【経世論研究所】三橋貴明はリフレ派ではない【犯罪的な現実について】 | 独立直観 BJ24649のブログ

独立直観 BJ24649のブログ

流行に浮かされずに独り立ち止まり、素朴に真っ直ぐに物事を観てみたい。
そういう想いのブログです。

 6日、三橋貴明(経世論研究所所長)が妻に対する傷害事件で逮捕された。

 勾留請求は却下された。

 捜査においては「容疑を否認している」とのことだが、自身のブログでは暴行を認める内容を書いている(https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12342871158.html)。

 

 

 

「経済評論家の三橋貴明容疑者を逮捕 妻殴るなどした疑い」 朝日新聞デジタル2018年1月7日

https://www.asahi.com/articles/ASL175J9ZL17UTIL00S.html

 

「 妻を殴るなどしてけがをさせたとして、警視庁が経済評論家の三橋貴明(本名・中村貴司)容疑者(48)=東京都港区港南4丁目=を傷害の疑いで6日に逮捕していたことが、同庁への取材でわかった。容疑を否認しているという。

 

 高輪署によると、逮捕容疑は5日午後7~9時ごろ、自宅で10代の妻を転倒させて腕にかみついたり、顔を平手で殴ったりして約1週間のけがを負わせたというもの。口論が発端になったといい、妻が110番通報して発覚した。

 三橋容疑者は2010年の参院選比例区に自民党から出馬し、落選した。」

 

「経済評論家の三橋氏を釈放 妻に傷害容疑、勾留請求却下」 朝日新聞デジタル2018年1月8日

https://www.asahi.com/articles/ASL187F73L18UTIL020.html

 

「 妻を殴るなどしてけがをさせたとして警視庁に傷害容疑で逮捕された経済評論家の三橋貴明(本名・中村貴司)氏(48)が8日、釈放された。高輪署によると、東京地検の勾留請求が同日、東京地裁に却下されたという。署は在宅で捜査を続ける方針。

 三橋氏は5日夜、自宅で10代の妻を転倒させて腕にかみついたり顔を平手で殴ったりして約1週間のけがを負わせたとして、6日に逮捕されていた。

 三橋氏は8日、ブログを更新し、妻への暴行について「激しい夫婦げんかをしてしまいました」「妻の左ほおを平手打ちしてしまいました」と説明。妻や関係者らに「心からおわび申し上げます」と述べた。

 一方、自身の逮捕を巡る報道については、「私どもの『夫婦げんか』が、それほどすごい事件なのでしょうか」「そんなに目くじら立てて追っかけるようなネタかよ!」などとメディアを批判した。」

 

 

 

 三橋は長年にわたって家庭内暴力(DV)を繰り返していたとのことである。

 

 

 

「【1月10日配信】山村明義のウワサの深層「経済評論家三橋貴明氏傷害容疑で逮捕・ペジー詐欺事件 次は元記者への事情聴取?」 田沼隆志【チャンネルくらら】」 YouTube2018年1月10日

https://youtu.be/cpsg6NBbyDI?t=4m16s

 

 

 

 私はもともとは三橋応援の立場で、このブログもそういうブログとして始まり、下記の通り三橋本も購読した(https://ameblo.jp/bj24649/entry-11438588391.html)。

 第二次安倍政権発足後しばらくして、次第に三橋への不信感が高まり、彼から離れていった。決定的だったのは、平成26(2014)年7月1日の「安倍政権は、長続きしないでしょう。といいますか、長続きさせてはまずいことになります。」という実質上の安倍政権打倒宣言だった(https://ameblo.jp/bj24649/entry-12310988043.htmlhttps://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11887014825.html)。

 事件について色々と思うところはあるが、この記事ではあまり述べない。

 

 


 

 

 

 本件で、保守系メディアに出て良識人のように振る舞っていた三橋の非常識な犯行・言動が人々の関心事となった(あと10代妻)。

 しかし、中には三橋のことをよく知らないで勝手なことを言っている人もいる。

 その1つが、三橋をリフレ派認定するものだ。

 大方、「三橋は安倍と飯を食った→三橋はリフレ派」くらいの認識なのだろう。

 驚くなかれ。日本経済新聞が三橋をリフレ派扱いしているのだ。

 日経新聞を読むと経済がわからなくなるという一例だ。

 それにしても、もはや三橋の「絶対的価値観」は安倍政権打倒とすら見られるものなのに、「安倍に近い」とはどういう了見なのだろうか(https://ameblo.jp/bj24649/entry-12209402782.html)。

 

 

 

「もっと吹かさないと 迫真(2)」 日本経済新聞2017年12月20日

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO24816830Z11C17A2EA1000/

 

