新書野郎 -95ページ目

話してみよう旅行の英語

話してみよう 旅行の英語 (岩波ジュニア新書)話してみよう 旅行の英語 (岩波ジュニア新書)
大津 幸一

岩波書店 2008-10
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当方、岩波ジュニア好きなので、こんなものまで読んでしまうのだが、仲良し高校生3人組みが夏休みを利用してイギリスを旅するという設定。まあ紙の教材だから、その設定にリアリズムは求められないのだけど、秀雄くん、深雪さん、次郎くんというメス1、オス2という組み合わせは気になる。なんでも深雪さんの叔父さんが日本企業のロンドン支店に勤務していて、夏休みに友達と遊びに来ないかと誘ったらしいのだが、可愛い姪が盛りがついた男子高生二人を連れてきたとなると叔父さんも尋常ではいられないだろう。最近は就活が早めで、大学二年夏休みの「海外旅行」が定番とも聞くが、高校2年の夏休みでも結構あるのかな。男1女2とか、男2女1とかいうグループで旅行している香港人とか台湾人が結構いて、その昔不思議に思ったものだが、一緒に旅行する仲良し3人組みも高校生が一姫というのは日本では結構まれな例ではなかろうか。当然、岩波ジュニア的健全旅行を3人は楽しんでいるのだが、泊まる部屋とかはどうしてたんだろう。「先生、夏休みに秀雄くんと、次郎くんと一緒にイギリスに旅行してきました」とか言ったら、先生も困ってしまうのではなかろうか。大昔なら、カレシとの旅行に「付き添い」を立てることで、「不純異性交遊」でないことのアリバイになったりもしたのだろうが、今の時代、別の方角のことを想像しちゃうよ。実は秀雄くんと次郎くんがそういう関係で、深雪さんが「機会」を提供したというオチなら素晴らしいのだけど。

外国人学校

外国人学校―インターナショナル・スクールから民族学校まで (中公新書)外国人学校―インターナショナル・スクールから民族学校まで (中公新書)
朴 三石

中央公論新社 2008-10
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朝鮮学校の入学条件については上手く誤魔化したな。
★★

ストレスのない子育てとシンプルライフ 

ストレスのない子育てとシンプルライフ-インドから学ぶゆとりのある暮らし- (創成社新書)ストレスのない子育てとシンプルライフ-インドから学ぶゆとりのある暮らし- (創成社新書)
金田 卓也 ・ サラソティー

創成社 2008-06-10
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「インドから学ぶゆとりのある暮らし」と副題にある。金田さんは児童学科の教授で、サラソティーさんは夫人でネパール人。ネパール人がなぜインドについて語れるかについては、説明があって、ヒンドゥー教徒であること、ルンビニ国境の街の出身であること、ネパール語はインドの公用語のひとつであるといったことを理由として挙げている。ここでは「国家」としての「インド」ではなく、大きな意味での「インド世界」だともしているのだが、この辺は日本で生きるサラソティーさんも納得した上でのことなのだろう。ということで、最近フィンランドと並んで、持ち上げられている感があるインド教育ものなのだが、ここではインド式ガリ勉ではなく、インド式ゆとりの方を礼賛している。クリシュナムルティという人がいて、その人が創設したリシヴァリー・スクールというところで、金田さんが訪問教員していたとのことで、それがインドを代表する世界ということにしている。なので、インドにはイジメもないし、家族を大切にし、夫婦は仲が良いと誠に結構な話になるのだが、だからといって、日本の子どもたちより、インドの子どもたちの方が幸せだとするのはどうかと思う。まあ一方の「インド世界」ではダンナが死んだり、持参金が少ないと嫁が焼かれたり、カーストの違う女の子にラブレターを出した少年が殺されたりとかといった「世界」がある訳なのだが、「自由学園」とか「ヤマギシ」をインド人が見学したら、ああ日本の家族は素晴らしいとか思う様なもんなのだろうか。なんでも信者が多いシュタイナー教育もこのクリシュナムルティの亜流だそうで、ストレスの特効薬は、やはり「宗教」しかないのかと思うと暗澹たる気分にさせられた。ただ、面白かったのは、その学校に通っていた娘さんの手記には面白い記述があって、「過去の過ちを教訓とし、未来に役立てるため」というのが歴史を学ぶ理由だと思ったいたのだが、「人間は過ちを克服しているのだろうか」という疑問が芽生え、「現在を理解するため」という結論が出たそうだ。娘さんは日本で、日教組=中共の教えに従った教師に教えられた「歴史」に対し、インドに来て「歴史」の本質を学んだのだろう。それが「核実験」に関する見方だとしても、少なくともその点においては人間的成長をしたのだと思う。

