12位:遠野なぎこ(過食嘔吐)
「遠野なぎこさんは、2014年4月に自身が摂食障害で苦しんだ体験を綴った著書「摂食障害。食べて、吐いて、死にたくて。」を出版されています。遠野なぎこさんが、過食と嘔吐を繰り返してしまう「摂食障害」に陥った理由は、母親による幼少期からの虐待にあったそうで、お金を稼ぐために強制的に子役として芸能界に放り込み、太らせないように、食べたら嘔吐させるということ強制的にさせられていたそうです」
①位置法 北剋主星 主星→南
②月(心)を中心に、外に半会、内に対冲
③午未生年中殺 車騎星中殺
④癸巳(直下暗合)
⑤10中9気。外に客観、内に主観
位相法はまず、月支(心)を中心に考えます。
心がどういう状態になっているのか。
内と外が反対だと本人にとっては当たり前でも、周囲の人から見ると、外の半会が目に付いて、実はうちでは、違っていたという見え方をします。
公私で違う生活を持っているなら、これはそれぞれの生活の特徴になります。
遠野さんなら、仕事では、調舒星鳳閣星を半会させて、独自の表現力を作ります。
半会の異次元融合は、その人の環境や仕事によって二つの違いが出てきます。
女優なら、心の調舒星(自分の気持ち)と外の鳳閣星(役柄、ドラマの設定)を融合させて、ふさわしい表現をします。
個人感情が入ることがマイナスになるかどうかは、その人の心の作り方にもよります。多彩な役を演じるなら、個人感情は邪魔になることが多いのですが、そこに異次元鳳閣星が融合されると、設定される役柄とは異なった、遠野ブレンドされた役柄以上の新しいキャラクターが生まれる可能性があります。
この半会が有力なのは、過激な母に育てられた心という意味も加わります。
最初に書きましたが日支庚(母の正干)が対冲で、心の調舒星(甲)を激剋します。
母との葛藤で、心はかなり空化していると思われます。
ここが完全に抜けないのは、調舒星に母への思慕(執着)がずっと残っていたためでしょう。
それでも調舒星が役柄(鳳閣星)との半会に加わって、子役の時から、月年の半会が役立っているのではと感じます。
どんなことでも、陰陽二つの側面があって、悲惨な出来事でも、そこには自分の思惑とは別の意味が加わって、みえないところで血肉になっているのだろうと思います。
もう一つ、公私を社会と家庭という区分で考えると、外の車騎星中殺(偏夫、恋人)で受け入れた相手と、一緒に生活する(内輪の顔で接する)ようになると、半会とは逆の対冲の心が機能して、恋愛時代とのイメージの違いに自分でも驚くことがあるではないかと思います。
外の盛り上がりがウチでは消えて、葛藤や争いの要因が新たに生まれたりします。
結婚や穏やかな愛情生活の難しさは位相法にも表れています。
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