*中国四川省地震被害に対する緊急医療支援活動 2
5月12日、中国四川省の中心都市成都の西北西で発生した大地震による甚大な被害に対し、AMDAでは、以下のように緊急医療支援活動を開始している。
【活動状況及び予定】
1.AMDA台湾支部グループ
AMDA台湾支部では、被災地近隣地域の協力者を通じ、14日、被災地の当局から医療活動実施の許可を得ることができた。早速同日中に、四川省在住の医療専門家3人とアシスタント2人の計5人で構成される医療チームを編成した。15日、被災地に向け昆明市を出発し、15時(現地時間)に成都空港に到着。
一行は到着空港等で、さらに現場情報の収集を行い、これからの活動場所、活動内容を決定する。さらに、上海在住の医師2人、看護師2人が、そして台湾から、4人の医師が、明日16日に成都に向かうことが予定されている。
2.上海から
AMDA上海の関係者を通じ、派遣待機中の国立上海児童病院のチームへの合流の可能性について、上海紅十字と鋭意折衝を行っている。
3.四川省から
日本国内の関係者(日中青年交流協会・本部福山市/理事長笹山徳治)を通じ、四川省内在住の医師看護師等による医療チームを5月13日編成した。同日及び14日に医薬品を調達した上で、14日14時頃成都を出発し、同日夜、徳陽市什方(スーファン)に到着した。到着直後の14日夜には、持参した医薬品のスーファン紅十字への贈呈を行った。この医薬品贈呈は、海外から当地への最初の支援となった模様。
笹山氏は1996年の雲南省、四川省でAMDAが実施した緊急救援での当時の現地パートナーである。
チーム編成―
銭 徳才 医師(外科)、と看護師2人(女性) 調整員1人(男性)の計4人
4.AMDA本部から
本部職員ニティアン・ヴィーラヴァーグを、AMDAチームの調整業務のため、被災地に派遣することを決定した。
明日16日、中国大使館でのビザ申請を行い、ビザ取得次第、成田または羽田から四川省に向かう。
渡航後、被災地でAMDA台湾チームに合流する。フライトは調整中。
【本部からの派遣者】
ニティアン・ヴィーラヴァーグ(Nithian VEERAVAGU,Mr. オーストラリア国籍)
調整員 岡山市在住 39歳
5月15日20:33岡山駅発 のぞみ54号 東京着 23:45
<これまでのAMDAでの活動>
2003年3月~06年7月 スリランカ医療和平事業 現地副統括
2006年12月 フィリピン台風21号緊急医療支援活動
2007年1月 スマトラ島北部洪水緊急医療支援活動
2007年4・5月 ソロモン諸島沖地震・津波緊急支援活動
2007年6月 パキスタン南部サイクロン緊急支援活動
【AMDAが中国で実施した主な事業】 いずれも開始月
1996/02 中国・雲南省大震災緊急救援プロジェクト
1996/02 中国・四川省雪害緊急救援プロジェクト
1996/03 中国雲南省大震災小学校再建プロジェクト
1996/03 中国新彊ウイグル自治区地震緊急救援プロジェクト
1996/04 中国四川省チベット族ヘルスポストプロジェクト
1996/07 中国貴州省大洪水緊急救援プロジェクト
<<皆様からの募金を受け付けております>>
郵便振替:口座番号01250-2-40709 口座名「AMDA」
*通信欄に「中国四川地震」とご記入下さい