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中らぬも八卦

師匠の店で射撃教習の日程の打合せをした翌日

 

師匠からスマホに


「射撃教習の日程が決まったよ~」と電話が来た。

 

5月25日土曜日、午後1時に決定した。

 

場所は、先にも書いたが千葉県市原市にある

 

『京葉射撃倶楽部』 だ。

 

会社が土日休みの小生の都合に合わせて予約を取ってくれた。

 

ありがたいことである。

 

 


そして5月25日土曜日

 

射撃教習当日

 

待ち合わせより30分ほど早めに京葉射撃倶楽部に到着した。

 

 

 

 

 

 

 

今後小生のホームとなる射撃場だ。

 

市原市の長柄ダムのすぐ近く

 

小生の東金の自宅から1時間弱の場所だ。

 

 

 

 

実は、以前にも書いたが

 

小生はドリフトラジコンという別の趣味があるのだが

 

そのサーキットが以前この近くにあったこともあり

 

通いなれた道なのだ。

 

ゆえに1時間弱のドライブもぜんぜん苦にならない。

 

ここなら毎週でも通える範囲だ。

 

 


駐車スペースにクルマを停めて師匠の到着を待つ。

 

梅雨入り前の初夏の陽気で日差しが強い。

 

車のウインドウを開けてエンジンを止める。

 

ドコ~ンと、時折銃声が聞こえてくる。

 

小生は射撃場に来るのはこれが初めての経験である。

 

少しワクワクしてきた。

師匠を待つ間

 

ラジコン関係のアカウントにブログを1本アップする。

 

投稿を終えて読者の方々のブログを読んでいると

 

1台の見覚えのあるBMWが駐車場に入ってきた。

 

師匠だ。

 

クラブハウスのすぐ左脇の区画に車を停めると

 

こちらには気付かない様子で

 

駐車場とは反対側のフィールド側から

 

クラブハウスの建物に入ったようだ。

 

直ぐに追いかけて軽く挨拶を交わし受付に案内されると

 

中に居た女性と挨拶を交わしてから

 

言われるとおりに受付用紙に必要事項を記入した。

 

その間に女性が小生の体型を見て

 

射撃用ベストのサイズを選んでくれ

 

イヤマフと共に手渡された。

 

女性が師匠に「先生よろしくお願いします」

 

と冗談交じりに言うと

 

師匠「先生はよしてよ~」と少し照れた様子で笑っていた。

 

案外とシャイな人なのかもしれないと思った。

 

小生も冗談交じりに

 

「先生お願いします」というと

 

「今わざと言ったでしょ~w」と照れるので

 

小生「それじゃ師匠っすね!これから世話になるんで。」

 

と言うと

 

「あははは~」とまた照れ笑いをした。

 

なんか、可愛いオヤジだ。

 

 


師匠に付いて講義室に移動する。

 

講義室のあるクラブハウスは

 

射面を見下ろせる小高い場所にある。

 

講義室からはトラップの2面が見下ろすことが出来た。

 

その時は数名が行っているようだった。

 

そして、さっそく講義が始まった。

 

テキストを渡され、それに沿って進めて行く。

 

まずは銃口の向きなど厳守事項や

 

装弾の飛距離や銃の構造など

 

初心者講習で習ったことの、ひととおりのおさらいだ。

 

銃の分解組立ては

 

これから使用する教習用の備え付け銃を使用して説明された。

 

 

 

そしていよいよ実技教習だ。

 

師匠の後に付いて、射面に降りて行く。

 

トラップ2面の、右側が公式セット、左側が練習用セットと

 

各プーラーハウスに書かれており

 

教習はもちろん、練習用の射面で行われた。

 

そこには、既に1グループがセット中だったので

 

セットが終わるまで待ちながら拝見させていただいた。

 

 

 


グループの方々の1セットが終わり

 

みなさん射手控室に戻って来る。

 

いよいよ実技教習の開始だ。

 

すれ違う方々に挨拶をしながら射台へと向かう。

 

今度は休憩中の彼等に小生が見られる番だ。

 

少し緊張する。

 

師匠の指導を受けながら

 

まずは銃口の向きに気を付けて装填の練習と

 

据銃姿勢の確認。

 

狙い方を教えてもらう。

 

 

 

そして師匠の「んじゃやってみましょうか」の言葉。

 

教習は初矢だけで行う。

 

実包を装填して、銃口を上に向けながら薬室を閉鎖

 

銃床を腕の付け根に押し当て固定し

 

顔が傾かないように気を付けながら頬付け

 

体の重心位置を意識する。

 

右手の人差し指はまだ用心金にあてたままだ。

 

クレーの射出口に照星を合わせ

 

視線はその少し上に。

 

引き金に指を掛け

 

「はい」の掛け声と同時にクレーが飛び出す。

 

人生初の射撃1発目

 

みごとハズレ。

 

リコイルの衝撃は想定内だ。

 

師匠曰く、少し下を撃ったと。

 

教習時のクレーは真っ直ぐしか出てこない。

 

中るまで繰り返し練習して感覚を掴むしかない。

 

1セット目は25枚中4枚と惨敗だった。

 

