本日のサマリー

「このデザインは見覚えがあるな」「これは似ているな」と思うことはありませんか。

以前、話題になった、「オマージュ」の正しい使い方について学んでみましょう

 

皆さま、おはようございます!!

コラムニストの尾藤克之です。

 

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■そうなの?

「このデザインは見覚えがあるな」「これは似ているな」と思うことはありませんか。

以前、話題になった、「オマージュ」の正しい使い方について学んでみましょう。

 

デザイナーA氏

ご指摘の件ですがこれはオマージュです。尊敬する◯◯氏の作品に影響を受けたことで、作風が似てしまったということにすぎません。リスペクトをしていたということです。


オマージュとは芸術作品において尊敬する作家に影響を受けて創作することを意味します。

尊敬や敬意を込めて「オマージュ」と表現します。盗用(パクリ)はオリジナルを流用したことが明らかであることの意味として使われます。ただし、著作権侵害に関する問題は解釈を含めて難しいので専門家の判断が必要です。

 

■最近アクセス堅調のツイート

数カ月前から語彙力に関するツイートを重ねています。

その中で、アクセスが多かったものを5つ紹介します。

皆さまはお分かりですよね?

 

(1)ご自愛編
A氏:営業の小山部長、インフルエンザらしい
B氏:お体には「ご自愛」しないと!

 

「ご自愛」は自分の体を大切にすることの表現です。「お体」の後に続けると「重ね言葉」になります。正解は「ご自愛下さい」。これだけで十分です。

 

(2)潮時編
A氏:事業の成果が出ない。万策尽きたな
B氏:「潮時」かもしれませんね

 

「潮時」は限界が迫っているときに使いがち。本来は「一番いい時期」をさす言葉。この文脈で使用するなら次のほうがベターです。「手詰まり」「万事休す」など。

 

(3)さわり編
A氏:明日のプレゼンの役割を決めよう
B氏:最初の「さわり」の部分は僕がやります!

 

「○○のさわり」は、最初の部分の意味で思われがち。本来は「もっとも盛り上がる箇所」のこと。要点や印象に残るところをさしますのでご注意を。

 

(4)破天荒編
A氏:取引先の松田専務だが転勤されるそうだ
B氏:「破天荒」な方でしたね

 

「破天荒」は豪快で大胆な様子の意味で使われがち。本来は「今までできなかったことを成し遂げる」こと。「前人未到の境地切り開く」こと。ほめ言葉になります。

 

(5)役不足編
主役A氏:私は役不足なのでレ・ミゼラブルの主演はできません

 

本来は「能力に対し役目が軽いこと」を意味します。この流れでは、「レ・ミゼラブルの主演は軽すぎて不満」という解釈になります。ずいぶんと傲慢な印象です。

 

twitter用にまとめていることから、読みやすいのかも知れません。

長く使用されてきた言葉のなかには一般化されているものが少なくありません。

専門家でも見解がわかれています。

 

<文章術関連のまとめ記事>

まとめ記事 《①抑えておきたい基本テクニック》

まとめ記事 《②覚えておきたい上級テクニック》

まとめ記事 《③バズらせるテクニック》

まとめ記事 《④言葉の使いかたテクニック》

まとめ記事 《⑤失敗しないメールテクニック》

 


 

尾藤克之(BITO Katsuyuki)

コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員

※18冊目となる『伝わる!バズる!稼ぐ!文章術』(秀和システム)を出版。

 

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