年末の資金繰りは
9月30日
残暑が暑い暑いといっているうちにあっという間に9月も今日で終わりです。
何度か書いたように、今月末は主な金融機関の半期の締め月でもあり、
予算達成のため若干審査が緩くなったケースもあったと思います。
弊社のお手伝いをしている案件でも、いくつかそのような傾向を見ることができましたが、
具体的に体験された方がいらっしゃいましたら、ぜひコメントを頂戴したいと思います。
さてこれから会社にとっては資金需要の多い年末に向って行くわけですが、
年末の資金繰りはOKですか?
このことも何度も書いていることですが、
12月末というのは、資金繰りの厳しい会社にとっては、ある意味鬼門のでもあると言えます。
通常の月であれば、思ったよりも売上が少なかったり、売掛金などの回収が進まなかったり、
突発的な支払いのため、月末に一時資金ショートを起こすようなことがあっても、
金利水準など融資条件を省みなければ、何らかの方法で調達することも可能ですが、
12月もクリスマスイブ辺りから年初の10日位までの半月は、
あらゆる金融機関は機能していない時期となります。
しかし、手形決済や買掛金の支払いの決済日の猶予は、大晦日からお正月を入れて4,5日しかありません。
このようなことから、年末から年初にかけての資金繰りは、
かなり余裕を持って計算していただくようお薦めいたします。
確認したわけではありませんが、
年末に向けて金融機関も、それなりの融資の予算もあると思われますので、
3月や9月ほどにないにしても、顧客にとっては有利な時期でもあるかもしれません。
ですから、10月の声を聞いたら、12月末の資金繰りを余裕をもって考え、
金融機関に資金調達の打診をすることをお薦めいたします。
よく考えてみると1ヶ月は4週間ちょいしかないのですから、
当たり前ですが、1週間が4回しかありません。
既存取引の金融機関に融資を申し込む場合であれば2週間もあれば十分ですが、
新規取引ともなると、様々な資料の提出を求められたり、審査にも時間がかかる可能性が高いので、
融資が実行されるまで、余裕を持って1ヶ月ぐらいは最低考えておかないと、
手形決済など期日があるような場合は、本当に危険極まりません。
弊社のお手伝いをした案件の中でも、
年末の資金ショートのために高利の資金を借りたことがきっかけで、
破綻、あるいは破綻寸前まで言ったケースはけっこうあります。
資金調達がスムーズにいかない方には、いくつかの共通点がありますが、
その中で最も顕著なものが、余裕を持った資金調達をしていないことです。
今年は12月の20日を越えた頃に、年末までに資金が必要なんていう案件が来ないことを願っています。
お読みいただいている方々で、年末の資金繰りが、ひょっとすると厳しいと感じている方は、
来週あたりから即効で検討し、行動を起こしていただくよう切に願います。
抵当権減額の具体的案件 2
9月29日
そもそも銀行は20年返済を一方的に5年返済にし、
毎月元金を数千万円も返済させ、
資金繰りが苦しくなり、資金ショートの可能性が出てきた段階で、
返済条件の見直しを検討することなく、一挙に優良不動産の売却を顧客に迫ること自体、
顧客無視もはなはだしい限りです。
社長が銀行の言われるがままに対応してきたこともまずかったと思いますが、
この会社の社長が銀行の言うとおり返済する真摯な姿勢を逆手にとって、
本業の運転資金まで、不動産投資の返済に回させ、
不動産の売却以外に再生の選択肢がないかのようなインチキな事業計画を立案するコンサルタントや、
優良不動産の売却を強力に運ぶために銀行の子分の様な不動産コンサルタントまで動員して、
社長を精神的にも金銭的にも、どうしようもない状況に追い詰めてから、
優良不動産を無理やり売却させて、融資額の80%ほどの額を回収を計画する様は、
まさに自分勝手、顧客無視、銀行と担当する行員には良心の欠片も見えません。
さらには、優良不動産を売却した後、残った古いビルのリニューアルの計画を銀行から言われているようですが、「よく言うよ」という感想です。
私の体験から言えば、多分優良不動産の売却で債権回収が終わったら、
この銀行はこの会社の支援を一切止め、デフォルトが確実になった時点で、
法的処理を迫ると思います。
どう考えても4つの所有収益ビルのうち、
現在の市況の良い時期に、後々のことを考えて、古い二つのビルの売却を進めるのならまだしも、
新しいビルの売却をまずやるのは、銀行にとって債権回収の割合が増えるだけで、
もし銀行が、残った古いビルのリニューアル資金の融資をしなかったら、
テナント退去リスクは増し、その上、銀行の回し者のコンサルティング会社の提案書を見ると、