師匠は「はじめはみんなそんなもんだよ~」

 

となぐさめてくれたが

 

ちょっと情けなかった。

 

1セット目は据銃姿勢と肩付け頬付けの基本を

 

しっかりと身体に覚えさせた。

 

 


グループの人達がセットに入り、しばし休憩。

 

師匠と常連さんと世間話をしながら待つ。

 

気温は23度近かったと思う。

 

額の汗を拭ってもまた出てくる。

 

師匠が缶コーヒーをご馳走してくれた。

 

セット中のみなさんを拝見していると

 

なんかカラダが揺れている。

 

と思ったら地震だった。

 

けっこう大きかった。

 

セット中のみなさんも銃を折って様子をうかがっている。

 

スマホで確認したら震源は千葉県南部で

 

最大震度5弱、こちらは震度4だった。

 

全国の友人たちから一斉にラインが届き

 

無事を報告。

 

 


そんなこんなしていると、グループのセットが終わり

 

練習2セット目開始である。

 

今度は狙い方の指導を受け

 

肩付けする銃床の高さを少し上げて

 

頬付けの窮屈さが無くなり少し楽になった。

 

大工がカンナの刃先の出を見るように

 

銃身上のスリット面を透かし見て

 

その先に照星が乗っかっているようなイメージだ。

 

これで撃ってみる。

 

「はい」。

 

クレーが飛び出す。

 

狙いを定めて引き金を引く。

 

 

 

 

 

中った。これだ。

 

なんとなくわかった気がした。

 

だが、頬付けすると目のピント機能が少しツライ。

 

構えてからトラップ射出口に照星を合わせてから

 

その上の、あらかじめ少し先の方に

 

ピントを合わせておいてから撃ってみた。

 

「はい」。

 

クレーが飛び出す。

 

見える!前より早く、ハッキリとクレーにピントが合う。

 

ここだ! 引き金を引く。

 

中った!これだ。

 

2セット目、それでも25枚中11枚。

 

師匠は「中りはじめたね~」とニコニコしている。

 

「あせることはないよ~」とまたなぐさめられた。

 

あせってはいないのだが。

 

 


またグループのセットと入れ替えで

 

終わるのを待って、いよいよ実技検定だ。


1セット撃って、25枚中2枚中れば合格となる。

 

前回の練習セットで11枚割れたの

 

正直あせりは無かった。

 

でも少し緊張はしていた。

 

フォームに気を付けて

 

練習の中った時の感覚を思い出しながら

 

淡々と撃つ。

 

結果、25枚中14枚。

 

初めての射撃はこんなものか。

 

 

 

 

正直、上達の見込みがあるのか無いのか

 

自分では判らない。

 

師匠にも聞けなかった。

 

プーラーハウスでスコアをもらい

 

受付に行って清算してもらった。

 

受付の女性の

 

「スゴイ!14枚も割ったんだぁ」の言葉に

 

少し救われた気がした。

 

 

 

 

 

受付で

 

『教習修了証明書』が即日発行された。

 

所持許可申請時の必要書類だ。

 

 

 

教習射撃に要した費用

 

教習費が込み込み34,000円

 

弾代が75発で3,000円

 

合計37,000円也。

 

一般的な価格だった。

 

 


そして翌日はもれなく筋肉痛発生w

 

師匠曰く

 

「カラダがカチカチだったよw」とのことだ。

 

はじめからリラックスなんてできっこないと思った。

 

 

 

言われたとおり翌週早々に所轄に出向いて

 

『猟銃用火薬類等譲受許可証』 と

 

『教習資格認定書』を返却してきた。


次は注文したDT11が来たらいよいよ所持許可申請だ。

 

来るまで約3ヶ月、キリンになりそうだ。

 

 

 


 

師匠(小幡社長)と教習射撃の日程を調整している時に

 

教習に使用する銃について問われる。

 

師匠「銃種はどうする?希望は射撃?狩猟?」

 

小生「狩猟は後々考えるとして、先ずは射撃ですかね。トラップ。」

 

師匠「本気で射撃やるなら応援するよ!」

 

   「もう何か欲しいの見繕ってあるの?」

 

実は小幡銃砲店のHPを見て師匠がトラップの名手と知って

 

自分もトラップをやってみたいと思い

 

ネットで色々調べているうちに

 

ベレッタのDT11が痛く気に入ってしまっていた。

 

 

 

 

 

 

価格も、並行輸入ならかなりお得に購入できる銃砲店も

 

見つけていた。

 

小生「ベレッタのDT11が気になってて」

 

師匠「おっ!ベレッタいいよ!」

 

   「私もDT11のブラック使ってるんですよ!いいよ!」

 

師匠「中古銃も予算で探しますよ!」

 

小生「最初は新銃がいいかなと」

 

師匠「そーだよ!ずっと長く使うなら新銃がいいよ!ウンウン」

 

   「ホンモノ見たことある?」

 

小生「(あるわけないじゃん…)いやないですよ」

 

おもむろにショーケースから

 

中古のトラップ用DT11を取り出し

 

師匠「いいよね~うんうん。どう、いいでしょ?」

 

