銀行との交渉について 4 (交渉時の弁護士の役割について)
10月20日
銀行とのトラブルの交渉は、かなりきついので、
負担を軽くするために、あるいは、自信がなくなり不安になって、弁護士の先生に相談をしたり、交渉を依頼したりする方も多いと思います。
しかしながら、弁護士の先生に相談することは良いことですが、
銀行とのトラブルを全面的に委任することに、私は反対です。
なぜなら、先日も書きましたが、
銀行が一番嫌がることは、弁護士による法的な解決でもなければ、論理的な追求でもないことが一つ。
二つ目は、弁護士がなかなか銀行と対峙する関係の顧客と同じテンションにはなりにくい点です。
言いにくいことですが、誰でもそうであるように、
弁護士の先生も銀行と険悪な関係になることをあまり好まず、忌憚なく言えば避けたいようです。
今から書くことは、このブログでも何度も書いてきたことなのですが、
まず銀行は顧客が交渉の席に弁護士がつくと、内心嬉しいようです。
これで適当な落し所で解決しやすくなるとt判断しますし、
弁護士のほとんどが、銀行に対しては、心底強硬に交渉することはしないと思っているからです。
私も結構、数多い弁護士と契約をしてきましたが、
本当に銀行とケンカしていた私の味方になってくれたのは、
若手の弁護士の先生1人だけでした。
また弁護士の全員が、銀行との交渉に詳しい訳ではありませんし、
経験もない方も多いので、
銀行との交渉を全て委任するのは止めた方が良いと思います。
顧客自身が交渉する時は、
本気モードで、感情的に迫るのが得策と思いますが、
やはり交渉の時の法的な、あるいは論理的なベースはしっかり持っていた方が良いので、
弁護士の先生には、この部分のお手伝いをしてもらうのが一番だと思います。
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長谷川慶太郎氏の本
10月19日
ここ数年、何となく極端な偏った意見だなと思い、読まなかった長谷川慶太郎氏の本を読んでいます。
「アジアが日本に屈する日」と言う本なのですが、
内容の詳細は書きませんが、
私が注目する点は、
「必ず中国の一党独裁体制が崩壊し、
中国は、7つの人民解放軍による7つの独立国家になり、連邦制に移行し、
台湾も8つ目の国家としてこの連邦制に加盟する 」という点です。
私は専門家でも何でもないので、
この主張が正しいのかどうか、目新しい主張なのかどうか、判断はつきかねますが、
ただニュートラルに潜入観念を捨てて、自分なりに考えてみると、
非常に参考になる話と思います。
私は中国自体を、全く嫌いではありませんし、前にも書いたように、
上海で最近、日本の製品を上海政府の主催するサイトに紹介する窓口となった会社を経営する、
非常に信頼できる中国人の友人もいますので、特別な感情は持っていません。
しかしながら、最近の反日運動の高まりはともかく、
5月に起こった日本の領事館や日本料理店への破壊行動に対する、
中国政府の対応を見ると、
私は、アメリカ政府が国民の支持と結束を図るために、
9.11からイラク戦争に至るまでの一連動きのように、対決する国家の敵を明確にして、
内政をしやすくしているように、
中国も、地域間や個人間で広がる経済格差による国民の不満を、
反日と言うスローガンを掲げて、解消しているように思えてなりません。
今や中国は、世界経済の中で無視できる存在でないところまで発展しているのに、
わざわざ世界からの投資やオリンピックや万博の成功の邪魔となるようなことをするのは、
中国の内政問題がかなり危険なレベルになっているのではないかと懸念してしまいます。
反日が今のように明らかになる前から、
長谷川氏はずっと一貫して、中国政府の懸念や、
中国への日本企業の進出に警告的な内容を書いていたので、
昨年までは、本屋の店先で、目次を見たり、興味のある部分を立ち読みしたりして、
「また中国への批判記事を書いている。何か個人的な恨みでもあるのかな」と思っていましたが、
最近の中国の状況を新聞やテレビで知る限りでは、
氏の提言も、なるほどと思わざるを得ない感想を持ちました。
実は、私がバブル時、大もうけしていた時代、
題名は忘れましたが、長谷川氏の本に、執拗にブル崩壊の懸念が明確に書いてあって、
その頃の私は、「こういう評論家っているんだな」と、
自分の不明を省みず、アホかと思っていたところ、
見事に氏の指摘は大当たりで、何でもっと参考にしなかったのかと悔やんだことがありました。
私もさすがにバブルの最盛期の頃は、
儲かってはいるものの、少し怖くなったと言うか、
こんなスピードで土地や株やゴルフ会員権などの価格が上がったら・・・?????・・・
と疑問に思うようになっていましたので、
既に氏の本を読んでいた私は、ひょっとすると長谷川氏の言うことは現実になるのかもしれないなと、
何度も思ったことがありました。
しかし、残念ながら、実に情けないもので、
たとえばビルの建設が始まっている案件や、
長期間にわたって仕込んできた土地開発への投資案件や、
あるいはやっと構築した大手企業とのビジネススキームも、
一方的にキャンセルして手仕舞いすることの勇気が私にはありませんでした。
銀行とのトラブルが私の失敗を加速したことは確かですが、
間違いなく私は経営判断を誤ったと自戒しています。
更に私の失敗であったことは、日本の不動産に一点張りしたことでした。
