師匠の店で射撃教習の日程の打合せをした翌日
師匠からスマホに
「射撃教習の日程が決まったよ~」と電話が来た。
5月25日土曜日、午後1時に決定した。
場所は、先にも書いたが千葉県市原市にある
『京葉射撃倶楽部』 だ。
会社が土日休みの小生の都合に合わせて予約を取ってくれた。
ありがたいことである。
そして5月25日土曜日
射撃教習当日
待ち合わせより30分ほど早めに京葉射撃倶楽部に到着した。
今後小生のホームとなる射撃場だ。
市原市の長柄ダムのすぐ近く
小生の東金の自宅から1時間弱の場所だ。
実は、以前にも書いたが
小生はドリフトラジコンという別の趣味があるのだが
そのサーキットが以前この近くにあったこともあり
通いなれた道なのだ。
ゆえに1時間弱のドライブもぜんぜん苦にならない。
ここなら毎週でも通える範囲だ。
駐車スペースにクルマを停めて師匠の到着を待つ。
梅雨入り前の初夏の陽気で日差しが強い。
車のウインドウを開けてエンジンを止める。
ドコ~ンと、時折銃声が聞こえてくる。
小生は射撃場に来るのはこれが初めての経験である。
少しワクワクしてきた。
師匠を待つ間
ラジコン関係のアカウントにブログを1本アップする。
投稿を終えて読者の方々のブログを読んでいると
1台の見覚えのあるBMWが駐車場に入ってきた。
師匠だ。
クラブハウスのすぐ左脇の区画に車を停めると
こちらには気付かない様子で
駐車場とは反対側のフィールド側から
クラブハウスの建物に入ったようだ。
直ぐに追いかけて軽く挨拶を交わし受付に案内されると
中に居た女性と挨拶を交わしてから
言われるとおりに受付用紙に必要事項を記入した。
その間に女性が小生の体型を見て
射撃用ベストのサイズを選んでくれ
イヤマフと共に手渡された。
女性が師匠に「先生よろしくお願いします」
と冗談交じりに言うと
師匠「先生はよしてよ~」と少し照れた様子で笑っていた。
案外とシャイな人なのかもしれないと思った。
小生も冗談交じりに
「先生お願いします」というと
「今わざと言ったでしょ~w」と照れるので
小生「それじゃ師匠っすね!これから世話になるんで。」
と言うと
「あははは~」とまた照れ笑いをした。
なんか、可愛いオヤジだ。
師匠に付いて講義室に移動する。
講義室のあるクラブハウスは
射面を見下ろせる小高い場所にある。
講義室からはトラップの2面が見下ろすことが出来た。
その時は数名が行っているようだった。
そして、さっそく講義が始まった。
テキストを渡され、それに沿って進めて行く。
まずは銃口の向きなど厳守事項や
装弾の飛距離や銃の構造など
初心者講習で習ったことの、ひととおりのおさらいだ。
銃の分解組立ては
これから使用する教習用の備え付け銃を使用して説明された。
そしていよいよ実技教習だ。
師匠の後に付いて、射面に降りて行く。
トラップ2面の、右側が公式セット、左側が練習用セットと
各プーラーハウスに書かれており
教習はもちろん、練習用の射面で行われた。
そこには、既に1グループがセット中だったので
セットが終わるまで待ちながら拝見させていただいた。
グループの方々の1セットが終わり
みなさん射手控室に戻って来る。
いよいよ実技教習の開始だ。
すれ違う方々に挨拶をしながら射台へと向かう。
今度は休憩中の彼等に小生が見られる番だ。
少し緊張する。
師匠の指導を受けながら
まずは銃口の向きに気を付けて装填の練習と
据銃姿勢の確認。
狙い方を教えてもらう。
そして師匠の「んじゃやってみましょうか」の言葉。
教習は初矢だけで行う。
実包を装填して、銃口を上に向けながら薬室を閉鎖
銃床を腕の付け根に押し当て固定し
