青桐美幸(Blue)

ライフスタイルレコードの場にようこそ♡


自己紹介はこちらから。

 

 

自分自身と向き合い

幸せな毎日を創るために。

仕事も遊びも恋愛も、
「好き」を表現することから

自分を確立するライフスタイルを

綴っています。

 

 

 

今までの話はこちら。↓

 

高校生編はこちら。


【片恋物語】大学生編①喜びと悲しみは背中合わせにある。

【片恋物語】大学生編②愚かな自分と、容赦ない現実を思い知らされる。

【片恋物語】大学生編③罪悪感と幸福感の狭間で。

【片恋物語】大学生編④永遠は存在しない。感情は移ろうものだから。 ←今ここ

 

 

 

 

 

 

 

それからも、
Sとはたまに大学で顔を合わせたり、
高校の部活メンバーで集まって
一緒に遊んだりした。

 


毎日会うことがなくなっただけで、
私とSの関係も、部活メンバーとの関係も、
高校の時から何も変わらないままだった。

 


相変わらず他愛ないことを話して、
カラオケで好きなバンドの歌を歌い、
「また遊ぼう」と言って
以前と同じように手を振る。

 


部室という大事な空間はなくなったけど、
大事な友達は時が経っても変わらない。

 


だから私達の関係は、変わらない。

 


そう信じていた。

 


その瞬間までは。

 

 

 

 

 

大学2年の4月。

 


Mちゃんからメールが届いた。

 

 

 

 

 

M「Sと別れることになった」

 

 

 

 

 

――――どうして。

 

 

 

 

 

どうして。どうして。どうして。

 


呆然として、愕然として、
頭の中にはその言葉しかなかった。

 


あんなに仲がよかったのに。

 


あんなに楽しそうだったのに。

 


あんなに好き合ってたのに。

 


別れた、なんて。

 


信じられないのか信じたく
ないのかわからなかった。

 


永遠なんてないと知ってたけど、
それでも2人はずっと一緒に
いるのだと根拠もなく思っていた。

 


離れることなんて
一片も考えられなかった。

 


3年と少しの間2人を見てきて、
それが真実だと疑いもしなかった。

 


私が見ていたのがただの一側面
でしかないと知っていたとしても。

 


2人が作る空気は、誰にも壊せない
不可侵の領域だと思ったから。

 


誰もが祝福するハッピーエンドな
未来を盲目に描いていたのだ。

 

 

 

 

 

別れた理由は
聞かなかったし聞けなかった。

 


ただ、信じていた2人の姿が私の前から
消えたという事実だけがそこにあった。

 


その事実に、
自分でも驚くほど衝撃を受けた。

 


それだけ神聖視していたのか、
神聖視していたかったのか。

 


とにかく、
Sがフリーになったことより、
2人が2人じゃなくなったことが
ひたすらショックだった。

 


人の気持ちに絶対はないということを、
この時ほど痛切に感じたことはなかった。

 

 

 

 

 

それでも時間は進む。

 


毎日は続く。

 


私はやっぱり今までと
変わらない態度でSに接した。

 


部活メンバーの皆で会う時も、
変わらない態度でMちゃんに接した。

 


そのスタンスを変えようと
いう気は更々なかった。

 


だってそれが1番良いから。

 


それが私のすべきことだと思っていた。

 

 

 

 

 

⑤に続きます。↓

 

【片恋物語】大学生編⑤素顔を見せられる。それだけは最初から変わらない。

 

 

 

 

 

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