読書日記PNU屋 -23ページ目

伊計翼「怪談師の証 呪印」


 怪談の合間に、怪談師としての心構えが説かれる構成の新シリーズ。

 私的お気に入りを下記に。


移動/オーソドックスな展開だが、だからこそ安定した怖さ。


面白い/それは、どんなビジュアルだったのか気になる。


すべり台のひと/このリピートはヤバイ!


住所どこだっけ/きた/軽い気持ちの探訪が戦慄のラストへ。


証 知っておくこと/怪談書きなら一度はやらかし…そうになったことがあるはず。


船が来る/抑えた筆致に滲む恐怖。


煙草はベランダで/どんな因縁があったのだろうか…。


怪談会の写真/こんな怪異なら見てみたい!


証 平成怪談/予知あれこれが面白怖い…。

小田イ輔「怪談奇聞 立チ腐レ」

怪談奇聞 立チ腐レ
 なんという読書体験だろう、この語り口の流暢さたるや!大いに朗読栄えしそうである。
 印象的な作品を下記に。

スカウト憑依/こういうタイプの、何もかもが信じられなくなる怪異は本当に怖い。

イチジク/困った人物だったのに、ある意味お茶目になるとは!

真に受ける/本を超えた、連続技の怪異。人こそが真に恐ろしいのか?

不可解なできごと/続、不可解なできごと/こんな音が聞こえたら肝をつぶすわ…。

瓢箪から駒/愉快な話かと思いきや、ラストでヒヤリ。

自己申告/シンプルでキレがある!

2019年4月の読書まとめ

4月は前泊6日、連泊もありの出張三昧で、3日に一度は新幹線に乗っていたためあまり本が読めなかった。車中ではどうしてるかって?寝るのだ。寝てるのだ。宿でも倒れ込むように寝る。本を読む時間的、体力的余裕がないのであった。

桜活字本

あなたがひとりで生きていく時に知っておいてほしいこと
おねだりエルフ弟子と凄腕鍛冶屋の日常
怪談奇聞 立チ腐レ
学校の怖イ噂
怪談師の証 呪印
恐怖実話 狂縁
くらやみガールズトーク
ゴブリンスレイヤー 5,6
実話怪談 呪紋
修羅の国 北九州怪談行
発達障害の人の「片づけスキル」を伸ばす本
闇塗怪談 解ケナイ恐怖

ランドセル漫画本

あなたの鼓動を見させて 3

異世界おじさん Ⅱ
インゴシマ 3
お別れホスピタル 2
鬼滅の刃 15
交通事故で頭を強打したらどうなるか?

さんかく窓の外側は夜 7
獣人さんとお花ちゃん
ゼロから始める事故物件生活 1
奴隷日記 1
人形の国 4
見える子ちゃん 1
メイコの遊び場 1
MoMo ーthe blood takerー 1
ワンパンマン 19

菱井十拳「修羅の国 北九州怪談行」


 郷土史研究書のようだった前作(★0)に比べ、本書はグッと現代寄りとなり、文体もエッセイ調イマドキ風なので私のような歴史素人にも読みやすくなっていた。

 しかし、著者が偶然(?)あの作家と巡り合うシーンは驚きだった。スタンド使いは惹かれ合うのか。コミカルなお二人のやり取りも見どころだし、どこか少しずつつながってゆく連作風味のストーリーも楽しめた。


 お気に入りを下記に。


天狗倒し/あちらさんもスポーツがお好きなのだろうか。レベルE(★1)の反目する宇宙人同士の某話を思い出した。


小倉の酒場と美空ひばり/思わず創作を疑ってしまうほど、小気味よく決まったラストまで面白かった。怪談バディもの(★2)として新鮮みを感じた。


染付菜の花に蝶紋小皿/ちまちまとした怪異と思いきや、直接攻撃がなかなかにすさまじい。


封じ込められた首/前置きという助走を経たのち、突如襲い来るとても良質なホラー。グロ嗜好のある読者は歓びに震えるのでは。


(★0)同著者の本


(★1)冨樫義博のSF作品


(★2)ヤマシタトモコ「さんかく窓の外側は夜」
さんかく窓の外側は夜 1 (クロフネコミックス)
ヤマシタ トモコ
リブレ出版 (2014-02-10)



このマンガのビジュアルがついつい頭に浮かんだ。実際にはたぶん違うだろうけど、菱井≒三角、雨宮≒冷川のイメージ。あまりに
仲良すぎて…。
酒の薀蓄などまんまだし、まさか雨宮先生の変名じゃなかろうな?と邪推していたら、あとがきで種明かしが…!

牛抱せん夏「実話怪談 呪紋」

実話怪談 呪紋 (竹書房文庫)
牛抱せん夏
竹書房


 著者の作品は以前、呪い●シリーズで読んだことがあったのだけど、とくに記憶には残っていなかった(すみません)。だが、本書の面白さといったら!望外の喜びだった(偉そうでスミマセン)。

 著者の弟さんが古物商だそうで、店での売買に伴う体験が非常にリアルで素敵。


 私的お気に入りを下記に。


古着物/自分もかつて中古着物の怪談を聞いたことがあるので、興味深く読んだ。


思い/好意が変質してしまうと、おぞましき怪異に…。


屋根裏部屋/怖かわいい。


じゃない/じゃないー続く/不敵な怪異、連作。正体が気になるところ。


天使の輪/ええ話や〜!


明日は必ず/社畜の果てが悲しすぎる…!


樹海のてんまつ/最後の一行がひんやり恐ろしい。