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本が好き、ってのと別に
本屋が好きっていう分野もあるわよね。
ポチっとして届く本で必要十分と思うか、
たいして買わないけど本屋で過ごす時間が好きって思うか。
我が家がこの街に引っ越してきた頃には、
徒歩2分の所に1軒、
徒歩15分の所に2軒、
北に車で15分の所に1軒、
南に車で15分の所に1軒、
路面店、いわゆる街の本屋さんがあったのよ。
それ全部、今はもうない!信じられない!
そんな世の中だから、ポチッとするしかない地域があるのも重々承知。
だけど、本屋で書店員とちょっと会話したり、
推してるらしい本に興味をもったり、
普段読むことのないジャンルをうっかり手に取ったり、
そんなふうに本屋を楽しんで欲しいなあ。
あと、誰かへのプレゼントはやっぱり手に持ってみて
大きさや重さや紙の手触りとか確かめたいよねえ。
ラッピングもしてもらいたいしねえ。
きれいに包むの、いまだに難しいけど。
さて、本屋さん好きにはたまらないこの2冊。
百貨店内の大きな本屋で働いていた主人公が、
とある事件がもとでその店を退職し、
山間の小さな本屋で素敵な奇跡をおこしていくお話。
ファンタジーな雰囲気もあるけれど、
私の好きポイントはそこではなく、
登場人物それぞれが自分の持ち場で最大限の力を発揮して事を成してゆく過程。
それぞれの普段の努力や勉強が、いざという時に生かされるんだなあって。
あとがきにもあるように、
SNS上で作者と繋がった本物の書店員さんたちが
本屋の日常をレクチャーしてでき上がった作品ということで、
業務の描写がかなりリアル。
中の人の情熱やら苦労やら喜びやら一緒に体感できる。
くしくも今週は、いっこ目の『桜風堂物語』が上下巻で文庫化されて発売されたので、
各地の本屋さんの目立つところに並んでいるはず。
ぜひ手に取ってみて下さいませ。