャンゴン市

3.巡回診療チーム  計12人(他に地元住民ボランティア数人)
  AMDA医療チーム(計10人  医師3人・補助医師1人・看護師1人・業務調整員1人・保健補助員3人・ロジ補助員1人)
  保健当局チーム(計2人  補助医師1人・助産師1人)

4.ヤンゴンで支援活動に従事している日本人職員
  AMDA社会開発機構 理事長   鈴木俊介
  AMDA社会開発機構 現地事業統括  竹久佳恵
  AMDA社会開発機構 調整員  畑山ゆかり

5.バンコクで後方支援に従事した日本人職員
  AMDA本部職員 調整員(緊急救援担当)  谷口敬一郎
  5月8日日本出発~13日帰国

6.被災状況
  大型サイクロン・ナーギス(Nargis)は、5月2日夜から3日にかけてミャンマー中・南部を直撃した。政府の公式発表によると、死者4万3318人、行方不明2万7838人と伝えている(16日)。
  国連は、被災者は160万~250万人に上ると推定している。

7.AMDAがミャンマーで実施している事業
(1)中部乾燥地域事業 (マンダレー管区メッティラ県、ニャンウー県、マグウェ管区パコク県)
  1995年より、無医村の村への巡回診療や給水システムの整備を、2002年より母子の健康増進を目的とした包括的なプライマリー・ヘルスケア・プロジェクトを実施。また、約1,500人の女性を対象に、農村家族の所得向上と自立支援を目的としたマイクロクレジットプロジェクトも行っている。

(2)コーカン事業 (北シャン州コーカン特別地区)
  ケシ栽培が禁止された翌々年の2004年より、少数山岳民族の人々を対象に、貧困農村支援プロジェクトとして、緊急食糧支援、小規模インフラ施設整備、保健衛生教育、技術訓練を実施。2007年より、緊急食糧支援から地域社会の復興へ軸足を移して活動(母と子の栄養改善支援事業)を展開している。

   

<<皆様からの募金を受け付けております>>
郵便振替:口座番号01250-2-40709  口座名「AMDA」
*通信欄に「ミャンマー・サイクロン」とご記入下さい
  

人気ブログランキング

*中国四川省地震被害に対する緊急医療支援活動 2

  

5月12日、中国四川省の中心都市成都の西北西で発生した大地震による甚大な被害に対し、AMDAでは、以下のように緊急医療支援活動を開始している。

  

【活動状況及び予定】
1.AMDA台湾支部グループ
AMDA台湾支部では、被災地近隣地域の協力者を通じ、14日、被災地の当局から医療活動実施の許可を得ることができた。早速同日中に、四川省在住の医療専門家3人とアシスタント2人の計5人で構成される医療チームを編成した。15日、被災地に向け昆明市を出発し、15時(現地時間)に成都空港に到着。
一行は到着空港等で、さらに現場情報の収集を行い、これからの活動場所、活動内容を決定する。さらに、上海在住の医師2人、看護師2人が、そして台湾から、4人の医師が、明日16日に成都に向かうことが予定されている。

2.上海から
AMDA上海の関係者を通じ、派遣待機中の国立上海児童病院のチームへの合流の可能性について、上海紅十字と鋭意折衝を行っている。

3.四川省から
日本国内の関係者(日中青年交流協会・本部福山市/理事長笹山徳治)を通じ、四川省内在住の医師看護師等による医療チームを5月13日編成した。同日及び14日に医薬品を調達した上で、14日14時頃成都を出発し、同日夜、徳陽市什方(スーファン)に到着した。到着直後の14日夜には、持参した医薬品のスーファン紅十字への贈呈を行った。この医薬品贈呈は、海外から当地への最初の支援となった模様。
笹山氏は1996年の雲南省、四川省でAMDAが実施した緊急救援での当時の現地パートナーである。
チーム編成―
 銭 徳才 医師(外科)、と看護師2人(女性) 調整員1人(男性)の計4人

4.AMDA本部から
本部職員ニティアン・ヴィーラヴァーグを、AMDAチームの調整業務のため、被災地に派遣することを決定した。
明日16日、中国大使館でのビザ申請を行い、ビザ取得次第、成田または羽田から四川省に向かう。
渡航後、被災地でAMDA台湾チームに合流する。フライトは調整中。

  

