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監督ブログ  wecker

「時空警察ヴェッカー」シリーズの原作・監督 畑澤和也の個人ブログです。
現在中国広東省で活動中

久々に連続更新。今日はまだまだいけるぞ(笑)

女の子が42人もいれば、ホントにいろんなタイプ(ほぼすべての美少女の類型が揃っている、とも言われた)がいるものです。

年齢も経験もさまざま、性格も違えば、役の追い込み方ももちろん違う。


できたらひとりひとりに合わせて一緒に役作りをしていきたかったんけど…今回は時間があまりにもなく…無念。


特に何もできなかった…できなかったのに勝手に役を掴んで、自分のものにして、唯一無二のキャラクターになったのが畠山智妃さんが演じた時空刑事メシエ

真っ赤に燃える情熱の炎!時空刑事メシエ。本名天野ギンガ(本名っぽくない)。

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畠山さん…ちゃきさんはお芝居に出てるのを何度か観た事もあり、これまでにも別の役でどうか、と推薦された事もあった。

今回もオーディション枠ではなく、推薦されたのだけど…最初に聞いたときはメシエは「絶対ない!」だった。

もともとメシエはショートヘアの男の子っぽいクールカッコいいキャラのつもりで作っていたからだ。

…でも、ちょっと考え直してみてちゃきさんのメシエ…これは面白いかも!と思った。


男っぽい性格の女の子が男っぽい外見である必要はないのだ。ちゃんと美人で女の子らしく、性格が男前なら、その方が深いキャラになる!と思い直した。


はたして、ちゃきさんのメシエは、やんちゃで小さい男の子のような…それでいて情に厚く誰よりも大人な…そんな想像以上、創造以上のキャラクターになった。


一生懸命「アカ」っぽくカッコよくなるように頑張る彼女に、「君はアカじゃない。キレンジャーだ!」と(女の子には)わからん話をして、メシエはチーム内のコメディリリーフだ、と言うと、それから活き活きとやりはじめた…と思う。


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バリバリアイドルのキレイなお姉さんにあんなカッコ(笑)させて、柄物ストッキング履かなきゃいけないほどアザだらけにして…ごめんなさい。


おかげで僕(ヴェッカー)の中にも新しいキャラバリエが出来ました。

こんなメシエに、次(機会があれば)おもいっきり恋させたりしてみたいな。


台本では「真っ赤に燃える正義の炎」でした。

やっぱり「真っ赤に燃える情熱の炎」だね!

今日は久しぶりの(1か月半ぶり!)の完全休日!…だったのでさっきまで惰眠を貪り…

ブログ更新し放題?だ!


僕と同じように終わってから次々に写真アップしてくれてるキャストさん(フォンチーさんが特にすごい。もう次の仕事入ってるのにね)もいて嬉しいです。


今回は

癒しと救いの紫の風 時空刑事プレア
監督ブログ  hyper-orion また横になった(ノ_-。)


本名犬飼スバル。一度だけ劇中でも「スバル」と呼ばれまてす(アルシオーネゲスト回のみ)。

何度か間違われてますが、彼女の名前はプレアであり、彼女が率いるチーム名が「プレアード」です。


ヴェッカーカラーとしてはずっとレナリー専用カラーだった紫。レナリーは教官だったと言ってるから、「サイト」のシンとも知り合いかもですね。


ちょっと抜けてる頼りないリーダーで、やる時はやる!ぐらいの設定で作り始めて、麻草氏が銃にまつわるトラウマ話を入れてくれたので、さらにそれを強化する意味で「アルシオーネ編」を創りました。


射撃だけ得意な事務系OL風のお姉さんが立場上仕方なくリーダーやってる、というイメージだったんです。


それが小見川千明という強烈な役者を得て、血肉が備わり、実に人間らしく、もっとも喜怒哀楽が激しい人になりました。


可愛すぎる声優声で実際有名声優さんでもある彼女ですが、4歳の時から舞台に立ってる役者さんでもある。


さぞかし、僕の演出は頼りなく、ナマぬるく見えたでしょう。

実際、いつも稽古後、すみっこに呼び出されて「監督ダメだし」をしてもらって(;^_^Aました。


いい年になって「監督」と呼ばれるようになって久しく、あまり他人に叱られることがなくなってたので、とても嬉しかったです。

その上、最後に「生意気な事ばかり言って不快にさせてごめんなさい。誰かが悪役にならないと、このカンパニーはまとまらないと思って」というお手紙も頂きました。


ずっとみんなに「リーダー」と呼ばれていた彼女。最年長ではないし、むしろ年下の方に入る彼女なんですが(゚ー゚;


チームプレアードの…共演者みんなの本当のリーダーでした。


もっと俺も自己鍛錬して、もっと頼りになる監督になれるよう、がんばるよ。

キミも自分らしく、もっといろんなものを吸収して、もっといい役者になってください。


星々の耀きのように…永遠に!!





