本日のサマリー
A氏 今年の新人は出来の悪いのが多いな
B氏 なにかと「気骨」が折れますね
「きこつ」「きぼね」。どちらが正しいの?
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■これ大事?
社内で、A氏、B氏が新入社員の様子について会話をしています。
少し覗いてみましょう。
B氏 なにかと「気骨」が折れますね
あれこれ気を使って精神的に疲れることを「気骨」が折れると言います。
正しい読み方は「気骨=きぼね」になります。
<使い方の例文>
結局、里のほうにしても、また私たちにしても、どうもこの疎開という事は、双方で痩せるくらいに気骨の折れるものだという事に帰着するようである。
太宰治 「薄明」より
膝が前へせり出していてはまずいし雨のふる時などはなさけない金を出して馬車などを驕らねばならないし、それはそれは気骨が折れる、金がいる、時間が費える、真平だが仕方がない、たまにはこんな酔興な貴女があるんだから行かなければ義理がわるい、
夏目漱石 「倫敦消息」
「気骨=きこつ」と読む人がまれにいますが誤用です。
自分の信念を曲げない強い気性という意味になります。
本日のお題は簡単でしたね。
それではご機嫌よう!
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尾藤克之(BITO Katsuyuki)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員
※18冊目となる『伝わる!バズる!稼ぐ!文章術』(秀和システム)を出版。
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