もちろん地域や不動産の内容は、それなりにポートフォーリオを組んで、
リスク分散を図ったつもりでしたが、
こんな分散投資は全く意味を持たない、実に幼稚な投資であったと思います。
長谷川氏の本を鵜呑みする必要はありませんが、
中国に100%集中して投資したり事業展開を行っている中小企業の経営者の方には、
リスク分散を図ることを検討されても良いのではないかと思います。
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銀行との交渉について 3
10月18日
私が銀行と交渉と言うより大喧嘩した数年間、
担当をした行員の数は、目に見える支店内の行員の数だけでも、けっこうな人数になります。
さらに顔は見せないものの、銀行の交渉の司令塔役であった本部の担当部署の行員の数も入れると、
恐らく数十人の行員が担当したものと思われます。
目に見えない本部の行員は別にして、直接対峙した支店の行員のその後を思うと、
くだらないことかもしれませんが、
支店長、副支店長に限って言えば、
その後出世したと言えるような噂を聞いたことがありません。
この支店は、元々役員店舗(支店長が役員の店舗のこと)の一つであった時代もある、それなりのポジションの支店であったことを考えると、少し不思議な気がします。
支店長は全員、私のトラブルが起きた支店を最後に銀行から子会社に転出していますし、
銀行の役員どころか、転出先の大手企業で役員になったという噂も知りません。
副支店長については、支店長になった行員が、それも小さな2ヶ所の支店長を務めただけですが、
約20名中1名で、この彼も、その後子会社に転出して銀行を離れています。
業務とは言え、前職や前々職が私と起こしたトラブルについて、
自分が起こしたトラブルの処理でないのに、
私から、銀行にとって明確に不利な証拠を突きつけられたりしても、
本部の意向に沿って、黒を白という様な、かなり無理のある抗弁や実力行使をやってきた行員の人たち。
私も大変でしたが、彼らもそれなりには大変であったと想像しますが、
私のように、自分の生き死にに関わるような立場でないのにもかかわらず、
私と同じテンションで奮闘した行員の人たちのその後を見ると、
頑張った割には、その後の処遇は恵まれているとはとても思えせず、
半分嫌味ですが、お気の毒な気がします。
ひょっとすると、私とのトラブルの処理が、
銀行の目標とした着地点よりも低かったのが、影響したのかもしれませんし、
私以外にも、バブル期に起きた相当な数の顧客とのトラブルを抱えていたことも、
たぶん影響しているのかも知れません。
私の銀行トラブルについて、私が正しく、銀行が正しくなかったかどうかはさて置き、
「個々の件に関して銀行は悪くなかったが、全体としてみると悪かったから・・・・・」と意味不明な説明をした支店長。
中には、「行員の立場を離れると、本当に申し訳ないことをしたと思う」と言って転勤をしていった課長。
このような中で、「そもそも客の金なんて銀行の金と思っているのだから、悪いとは思っていない」と、
感情的になって思わず本音を漏らした副支店長。
一日だけ担当になって、次の日から消え、後で聞いたら、不正が判明して解雇になったらしい副支店長。
今から思えば、思い出にも限りがなく、非常に懐かしく思いますが、
最近、私自身が、仕事も生活も落ち着き、冷静になって考えてみると、
銀行でトラブルの処理にあたることは、多分行員にとって不幸なことなのかも知れません。
もちろん、もっと有名な企業の事業再生や破綻処理に関わり、その処理に成功したりした場合は、
その仕事は大変であるでしょうが、成功すれば出世のきっかけにもなります。
しかし私のような、銀行から見れば小さく、社会的にも大したインパクトがない会社で、
トラブル自体の内容も泥臭く、成功しても当たり前。
でも対応を間違えると社会的に悪評を被る懸念のあるトラブル、
このようなトラブルの多いセクションに転勤し、担当したこと自体が、
行員にとっては、きっと運の悪いことなのでしょうね。
私なんかのように、大学を卒業して東京の大手百貨店に勤め、
もともとサラリーマンが好きでなかったこともありますが、
商売をしたくて入った百貨店なのに、財務や経理のセクションに配属されたので、
2年未満で退職して起業した者からすると理解しにくいところではありますが、
私のトラブルに関わった人たちは、みんなサラリーマンとしては運があまり良くなく、
好き好んで、私とケンカの窓口を努めたのではなく、
その後脳梗塞に倒れた副支店長など、悲喜交々の感は否めません。
最後になりますが、今日、何が言いたかったかと言うと、
銀行の交渉相手の行員は、決して自分の本心や信念で交渉をすることは稀で、
上司の意向、セクションの長の意向、本部の意向などに沿って窓口になっているだけなので、
担当の行員の言ったことなど、その話の内容が、冷静に考えて可笑しい場合などは、
決して諦めないで交渉して欲しいと思います。
決して逃げたりせず、逆に当の行員が逃げ出すぐらい、
執拗に毎日、銀行を訪問したり、電話をしたりして、自己主張を継続することは、
銀行トラブルの交渉においては、とても大切であるとご理解下さい。
明日は、銀行とのトラブル交渉を、弁護士の先生に委任することについてお話をしたいと思います。
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