沖縄旅行 一週間の飲み歩き
沖縄へ取材(という名の飲み歩き)に行ってきました。一週間の滞在でしたので、けっこう長かったです。東京から沖縄へ向かったのではなく、ちょうど別件の取材で鹿児島に寄ることになっていたので、鹿児島から向かうことになりました。(鹿児島中央駅と直結したデパートの屋上にある観覧車↓)この取材旅行、沖縄は一週間ですが、九州滞在の期間まで合わせると三週間に及びました。九州の件は、またいずれ書こう。鹿児島から沖縄へ移動するなら飛行機が一番早いですが、今回は船『マルエーフェリー』にしました。鹿児島港から那覇港まで、25時間という長い船旅になります。飛行機なら1時間半くらいなので、それと比べたらとても時間はかかりますが、飛行機よりも安いのです。なにより船に乗ることも目的のひとつでしたしね。船室は、雑魚寝の大部屋と個室があるのですが、旅費は経費だったので個室にしました。鹿児島の知人から「学生が騒いだりするから個室がいいみたいだよ」とアドバイスも受けていた。たしかに大部屋には部活の遠征かなにかだと思われる学生達が沢山いまして、賑やかでした。個室はなかなかしっかりした造りです。液晶テレビもありました。(海上に出てからはあまり映りがよくない)フェリーは午後6時に出港。船内はとても綺麗で、ホテルのよう。レストランや売店もありました。売店↓アイスとかも売ってました↓自動販売機が非常に沢山あり、缶ビールがずらりと並んでいたのが印象的。沖縄へ行く船だからか、缶のオリオンビールもありましたね。珍しい軽食の自動販売機もあります。出港して一時間ほどしたら、レストランがオープン。40分位しか開いていないらしく、急いで向かうことに。売店で売っている簡単なもので済ませてもよかったのですが、せっかくですから、どんな品々が提供されるのか見たいですもんね。食券を販売機で買う形でした。なんとなく『エビフライ定食』を選びました。船上なのに、立派な食事ですね。レストラン内は閉店後も自由に使用していいらしく、テーブルでは沢山の人がお酒を飲んだりしていました。船内にはシャワー室もあります。普通のお風呂と変わらない水圧があり満足でした。個室にもどったとき、ちょうど隣の部屋のお客さんも自室に入るところだったので、「立派な部屋ですよね」と声をかける。「けっこう驚きました」と、にこやかに返事がある。50代の男性でした。名前はとりあえずF氏とします。そのまま話しているうちに仲良くなり、「食堂で飲みましょうよ」と誘われて、何時間か話し込んだ。F氏は鹿児島に自宅を持ち、家族もあるらしいのですが、沖縄に転勤となり、単身赴任をするとの話でした。さすが鹿児島人で、売店から芋焼酎を買ってきて飲んでいましたね。成人1人当たりの単式蒸留焼酎消費数量は鹿児島が日本一で26.6リットル。次いで熊本10.6リットル、大阪5.1リットル、東京4.0リットル、愛知3.7リットルと続く。0時にはF氏は部屋にもどって休みましたが、私は色々とやっているうちに朝6時になっていた。それから眠ろうとしましたが、朝方はけっこう船が揺れて熟睡できず……。お昼になった頃、F氏が部屋をノックしてきて、「一緒に昼食とりましょうよ」と言ってくれたのでレストランへ。どんなクオリティーなのか気になってしまい『豚骨ラーメン』と『カレーライス』を頼んだ。どちらも美味しかった。カレーとラーメンを同時に食べたのは初めてだったな……。F氏が「たくさん食べるんですね」と驚いていた。沖縄に着くのは午後7時のため、まだまだ時間があったので、船内散策をしたり、F氏と話したりして過ごした。軽食販売機で『たこやき』を買ってみたりもした。なぜだか逆さに入っていたが……おそらくこのままひっくり返してお皿に盛り付けたりするためだと推測。ちなみに味は……。いつか興味があれば食べてみてください。沖縄に着く頃には、もう陽が沈みかけていました。船上から見る夕陽は綺麗だったな。那覇港に着いたときには真っ暗。F氏に別れを告げてから下船。彼は車をフェリーに積んでいたので、駐車スペースに向かって行った。また会えたらよいですね。那覇港から近いホテルを予約していたので、重い荷物を担ぎながら10分ほど歩いてチェックイン。私はひとりでしたが、ベッドがふたつある部屋だった。従業員さんの愛想がとてもよいホテルでしたね。沖縄に来たのは初めてなのでテンションが上がり、早々にホテルから外へ。まずはやっぱり沖縄料理を食べることに。観光客をターゲットにしていることがわかりやすい沖縄らしい建物の居酒屋があったので入店し、『海ぶどう』と『スクガラス豆腐』をいただく。スクガラスとは、アイゴという魚の稚魚を塩漬けにしたもの。なんだか店が団体客で混んできたので早々と退店し、街を散策。