某メガバンクの資産剥がし
一昨日の続きです。
たまたまのごく稀な一例だったかもしれませんが、
あの良い意味でも悪い意味でもアグレッシブな対応が特徴であった某メガバンクの、
恐ろしくのろまな対応にびっくりした記事を書いたのですが、
融資に対してはのろまでも、債権保全に関してはのろまではありません。
私も数多くの案件を体験してきたので、
銀行の優先的地位を乱用したような非常識な対応をいくつも見てきましたが、
でもこのメガバンクの対応の非情さ、自行のメリット以外のことには目もくれない徹底振りは、
群を抜いて厳しいものがあります。
貸し渋り、貸し剥がしと言う言葉はよく聞かれると思いますが、
貸し剥がしができないと見るやこの銀行は、
担保になっている不動産がある場合、強引な資産剥がしにかかることが多いようです。
もちろん私は見たケースしか知る立場にはありませんが、でも見たケースだけでも、
ここまで資産剥がしを強引かつ徹底的にする銀行を私は見たことがありません。
聞いた話も総合すると、この銀行は顧客トラブルの圧倒的王者と言っても過言ではないですね。
私が見たケースは3件で、どのケースも処理の仕方がよく似ていて、
ひょっとするとマニュアル化されているのかもしれません。
では具体的にどう言うことかと言えば、
顧客の会社の資金繰りや財務内容がやばくなってくると、
追加融資をまずやらなくなる。これはどの銀行もやる、ある意味銀行として当然なことかも知れません。
そして回収、言い換えれば貸し剥がしに入っていくのですが、
この時、担保になっている不動産があるケースでは、
担保権の行使は別に違法でも何でもありませんが、
顧客の事情や不動産の市況などお構いなしに、売却を強く要求します。
まあ、ここまではどの銀行も対応に大きな違いはないかもしれませんが、
顧客が事業の事情や、不動産が高く売れないような事情から、
売却拒否の意志や、売りたくとも売れないような状況だと、
必ず期限の来る融資の借換や運転資金のための融資の実行とバーターで、
不動産の売却をするよう顧客に迫ります。
銀行が言いにくいようなことを言わせるために、
銀行と結託した事業再生コンサルタント派遣することもあるし、
息のかかった不動産会社に仲介させたり、ケースによっては購入させたりもしながら、
会社の事業の都合で、不動産売却が会社の事業停止につながるような場合でも、
恐ろしく安い価格であっても、そんなことはお構いなしに、
不動産を売却して貸付債権を保全するように仕向けます。
私はこのように融資と引き換えに不動産売却を迫ることをある程度理解はします。
不動産売却で総資本がスリムになって自己資本比率が高くなれば、
その会社の格付けは上がり、債務者区分だって上がるかも知れず、
このことで融資を再開できることも分かりますが、
私が言いたいのは、その方法があまりにも性急で強引過ぎることなのです。
例えば今ご相談を受けている読者の会社のケースでも、
他のメガバンク2行は不動産売却には賛成であっても、
今の不動産の状況から、焦って安売りはしないように、あわてず状況を見極めてやって欲しいし、
協力できるところは協力するという姿勢ですが、
問題のメガバンクだけは、メインと言うこともありますが、
このメガバンクだけは、とにかくすぐに売却しろと一点張りで、
3月末に期限の来る融資の借換と売却をバーターにされそうで、
どうやら恐ろしく安い価格での売却を計画しているようなのです。
この会社のケースはまだ流動的ですが、
数年前関わった案件と酷似していて、多分ここ1~2週間が山だと思っています。
確かに銀行だってボランティアではないから、銀行が貸付債権の保全を考えることは当然です。
でも顧客のメリットや都合もある程度斟酌して、
再建できそうな会社の場合は、もう少し長期的視野で顧客の会社が良くなるよう、
顧客をサポートしていくことが必要ではないかと思うのですが、いかがでしょうか?