前に「僕は演劇は知りません、出来ません」と書きましたが

「エトランゼ」って演劇そのものかもしれない。

人生のうちの何時間かを切り出して、なんどもなんどもループして(演じてい)る、ループのたびに何かが変わる、何かが生まれるって…演劇そのものじゃないですか?


改めて言い直すと僕は演劇が大好きです。


演劇は「聖域」だと思って、僕は作り手としてかかわる事はないだろう、と思っていただけで。


そして演劇が、演じる事が大好きなんだな!と思った今回のヴェッカーたち。


その中でもきっといちばん悩んだ時空刑事レピス・斉藤亜美ちゃん。


監督ブログ  hyper-orion あれ、また横向いた(;^_^A


夢みる黄色い稲妻 時空刑事レピス!本名宇佐木ミコト

名前も顔も(?)色も「ゴーバスターズ」のヒロインに似ていると言われてしまってますが、設定作ったのは「ゴーバスターズ」が発表される前ですよ。

「合体変身する探偵ヒーロー」もこっちが先なんですが…(いやなんでも…)


本人はウサギではなくネコだと思ってたらしい。

あまり知られてないけどレピスとはうさぎ座の事です。


黄色はヴェッカーでは、かのアムちん以来。でも、頭のいい天然ボケ…ではなかったですね。


最初から計画していたの?byプレア

の台詞の通り、”最初からみんなを裏切っている”レピス。でも、悪いことだとは思っていない。

この難しい設定の役作りをするのに、相当悩んだようです。


僕も(僕は)「こう演じなさい」とは言えない。「たぶんレピスはこの時はこう思ってると思うよ」としか。


どなたかがさりあ(「ヴェッカーシグナ」の春日さりあ。最終的に時空特捜になる)の再来だ、と言ってくださった。「未来をあきらめきれず、決まっている未来でもなんとかしようと頑張る子」でしたね。

レピスはさりあよりずっと幼く、弱い(から魅力ない、訳ではないよ)けど。(でもありあを演じたあいちゃんは当時5年生…)


そう説明すればわかり易かったかもね。


弱くないもん!byレピス


リタを後ろから切りつけるシーン(公演後だから内容について書き放題だからいいですね)の直前の心情を声がガラガラになるほど(?)悩んだようです。

「マスを守るために」とっさに起こした行動、と解釈していた(そう演技指導されていた)らしいけど「違うよ」と言っちゃったから。


人間はそう単純じゃない(と思う)。リタはいちばん大好きな人だから。そんな簡単な理由では斬れません。


そして悩んだ挙句、彼女(亜美ちゃん)が演ったアドリブが、そのシーン直前の「がんばってニャン♪」でした。


監督ブログ  hyper-orion これ(笑)


歴代ヴェッカーの中でも一二を争うちっちゃい、しかも明らかに(笑)文系の彼女(漫画プロ並みだし)

運動神経は…。かっこよくやろう、かっこよくなろうといつも傷だらけになってました。


大好きなメリー・クリス・マスを創ったイブでもある彼女。

今度こそ『時空怪盗オラクル』をスピンオフでやってみたい。イブも入れて。


亜美ちゃん、これからもいっぱい悩んでおおきな役者になってください。

マンガも勉強もがんばって!



ずっと勝手にキミは俺らと同種類の人間だと思ってました。勝手に(笑)




中国へ戻り、またいつもの日常が始まりました。

離れている間、こっちの子たちも随分成長しててびっくり。

どこの国でも女の子はスゴいなぁ…


さて、今回からゆるりとキャラクター紹介。
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今回は「明日を護る青き流星・時空刑事リタ」


『彷徨のエトランゼ』の主役であるエトランゼその人は麻宮亜里沙なんですが、リタは主人公。

劇中で出て来ませんが本名は神凪利他です。


他のヴェッカー メシエにフェレス、プレアにアルシオーネ、レピスにプロメと、それぞれ(ゲストがらみの)エピソードがあったのに主人公である彼女には何故ないのか?


それはこのお話しそのものがリタのエピソードだからです。

リタは要所要所には必ず出ていて、すべての人に何らかの形でかかわっていたハズです。


喋らない無口な主人公が舞台で成立するのか!?


挑戦でしたが、黙って立っているだけで存在感がある子、黙って立っている姿が誰よりも美しい子

伊藤梨沙子ちゃんをみつけたのいで「いける!」と思いました。


さらには稽古を重ねるうちに、リタは笑わないんじゃなくて笑い方を知らない子、喋らないんじゃなくて、うまく喋れない(からたまに喋るとお芝居口調?になる)子…になっていきました。


もちろん立ってるだけじゃなく、難しいアクションも流麗にこなしてました。

初めて剣(棒ですが)を握ったのに、美しい太刀捌きでした。

きっと誰よりも練習したんでしょうね。


アルシオーネのゲスト回はプレアのトラウマを回想するエピソードですが、唯一リタが激昂し、泣き叫びます。彼女はこの事件から、「プレアを守り、自分がしっかりしなきゃ」と思い始めたんですね。

