グローバル競争を生き抜く中小企業
![]() | グローバル競争を生き抜く中小企業 (創成社新書 20) 中津 孝司 創成社 2008-01-20 売り上げランキング : 571673 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
いつも不気味な創成社新書。反ロの中津孝司と、1929年生まれの梅津和郎は、この新書御馴染みの人なのだが、事業創造大学と、星城大学という所の先生が加わっての共作。ヨーロッパ関連が半分と、ゴルフクラブヘッドの遠藤など、日本の中小企業グローバル戦術、そして、キャップの中津の独白という構成。企画は長老の梅津先生とのことだが、最初の中津節は本題とは関係なさそうな教育談義で、一体どうなることやらと思ったのだが、最後は強引に中小企業と結びつけた。関西の私大はどこも就職支援に力を入れているらしいが、そうした大学のあり方にかなり批判的な様で、大学は最高学府なんだから、就職活動以外にすることあるだろうし、一流企業ではなく、就職するなら中小企業の方がよい内容。たまたま今日の朝刊に関西大学の記事が載っていたが、それによると、新入生の希望は適当な中小企業に入って、安定した給料を貰えればというものが多いらしい。大学側もそれに応えるべく就職支援に力を入れているというものなのだが、中津先生は何が気に入らないんだろう。「産業クラスター」とか「産学協同」で必要とされる学生像はまた違ったものなのだろうか。で、ヨーロッパはドイツ編と、中津お得意の東欧編。コソボも今日の新聞で特集していたけど、やっぱり「卑怯なモスクワ」が全ての元凶なのかな。
★★
法律より怖い「会社の掟」
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また欧米人気取りの日本人論ですか。
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新華僑 老華僑
![]() | 新華僑老華僑―変容する日本の中国人社会 (文春新書 631) 譚 ろ美 文藝春秋 2008-04 売り上げランキング : 167879 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
これは譚璐美が劉傑に提案した企画なのだという。劉が在外研究でNYに来て意気投合したのかも知らんが、莫邦富とか段躍中とかじゃなくて、譚が専門外の劉を選んだのは、日本はもちろん、中国共産党とも距離を置きたかったからなのだろうか、もっとも「右翼メディア」の新書ということで、莫や段の線はなくて、最初から経験者の二人に決まっていたのかもしれん。その出身母体通り、譚が「老華僑」、劉が「新華僑」のパートを担当したという訳でもなく、譚は「ルポ担」、劉が「歴史担」みたいな感じ。なるほど、これは所属母体通りである。最後に二人の対談で締めということなのだが、この会話は北京語だろうか、日本語だろうか。譚は長崎、神戸、横浜と出向いて話を聞くといういつものスタイル。劉もセオリー通りの文献主義。つまり極めてオーソドックスなスタイルなのだが、注目点は譚が終戦後の「中華民国人」について、「ドサクサ紛れの幸せな時代」と評していること。この辺は「日本国籍者」としてのバランスか、文春のバランスか。劉の方の注目は廖承志が五十年代に来日した時に説いたという「五星紅旗は表に掲げるのでなく、心の中に掲げることが大切である」という言説。この出典は不明だが、この本の出版時期に起きたことと、あまりにもタイムリー過ぎないか。別に劉がそこまで計算していたとも思えんが、在日中国人の間に「愛国熱」が高まった時代に、「日本通」の廖承志がその熱を戒めたという話は興味深い。ふと「反日デモ」時の王穀の対応を思い出したが、今回も王毅が大使だったら、あそこまではさせなかったのかもしれない。王毅はその対応が評価されたのか台湾弁公室主任に昇進したが、この著者二人も台湾に関しては、やはり「一つの中国」を堅持。劉自身はさすがにないだろうが、中国籍からの帰化が年間5千件前後で推移ということも書いてある。譚は帰化済だが、中国人の場合、自身の様に、第三国に居住する為に、日本のパスポートをとるというのが主流であることに関しては言及がない。
★★
かけがえのない人間
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かけがえのない私は思う。
勝ち組教授の慈悲などいらない。
希望は戦争。
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頭でわからないなら尻で理解しろ!