ウィーン 

ウィーン―都市の近代 (岩波新書)ウィーン―都市の近代 (岩波新書)
田口 晃

岩波書店 2008-10
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「都市史」とでも言うのだろうか。ウィーンではローマ時代の遺跡も発掘されているそうだが、その記録は空白で、文献資料に現れるのは1137年になってからだという。その後栄華を極めるのがハプスブルグ家統治以降の「文化の都」としてであって、その評価は現在に至るまで変わっていないのだが、「ヨーロッパ政治史」が専門の著者は市政に焦点を当て、「文化」代表はモーツァルト、ベートーベンではなくフロイトである。副題が「都市の近代」であるからにして、ヒトラーの登場で幕となるのだが、ヒトラーがオーストラリア出身であって、ドイツ系が多数派となったウィーン市民に併合を容認する気運があったとはいえ、外国勢力のウィーン支配という現実は市政の終焉を意味するものなのだろう。カトリック勢力と社会民主主義勢力が対峙している状況というのは現在でも変わらない構図なのかもしれないが、フロイトらが支持した社会民主勢力は「赤いウィーン」と呼ばれる急進的な施政を展開していたことがあるらしい。先日、事故死したハイダーの支持はウィーンではどうだったのかは知らぬが、首都というのは元来、リベラルなものなのだろう。石原がリベラルというのは逆説的であるが、都民が求めたのは「リベラル」の名の下に何もしない都政ではなく、施策を持った都政である。著者があとがきで触れているウィーン市民のクライスキーに対する二面的評価も、石原の評価と似ているところがあるのだろうが、青島、石原という流れや橋下なんてのはイデオロギーとか階級に支配された「二つの陣営」政治が日本の大都市では崩れ去ったということか。
★★

MURAKAMI

MURAKAMI―龍と春樹の時代 (幻冬舎新書)MURAKAMI―龍と春樹の時代 (幻冬舎新書)
清水 良典

幻冬舎 2008-09
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単に二人まとめて評論してるだけか。
★★

痴漢冤罪の恐怖

痴漢冤罪の恐怖―「疑わしきは有罪」なのか? (生活人新書 (268))痴漢冤罪の恐怖―「疑わしきは有罪」なのか? (生活人新書 (268))
井上 薫

日本放送出版協会 2008-10
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法律新書の狂犬井上薫。
NHKでコレか。
今回は珍しく使えるヤツだったけど。
★★

NHK改革

NHK改革 (創成社新書 28)NHK改革 (創成社新書 28)
高島 秀之

創成社 2008-08-25
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例のVAWW番組はボロクソ。
NHK出身者には結構面白いものを書く人がいる。
★★

親と闘った文豪

親と闘った文豪―昭和の名作はこうして誕生した (ゆうらくBooks) (ゆうらくBooks)親と闘った文豪―昭和の名作はこうして誕生した (ゆうらくBooks) (ゆうらくBooks)
山本 祥一朗

有楽出版社 2008-04-19
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これもマイナー新書か。
中身は悪くなかったけど。
★★

子どもの最貧国・日本

子どもの最貧国・日本 (光文社新書 367)子どもの最貧国・日本 (光文社新書 367)
山野良一

光文社 2008-09-17
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著者は現役の児童福祉司ということで、タイトルからも日本の児童福祉問題がテーマである様にみえるのだが、アメリカ留学時代の研究成果を例に「貧困」と「児童問題」の関係を探ったもの。元々、福祉専門職として神奈川県庁に入った人(経済学部出身か)らしいが、四十も半ばにして、アメリカでソーシャルワーク修士というものに挑戦し、現地でインターンも経験したらしい。県庁の派遣かどうか分からぬが、この学位なら、向こうでも年齢的には平均的な学生だったのかもしれない。アメリカの児童問題発生と貧困に相関性があることは大方想像つくし、その多くがシングルマザー家庭であることも予想通りなのだが、無職である場合は90%が貧困で、母親に職がある場合は40%程度と下がるらしい。となると、これをワーキングプアが顕在化しているとみるか、福祉の弊害とみるかを判断するには、より詳細なデータが必要となろうが、福祉と仕事を天秤にかけるという状況は日米共に変わらないと言えよう。日米で顕著な違いがみられるのは、虐待の有無、薬物汚染といったところだが、これも、また日本の場合、表に出にくいということがあるのかもしれない。意外だったのは、日本の様な集団生活型の児童養護施設が欧州(西欧の先進数カ国であろうが)ではほぼ皆無で、米国でも里親制度が中心で、少人数のグループホームが多少存在するとのこと。児童養護施設はその集団生活に起因する問題が語られる場合が多いが、「擬似家族生活」として、「里親制度」とどちらが優れているとは一概には言えないようにも思える。児童養護施設を廃止し、その分、貧困家庭の生活保護を徹底した方が経済効率は良いというのも、その通りではあろうが、納税者負担の公平性という問題は同時にクリアしていかなくてはならないだろう。今の時代「教育」は貧困から抜け出す手段とは必ずしも成りえない訳で、高学歴社会到来と共に少子化した社会が、「労働力」の確保として多産化する第三世界型に後戻りするのも難しいだろうし、そうなれば更なる「貧困化」が進むだけである。経済成長はもうよしにして、人口を減らしてみるのも手かしれん。
★★

坂井三郎と零戦

坂井三郎と零戦 (PHP新書 536)坂井三郎と零戦 (PHP新書 536)
三野 正洋

PHP研究所 2008-07-16
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技術屋さんの検証だけど、PHPらしい終戦商戦。
★★