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現代日本人は特に、できなかったことや欠点などに意識を向けやすくあります。
不安や恐怖などが根底にあるからですが、そもそもネガティブなものに反応しやすい研究結果が出ています。
何故かと言えば、それは原始の時代から続く「危機回避能力」の遺伝子から来ているとも言われています。不安や恐怖、ひいては想像できる苦痛を「感じない」体質とかだったら、感覚が麻痺して危険を回避することもできませんね。
しかし日本人は、自分で自分の期待や希望を潰してしまうほど自分責めや自分の不出来さについての意識を日常的に繰り返しているように思います。それは、過剰です。
前提として「じゃあなぜ自己否定的な思考(ジャッジ)をしてしまうの?」というところからなんですが、それは主に幼少期の養育内容、当時の環境、大きくなってからでも周囲の人たちから向けられてきた言葉等々が関係しています。
一言で言えば「そうしないとダメだと脅されてきたことによる心の傷と呪い」の部分のことです。このように表現するとそんな大げさでしょう、と思われるかもしれませんが、からかわれたりちょっと叱責されたり認めてもらえなかったりしたことが、(本人の意識の届かないところで)深い闇を作り上げていたりします。
この辺のお話は、他記事にて解説しています。
~ 具体的にどうするのか ~
多くの人が、強い『減点式』で自分を評価しながら日々を消費している、ということにまず気づかねばなりません。
今日も○○できなかった、自分はここがダメだ、という"マイナス"にフォーカスされている状態を言います。
このブログでは他者から与えられる「機能的価値」と、揺らぐことのない「自己価値」についてもお話しています。
本当に些細なものへの否定でも、積もり積もってそれが大きなストレスとなり、セルフネグレクト(自分で自分を虐待する、粗末に扱う)に繋がっていきます。
自分に価値なんてない、自分を大切にできない、という人は自分自身にかけるお金やオシャレなどの労力、そのためのお手入れもやらなくなっていきます。心当たりありませんか?
自分自身に対してネガティブな評価をしやすい人ほど、あるいは「自分なんてそんなもんなんだから」と常日頃から思っている人ほど、自分自身を大切にできない、頭を撫でてあげられないはずです。
自己の欠点ばかりを見ている、できないことばかりをとりあげてその部分だけジャッジしている(プラスやポジティブもあるのに無視してしまっている)のです。これが減点式の考え方です。
できたことだって、そんなちっちゃなことでしょ?取るに足らないよ、と思う人もいるでしょう。その繰り返しが否定的な自己評価及び"自分で自分に呪いをかける"ことになるんです。
○○を休んでしまった(できなかった)場合は?
・からだなりこころなりがつらくて休んでしまった→自分のしんどい気持ちに正直になって休めた。今後の回復のことを考えることができた。自分を大切にできた。
・そうでもないけどサボってしまった→無理をする前に余裕を作る動きができた。その分眠れた、その分リフレッシュできた。
現代日本人、そういう「自分を癒す(回復して次の余裕へと繋げる)ためのムーブ」に興味が無さ過ぎるので、効率化と口うるさくしているわりには非効率的でいて非合理的だったりしますね。心身に鞭打ってでも詰め込みまくって完了させたやつが偉い、みたいになっている気さえします。どうして自らブラックな生き方を望むんでしょうか?
それは、自分自身に興味が無い、頓着しない、自分自身をもっと大事にするだけの価値が感じられていない、つまり「自己肯定感や自己価値の有無」からの「自愛の精神が枯れている」という考え方もできてきます。能力が低い自分なんて、認めてもらえない自分なんてそんな価値あるわけない、というスパイラルに陥ってしまっているがゆえに生じる"思い込み(呪い)"ですね。
なので「あえてできなかったことには目を向けず、できたことだけ採用する」ことも時には必要になります。これが「加点式」の考え方になります。
そういうわけにもいかない、なんて思ってしまうのであれば、それはプライベートなのになぜそこまでして会社のような頭をしているのか、と切り替えるとよいかもしれません。
真面目な人、自分自身に厳しい人は、このあたりのことが価値観の中に無い、などしているかもしれませんね。
無いものよりも有るものに目を向けろとはよく言われますね。
「できなかった」よりも「できた」を意識していく。これを繰り返していくことで、世界は変わっていくでしょう。
家事だって本来は時給が出てもいいくらいの重労働です。タダ働きなんです。褒められるべき行動ですからね。
自分を否定したり責めたりしているのもストレスホルモン(コルチゾール)の分泌を増やしてしまうだけですし、そうするとクッシング症候群周りにも心配が出てきます。わかりやすいところで言うと、肥満のことですね。
コルチゾールが分泌され続けているとやがて副腎も正常に機能しなくなり、ストレス耐性が無くなります。脳の海馬という領域の委縮もさせます。前頭前野の機能を強く低下させるので、感情コントロールにも影響が出てきます。
健康被害だらけで、良いことが無いですね。
早寝できた!歯磨きできた!お風呂に入れた!ゴミ出しできた!でもいいんです。
ご飯を食べれた、栄養が取れた、自分を甘やかすことができた、とかでもいい。
自分の味方は自分、死ぬまで一緒に連れ添うのは自分自身です。