【本部からの派遣者】
ニティアン・ヴィーラヴァーグ(Nithian VEERAVAGU,Mr. オーストラリア国籍)
調整員 岡山市在住 39歳
5月15日20:33岡山駅発 のぞみ54号  東京着 23:45
<これまでのAMDAでの活動>
2003年3月~06年7月 スリランカ医療和平事業 現地副統括
2006年12月      フィリピン台風21号緊急医療支援活動
2007年1月       スマトラ島北部洪水緊急医療支援活動
2007年4・5月     ソロモン諸島沖地震・津波緊急支援活動
2007年6月       パキスタン南部サイクロン緊急支援活動

  

【AMDAが中国で実施した主な事業】 いずれも開始月
1996/02 中国・雲南省大震災緊急救援プロジェクト
1996/02 中国・四川省雪害緊急救援プロジェクト
1996/03 中国雲南省大震災小学校再建プロジェクト
1996/03 中国新彊ウイグル自治区地震緊急救援プロジェクト
1996/04 中国四川省チベット族ヘルスポストプロジェクト
1996/07 中国貴州省大洪水緊急救援プロジェクト

  
<<皆様からの募金を受け付けております>>
郵便振替:口座番号01250-2-40709  口座名「AMDA」    
*通信欄に「中国四川地震」とご記入下さい

  

人気ブログランキング

*中国四川省地震被害に対する緊急医療支援活動 開始

  

5月12日午後2時半(日本時間同3時半)ごろ、中国四川省の中心都市、成都の西北西90キロに位置するブン川(ぶんせん)県付近でマグニチュード7.8の地震が発生し、被害が拡大している。報道によると、死者は12,000人を超え、23,000人以上が生き埋めになっている。
  

この甚大な被害に鑑み、AMDAは緊急医療支援活動の実施を決定した。中国国内及び在外中華系AMDA医師のネットワークを用いた、次の三つの手法による活動方針を決定し、それぞれ必要な調整を行っている。

  

【活動予定及び調整状況】
1.AMDA台湾支部は被災地近隣地域の医師と連絡をとり、被災地での緊急医療の提供に向け、必要物品購入などの準備を行っている。また、同支部長は、四川省に有する巡回診療用のバスを活動に提供することとなった。
2.AMDA上海の関係者を通じ、派遣待機中の基幹病院のチームへの合流について、上海紅十字と鋭意折衝を行っている。
3.日本国内の関係者を通じ、地元スタッフによる医療チームを編成し、50万円相当の医薬品を調達した。被災地へ医療支援に向かう準備をしている。
 (詳細情報待ち)
 チーム編成予定― 医師1人、看護師2人、調整員1人
   
【AMDAが中国で実施した主な事業】 いずれも開始月
(1)1996/02 中国雲南省大震災緊急救援プロジェクト
(2)1996/02 中国四川省雪害緊急救援プロジェクト
(3)1996/03 中国雲南省大震災趙君支援プロジェクト
(4)1996/03 中国雲南省大震災診療所再建プロジェクト
(5)1996/03 中国雲南省大震災小学校再建プロジェクト
(6)1996/03 中国新彊ウイグル自治区地震緊急救援プロジェクト
(7)1996/04 中国四川省チベット族ヘルスポストプロジェクト
(8)1996/07 中国貴州省大洪水緊急救援プロジェクト
(9)1998/01 中国河北省地震緊急救援プロジェクト

  
<<皆様からの募金を受け付けております>>
郵便振替:口座番号01250-2-40709  口座名「AMDA」    
*通信欄に「中国四川地震」とご記入下さい

    

人気ブログランキング

*ミャンマー・サイクロン被害に対する緊急支援活動 3

  

AMDAは、10日、ヤンゴン管区南部において医療支援活動を開始した。

   
ミャンマー人スタッフで構成されたAMDA医療チーム(医師4人・保健師3人・補助2人)による巡回診療を、11日から行なっている。一日当たりの平均診療患者数は120~150人で、乳幼児を中心に下痢などの消化器疾患が多い。加えて、不安など心的外傷を負っているケースも多く見られるとのことである。
  

ヤンゴン管区南部の被災地は、復興には程遠く、食料他支援物資は被災者に届いていない。
   

バンコクで後方支援に従事していた谷口調整員は、13日、日本に帰国した。

   

