簗和夫農水大臣の問題発言が党内外から批判を浴びている。
「簗農水相、衆院選で応援しなかった首長の自治体「道路予算カットした」 地元会合で発言」 産経新聞2026年10月2日
簗和生農相が5月、地元の栃木県大田原市内で開かれた自民党員らとの会合で、衆院選で首長が自身を応援しなかったとして「那須烏山市と那珂川町の本年度の道路予算は大幅にカットした」と発言したことが2日、分かった。出席した複数の関係者が共同通信に明らかにした。両自治体は、簗氏が衆院選で出馬した栃木3区にある。
関係者によると、発言があったのは5月24日。自民党大田原支部の総会後の懇親会で、簗氏の支援者や大田原市議、県議らが参加していた。出席した関係者は「発言があった時、会場が少しどよめいた」と振り返った。
簗氏は今年2月の衆院選で、小選挙区では敗北し比例復活した。2日の閣議後記者会見では繰り返し「農林水産政策の所管外で、大臣就任前の活動についてはコメントを控える」と発言。事実関係などの回答を避けた。
簗氏の発言については、週刊新潮が9月30日に報道した。
簗農水大臣は旧安倍派からの入閣。
野党、マスコミからは「裏金議員の入閣」と叩きやすい格好の的。
身体検査は十二分に必要だったが、新潮にすっぱ抜かれた。
簗農水大臣は、高市総理大臣からは「知恵袋」として信頼されていた。
慶応大、東大大学院、議員秘書と、学歴・経歴を積み重ね、政策的な知識は篤くしてきたのだろうが、基本的な資質に問題があったようだ。
平成24(2012)年が初当選。今は6期目だが、かつて「魔の3回生」と呼ばれた世代だ。
石破自民での苦しい選挙で篩にかけられたが、資質に難のある議員もこうして残っているのだろう。
デーブ・スペクター氏が、事前にもう少し身体検査できたのではないかと、疑問を呈している。
自民党の派閥というと、どういうものだと思われているのだろうか。
マスコミの報道を見ていると、後ろ暗いものであり、密室政治のイメージで、解消されてよかった(派閥を解消しない麻生はけしからん)、と思っている人が多いのではないだろうか。
派閥は基本的に総裁を出すためのものだが、スクリーニングの機能もある。
内閣改造にあたり、派閥の所属議員は会長に人事の希望を出す。
派閥の会長はこれを踏まえて総裁に人事の推薦を行う。
総裁は全議員と付き合いが深いわけではなく、それぞれの議員についてわからないことはある。
派閥の会長であれば所属議員とは濃い付き合いをしており、総裁の知らないところにも目が行き届いている。
派閥のフィルターを通して、より安定した人事を行ってきた。
「自民党「派閥」の役割は?」 毎日新聞2019年9月13日
ニュースで「派閥均衡」や「派閥の領袖(りょうしゅう)」という表現を見ることがあります。派閥は党内のグループですが、どんな役割をしているのでしょうか。
人事の推薦枠
なぜ首相は内閣を改造するの?で閣僚人事について「最終的な決定権を首相が握っている」と書きました。
それはそうなのですが、その前に派閥の推薦があります。当選回数などを考慮し、派閥として閣僚にしてもらいたい人の名簿を提出します。
希望がすべて通るわけではありませんが、首相も全く考慮しないわけではありません。また、人数の多い副大臣や政務官になると派閥の意向はかなり忠実に反映されます。
(後略)
簗農水省は、前述の通り、野党などから狙われやすい。
派閥が存在していたら、今回は慎重にと、入閣できなかった可能性もあったのではないか。

派閥がなくなることは、国民にとって利益なのだろうか。
資質に問題のある人が入閣すれば、政治は停滞、混乱する。
派閥解消を求める人々の多くは、マスコミをはじめとして、政治の停滞、混乱を望んでいる人たちだ。
国民が政治に不平不満を抱けば、商売になる。
スキャンダル記事でメシを食いたい人たちが、派閥解消を求めるのだ。
