おばあちゃんは、誰ひとり責めようとはしなかった。
あるお寺さんから聞いた話。
あるおばあちゃんは、息子を亡くした。
離婚した後、自殺で命をたったのだ。
「あんたのせいや!」と我を忘れて
お嫁さんを責めてもおかしくないだろう。
しかし、おばあちゃんは違った。
「生活が、大変だろう」とお嫁さんに仕送りをはじめたのだ。
おばあちゃんは、誰ひとり責めようとはしなかった。
息子も、大変だった。
お嫁さんも、大変だった。
みんな、何か抱えて生きてるんだ。大変じゃない人なんていない。
いや、おばあちゃん。
あなたも、あなたこそ大変だったろうよ。自分の息子を亡くしたのに。
それなのに、あなたはお嫁さんを支えようとした。
「あんたは、悪くない。自分を責めんでええかなら。」
仕送りにはそんなメッセージも込められていたんだろうな。
そのおばあちゃんは、今はもう仏さんとなりました。
今年も、お嫁さんがお布施をお寺に送ってきた。
「大変、お世話になりました。」と一筆を添えて。
おばあちゃんの優しさはね、まだ生きているんだ。
そう思うと、こっちまで心が優しくなる。
おばあちゃん、あなたって人は。

「思うようにいかない」という悩みは 前に進んだという証拠。
今日は、1つ新しい試みをしました。
「いつもと違う」の実行です。
お寺に参られた方に、尼僧である瀧本光静さんの
本のコピーをお渡ししました。
「想いは言葉にしなきゃ」と心しみる素敵な本です。
最後に伝えたかったこと―故人に届けたい47のメッセージ/瀧本 光静

些細なことでも、新しいことへの挑戦はドキドキする。
コピーを渡した後は、1人反省会。
ん~、渡す時の声かけはちょっと違ったか?
コピーを1枚渡すより、いい方法がある気が・・・
いや、そもそも相手にどうなってもらいたいんだろう。
何だってそうですが、「初めて」は反省が多いものです。
「思うようにいかない」という悩みは
前に進んだという証拠。
よくやったね、とねぎらって「より良くなるには?」と
日々、バージョンアップです。
この「よくやったね」というのをサボる人が多いんですが
それだと、しんどくなりますよね。
何かに取り組んだら、上手くいかなくてもちゃんとねぎらってください。
よくやったね、と。本当によくやってるんですから。
他の人にはそう映らなくても、他の人より進むのが遅くたっていいんです。
あなたは、よくやってるんじゃないですか^^
~今日の問答~
□自分を、ねぎらっていますか?