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2019年7月の読書まとめ

 6.7月は未曾有の出張月間であり、忙しく立ち働いてほとんど本が読めないのだった。移動中はというと、すぐに眠ってしまうので読むことができない。たまに漫画を読むくらいの2ヶ月だった。

七夕漫画本

うわ ようじょつよい 1
おじさまと猫 3
おはヨウム!ロッコちゃん
俺は2度死ぬ
鬼滅の刃 16
極主夫道 3
極丁ヒグマ 1,2
ザ・ファブル 1,2
幸せをあなたに
呪術廻戦 6
ジョジョリオン 21
捨てられた皇妃 2
生理ちゃん 2日目
ゼロから始める事故物件生活 2
双亡亭壊すべし 13
父が、67歳で恋をした。
ちょい視え!
トイレの花園さん
東京伝説 2
翔んで埼玉
外れたみんなの頭のネジ 8
ボクんち事故物件〜タニシとユーレイのドキドキ生活〜
マガマガヤマ 1
魔入りました!入間くん 1
魔王のかわいいヤマダはよいこ 3
持ちはポメラニアン
ヤンデレ夫婦漫画 2
ワンパンマン 20


風鈴活字本

あなたの指先、変形していませんか?
異界探訪記 恐い旅
田舎怪異百物語
忌み地 怪談社奇聞録
拝み屋備忘録 怪談首なし御殿
怪談標本箱 死霊ノ土地
加害者家族
君死にたもう流星群 4
恐怖箱 怪画
ゴブリンスレイヤー 8

郷内心瞳「拝み屋備忘録 怪談首なし御殿」


 拝み屋であり、怪談作家でもある二刀流著者による怪談集。


 読みやすく、バラエティに富んだ内容。

 印象的だった作品を下記に。


死してなお/恐ろしいのだが、本人(?)はマジメなだけなのかも??


ベビーカー/私も以前、東京在住の方から類話(廃病院の心霊スポットにベビーカーがぽつんと存在)を採取したことがあるので気になった。廃病院とベビーカーのミスマッチ、実は意外と在るのだろうか?


パンでよろしくて?/ユーモラスにも思われた怪異が変容する、その瞬間に戦慄。


二連チャン/芋沢くん、ウケる〜!


暗い店員/怪異は地味だが、常識が崩れ去る衝撃がそこにはある。


診察・往診・再来/三連コンボで襲いくる怪異!

福澤徹三/糸柳寿昭「忌み地 怪談社奇聞録」


 事前情報を仕入れず、著者の名前買いしたので内容は読んで初めて知った。なんとなく対談形式かと思っていたのだが、なんと取材から得られた怪談をそのプロセスも含めて書くという書物なのである。シンクロニシティあり、リアルな障りありで、怪談ファンのみならず怪談作家を目指す人や、もう既に書いている人にも興味深い一冊となりそうだ。


 印象に残った話を下記に。


三人連れの真相/話のメインは心霊ではないけれど、これぞまさに人怖。


女の子の怪談/両親の登場シーンには、オオッとなった!


素人呪術/不条理怪談としても面白く、ゾッ。


アヨノサト/「でたでえッ」に戦慄。どこか物悲しい話。


底喰川/現象自体は割と聞く部類ではあるけれど、取材背景やソコバミガワという不気味な地名の合わせ技で香り高く仕上がっている。


心霊ビデオ/これは粋な怪異!●り●ましは怖い。


うなる男/口●め料目当てに、住んでみたくなる!?


 終盤、湿気た土地に出る黒い人の連作も迫力があった。


 しかし、ビックリしたのは大島てるサイトの利用法。こんな利用法があったのかと目からウロコだった。私なんて、出張で行った土地を検索してはウヒョー怖いーとか言ってるだけだもんね。売れる人と、そうでない人との発想力の彼我の差を想う夕暮れ。

戸神重明「怪談標本箱 死霊ノ土地」


 群馬県の郷土色ゆたかな怪談を紡ぎつづける著者の新作。

 無類の昆虫好きとしても知られる著者だから、生き物好きにはピクッとくる話が見られるのもうれしい。


 本書でも、生き物怪談の数々を楽しんだ。私的お気に入りを下記に。


大阪の美容室/なんとも不思議で不気味!


高速ババア、ではない/命令口調でなくお願いなのがなんとなくユーモラス。


ミカン/ハートウォーミング怪談。少女漫画か何かでオレンジを主食とする犬が出てきたことはあったが、柴犬で蜜柑とは意外。


猫男/ショッキングなビジュアル!前話の犬女のように、そういうミクスチャーなのかもしれない。


夏の橋/おそらく一生忘れられない光景だったろう…。


怪奇対談三/怖いのにあっけらかんと明るい魅力ある話。いずれ誰もが死ぬのだから、本来はこういうスタンスで接するのが正しいのかもしれない。


あちらとこちら/ええ話や…。


笑うモノ/し、進行形!!


黒達磨/来歴が気になる…!


 そして、著者の怪談イベントも続々開催とのこと。

7/27怪談昆虫記、8/3高崎怪談会17など、詳細は@togami10をご覧あれ。

加藤一・編著「恐怖箱 怪画」


 アートにまつわる怪異を収集した一冊。

 自分が書き手になってから思うのが、本書のようなコンセプト怪談のすごさ。それは、自分だったら企画に合うネタを集めるのに苦労すると思うから…。

 美術縛りだと同じような話ばかりになりそうだが、本書には似たような展開の作品はないので安心。

 印象に残った話を下記に。


全部正解/つくね乱蔵 タイトルで結末が予想されるのが勿体無い気もするけれど、読み終えて見ればこのタイトルしかないと思えるスッキリ(?)具合。


お猿/内藤駆 ええ話や…。


塀の上のもの/三雲央 とにかくビジュアルが不気味で…夢に出そう。


歪 ー奇譚ルポルタージュ/久田樹生 ノンフィクションの取材形式でヒトの壊れていく様子がリアル。書かれていないところが妄想として浮かび上がり、恐怖を誘った。


夏の掛け軸/高田公太 方言豊かに、体験者の息づかいまで感じられそう。


窯寄せ/橘百花 橘作品には、靄の様に纏いつく不安を想起させられる。世界は我々が想像しているよりも、確かなものではないのかもしれない。


凋落/服部義史 描かれる怪異は王道だけれども、だからこそ大変におぞましい。


開かずの扉/神沼三平太 ミステリー怪談で推理の楽しみがある。