このシーンだけは「おもいっきり芝居していいよ」と言いました。

ずっと抑えた芝居をするのって、舞台では本当に難しいんです。


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素顔はとっても可愛い、素朴な女の子でした。控えめなのはリタそっくり、と思ったけど、梨沙子ちゃんに借りた『戦国男子』(時空刑事ウェズンの平野良くんと共演♪)を観てみたら、まるでメシエみたいな、というかメシエそのものな、世話焼きでやんちゃな女の子の役でした。そしてちゃんとそれを演じてました。


伊藤梨沙子。これからもっともっといい女優さんになっていくでしょう。


もう何故かウィキペディアにも書かれてますが(;^_^Aリタには一作目の主人公ユリーの姿を少し投影もしました。

ブラコンじゃないユリーですね。

そしてヴェックフォームのイメージカラー、カチューシャ(ていうかヘアバンド?)。彼女もまたもう一人の

アリサです。(設定的には違うけどね!)


最後のリタの台詞「歴史は変えられない。でも未来は変えられる」


この決め台詞で(そしてこれを伊藤梨沙子が言う事で)リタは充分、主人公たり得たと思います。


僕はリタが大好き(もうバレてますか?)。もっともっと泣かせたり、おもいっきり笑わせたかった。


次はきっと…。

打ち上げが終わったその脚で中国へ帰ってきました。

いつの間にか「日本へ行く、中国へ帰る」という言葉の使い方をしているところが我ながら寂しいですが。

今はもう中国の自宅から更新してます。


開演前はバタバタし過ぎててキャラクターや役者紹介も全然できなかったので、これからボチボチ「回想録」的にご紹介していきます。


ご興味のある方は気長にご覧ください。


観劇された方は、今更かもですが、「ああ、そうだったのか」とか思っていただけるとです。

残念ながら来られなかった方々は「ああ、今回のヴェッカーはそんなだったのか」とでも思っていただけるとです。

キャラ紹介に入る前に…


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まずはレピス役の斉藤亜美ちゃん作の『チームエトランゼ』のイラストをご紹介。

ファンブックに描いてたイラストや、『Rの法則』(という番組)で使う(らしい)コマ割りした漫画を見せてもらった(寸評させられた(笑))がちゃんとペン入れしてあり本格的で、僕の好きな「りぼん」や「ちゃお」系の少女まんがだったので(説明が長い!)「チームプレアードを描いて」とお願いしてたんですが、打ち上げの日に約束通り描いてきてくれました。

「アルも亜里沙もトレミーも描きたくて、『チームエトランゼ』になりました」そうな。


女子高生漫画家は珍しくないけど、女優もやってて漫画も描けて…て、かの花島優子さんを思い出しますね。


あ!もう彼女自身のブログに公開してますね!


それから



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リアル『チームエトランゼ』全員じゃないけど。

打ち上げで撮らせてもらったもの。打ち上げ、すごい「女子会」に間違えて混じったみたいになりましたが(笑)

毎日稽古着すっぴん姿しか見てなかったけど、この日はみんな綺麗でどきどきしました。

あ、この日も、ですね。


みんなクラスや会社にいたらモテモテの美少女&美女なのに、なんでわざわざこんな過酷な仕事をしてるんだろうとときどき考えます。

「あしたのジョー」に例えながら(がわかった子はいるまいが)、普通の生活をしていたら味わえない達成感がきっと板の上なら味わえるハズだから、完全燃焼しろっ!と言った事があったな。


みんな真っ白には燃え尽きてない(と思う)けど、完全燃焼した後の清々しい笑顔でした。


打ち上げの最後に言いましたが、みんな「やめない事をやめないで、続ける事を続けて」欲しい。


いつかまた「お帰りなさい」と言えるように。


「泣きながら生まれ、花のように美しく若い時代を過ごし、そしてゆっくり閉じていく」

そんな女の子たちの、花のような時代を短い間だったけど、共に過ごせて幸福でした。


長い事若い女の子と仕事してきましたが、こんなに幸福だと感じで終われたのは初めてかも。

もちろん、反省点や後悔はたくさんあるんですが、後悔は先に立たないかもだけど、役には立つかもしれないからね。



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稽古場に合流した時の黒板に続き、パンフレットにみんながメッセージを書いてくれました(ほぼフルコンプ)。

生徒会長(フォンチーさん)の提案で、僕が知らないうちに書いてくれていたようです。


こんな事も初めてです。

前はみんなに似顔絵色紙描いたけど、今回はそんな時間もなく(ファンブックには描きました。まだキャラをつかめてない時で残念)…だったのに。


最初に紹介した亜美ちゃんのイラストはじめ、やっぱり直筆のものって心がこもりますね。

サイン会、握手会を眺めていて、いい光景だなぁとも思っていました。


そういう意味でも、舞台、ライブっていいですね。



次回から、このパンフ画像使いながらキャラ(役者)紹介していきます。