顔が傾かないように気を付けながら頬付け
体の重心位置を意識する。
右手の人差し指はまだ用心金にあてたままだ。
クレーの射出口に照星を合わせ
視線はその少し上に。
引き金に指を掛け
「はい」の掛け声と同時にクレーが飛び出す。
人生初の射撃1発目
みごとハズレ。
リコイルの衝撃は想定内だ。
師匠曰く、少し下を撃ったと。
教習時のクレーは真っ直ぐしか出てこない。
中るまで繰り返し練習して感覚を掴むしかない。
1セット目は25枚中4枚と惨敗だった。
師匠は「はじめはみんなそんなもんだよ~」
となぐさめてくれたが
ちょっと情けなかった。
1セット目は据銃姿勢と肩付け頬付けの基本を
しっかりと身体に覚えさせた。
グループの人達がセットに入り、しばし休憩。
師匠と常連さんと世間話をしながら待つ。
気温は23度近かったと思う。
額の汗を拭ってもまた出てくる。
師匠が缶コーヒーをご馳走してくれた。
セット中のみなさんを拝見していると
なんかカラダが揺れている。
と思ったら地震だった。
けっこう大きかった。
セット中のみなさんも銃を折って様子をうかがっている。
スマホで確認したら震源は千葉県南部で
最大震度5弱、こちらは震度4だった。
全国の友人たちから一斉にラインが届き
無事を報告。
そんなこんなしていると、グループのセットが終わり
練習2セット目開始である。
今度は狙い方の指導を受け
肩付けする銃床の高さを少し上げて
頬付けの窮屈さが無くなり少し楽になった。
大工がカンナの刃先の出を見るように
銃身上のスリット面を透かし見て
その先に照星が乗っかっているようなイメージだ。
これで撃ってみる。
「はい」。
クレーが飛び出す。
狙いを定めて引き金を引く。
中った。これだ。
なんとなくわかった気がした。
だが、頬付けすると目のピント機能が少しツライ。
構えてからトラップ射出口に照星を合わせてから
その上の、あらかじめ少し先の方に
ピントを合わせておいてから撃ってみた。
「はい」。
クレーが飛び出す。
見える!前より早く、ハッキリとクレーにピントが合う。
ここだ! 引き金を引く。
中った!これだ。
2セット目、それでも25枚中11枚。
師匠は「中りはじめたね~」とニコニコしている。
「あせることはないよ~」とまたなぐさめられた。
あせってはいないのだが。
またグループのセットと入れ替えで
終わるのを待って、いよいよ実技検定だ。
1セット撃って、25枚中2枚中れば合格となる。
前回の練習セットで11枚割れたの
正直あせりは無かった。
でも少し緊張はしていた。
フォームに気を付けて
練習の中った時の感覚を思い出しながら
淡々と撃つ。
結果、25枚中14枚。
初めての射撃はこんなものか。
正直、上達の見込みがあるのか無いのか
自分では判らない。
師匠にも聞けなかった。
プーラーハウスでスコアをもらい
受付に行って清算してもらった。
受付の女性の
「スゴイ!14枚も割ったんだぁ」の言葉に
少し救われた気がした。
受付で
『教習修了証明書』が即日発行された。
所持許可申請時の必要書類だ。
教習射撃に要した費用は
教習費が込み込み34,000円
弾代が75発で3,000円
合計37,000円也。
一般的な価格だった。
そして翌日はもれなく筋肉痛発生w
師匠曰く
「カラダがカチカチだったよw」とのことだ。
はじめからリラックスなんてできっこないと思った。
言われたとおり翌週早々に所轄に出向いて
『猟銃用火薬類等譲受許可証』 と
『教習資格認定書』を返却してきた。
次は注文したDT11が来たらいよいよ所持許可申請だ。
来るまで約3ヶ月、キリンになりそうだ。