書店ガール 7 旅立ち (PHP文芸文庫) [ 碧野 圭 ]
756円
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読み続けてきたこのシリーズもとうとう完結編。
過去6巻の主人公たち4人の今が、4編で描かれている。
特に1巻目から登場していた理子のお話がドハマリ。
仙台の人達に愛され続けてきた老舗書店の統廃合をめぐって、
エリアマネージャーとなった理子が本部と現場に挟まれて苦悩する。
SNSやフリーペーパーを駆使して敵対心むき出しのアルバイト店員とか、
地元の伝手で反対運動に市長まで担ぎ出しちゃうとか、
退職者を出さないことを条件に冷徹な指令を出す上層部とか。
で理子さん、カッとなったりハラワタ煮えくり返ったりするから身近でよい。
10年後に特別続編出たら、理子さんの隣りにパートナーがいて欲しいな。
定禅寺通りの小さな老舗書店をさがしに仙台を訪れたくなった。
お店屋さんて、何事もなく営業していると
クレーム以外の声ってなかなか聞こえてこないものだけど、
この2年で閉店引越閉店引越と驚くような経験をしてきたうちの店は、
ありがたいことにお客様からの惜しむ声、喜ぶ声、応援する声を
浴びるほどいただいた。
そういう職場で働いているっていうのはホントに幸せ。
そして身が引き締まる。
ブルルッ!