このメガバンクの対応は、まるで質屋が保全できないと見るや、質草を質流れさせるのと同じ感覚で、
本来銀行のやることではないと私は思うし、
銀行の社会的責任をもう少し考えるべきだと思います。
この銀行だって、公的資金つまりは国民の税金を投入されて助かった経緯があるのだから、
何でもかんでも、自行のメリットだけを優先して良いはずはなく、
不良顧客への対応は厳しくても良いが、誠意ある優良顧客で再建の芽があるような時は、
もう少し長い目で顧客の会社を育てるような感覚になぜならないのかと思ってしまいます。
この銀行も社会的見地から、公的資金を入れられ破綻を免れたのだから、
顧客の会社を育てていくことは銀行にとっては大切な社会的責任だと思います。
銀行と社会は持ちつ持たれつの関係であるはず。
銀行と顧客の会社だって同じです。
こんなことをしているから、このメガバンクは人気がなく、行儀が悪いと言われ、
尊敬されないのだと思います。
今日取り上げたメガバンクの貸し剥がしは、明らかに優先的地位の乱用で大問題ですが、
他の銀行だって、顧客の会社が傘を必要としている時に傘をタイムリーに貸せないのだから、
いつまでもこんな銀行であって良い筈もなく、努力不足は明らかです。
優先的地位に安住するのではなく、もっと努力しろと言いたくはなりませんか・・・・
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これでも特別会計を埋蔵金の問題だけで済ませられるのか・・・・
私は特別会計の問題を語るとき、何かと言えば、特別会計の埋蔵金が問題になり、
これはストックの話だから、使い切るとなくなってしまうと言う議論をよく聞きます。
この話が私には不思議でなりません。
たとえばこんな風に・・・・
「仮に埋蔵金伝説が真実だとしても、金持ちのボンボンが家財を売りながら生活しているのと同じだ。すでに眠っている金は出しているので、確信を持ってそういう金はないと言ってよい」
与謝野氏は7日夜のテレビ番組で埋蔵金伝説を一笑に付した。
与謝野氏とは、もちろん前官房長官で、自民党の議員としてはまともと思っていたけど、
この人、増税容認派なんで、がっかりですね。
特別会計の毎年毎年の歳出の中に大きな無駄があると言っているのに、
その歳出には触れないで、ストックの埋蔵金問題だけで片付けようとする自民党議員や新聞。
私は何を頓珍漢なことを言っているのだと、いつもこの議論を聞くとイラついてしまいます。
一昨日の記事ですが、読んでいただけますか。
国土交通省所管の財団法人が、過去5年間に職員旅行の費用をほぼ丸抱えする形で支出していたことがわかった。また、国交省が空港整備特別会計からマッサージチェアを購入した事実が発覚するなど、あきれた実態が次々と明らかになっている。
冬柴国交相が「わたしもそんな旅行したことないです」と述べるほど、あきれた無駄遣いの実態が明らかになった。
国土交通省が所管する財団法人「公共用地補償機構」が、2007年度までの過去5年間に、職員旅行の費用をほぼ丸抱えし、2,080万円支出していたことが明らかになった。
職員のおよそ3分の1を国交省の天下りが占めるこの団体、収入の7割以上は道路特定財源によるもの。
問題の職員旅行は、毎年、1泊2日の日程で実施され、宮城県の松島など日本各地を訪問、1人あたりの費用は8~9万円で、職員の自己負担は最大でも7,000円程度だった。
愛知万博に出かけた際は、自己負担がゼロだったという。
民主党の長妻 昭議員は「競争性のない随意契約で、お金が流れこむと」、「お金がジャブジャブ余っているんで、こういうことをしているとすれば、これは問題だ」と述べた。
冬柴国交相は「本当にざんきに耐えないし、わたしとしても国民にどういうふうにしておわび申し上げていいか、言葉すら失うぐらいです」と述べた。
道路特定財源の無駄遣いが次々と発覚する中、またしても明らかになった丸抱え旅行の実態。
問題の団体は、2008年度からは、職員旅行を取りやめることを決めた。
その一方で、道路特定財源からマッサージチェアを23台購入していた国交省が、新たに空港整備特別会計などからもマッサージチェア21台を購入していたことを発表した。
総額は、438万円にのぼる。
国交省の峰久幸義事務次官は「マッサージチェアは、21件の購入がありました。それからカラオケセットはありません」と述べた。
さらに峰久事務次官は「法律的に認められてないものではないけども」、「今の状況としては、こういうことはやめるべきだ」と述べた。
さらに別の新聞の記事になりますが、次の記事もお読みください。
この財団法人「公共用地補償機構」は、収入の7割以上が道路特定財源によるもので、国交省は「旅行は福利厚生の一環で問題ないが、誤解を避けるため、やめることにした」と説明している。
このようなお話にならないことが次から次へと明らかになっている現状で、
本当に特別会計の毎年の歳出の中に削れる歳出がないと思えと言う方が無理だと思いませんか?
