青桐美幸(Blue)

ライフスタイルレコードの場にようこそ♡


自己紹介はこちらから。

 

 

自分自身と向き合い

幸せな毎日を創るために。

仕事も遊びも恋愛も、
「好き」を表現することから

自分を確立するライフスタイルを

綴っています。

 

 

 

今までの話はこちら。↓

 

高校生編はこちら。

 


【片恋物語】大学生編①喜びと悲しみは背中合わせにある。

【片恋物語】大学生編②愚かな自分と、容赦ない現実を思い知らされる。

【片恋物語】大学生編③罪悪感と幸福感の狭間で。

【片恋物語】大学生編④永遠は存在しない。感情は移ろうものだから。

【片恋物語】大学生編⑤素顔を見せられる。それだけは最初から変わらない。

【片恋物語】大学生編⑥降り積もるのは、信頼感と特別感ばかりで。

【片恋物語】大学生編⑦思い出は色褪せない。今は形を変えていくけれど。 ←今ここ

 

 

 

 

 

 

 

やってきた卒業式当日。

 


この日のために袴をレンタルし、
早朝からヘアセットの予約を入れた
甲斐があって一応晴れ姿が完成した。

 


長かったような短かった
ような4年間が終わる。

 


講堂でのセレモニーを終え、
ゼミ仲間や友達との
記念撮影を撮り終わると、
私はSにメールを送った。

 


特に話したいことがあったのではなく、
ただ区切りの良い日に会いたかっただけ。

 


それでも、
タイミングよく近くにいることが
わかったから顔を合わせることになった。

 


その時に初めて見たのだ。

 


Sがスーツを着ている姿を。

 


お互いに高校の頃から
制服か私服しか見たことがなくて、
正装を目の当たりにするのが新鮮だった。

 


Sが普段の2倍も3倍もかっこよく見えた。

 


残念ながらSが私の晴れ着について
感想を述べることはなかったけど、
私はSの新たな一面を知ることが
できてとても満足していた。

 


でもやっぱり、見ているだけで満足
できるほど私は謙虚ではなかった。

 


少し強引に頼み込んで、
普段は言わない「お願い」を発動して、
写真を撮らせてもらった。

 


こんな機会はこの先絶対
来ないと思ったから。

 


後にも先にもSの写真を
撮ったのはこの時だけだ。

 

 

 

 

 

たった1枚。

 


たった1枚の携帯越しの写真が、
私の唯一の宝物になった。

 

 

 

 

 

それだけを小さな画面におさめて、
私は社会へと歩き出した。

 

 

 

 

 

社会人編に続きます。↓

 

【片恋物語】社会人編①過ちはいつも後戻りできなくなってから気づく。

 

 

 

 

 

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