【ヤンゴンで支援活動に従事している日本人職員】
AMDA社会開発機構 理事長      鈴木俊介
AMDA社会開発機構 現地事業統括   竹久佳恵
AMDA社会開発機構 調整員      畑山ゆかり

   

【バンコクで後方支援している日本人職員】
AMDA本部職員 調整員(緊急救援担当)  谷口敬一郎
8日日本出発~13日帰国

   

【被災状況】
大型サイクロン・ナーギス(Nargis)は、5月2日夜から3日にかけてミャンマー中・南部を直撃した。ミャンマー国営テレビは、死者3万1938人、行方不明2万9770人と伝えた(12日夜)。国連は、被災者は150万人以上と発表している。

   

【AMDAがミャンマーで実施している事業】
http://www.amda-minds.org/projects/myanmar/index.html

1.中部乾燥地域事業
マンダレー管区メッティラ県、ニャンウー県、マグウェ管区パコク県1995年より、母子の健康増進を目的とした包括的なプライマリー・ヘルスケア・プロジェクトを実施。また、約1,500人の女性を対象に、農村家族の所得向上と自立支援を目的としたマイクロクレジットプロジェクトも行っている。

2.コーカン事業
北シャン州コーカン特別地区
ケシ栽培が禁止された翌年の2004年より、少数山岳民族の人々を対象に、貧困農村支援プロジェクトとして、緊急食糧支援、小規模インフラ施設整備、保健衛生教育、技術訓練を実施。2007年より、緊急食糧支援から地域社会の復興へ軸足を移して活動(母と子の栄養改善支援事業)を展開している。

  

<<皆様からの募金を受け付けております>>
郵便振替:口座番号01250-2-40709  口座名「AMDA」
*通信欄に「ミャンマー・サイクロン」とご記入下さい

  

人気ブログランキング

*ミャンマー・サイクロン被害に対する緊急支援活動 2

   

ミャンマー連邦国営テレビの報道(6日)によると、中・南部を襲った大型サイクロン・ナーギス(Nargis)の被害は、死者が約2万2千人、行方不明者は約4万1千人に上っている。被害状況の確認が遅れており、犠牲者はさらに増える見通しである。

  
AMDAは、被害の甚大さを鑑み、日本から調整員を派遣することを決定した。バンコクで支援物資の購入にあたり、ミャンマーへの入国ビザを入手次第、被災地に向かう。

  
ヤンゴンで被災状況を調査している竹久佳恵現地事業統括と畑山ゆかり調整員からの報告によると、電気・水などのインフラは復旧のメドが立たず、通信網も寸断されている。食料は約2倍、バス運賃は約20倍に値上がりし、日常生活に多大な影響を与えている。政府関係機関は、資金の他、医薬品、ブルーシート、毛布、夏服、インスタント食品などが必要であると発表した。避難所の設置はなく、被災者は、親類宅や僧院(パコダ)に身を寄せているとのことである。
   

AMDAは、乳幼児を中心に発生している下痢などの消化器疾患を対象とした、被災地での巡回診療実施に向け、中部乾燥地域で事業に従事している医師など医療従事者のヤンゴンへの移動、及び関係行政機関との調整を行っている。

  
【日本からの派遣】
谷口敬一郎  調整員 AMDA本部職員 岡山市在住
5月8日 7:49岡山駅発 のぞみ2号・はるか11号
     9:35関西国際空港着
    11:45関西空港発 TG623
    15:35(日本時間17:35)バンコク到着予定
 *支援物資を購入し、ミャンマーへの入国ビザを入手次第、被災地に向かう
AMDAでの主な緊急救援活動:
  バングラデシュ・サイクロン被害に対する緊急医療支援活動
              (2007年11・12月)
  ペルー沖地震緊急医療支援活動(2007年8・9月)
  インドネシア・ジャワ島中部地震緊急救援活動(2006年6月)

  
【AMDAがミャンマーで実施している事業】
http://www.amda-minds.org/projects/myanmar/index.html

1.中部乾燥地域事業
マンダレー管区メッティラ県、ニャンウー県、マグウェ管区パコク県
1995年より、母子の健康増進を目的とした包括的なプライマリー・ヘルスケア・プロジェクトを実施。また、約1,500人の女性を対象に、農村家族の所得向上と自立支援を目的としたマイクロクレジットプロジェクトも行っている。
2.コーカン事業
北シャン州コーカン特別地区
ケシ栽培が禁止された翌年の2004年より、少数山岳民族の人々を対象に、貧困農村支援プロジェクトとして、緊急食糧支援、小規模インフラ施設整備、保健衛生教育、技術訓練を実施。2007年より、緊急食糧支援から地域社会の復興へ軸足を移して活動(母と子の栄養改善支援事業)を展開している。