特別会計は、一般会計の何倍もボリュームがあり、
上記のような随意契約におけるお金の出所は特別会計が多いから、
特別会計の内容を徹底的に洗えば、無駄な出費が嫌というほど出てくるのは当然で、
無駄の総額も何兆円もある可能性は非常に高いと思います。
この部分の見直しをしないで、社会保証費のレベルを落とさないために、
消費税の増税が必要と言う人の話がいかにインチキだと思いませんか?
これも何度も書いていますが、消費税1%は2.5兆円の税収にあたるため、
もし、特別会計の予算を250兆円として5%でも無駄を省けば、
消費税のアップどころか、現行の消費税だって不要になり、
それこそGDPの半分以上を占める国内消費を喚起して、
一人当たりのGDPの低迷なんか、すぐに吹っ飛ぶかもしれません。
わずか400万人しかいない役人のために、
まあその家族を入れて2000万人としても、
残りの約1億人がメチャクチャ迷惑を蒙っている現状をどう思われますか?
上記の記事の赤字の部分を読んで、怒りを覚えない人がいたとしたら、
申し訳ないけれど不感症としか思えないのですが、言い良すぎでしょうか?
ともかく、国の税金を使って慰安旅行に行ったり、マッサージチェアを買っても、
「法律的には問題ないけれど、世間がうるさいから当面止めとく」って、
よくもこんなことが言えるとマジで真剣に怒りを覚えます。
こんな奴らを売国奴と言っても良いと思いませんか?
国の発展を邪魔する官僚たち。
まともな人もいるのかもしれないけれど、全員いなくなったら、
言い過ぎかもしれないけれど、この国は良くなるんじゃないかと本当に思ってしまいます。
少なくとも幹部連中だけでもまともな民間人にチェンジすれば、
劇的に良くなるんじゃないでしょうか。
こんなものすごいハンディをいっぱい持った状況で、今の日本があるとすれば、
すごい発展の可能性を逆に秘めていることになり、
本当に真剣に改革の必要性を痛感します。
そして、改革の第一歩は、売国奴の政治家に投票しないことだと思っています。
革命でも起きれば良いのかもしれませんが、とても起こりそうな状況にはありませんしね・・・・
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最近 あの銀行の対応がおかしい
金融派生商品を融資とバーターして業務停止命令を受けたメガバンク。
でも一方で、いち早くビジネスローンを取り入れて、中小企業に無担保融資を積極的に行ったメガバンク。
こう言えばどの銀行か、ほとんどの方は分かると思いますが、
最近この銀行の対応も少し変になっています。
ややもすると強引なことをやる銀行ですが、アグレッシブな銀行でもあり、
審査をチンタラチンタラする神奈川の某地銀などと違って、
融資の可否も早く出る銀行であったはずなのに、最近、このような良さがなくなり、
少し対応が変になってきているように感じます。
今日の実例は、思い当たる節のある方も多いのではないでしようか。
今日、昨年の12月中旬にこの銀行の某拠点に打診した会社への融資がNGになりました。
NGになるのは良くあることですし、何ら問題はないのですが、問題はその超スローな対応です。
その対応の遅さがあまりにもひどく、担当した行員の資質や能力の問題かもしれませんが、
今までのこの銀行らしからぬ対応としか言いようがありません。
NGになった会社ですが、確かに年商が1億円にも満たない小さな会社で、
当然ながら、新規取引には保証協会の保証が必要であることは当然で、
保証協会の判断に時間がかかったのかも知れません。
さらに言えば融資額も大きくないので、やりたくない案件だったのかもしれません。
でも、それにしても今回の案件は、最初から恐ろしくスピード感がありませんでした。
まずは打診して、検討できるというので財務資料を送ったのが12月17日で、
年末とは言え、まだ8営業日残っていたのですが、
銀行から顧客の会社に連絡が入ったのが確か19日で、
年末はスケジュールがいっぱい詰まっているので、年明けに又連絡すると言って、
まずは対応が越年し、この時、アレッ!のんびりしてると思いました。
そしてそれから銀行に連絡が入ったのが1月の末で、ほぼ1ヶ月間何の連絡もなく、
この頃顧客からの要請で、銀行にNGなのかどうかの打診をしたことを記憶しています。
