欧州株式市場サマリー(2/3)
ロイターより抜粋
FT100種総合株価指数(ロンドン) <.FTSE>
終値 4164.46(+86.68)
前営業日終値 4077.78(‐71.86)
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クセトラDAX指数(フランクフルト) <.DAX>
終値 4374.96(+103.92)
前営業日終値 4271.04(‐ 67.31)
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CAC40種平均指数(パリ) <.FCHI>
終値 2982.39(+52.34)
前営業日終値 2930.05(‐43.87)
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<ロンドン株式市場> 4営業日ぶりに上昇。業績見通しを上方修正した携帯電話大手
ボーダフォン <
ボーダフォンは7%高。携帯電話の利用増に加え、為替変動による影響を反映させ、通
年の業績見通しを引き上げた。
堅調な米原油先物
昇に転じた。ロイヤル ・ダッチ・シェル <
Gグループ <
BP <
その後買い戻された。
米国市場で大きく事業を展開する建材販売大手ウルズリー <
宅建設最大手DRホートン <DHI.N
> が発表した2009年度第1・四半期決算(08年
10─12月)が、最終損益が6260万ドルの損失と、前年同期から若干赤字が縮小し、
アナリスト予想を上回った。
鉱山株ではエクストラータ <
た。将来性があるとしてゴールドマン・サックスが両社の投資判断を「バイ」とした。
またベダンタ・ リソーシズ <
「セル」から「ニュートラル」に引き上げた。
ユーラシアン・ナチュラル・リソーシズ(ENRC) <
<
銀行株はまちまち。ロイズ・バンキング・グループ <
スコットランド(RBS) <
銀行 <
HSBCはRBSの投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウエイト」に引き上げ
た。また目標株価も引き上げた。一方バークレイズとロイズについては投資判断を「ニュ
ートラル」に維持し、目標株価も据え置いた。
<欧州株式市場> 反発。世界最大の携帯電話会社、英ボーダフォン・グループ
<
善につながった。
FTSEユーロファースト300種指数 <.FTEU3> は14.62ポイント(1.88%)
高の791.90。一時、最大0.9%下落した。
DJユーロSTOXX50種指数 <.STOXX50E> は46.15ポイント(2.10%)高
の2244.89。
全米リアルター協会(NAR)が発表した2008年12月住宅販売保留指数は、前月
比6.3%と8月以来初めて上昇に転じた。
フォルティスのストラテジスト、フィリープ・ジゼル氏は「米住宅市場から良いニュー
スが飛び込んでくるのは歓迎だ。市場が好材料に再び反応しているようで心強い。企業関
連ニュースは依然悪く、弱気相場であることに変わりないが、希望の兆しだ」と述べた。
DJユーロSTOXX通信株指数 <.SXKP> は4.4%高。
ボーダフォンは7%高。第3・四半期(10─12月)は収入が前年同期比14.3%
増となり、アナリスト予想を上回った。また、2008年度(08年4月─09年3月)
の収入見通しを上方修正した。
ドイツテレコム
─5.4%高となった。
公益株も買いが優勢となった。独エーオン
4.1%値上がりした。
[東京 4日 ロイター]
「まぐれ」 投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか
勝間氏お勧め本です。
原題は、
「Fooled by Randomness」
The Hidden Role of Chance in Life and in the Market

直訳すれば、
「でたらめに騙される」
人生と市場のチャンスの隠れたルール
ということでしょうか?
著者の「ナシーム・ニコラス・タレブ」氏は、
NYとロンドンで数理系トレーダーとして
20年間のキャリア持つ傍ら、
マサチューセッツ大学アマースト校で
大学教授を勤める。
専門は不確実性科学。
本書は、2001年10月に発売され、
「プロのトレーディンの成功は、
ほとんどの場合まぐれに過ぎない」
と主張して話題になったそう。
彼によれば、
トレーディングで大成功を収めるのは、
ロシアン・ルーレットを何度も生き残る事と一緒だという。
これは、その人が強運の持ち主というわけではなく、
多くの人がロシアン・ルーレットをどんどん続けていけば、
当然確率的には何度も生き残る人がでるのは当然の事で、
死んでいった多くの人々が無視される反面、
たまたま生き残った人をロシアン・ルーレットの名手として
あがめるのは大きな間違いだというのです。
トレードによる成功も多くの場合、
多くのトレーディング手法の中で、
たまたま当たり続けた人が成功者として、
あがめられているだけで、
彼に能力があったわけではなく、
単に「運がよかった」だけであると
主張しています。
そう言われてみれば、
そんな気もしてきます。