  

<<皆様からの募金を受け付けております>>
郵便振替:口座番号01250-2-40709  口座名「AMDA」
*通信欄に「ミャンマー・サイクロン」とご記入下さい

  

人気ブログランキング

*ミャンマー・サイクロン被害に対する緊急支援活動 開始

   

5月2日夜から3日にかけてミャンマー連邦中・南部を直撃した、大型サイクロン・ナーギス(Nargis)による被害が拡大している。報道と国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、同国政府筋は死者が1万5千人以上と発表し、激甚災害地に指定されている5地域(エーヤーワディー管区、ヤンゴン管区、バゴー管区、モン州、カレン州)では、数十万人が避難場所や飲み水が得られない状態である。
  

AMDAは、5日、AMDAグループのAMDA社会開発機構日本人職員2人及び現地職員9人全員の無事を確認した。負傷者はいないが、現地職員の自宅家屋には、全半壊や浸水する被害が出ている。
  

6日、竹久佳恵現地事業統括と畑山ゆかり調整員は、ヤンゴン市内で、被災状況の調査を開始した。報告によると、ミャンマーでは60年ぶりの強烈な雨と街路樹が倒れるほどの暴風のため、甚大なインフラ被害が起きている。半数の住居が被災し、路上に駐車した車は大破している。テレビと架線電話は不通、携帯電話は極めて
つながりにくい。ヤンゴン全域で停電し、ミャンマー全土でインターネット網はアクセス不能に陥っている。また、飲み水などの不足のため、乳幼児の病気が目立ち始めている様子であるが、国立病院と半数の私立病院は開院し、政府機関は業務を行っているとのことである。
  

現在、ミャンマー事業の統括責任者である、鈴木俊介AMDA社会開発機構理事長が、出張先のネパールからミャンマーへ向かっており、到着次第詳細な支援策を決定し、実施する。

   
【救援に従事している日本人職員】
AMDA社会開発機構 理事長 鈴木俊介
AMDA社会開発機構 現地事業統括 竹久佳恵
AMDA社会開発機構 調整員 畑山ゆかり

  

【AMDAがミャンマーで実施している事業】
http://www.amda-minds.org/projects/myanmar/index.html
1.中部乾燥地域事業
マンダレー管区メッティラ県、ニャンウー県、マグウェ管区パコク県
1995年より、母子の健康増進を目的とした包括的なプライマリー・ヘルスケア・プロジェクトを実施。また、約1,500人の女性を対象に、農村家族の所得向上と自立支援を目的としたマイクロクレジットプロジェクトも行っている。
2.コーカン事業
北シャン州コーカン特別地区ケシ栽培が禁止された翌年の2004年より、少数山岳民族の人々を対象に、貧困
農村支援プロジェクトとして、緊急食糧支援、小規模インフラ施設整備、保健衛生教育、技術訓練を実施。2007年より、緊急食糧支援から地域社会の復興へ軸足を移して活動(母と子の栄養改善支援事業)を展開している。

  

<<皆様からの募金を受け付けております>>
郵便振替:口座番号01250-2-40709  口座名「AMDA」
*通信欄に「ミャンマー・サイクロン」とご記入下さい

  

人気ブログランキング

更新が滞っていて、ごめんなさい!


前回の更新は、梅の季節だったのに、もう桜が満開!季節の移り変わりって、速いものですね~。


今日も、奈良の重度障害児施設で当直中。


施設の前の夜桜も綺麗でした~。(強風に吹かれて、夜桜吹雪になってましたが、それもまた風流でした。)


今日の豊中の外来も、沢山の外来患者さんが来て、本当に忙しかったです。春は、メンタルな病気が流行り、めまい、頭痛の嵐なんですね。


そうかと思えば、春は頭部外傷も多いんですよ。みんな、活動を始めるから、よく転倒するんですね。そういえば、先週月曜日は、夜通し緊急で開頭手術してたっけ。久しぶりに、熱血脳外科医みたいでした。(ってか)


