このところ、レメディのマテリア・メディカ(真実シリーズ)をご覧いただいております。
身体症状に負けるとも劣らず、精神症状がたくさん書いてあるのに、少し驚かれた方もいらっしゃるかもしれません。
クラシカルホメオパシーの特徴を感じていただけましたら幸いです。
以前、心理学を学ぼうと思っている、とおっしゃっていた方が、
「実際に心理学を少し学んでみたら、イメージが違っていました。
今、クラシカルホメオパシーの精神症状のお話をお聞きしてみて、
もしかしたら、私が興味があるのは、このようなお話かもしれません。」
とおっしゃったことがあったことを思い出します。
さて、ものすご~く極端なお話で恐縮ですが(実際にはありえませんが)、
もしも、身体的症状と、精神的症状と、どちらか片方しか情報がない、としたら、
ホメオパスは、どちらのほうが良いレメディを選べると思いますか?
(これは、ものすごく極端な話としてお考えください)
それは、正直に申しますと、精神的症状のほうが重要度が高い、と私は思います。
もちろん、さまざまな身体症状は、レメディを選ぶ際に、とても参考になるのですが。
これは、どういうことかと申しますと(極端な例でごめんなさい)、
ここ(大きなホール)に、素敵なドレスを着た女性が(男性でも良いのですが 笑)
100人いるとします。
仮面舞踏会なので、みんな顔にマクスをつけていて、誰が誰だかわからない、とします。
つまり、身長や、体重や、肩幅、腕の長さ、指の長さ、足の長さ、頭の大きさ、靴の大きさ、、、、
そのような身体的情報がたくさんわかっていたとして、それらの身体的情報から、ただ一人のあなたをパートナーを見つけることは可能ですか?
という問題です。
私は、身長が○○cmで、体重が○○kgで、肩幅は○○cmで、腕の長さは○○cmで、靴の大きさは○○cmで、、、、といくら細かく説明しても、100人の中から、ただ一人の人を見つけられますか?
ずいぶん、大変な苦労をしそうですね。
しかし、顔のマスクを外してみたら、どうでしょう。
もしも、顔のマスクを外したら、一瞬で「あっ、この人!」とわかりますね。
ここでは、マスクを外したお顔が、精神的特徴の比喩です。
眉間にシワの寄った気むずかしそうなお顔、
いかにも多くの苦労を背負っているような生気のない辛そうなお顔、
らんらんと輝いた瞳をもつバイタリティあふれるお顔
――そこがわかるだけで、〈そのかたの全体〉がわかるということが多いのです。
クライアントさまは、メンタル的な問題ではなく、身体的な問題でセッションに来られる方も多いので、ご自身の身体的な問題に関心があり、そればかりを列挙なさるお気持ちもわかるのですが、
いくら身体的特徴ばかりをずらずらと並べ立ててみても、お顔(どのような方か)がわからなければ、ただ1人の人(レメディ)は選べません(極めて選ぶのが難しい)。
身体的特徴と精神的特徴というのは、そのくらい重要度が異なるのです。
日本人は病院での3分間診療に慣れていますので、
ドクターの前では、自分の症状をできるだけ簡潔に短く述べる訓練がなされています。
「私の熱は〇〇度で、咳が出ています。(以上!)」
それが、忙しいドクターにも、迷惑をかけない良いことだと思い込んでいるかのように。
しかしながら、クラシカルホメオパシーの場合には、何千種類のレメディの中から、その方にぴったり合った最適のレメディを1つ選ぶわけですので、
さまざまな身体的特徴だけを並べていただいても、最適なレメディを見つけることはできません。
「あのぅ、、少し精神的なことも教えていただけますか?」
とお願いすることもしばしばです。
クラシカルホメオパシーのマテリア・メディカ(真実シリーズ)をご覧いただき、ご自身に最適な固有のレメディ(シミリマム)を見つけるためには、どのような情報が必要なのか、ご参考になりましたら幸いです。
ちなみに、クラシカルホメオパシーでは、その方の
精神的・感情的症状
身体的症状
生い立ち
ご家族との関係
社会的環境(職場や友人関係)
好転要因・悪化要因
食事・睡眠・温度・季節・天気・・
得意なこと・苦手なこと・趣味・特技
職業・主義・主張・モットー・座右の銘・・
遺伝的な情報
など、さまざまな情報をもとに、レメディを絞り込んでいきます。
さまざまな情報は、どんな情報もありがたいのですが、
仮面舞踏会のお話(あなたがどんな人であるかをお伝えいただくこと)も、どうぞお忘れなく。
皆さまに、最適なレメディが見つかりますように♪
* 早速、ご質問をいただきました。
今日は、極端な例を挙げてしまいましたので。
(仮面舞踏会のお話は、身体症状だけでは、良いレメディは選べない例として、使わせていただきました。)
ホメオパスは、精神・感情だけを見て、レメディを処方することはありません。
精神症状も、身体症状も、その他さまざまな側面も、すべてを総合的に診て、
レメディを選びます。どうぞご安心ください。
ブルーローズのマテリア・メディカ(真実シリーズ)
クラシカルホメオパシーのレメディは、
自然治癒力を刺激するだけのものですが、
海外では、正式に医療として認可され、
医療現場で広く用いられています。
副作用がなく安全で、
お子さま、妊婦さま、ご高齢の方まで、
皆さまに安心して服用なさっていただけます。
お薬との併用も可能です。