小さな案件だったので、いつも担当する役席の行員とは違う若手の行員が担当していて、
役席の行員に確認してもらったところ、前向きに検討していると言うので、
1ヶ月も連絡しないで、マジで前向きに検討しているのかと思ったものの、
抗議してヤメターなんて思われたも困るから、顧客は少し急いでいる位の話をしたことを記憶しています。
それから、連絡があって何度かやり取りがあったのですが、
何度か連絡が途絶え、忘れた頃に連絡が入るといった状況が2月いっぱいかかり、
やっと3月になってから、金額は小額ではあるものの、
できる方向になったとの連絡があって、指定の支店に口座を作って、
契約、実行を待つ段階になっていたら、
今日の夕方、突然、保証協会の保証は良いが、当行の基準に達しないから融資ができませんと、
それこそシンプルに断ってきたんですね。
保証協会との交渉が上手くいかなかっと言うのならまだしも、
行内の基準に合わないんだったら、打診した時に分るはずで、
何で2ヵ月半もずるずる結論を先延ばしするのか、
どこかの地銀ならこのような対応に驚きませんが、
強引なことはするけれど、スピーディーな対応を評価していた銀行とは思えず、
確かに小さな案件だったかもしれませんが、まずい対応に驚いてしまいました。
この件に関して、少し思い当たるのは、金融庁のメガバンクへのテリトリーの締め付けがあります。
まじで、金融庁と言うのはお役所で、現場の実態を知らずに余計なばかりするのですが、
このテリトリーの締め付けなど、まったく無意味で、顧客のために良かれと思ってするのかもしれませんが、顧客にとって見れば、大迷惑です。
このテリトリーの締め付けとはどういう事かといえば、
メガバンクの場合、今までは多少顧客から遠いところにある拠点でもOKだったのですが、
このようなことは顧客にとって不便で、もっと近くの便利な拠点が担当するように指導するもので、
銀行の優先的地位の乱用を防止する一環と言うことらしいのです。
この措置は、まったく頓珍漢で、馬鹿ぬかせなのですが、
こんな余計なことをされたら、顧客は相性の良い拠点との取引が事実上難しくなったことになります。
このブログでも何度か書いたことがありますが、
メガバンクぐらい大きな銀行になると、拠点格差+行員格差は大きく、
本当に顧客に対する対応、特に融資についての対応については、大きな違いが存在しています。
スコアリングと言うシステムで、このような格差をなくそうとはしているものの、
拠点の事情や拠点の長と担当する行員のモチベーションの違いをなくすことはできず、
できれば多少でもモチベーションの高い拠点や行員に担当してもらった方が良いのに決まっていて、
融資の相談に行った時の対応で印象が悪ければ、資料など置かないで、
他の拠点にチェンジして相談に行くと言ったことができなくなるわけですから、
顧客にとって見れば大迷惑です。
まあ、この話は置くとして、ひょっとすると、
このテリトリーの問題が今回の融資を最終的にNGにしたのかも知れないと思いました。
確かに、今回のケースでは、顧客の所在地から、打診した拠点は近いかと言えば、
もっと近い拠点がいっぱいある事は確かで、打診し始めた昨年12月はOKだったのが、
この余計な行政指導が今年の1月から厳しくなっているから、
この点が行内でチェックされたのかも知れないと思いました。
このことが事実なら、
銀行の金融庁の指導から自信を守る体質の過剰反応が、顧客の資金調達の芽を摘んだと思います。
今回の対応の遅さ、悪さは、この銀行の今までの特性を考えればかなり異常で、
金融の締め付けが、こんなところにも過剰反応を生んでいるのかもしれないと思いました。
でも、一方で、この銀行の財務内容が悪くなった会社への対応は、
メチャクチャスピーディーかつ強引で、まったく以前と変わっていません。
融資に対するアグレッシブかつスピーディな良い特性が失われ、
顧客への貸し剥がし、さらに資産剥がしについては、以前と一つも変わっていないず
です。
この問題についてこそ、本来なら金融庁は目を光らせるべきなのに・・・・
明日以降に、今度は、
弊社の顧客で、資産剥がしに遭っている顧客のケースについて書きたいと思います。
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