問題のある人より問題のない人が入閣した方がよいわけで、派閥の解消は国民にとって利益よりも不利益の方が大きかったのではないかと思う。

5日、高市総理大臣が所信表明演説を行った。
「経世済民」の語を使った。
「「守りの姿勢が蔓延している」高市首相、所信表明で「挑戦」7回 「経世済民」で成長訴え」 産経新聞2026年10月5日
高市早苗首相は5日の所信表明演説で、政治の使命として「経世済民」を強調し、日本経済を成長軌道に乗せる決意を前面に打ち出した。長く続いたデフレなどを背景に、国民や企業に「『守りの姿勢』が蔓延している」と指摘。官民による投資を起点に国内総生産(GDP)を拡大させる好循環を目指す。「挑戦」との言葉を7回使用し、演説の最後も「決断、挑戦、実行」を2度繰り返して締めくくった。
「私は、日本と日本人の底力を信じてやみません」
首相は演説でこう語り、「『志』を掲げ、挑戦を恐れず、実行を積み重ねていく」と呼びかけた。
演説で強調したのが「経世済民」。世を治め、民を救うという意味を持ち、「経済」の語源ともされる。その実現に向けて首相が訴えたのが、経済の規模そのものを拡大する成長路線だ。(後略)
これに対し、元投稿が削除されてしまって確認できないが、「政治家の言葉じゃなさすぎる」という批判の声があったらしい。
>「世を治め、民を救う」
— JSF (@rockfish31) October 5, 2026
これは中国の古典の『経世済民』からなので、”政治家の言葉じゃなさすぎる”と言ってしまうと、教養の問題になってしまいますね・・・
旧竹下派の経世会の由来は経世済民で、この言葉は派閥の名前になるくらい政治家の言葉なんだけど…。
こういう派閥に関する知識も、その人を信用してよいかどうかの1つのフィルターとなるだろう。
<追記>
「「どの総理も最初の更迭は逡巡する」元NHK政治部記者・岩田明子氏 “道路予算カット発言”簗大臣の進退どうなる?「国交省マターの人という認識ない」影響力を疑問視も|旬感LIVE とれたてっ!〈カンテレ〉」 YouTube2026年10月8日
<追記ここまで>
<10月10日追記>
「【即刻更迭せよ】応援しない地域の予算を削減!?簗農水相の「脅迫政治」に竹田恒泰が激怒!高市総理が庇えば内閣全焼の危機!|竹田恒泰チャンネル2」 YouTube2026年10月9日
※ 簗の言い分が本当でもウソでも議員辞職レベルの大問題。安倍総理であれば簗のような大臣は即日更迭。
※ 自分の資質をアピールするのが本来の選挙。簗は有権者を脅す。簗自身に能力がないからでは。
※ 個人的には、与党の議員は通常、自分の今までの実績、これからの課題を訴え、そのために引き続き仕事をさせてほしいと訴えるものだと思う。政権を担っていない野党には実績をアピールすることが難しく、これができるのが与党の強み。簗のような有権者を脅す発言は通常あり得ない。
「【予算を操る政治術】簗和生農水相の発言をめぐる波紋と永田町の忖度構造/解党したら政党交付金は返納すべきか?当時のやり取りを明かす/初公開?枝野幸男氏との意外な関係【渡辺喜美】|選挙ドットコムちゃんねる」 YouTube2026年10月8日
(12分30秒~)
※ 簗の支持基盤は農協。建設業界からは嫌われている。
※ 簗は政界ではクレーマーで有名。一般的な手順を踏まずに要求を通そうとする。例えば、道路の新規建設であれば、通常は期成同盟会→市町村→県→国と合意形成をしていく。簗はいきなり国に話を持っていき、混乱が起きる。簗は党の筆頭副幹事長なわけで、省庁からすれば圧力を感じ、忖度の対象。
※ 大田原市で大番狂わせの政権交代。前市長は簗の後援会長。現市長は簗を応援していない。そこで、大田原市の予算を削るという話が出てくる。
<追記ここまで>