継続して本業の収益を、ほぼこの銀行への元金利払いの充てるようになっているわけですから、
この会社が復活する可能性はないが、債権を少しでも確保したい銀行には有利な計画案を突きつけているとしか思えません。
このような状況になった現在、この銀行とは話し合いによる解決は100%難しく、
最終的には銀行とケンカをすること以外、この会社の再生はありません。
このようなことから、弊社としては、まず次の方針でご支援を着手します。
①社長に銀行と戦う決意を固めてもらうこと
まず、リスケの交渉。上手くいかない場合は返済利払いを一切止める。
②本業の運転資金の確保
新規取引先銀行での、新規融資と手形の割引枠の確保をして、銀行と戦う準備をする。
そして、次のような順番で会社の再生をお手伝いしていきます。
抵当権減額の具体的案件
9月28日
昨日書きましたように、
抵当権減額により、金融機関とトラブルを正常な状況にする案件を、
今日から進捗状況に合わせて、時々お伝えしていきたいと思います。
この案件は、親しくする大物弁護士からの紹介でお受けした案件です。
この案件の会社は、東京の中心部のその地区では名門と言われる会社で、
業種は差し控えますが、本業の年商約30数億円、硬く毎年利益を上げ、順調と言えますが、
某都市銀行の提案で、その都市銀行が入居することを条件で建築したビル投資が原因で、
借入と資産のバランスが崩れた上、一方的な銀行の融資の条件変更で、
大変な苦境に立っている状況の会社です。
この案件は正に着手したところなので、まだ結果が出ていません。
ですから、ひょっとすると弊社のご支援は失敗に終わるかもしれません。
しかし、上手くいく、いかないは別として、リアルな状況を、会社が特定されないレベルで、
忌憚なく書いていきたいと思います。
今回の案件は、まさに某都市銀行の、その優先的地位を利用した横暴極まる仕業に、
翻弄されている名門会社の物語と言えます。
長くお読みいただいている方はご存知と思いますが、
私も某都市銀行から、内容は違うものの、
根底に流れているベースは同じような仕業に翻弄された経験を持っています。
(2月9日の当ブログの記事とプロフィールを参照)
いずれこの話も、このブログでも書く機会もあると思いますが、これは後日に譲るとして、
今回の案件の銀行のやり方は常軌を逸しています。
簡単にこの会社の経緯を書くと次のようになります。
上述しましたように、ある業界で名門と言われるこの会社は、
自社も入居するビルなど不動産を含め、多くの資産を持ち、
本業も特に成長することはないものの、
業界でそれなりのポジションを持ち、堅く収益を毎年積み重ねる状況でした。
ところが、ほぼ一行取引をしている某都市銀行から、
自分の銀行の支店も入居するし、資金も面倒を見るからと言う条件で、
本社の近くに新しいビルを建築することを提案したきたそうです。
この提案が条件も融資期間20年で、金利水準も低い良い条件であったので、
十分返済に耐えられるとの判断をして、この会社の社長は提案を受け入れたのでした。
ところが、ご存知のように金融機関の再編で、この都市銀行も合併をして、
店舗の統廃合が進み、このビルの1階と2階に入居していた銀行の支店が退去してしまい、
これだけならまだしも、
嘘か本当か分かりませんが、金融庁の指導で、20年なんて長い融資は是正しろと言うことで、
まず融資期間が一方的に5年となったそうです。
ところが、5年の融資期間と言うものの、
実際は1年毎の証書貸付で、今年の春になって、所有するビル2棟を売却しないと、
融資の延長をしないという、当初から見れば驚くぐらいの話となった訳です。
これは大変ですよね。
20年の住宅ローンが、突如として5年で返済しろと言われたら、
誰だって返済は不能となるのは当たり前です。
さらに、持っている別の資産を売ってローンの元金返済に充てなければ、
ローンを打ち切ると言われているような状況ですから、
誰だってパニックになると思います。
ところがこの会社の社長も社長で、
融資期間の条件変更の段階でケンカすればよかったのですが、
この無理難題とも思える銀行の条件変更を呑んだだけでなく、
一度も遅延することなく返済をして来たのです。
ところが銀行は、この社長の約束を守る姿勢を良いことに、
全く非道とも思える方法で現在の大変な状況に追い込み、
債権回収を図るようになったのです。
続きは後日に。
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銀行融資のことにポイントを置いた、このブログと連動するCDです。