「 12日夜、首相官邸に隣する公邸。「今のうちに、もっと吹かさないといけない」。首相、安倍晋三(63)は力説した。「吹かす」と言っていっているのは、自身の経済政策であるアベノミクスのエンジン。とりわけ、財政支出を指していた。

 食事を共にしたのは、安倍に近い参院議員、西田昌司(59)と内閣官房参与の藤井聡(49)、三橋貴明(48)の3人。西田らは財政支出の拡大を志向する「リフレ派」で共通する。

 

https://twitter.com/smith796000/status/950007673256280065

 

https://twitter.com/hidetomitanaka/status/951072223149752321

 

https://twitter.com/hidetomitanaka/status/950011386922332160

 

 

 

 難しい経済理論を理解するまでもなく、三橋本人が自著で自分はリフレ派ではないということを書いている。

 今回はこれを紹介しておく。いやはや、髭を伸ばしていなかった頃の三橋、懐かしい。

 なお、引用部分の後、三橋は自分は「実践主義」だと述べているが、とにかくリフレ派とは違うということだ。

 

 

 

三橋貴明 「日本の大復活はここから始まる! 目からウロコの経済成長論」 (小学館、2011年) 6ページ

 

「 三つ目(の立ち位置)は、いわゆる「リフレ派」(リフレーション=デフレを脱し、インフレになる前の状態)と呼ばれているグループだ。単純化して言えば、金融緩和を拡大していけば景気が回復し、設備の過剰や失業問題、さらにはデフレからも脱却できるという立場である。ひたすら日銀に圧力をかけて金融を緩和する、つまり通貨の供給量を増やしさえすれば良いというのが、基本的なスタイルだ。経済成長によって問題を解決しようとする考え方は四つ目と似ているのだが、財政支出にはあまり積極的ではない。政府に支出を増大させても、「無駄使い」をするだけと考えている人が多いのだ。

 そして四つ目が、私のいまの立ち位置である。客観的に言えば「財政拡大主義」ということになる。金融緩和をすると同時に、政府が公共投資などで支出を増やし、日本経済の規模を拡大させることでデフレを脱却しようとする立場だ。政治家で言えば麻生太郎元首相亀井静香国民新党代表、エコノミストや評論家では、紺谷典子氏やリチャード・クー氏、植草一秀氏などがここに位置する。」

 

 

 

 

 

 ところで、三橋は名誉毀損に対して訴訟を辞さない。

 

 

 

「【緊急更新】倉山満氏とイースト・プレス社との裁判についてご報告」 三橋貴明ブログ2015年10月23日

https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12087387927.html

 

「 基本は無視。正しい情報を相手の100倍の音量で発信する。相手が一線を越えたら、訴訟。この三点セットです。」

 

 

 

 そして、三橋的にはリフレ派は財務省に都合が良いのだそうだ(私はそうは思わないし、むしろどちらかと言えば三橋の方が都合が良いのではないかと考えている。長谷川幸洋「官僚との死闘七〇〇日」(講談社、2008年)参照)。

 

 

 

「財務省が日本を滅ぼす(後編)」 三橋貴明ブログ2017年11月1日

https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12324588639.html

 

「岩田教授や浜田教授ら「いわゆるリフレ派」の理論は、財務省にとって実に都合が良い考え方です。何しろ、金融政策で期待インフレ率が上昇すれば、デフレ脱却できるのです。」

 

 

 

 三橋は財務省批判を標榜している。

 リフレ派認定は三橋にとっては「財務省に都合が良い」認定に等しく、彼には心外であろう。

 三橋をリフレ派認定していると、名誉毀損・侮辱で訴えられる危険がある。

 三橋貴明をリフレ派認定するのはやめた方がよい。

 まぁ、彼の竹中平蔵批判もどれだけ当たっているのやら…。

 あ、そうそう、忘れてた。

 上の朝日新聞記事で三橋の肩書きが「経済評論家」となっているが、彼は自分は経済評論家ではないと述べており、そう呼ぶことは彼の気に障るかもしれない。

 「経世論研究所所長」が正しいとのことなので、本件について書くときはこの肩書きを添えておくとよいだろう。

 って、それを述べる記事の題名が「犯罪的な現実について」とは…。

 なんというか、皮肉めいている。

 

 

 

「犯罪的な現実について」 三橋貴明ブログ2017年11月9日

https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12326847154.html

 

わたくしはエコノミストではないのですが(ついでに経済評論家でも、経済学者でもないですが)、とりあえず各メディアはわたくしの肩書に悩まれるようです。正しくは「経世論研究所 所長」でございますよ。」

 

https://twitter.com/akichi_3kan4on/status/950011731547320325