最近 あの銀行の対応がおかしい | 思うように資金調達ができない方へ

最近 あの銀行の対応がおかしい

3月7日

金融派生商品を融資とバーターして業務停止命令を受けたメガバンク。

でも一方で、いち早くビジネスローンを取り入れて、中小企業に無担保融資を積極的に行ったメガバンク。

こう言えばどの銀行か、ほとんどの方は分かると思いますが、

最近この銀行の対応も少し変になっています。

ややもすると強引なことをやる銀行ですが、アグレッシブな銀行でもあり、

審査をチンタラチンタラする神奈川の某地銀などと違って、

融資の可否も早く出る銀行であったはずなのに、最近、このような良さがなくなり、

少し対応が変になってきているように感じます。

今日の実例は、思い当たる節のある方も多いのではないでしようか。


今日、昨年の12月中旬にこの銀行の某拠点に打診した会社への融資がNGになりました。

NGになるのは良くあることですし、何ら問題はないのですが、問題はその超スローな対応です。

その対応の遅さがあまりにもひどく、担当した行員の資質や能力の問題かもしれませんが、

今までのこの銀行らしからぬ対応としか言いようがありません。

NGになった会社ですが、確かに年商が1億円にも満たない小さな会社で、

当然ながら、新規取引には保証協会の保証が必要であることは当然で、

保証協会の判断に時間がかかったのかも知れません。

さらに言えば融資額も大きくないので、やりたくない案件だったのかもしれません。

でも、それにしても今回の案件は、最初から恐ろしくスピード感がありませんでした。

 

まずは打診して、検討できるというので財務資料を送ったのが12月17日で、

年末とは言え、まだ8営業日残っていたのですが、

銀行から顧客の会社に連絡が入ったのが確か19日で、

年末はスケジュールがいっぱい詰まっているので、年明けに又連絡すると言って、

まずは対応が越年し、この時、アレッ!のんびりしてると思いました。

そしてそれから銀行に連絡が入ったのが1月の末で、ほぼ1ヶ月間何の連絡もなく、

この頃顧客からの要請で、銀行にNGなのかどうかの打診をしたことを記憶しています。

 

小さな案件だったので、いつも担当する役席の行員とは違う若手の行員が担当していて、

役席の行員に確認してもらったところ、前向きに検討していると言うので、

1ヶ月も連絡しないで、マジで前向きに検討しているのかと思ったものの、

抗議してヤメターなんて思われたも困るから、顧客は少し急いでいる位の話をしたことを記憶しています。

 

それから、連絡があって何度かやり取りがあったのですが、

何度か連絡が途絶え、忘れた頃に連絡が入るといった状況が2月いっぱいかかり、

やっと3月になってから、金額は小額ではあるものの、

できる方向になったとの連絡があって、指定の支店に口座を作って、

契約、実行を待つ段階になっていたら、

今日の夕方、突然、保証協会の保証は良いが、当行の基準に達しないから融資ができませんと、

それこそシンプルに断ってきたんですね。

保証協会との交渉が上手くいかなかっと言うのならまだしも、

行内の基準に合わないんだったら、打診した時に分るはずで、

何で2ヵ月半もずるずる結論を先延ばしするのか、

どこかの地銀ならこのような対応に驚きませんが、

強引なことはするけれど、スピーディーな対応を評価していた銀行とは思えず、

確かに小さな案件だったかもしれませんが、まずい対応に驚いてしまいました。


この件に関して、少し思い当たるのは、金融庁のメガバンクへのテリトリーの締め付けがあります。

まじで、金融庁と言うのはお役所で、現場の実態を知らずに余計なばかりするのですが、

このテリトリーの締め付けなど、まったく無意味で、顧客のために良かれと思ってするのかもしれませんが、顧客にとって見れば、大迷惑です。

 

このテリトリーの締め付けとはどういう事かといえば、

メガバンクの場合、今までは多少顧客から遠いところにある拠点でもOKだったのですが、

このようなことは顧客にとって不便で、もっと近くの便利な拠点が担当するように指導するもので、

銀行の優先的地位の乱用を防止する一環と言うことらしいのです。

この措置は、まったく頓珍漢で、馬鹿ぬかせなのですが、

こんな余計なことをされたら、顧客は相性の良い拠点との取引が事実上難しくなったことになります。

このブログでも何度か書いたことがありますが、

メガバンクぐらい大きな銀行になると、拠点格差+行員格差は大きく、

本当に顧客に対する対応、特に融資についての対応については、大きな違いが存在しています。

スコアリングと言うシステムで、このような格差をなくそうとはしているものの、

拠点の事情や拠点の長と担当する行員のモチベーションの違いをなくすことはできず、

できれば多少でもモチベーションの高い拠点や行員に担当してもらった方が良いのに決まっていて、

融資の相談に行った時の対応で印象が悪ければ、資料など置かないで、

他の拠点にチェンジして相談に行くと言ったことができなくなるわけですから、

顧客にとって見れば大迷惑です。


まあ、この話は置くとして、ひょっとすると、

このテリトリーの問題が今回の融資を最終的にNGにしたのかも知れないと思いました。

確かに、今回のケースでは、顧客の所在地から、打診した拠点は近いかと言えば、

もっと近い拠点がいっぱいある事は確かで、打診し始めた昨年12月はOKだったのが、

この余計な行政指導が今年の1月から厳しくなっているから、

この点が行内でチェックされたのかも知れないと思いました。

このことが事実なら、

銀行の金融庁の指導から自信を守る体質の過剰反応が、顧客の資金調達の芽を摘んだと思います。

今回の対応の遅さ、悪さは、この銀行の今までの特性を考えればかなり異常で、

金融の締め付けが、こんなところにも過剰反応を生んでいるのかもしれないと思いました。

 

でも、一方で、この銀行の財務内容が悪くなった会社への対応は、

メチャクチャスピーディーかつ強引で、まったく以前と変わっていません。

融資に対するアグレッシブかつスピーディな良い特性が失われ、

顧客への貸し剥がし、さらに資産剥がしについては、以前と一つも変わっていないず 叫び です。

 

この問題についてこそ、本来なら金融庁は目を光らせるべきなのに・・・・

 

明日以降に、今度は、

弊社の顧客で、資産剥がしに遭っている顧客のケースについて書きたいと思います。

 

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