でも、脳外科医の仕事が忙しいのは今に始まったことではないのですが、他にも忙しかった理由が。


その理由はね・・・・


ひとつは、講演や講義、執筆活動などなど、ボランティアの仕事が増えてきたこと。


先週も、6ページ、3500文字の執筆を頼まれて、草稿し始めたところです。


それでね、もうひとつはね・・・・・


ネパールから帰国後の忙しさのあまり、実は、2月7日と3月1日に事故しましてね・・・・・


今まで、24年間、大きな事故をしたことがなくって、保険も使ったことが無かったのが、1ヶ月の間に2回の事故。


その事故処理などにも追われて、本当に慌しかったです。


ようやく落ち着いてきたので、こうしてお話することもできるようになりましたが、本当に大変な2ヶ月でした。


後厄が明けて、良い事があるかと思いきや、試練、試練の厄明けです。それで、前回、伊勢神宮にお参りに行ったのでした。


みんなからは、「疲れてるんとちがうか?」 「いつまでも若くは無いんだから、そろそろセーブしたら?」 って言われています。


そんなこんなで、今年度は、年齢を考えて、ゆっくり省エネモードを心がけて行こうと思います。更新も滞り気味になるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。


ちなみに、大きな怪我も無く、元気ですからご心配なく。(こんなことブログに書くと、「大丈夫か?大丈夫か?」と大騒ぎになりそうですものね。)


一歩一歩、頑張ろうっと。


人気ブログランキング

*ネパール・ブータン難民キャンプ火災緊急医療支援活動 3

  

AMDAネパール支部は、支援活動を継続している。7日には、被災後新たに建てられた仮設住宅近くに、仮設救護所を設置し、被災者の医療アクセスの向上に貢献している。

  
生活環境の向上に関連して、蚊の発生を防ぐ目的で水溜りへの殺虫剤の噴霧を行い、加えてトイレの衛生環境整備のため、消毒剤をまいている。水溜りへの殺虫剤の噴霧活動は、主にブータン難民ボランティアが行っている。

  
ブータン難民キャンプ内のAMDA診療所では、24時間体制で診療を続けている。急激な食生活の変化により、下痢症状を起こす患者も多いが、日を追うごとに少なくなっている(7日30人、8日24人、9日19人、10日16人、11日11人)。症状は深刻ではなく、ORS(経口補水塩)や亜鉛錠剤(*亜鉛には食物の消化をスムーズにする役割がある。下痢が続くと亜鉛が不足するため、処方するとよいとされる)を処方され回復に向かっている。急性呼吸器疾患の患者については、7日から10日までの間は、各日13~17人であったが、11日には3人となった。今後減少していくものと予想されが、引き続き推移を見守っていく。

  
日本から派遣されていた館野調整員は、被災地での活動を終了し、12日帰国した。

  
【活動開始日】
3月1日夜の火災発生直後

  

【活動参加延べ人数】
計31人
AMDA本部1人(調整員)
AMDAネパール支部15人(医師2人・パレメディック13人)
ブータン難民スタッフ10人
ブータン難民ボランティア5人

  

【活動内容】
1.AMDAクリニックでの診療
2.物資配布:毛布187枚、古着200着、
  医薬品(胃腸疾患・呼吸器疾患・眼科疾患・皮膚疾患用 他)
3.巡回診療(3月5日以降):1チーム6人編成で、3チームが実施

  

【日本からの派遣】
館野和之 調整員 AMDA本部職員  岡山市在住
3月5日岡山出発    3月12日岡山帰着

  

【被災状況】
ネパール東部ジャパ郡のゴールダップ難民キャンプで、1日夜火災が発生。
UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)や報道によると、竹などで建てられた家屋のおよそ9割が焼失、8,000~10,000人が住む場所を失った。同キャンプには、ネパール隣国のブータンにおいて民主化弾圧を受けたネパール系住民が難民として暮らしている。

   

【AMDAネパール支部】
27人の医師からなる執行部と、数百人が事業に直接携わる。事業対象地域は、ネパール東部、中西部、その2地域をつなぐ幹線道路周辺。中心地はダマック、ブトワール、ヘトウダで、ネパールにおける医療保健分野のニーズをカバーしている。

  

