加藤一 編著「「超」怖い話 亥」
超怖い話、干支シリーズ。なんと編著者の記載によれば、超怖い話の文庫本は40冊以上出ているとのこと。
私が怪談にハマったのも、平山・加藤二頭体制のころのチョーコワが原因だったなぁ。世に怪談の種は尽きまじ!
私的好みの話を下記に。
異物混入/良心的な企業だなと思った。
暗い日曜日/コミカルな筆致ながら、現象は不気味。
サブマリン/ネタは鉄板だが、だからこそ怖い。
ブレイク俳優/カナさんがピュアなだけにハラハラ。
通り道/描かれない部分が気になりすぎる一品。
カシンワトゥイ/亥年ならではのヒンナヒンナなお話!親切と思いきやジワジワと恐ろしい。
また、見逃せないのがシリーズのカバーを彩る干支像。素敵に不気味でどれも味わい深いのだった。
丸山政也「奇譚百物語 死海」
百物語シリーズ、今回はグンと海外ネタが増え、より国際色豊かになっている。英国怪談(馬車の霊が出てきたりなど)はどこか上品に感じられるのが不思議。
そして、あとがきの〈著者が原稿を執筆していた場所〉が怖かった…。
印象的だったものを下記に。
十 葬儀写真/なんてお茶目な!!
二十九 墓地横のアパート/ほほえましい光景がなんだかゾッとするものに。
三十一 カウントダウン/切ない…。
三十七 動物園/可愛く、とても楽しそう。
四十三 赤毛の女/なんとも奇妙な…。
五十六 漏れてくる声/オチがショッキング。
五十七 犬を連れた女/その犬、もしかすると伝説の黒犬(black dog)だったりして??
読み終えると、こんな香水をつけたくなる1冊だ。
2019年1月の読書まとめ
エブリスタ・編 「怪談供養 晦日がたり」
エブリスタの怪談アンソロジー。
印象的だった作品を下記に。
胎動 閼伽井尻/そこにあれども外から見えぬ点で、子宮は異界の一種なのかもしれない。
あの夜のドライブ 雪鳴月彦/ありがちなネタではあるが、なめらかな語り口が悲劇を煽る。
居酒屋 東堂薫/怪異がテンポよく読めてオチにスッキリ。
おしらせさん こにし桂奈/しっとりと趣深い人形怪談。
ロッキングランパ 松本エムザ/からっと明るいアメリカ怪談がステキ。
宇津呂鹿太郎「兵庫の怖い話 ージェームス山に潜む老紳士ー」
その土地ならではの、郷土色豊かな怪談集・兵庫編。丹念な取材を経たと思われる、丁寧な筆致が光る一冊だった。とくに本書には、視覚的に映える怪異が多め。
お気に入りを下記に。
三 友達の家 別々の怪異なのか、ひと続きの怪異なのか…いずれにせよ、第二の怪異だけは見てみたいほどチャーミング。
十 受取拒否 美への強い執念を感じるお話。
十二 依頼 ぞっとする中にも、悲しみがにじむ。
二十 足音 建て直す資金があって良かったなぁ…。
二十二 数珠 一見、地味に思える怪異だが、人情あり味わい深い。
二十七 猫の学校 こわかわいい。こんな目に逢いたいような、遭いたくないような…。