例えば、革新的な新製品を提供して
何度も危機を克服してきた「SONY」
以前経営危機にあった「SONY」を
故盛田会長が「ウォークマン」を発明して、
危機を脱したのは有名な話だが、
現在の大変な危機の渦中にある「SONY」が、
また画期的な新製品を発明して
危機を脱するかもしれないが、
今回は無理かもしれない。
以前起こったから起こらないともいえないし、
依然起こったから必ず起こるとも言えないですからね。
そう考えると、「SONY」の再建も、
「運」?次第かもしれません。
しかし、タレブ氏はこうも言っています。
「物事は確率で考えるべきだ」と、
毎月宝くじを買って豪邸を立てた人と、
歯科医を比べれば、
同じ人生を繰り返した場合リッチになれる確率は、
歯科医の方が圧倒的に高いと。
人生は正に運次第だが、
成功する確率の高い選択をする事によって、
幸運をつかむ可能性を高める事は
可能だと言うのです。
「エジソン」が電球を発明したのは、
運かもしれませんが、
フィラメントとして利用できる材料を数千種類も試して、
幸運をつかめる可能性を高めた結果
エジソンは発明と言う幸運を掴む事ができたのです。
一見ランダムに見える人生も
ロジカルに考えれば、
ある程度予想がつくという事でしょう。
当たり前と言えば当たり前の事なのですが、
著者はここら辺が異常と言ってもいいくらい徹底しているので、
読んでいて面白いです。
また、興味深かったのは
「モンテカルロ・エンジン」についての話。
「モンテカルロ・エンジン」とは、
コンピューターを使って複雑な確立の計算をやるソフトの事で、
タレブ氏は、様々な性格のトレーダーの市場における生存率を
計算したりしている。
上昇相場や下落相場など色々な市場環境で、
「馬鹿みたいに強き」なトレーダー「ものすごく弱気」なトレーダー
「用心深い」トレーダーの個体数をシュミレーションで調べ、
短期や長期で生存率がどうなっているかもみた。
「馬鹿みたいに強き」なトレーダーは
市場が上がればお金持ちになり、
増えたお金でまた資産を買って、
いつしか叩きのめされまで価格を吊り上げる。
一方、「ものすごく弱気な」トレーダーは、
市場が上がると破産してしまう。
私のモデルによると、
最後まで生き延びるものは、
ほとんどいない。
弱気派は、相場の急騰でハエみたいにバタバタ落ち、
強気派は、音楽が止まると絵に描いたもちの利益が消えて皆殺しだ。
でも、1つだけ例外があった。
オプションを取引していた連中の一部(オプション買い派と呼んでいた)は、
目覚しい持久力を発揮していた。
私もそうなりたいと思った。
でもどうして?
彼らは吹き飛ぶ可能性に対して保険をかけることができた。
彼らは夜も安心してぐっくり眠れる。
1日で急にクビが危うくなることなはないと知っているからだ。
これを読んでで「ジョージ・ソロス」氏を思い出した。
彼の成功の秘訣は「サバイバル」だと
彼の著書に書いてあったのだ。
人は利益(リターン)をあげようとすると、
危険(リスク)には無頓着になるものだ。
最初は危険について心配していたものでも、
利益が続くとついつい危険についての感覚が鈍ってしまうものだ。
今回のサブプライム危機もそうだったが、
本当の危機の時には警報がなってからでは間に合わない。
警報を聞いた時には、
頭を越えるような大波が迫っていて、
口座もろとも投資家は大波に飲み込まれてしまうものだ。
多くの人が「危なくなったら自分だけは逃げられる」と思っているが、
実際には危機の速さは人智を超えている。
やはり臆病なくらいでないと、
マーケットでは生き残れない。
今年も去年同様、
いや意外と去年以上に波乱の相場かもしれない。
気を引き締めていこうと思う私であった・・・。
RACE DRIVER GRID コース紹介(DONINGTON PARK編)
「ドニントン・パーク・サーキット」は、
ロンドン北に位置するダービシャーにある。
設立は、1931年と古い。
イギリスと言えば「シルバー・ストーン」というイメージがあるが、
シルバー・ストーンは、1948年に設立されており、
歴史はドニントンの方が長い。
近年F1が開催されたことはないが、
1993年にヨーロッパGPが開催され、
2010年からはシルバーストーンに変わってここで、
F1GPが開催される予定。
F1開催にあたり「ヘルマン・ティルケ」によるコースの改修が
決まっているそう。
(ヘルマン・ティルケは、セパン、バーレーン、上海、イスタンブールと
最近のF1サーキットの設計を一手に引き受けているドイツ人の建築家)
予選4番手の「アイルトン・セナ」が、
オープニングラップで4台をごぼう抜きして
トップに立つ離れ業を行い
優勝しています。
’93のマクラーレンは、
最強ホンダ・エンジンを失い
フォードのカスタマー・エンジンを使う不利な体制でした。
しかし、セナは決勝では及ばないものの、
予選では何度もポール・ポジションを獲得。
本当にここ一発の速さは目を見張るものがありました。
そういえば、この年モナコで
最強ウィリアムズ・ホンダのマンセルを抑えて
優勝したのも凄かった!
(マンセルは疲労のあまり
レース後マシンから降りられなかった。
正に死闘でした)
「メルボルン」で先頭を走るプロストをパスして、
トップに立つセナ。