なにもしないまま深夜になってしまったので、思い出のために沖縄の有名店『ジャッキー』でステーキを食べてから就寝した。沖縄といったらステーキ。真夜中でも営業しているステーキ店が沢山あります。しかもすごく混んでます。沖縄人の〆はラーメンではなく牛ステーキです。または沖縄そばですね。翌日からは取材陣8人で団体行動。朝早くにチェックアウトして那覇空港に向かい、合流しました。まずは手配してもらったホテルにチェックイン。立派なシティホテルだったな。それから沖縄めぐりスタートです。ひめゆり平和祈念資料館では涙が出ました……。もっと時間をかけて見るべきでしたね。首里城は荘厳でした……名前を忘れましたが、洞窟みたいな場所にも行った。美ら海水族館はメイン水槽が大きくて、ジンベエザメが2匹もいて凄かった。水族館にはいくつも行っていますが、感動はトップクラスだったかもしれません。沖縄市では基地が近いために、海外の人ばかりが目についた。夜になれば親睦会のような食事会があり、沖縄観光協会の会長さん、市長さん、議員さんなどと盛り上り、楽しかったな。沖縄のことを様々な角度で教えていただき有り難うございました。ブログには書ききれないな……毎晩、ホテルにもどってからは部屋で仕事をして、真夜中になると街を散歩しましたが、それにしてもステーキ店、夜中3時でも混んでいたな……。肉食文化はやはり、欧米の影響でしょうね。霜降り肉ではなく、とにかく赤身が人気のようです。混んでいた店にいくつか入ってみましたが、どこの店でも紙がかけられた状態で提供されます。沖縄そばも食べました……。沖縄にはファミリーレストランの類は見当りません。その変わりに定食屋の文化があります。普通の定食屋が遅い時間まで、または24時間やっていたりします。ステーキ店と同じく真夜中でも混んでいて驚きました。やはり沖縄そばは人気のようです。沖縄そばには島唐辛子を泡盛に漬け込んだ激辛調味料『コーレーグス』を入れて食べるのが一般的ですが、フーチバー(よもぎ)を入れる場合もあるようでした。フーチバーは味と香りが強烈なので、入れるのはほんの少しだけにしたほうがよい。つけ麺スタイルの沖縄そばもあって斬新でした。余談ですが、定食屋に入るとマーガリンが置いてある場合があるのですが、それは白米に乗せて醤油を垂らして食べるためです。マーガリンご飯……。けっこう定番らしい。あと不思議だったのが、夜でも真夜中でも朝でも『ランチセット』が頼めます。あと、沖縄でいう「焼きそば」ってナポリタンなんですよね。メニューには「焼きそば」って書いてあるので、ソース焼きそばのつもりで頼むとびっくりする……。しかし沖縄料理は旨いですよね。ポーク玉子は部屋でよく作ります。豆腐よう(豆腐の泡盛漬け)も好きで、たまに沖縄から取り寄せたりしてます。県魚であるグルクンも美味しいですよね。沖縄はヤギを刺身で食べる風習があるのですが、それも美味です。定番料理のテビチは唐揚げで食べるのが好み。団体行動は3日間でした。皆は東京にもどりましたが、私はせっかくなので沖縄にひとりで残り、ゲストハウスに宿泊しながら観光することに。なかなか来る機会もありませんからね。おかげで沖縄の観光地、国際通りもゆっくり散策できました。海ぶどう丼をはじめて食べましたが、美味しかったです。白米と合うのですね。商店街の一角で営業していた魚屋さんの生牡蠣が絶品だったな。魚屋さんで購入した品は、お店の正面にあるテーブルで食べることができました。ちなみにこの牡蠣を食べているとき、韓国から来たらしい男性観光客の方が韓国語で話しかけてきて、この店で牡蠣を買えるの? といいたげなジェスチャーをしてきたので、私も身ぶり手振りで案内した。相手は日本語ができないし、私も韓国語はできないので、お互いに言葉が通じなすぎて、なんだか逆に楽しくなってきてふたりで笑い合っていた。もっとも彼は無事に牡蠣を買えたので、私の隣で食べていた。沖縄の「寿司」にも興味があったので食べてみましたが、とても上質でしたね。鮮魚は北の冷たい海のイメージが強いですが、南の海もまったく負けていない。そうそう。いつかブログで、鹿児島に「屋台村」という屋台が連なる一角があることを紹介しましたが、沖縄にもありました。またゆっくり訪ねてみたい。ゲストハウス滞在中、夜中になると町外れにある小さな沖縄そば店に通いました。店員さんがよい人で、店を終えてから色々と街を案内してくれ、一緒に食事をし、長い時間語り合いました。なんだか沖縄は、気温だけでなく人々も温かったですね。福山市に次ぐ好きな街ができて嬉しかったです。また行きたいな。これも余談ですが、沖縄のタクシーって、ひとりで道端を歩いていると近くに寄ってきてクラクションを鳴らして営業してきます。運転席から、じっと見てきます。初乗り500円。ワンメーターでもすごく有り難いらしいです。