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また新書ジョーク集か。KKベストもさすがに「本家」のロシアは早坂隆には頼めなかったのか、ソ連・ロシア連邦在住通算32年という猛者が著者。元々、外務省でロシア・スクールに入った人らしいのだが、総領事館勤務から、商社駐在に転じたとのこと。今もロシア語通訳で活躍中とのことだが、32年というのは、前に読んだ「アネクドート本」の人を軽く凌駕してしまうキャリアだ。そういったこともあるのだろうが、ソ連時代の「古典」が多く収録されているので、早坂本をはじめとする一連のゴミよりは愉しめた。酒と下半身ネタが多いのは、本場でも政治より、そっち方面のが多いからであろう。フルシチョフの「国家機密」とか耳タコのもあるけど、微妙にバージョンが変わっていて、聞き伝えするうちに、変化していくアネクドート道の奥義みたいなものを踏襲しているのだろうか。しかし、エリツィンも七十の坂を越えることなく死んだが、ロシア人男性の平均寿命五十歳台というその原因が、これほどハッキリしてると、さすがにジョークにならないか。
★★
少年たちはなぜ人を殺すのか
![]() | 少年たちはなぜ人を殺すのか (文春新書 632) (文春新書 632) 浜野 アキオ 文藝春秋 2008-04-21 売り上げランキング : 63205 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ありがちなタイトルだと思ったら、宮台と香山リカの対談集という如何にもクソ本っぽいのが既に存在していた。草薙厚子ではなかったが、こちらはイギリス人のノンフィクション作家のものらしい。過去の少年による殺人事件をズラッと並べて、最後にまとめて論評を加えるというスタイルだが、428ページもあったので、新書なのに往復の時間を費やしてしまった。これはそれだけイギリスで事件が起きているという訳でもなく、米の事例を多く入れているから。英国辺りだと、米国の事件は国内感覚なんだろうが、レイプ系はアメリカが多いというのが相場だったのに、英国でも最近、起きているとかしている。今や銃犯罪と死刑の有無くらいが、英米の違いか。イギリスの少年による殺人事件は年間二桁程度で、親による子殺しは一週間に一回だという。おそらくは日本より多いはずだが、夏になるとパチンコ放置とか連日報道されてる様な感もあるから、意外と大差ないのかもしれん。しかし、少年Aとかじゃなくて、全部、実名(たぶん)なのは、そう報道されているからだろう。文春も実名派だったとは思うが、海外の少年は実名でよくて、国内はダメというのも変な話だ。メアリー・ベルやショッピングセンター幼児連れ去り虐殺のロバートとジョンなどは日本でも有名だが、犯罪者として裁かれいずれも釈放されているという。酒鬼薔薇の様に「罪」として問われずに釈放されている訳ではない様だ。少年を裁判にかけること自体については議論の余地はないらしい。問題となるのは犯罪の要因ということで、取りざたされているゲームや音楽、ポルノについて著者は無罪を宣告している。それも当然のことなのだが、一番クロなのは、少年犯が親から受けていた虐待とみている様だ。特に性的虐待は顕著にみられる傾向だそうだが、日本の少年犯罪において、この手のことがあまり表に出ないのは文化的なものだろうか。ネグレクトも危険だが、少年犯が養父母に育てられたケースが45%も多いというのは、それが原因として考えていいものだろう。こういうデータを日本で表に出すことは難しいところがあるのかもしれない。
★★
ロンドンの美術館
![]() | ロンドンの美術館―王室コレクションから現代アートまで (平凡社新書 409) 桜井 武 平凡社 2008-02 売り上げランキング : 59629 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
そのまんまロンドンの美術館を紹介した新書。著者は熊本市現代美術館館長というお方で、大英勲章MBEを授与されているという。私の様な人間が行ったことがあるのは大英博物館くらいなのだが、英国では他の美術館も多くが入場無料である様だ。つまるところ、美術評論家の話についていけない以上、興味があった話はこの件くらいものなのだが、その辺は色々と詳しく書いてあって有難い。結局、有料に踏み切れないのは、有料化したら、入場者が激減することが明らかで、その入場料収入は運営を賄えるほどの規模にはならないからということらしい。実際にサッチャー政権下で有料化に踏み切った美術館が沈没下してしまった例があるそうで、有料美術館では寄付や補助金集めにも障害があろう。何かと狂乱物価のロンドンでは美術館が貴重なオアシスとして機能していることは想像に難くないが、観光資源として量りない貢献をしている訳だし、強奪品展示の件でも責められていることも、有料化へのブレーキとなっているのだろう。かくいう私も旅先では一応「コース」として博物館に出向いたりもするのだが、国外客の入場料が国内の何倍もするという本末転倒な国もあったりする。しかし、上野の博物館とかには一度も入ったことがない。そんな所に行きたいという来日客にも会ったことがない。有料であるらしいことは知っているのだが、あそこはどういう人が行くものなのだろうか。
★★
出世はヨイショが9割
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門倉もゴミ本で朝日クリア。
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