【AMDAがネパールで実施している事業】
1.医療施設の運営:
ジャパ郡ダマック市にあるAMDA病院、ルパンデヒ郡ブトワール市にあるネパール子ども病院の運営。それぞれ1992年、1998年から事業を開始し、内科・外科・救急・検査室・薬局・病棟などを備えた総合病院である。
2.ブータン難民のためのプライマリーヘルスケア:
AMDAは、2001年からゴールダップ難民キャンプを含む7つの難民キャンプで、一次診療、母子保健、予防接種、栄養プログラムなどの活動を行っている。
3.HIV/エイズ予防・性感染症ケア
4.医療保健分野の人材育成:ダマックに、毎年120人の学生が学ぶ保健人材養成センターを設立。卒業後、政府の試験に合格すると准看護師、地域保健助士、臨床検査助士の資格取得が可能。日本のAMDA支援者の協力により、奨学金も用意。

  

<<皆様からの募金を受け付けております>>
郵便振替:口座番号01250-2-40709  口座名「AMDA」
*通信欄に「ブータン難民キャンプ火災」とご記入下さい

  

人気ブログランキング

この日曜日は、2月23日に開通したばかりの新名神高速道路を使って、家族全員で伊勢神宮にお参りに行ってきました。

  

いつもは年の初めにお伊勢参りを済ませるのですが、今年はネパール行きなどがあり、ちょっぴり遅いお伊勢参り。

  

そして、新しい物好きの僕のことですから、新しい道ができれば通りたくなるのが性(さが)ですね。(しかし、この性から、こんなことになるなんて。)

  

朝9時に出発して、名神高速を東に、東に。

  

京都、大津を超え、栗東に差し掛かると、新名神の看板。
新名神看板
  

これが新名神ですねー。

  

税金の無駄遣いと言われるだけあって、周囲にはほとんど民家がないですねー。

  

トンネル、トンネルに・・・・

トンネル

  

橋、橋、橋と・・・・

橋

  

でも、確かに早いです。伊勢神宮まで、以前は名阪国道を使って3時間30分ぐらいかかっていましたが、今回は3時間ぐらいと、時間短縮になりました!

  

と、行きは良かったのですが・・・・帰りはまた後ほど。

  

いつものように、外宮からお参りをし、お神楽を奉納して・・・・

外宮

  

おかげ横丁で、伊勢のとろろそばのお昼。

伊勢とろろそば

  

そして、内宮でもお参り、お神楽を奉納して・・・・

内宮

  

お伊勢さんの氣をたくさん頂いてきました。

  

そして、意気揚々と帰宅の途へ。

  

帰り道、伊勢道から東名阪道が渋滞とのこと。

  

なんと、渋滞30キロ!

  

と、とにかく、近い道だし、新名神高速道を使って帰るかなあ。

  

しかし、交通集中による自然渋滞なら、まだゆっくりでも走れるはずなのに、事故渋滞のように動かない!

  

今までこんな渋滞、無かったのに・・・・

  

と、渋滞につかまってみて、なんでこんなに渋滞するのか、新名神が開通したことによる問題点が良くわかりました。なぜなら・・・・・

  

伊勢道と名阪国道の合流点である関ジャンクションと、東名阪と新名神の合流点である亀山ジャンクション

  

この間の数キロの二車線道路に、次に挙げる3方向の車が集中。

  

伊勢から名古屋に帰る車と、大阪から名阪国道経由で名古屋に向かう車、そして、伊勢から新名神を通って関西に帰る車の、すべての車が、この間に集中。

  

その結果、普通の自然渋滞を超える、事故渋滞のような30キロ渋滞を巻き起こしたようです。これって、道をつくる前に予想できなかったのかなあ。

  

でもこれ、いつもの日曜日に起こった渋滞でしょ。

  

これからの春休みやゴールデンウィーク、はたまた来年の初詣の帰りは、どうなるんだろう。

  

これから関西方面から伊勢志摩方面に向かわれる方、帰り道が渋滞したら、渋滞前の伊勢道を途中で降りて、下の道を通って名阪国道に乗り、奈良、大阪経由で帰ることをお勧めします。

  

でも、新名神自動車道って、新たに余計な渋滞をつくってるなんて、税金の無駄遣いかも知れませんねえ。

  

次回からのお伊勢参りは、近鉄特急にしようかと考えてしまった、初めての新名神自動車道でした。疲れたっ!

  

人気ブログランキング