ツバキ文具店 1,512円 Amazon |
舞台は鎌倉。
文房具屋を営むかたわら、
先祖代々続く代書屋を継いだ鳩子が主人公。
鳩子の元には、お悔み状、離婚報告、絶縁状、天国からの手紙、
いろんな依頼が舞い込んでくる。
何でもかんでもメールで済んでしまう(済ませてしまう?)この時代、
鳩子は魂を込めて手紙を完成させてゆく。
そう、手紙っていうのは、内容を伝えるだけでなく、
書く道具や紙、封筒、切手の選定から封の仕方まで全部ひっくるめて、
作品のようなものなのね。
だからハードルが高い。
だからきちんと相手に届くのか。
そしてこの小説、鎌倉という町の春夏秋冬が、
それはそれは素敵に描かれている。
たくさんの素敵なお店が実名で登場するので、
これは行ってみなくてはならぬ。
今人気のアニメ映画の聖地巡礼が流行っているようだけど、
好きな作品の舞台を訪ねるのは私も昔から大好きなので、
鎌倉聖地巡礼だな。
北鎌倉駅前のいなり寿司、じゅる~!