本日のサマリー

社内の会話が聞こえてきました。

先輩の行いを他山の石として頑張ります

これは正しい?

 

皆さま、おはようございます!!

コラムニストの尾藤克之です。

 

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■これ大事?

 

社内で、鈴木さんと山田さんが会話をしています。

すこし覗いてみましょう。

 

鈴木さん 先輩の行いを「他山の石」として頑張ります
山田さん ありがとう! お前も、頑張れよ!

 

この使い方は誤りです。
「他人の悪い言動や行動も教訓になる」という意味が正解。

 

「他山の石」は他人の失敗やよくない行動を指しています。

そこから学び教訓にするという解釈になりますから、

「他山の石」そのものにいい意味はありません。

 

冒頭のやりとりを直訳すると、

「先輩の悪い行いを教訓にします」

という意味になります。

先輩が怒り出すかも知れませんね。

 

中国最古の詩集「詩経」の、

「他山之石、以て玉を攻むべし」が元と言われています。


くだらないと思える言動にヒントが隠れていることも。
同義として「反面教師」「人のふり見て我がふり直せ」など。

 

あまり使用しない言葉であることから、

「意味を理解できていない」ことも少なくありません。

 

平成16年度「国語に関する世論調査」では、

正しい意味として理解していた人は26.8%にすぎませんでした。

 

日本語って難しいですね!

 

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尾藤克之(BITO Katsuyuki)

コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員

※18冊目となる『伝わる!バズる!稼ぐ!文章術』(秀和システム)を出版。

 

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