といってニコニコしながらこちらに見せて来る。

 

実銃をまじまじと見たのは生まれて初めてだった。

 

小生「・・・(見惚れている)いい・・・すね」

 

師匠「持ってみる?」

 

小生「まだ所持許可ないですけど…」

 

師匠「やめとくかい?w」と

 

いたずらな笑顔を向けて来る。

 

目の前にある、黒光りする銃身
 

鋭いきらめきを放つ機関部

 

深い光沢を湛える美しい木目の銃床

 

その存在感はやはり「ホンモノ」だと

 

深く感じ入ったのだった。

 

 

 

ますますDT11が気に入ってしまった。

 

問題は購入価格である。

 

前述の並行輸入の話を意を決して話してみると

 

師匠「大丈夫!うちでも取り寄せられっから!任せてよ!」

 

   「でも、ちょっと時間かかるかもしんない。」

 

   「3ヶ月くらいかかるかなぁ…」

 

語尾が少しトーンダウンしたように感じたのは

 

気のせいとしておこう。

 

結局8月の小生の誕生日を超えるじゃん。

 

 


心強い言葉を頂いたので

 

初めての銃の調達は師匠に委ねることにした。

 

小生としても

 

こちらにはこれから色々とお世話になることになるだろうし

 

肝心カナメの銃自体は多少安く買える遠くの銃砲店より

 

多少高くなったとしても近場のここで買って

 

アフターも一式お願いできればベストである。

 

 


 

3月20日に申請してから

 

ゴールデンウィークを挟み

 

56日目を数えた5月15日の水曜日

 

仕事をしているとスマホの着信音がなる。

 

末尾4桁が0110、所轄からだ。

 

思ったとおり

 

認定がおりたので取りに来るようにとの知らせだった。

 

翌日取りに伺うと返答してアポを取った。

公安の定める標準処理期間は30日以内となっているが

 

申請時に担当官からも

 

「概ね30日程度で結果が出ると思いますが

 

 30日はあくまでも目安であって

 

 それ以上かかることもありますから

 

 そのつもりでいてください」

 

と言われていたので気長に待っていたが

 

気か付けば2ヶ月近くかかったことになる。

 

ゴールデンウィークを挟んだとは言え

 

公安の指針など何の目安にもならないと言うことだ。

 

待っている期間中にネットで調べたが

 

千葉県は教習資格認定も所持許可申請も

 

認定が降りるのが特に遅いという記述が散見された。

 

なるほど納得である。

 

 


何はともあれ無事に教習資格認定は降りた。

 

仕事がひけてから師匠(小幡社長)に報告に行った。

 

さっそく教習の申込みと日時の打合せである。

 

場所は、市原市にある『京葉射撃倶楽部』だ。

 

これから小生のホームとなる射撃場である。

 

今のところ他の予約は無く

 

社長がマンツーマンで教習してくれるとのことだ。

 

そう、師匠は教習射撃の教官でもあるのだ。

 

小生の誕生日は8月なので

 

3回目の誕生日と言う更新期間を考えると

 

5月の現時点ではそれほど急いてはいなかったのだが

 

師匠は「早くやっちゃおう!」とノリノリである。

 

鉄は熱いうちに打てと言う事か。

 

熱意に負けて直近の予約をお願いした。

 

 


射撃教習を受けるには

 

その時に使う実包を購入する必要があるが

 

それには

 

『猟銃用火薬類等譲受許可証』の発行を受ける必要がある。

 

当方の所轄の場合、概ね即日発行してもらえるらしい。

 

自治体によって違いがあるらしいので、確認が必要

 

なので教習射撃資格認定証の受け取りの時に

 

一緒に申請して発行してもらえれば

 

また改めて会社を抜け出す必要もなくなり一石二鳥である。

 

師匠が書いてくれると言ったが

 

実は以前紹介したサイトからDLして

 

既に記入済みで用意してあった。

 

前にも書いたが

 

銃砲店はこれらの申請書フォームは常備していると思うし

 

記入の仕方が分からなければ

 

聞けば丁寧に教えてくれるだろう。

 

最初から銃砲店に相談することは

 

最良の選択肢だと改めて申し添えておく。

 

 


2019年5月15日木曜日

 

教習資格認定証の受け取りと

 

前述の『猟銃用火薬類等譲受許可申請書』の提出に

 

仕事を中抜けして所轄に出向いた。

 

手数料の2400円分の印紙を

 

あらかじめ1Fのカウンターで購入してから3階の生安に行くと

 

すぐに担当官が出てきて対応してくれた。

 

火薬類の申請書と印紙を提出して待つことしばし

 

 

 

 

 

 

 

 

無事に『教習資格認定証』と

 

『猟銃用火薬類等譲受許可証』を受け取り

 

担当官から

 

「教習が終わったら後日速やかに返納してくださいね~」

 

「おまたせしました」と言われ

 

また目が笑ってない笑顔に見送られながら生安を後にした。

 

 

 

その日の夕刻

 

仕事がひけてから師匠の銃砲店に行き

 

所轄で受け取って来た教習認定証と

 

弾の譲受許可証を師匠に託した。

 

 

 

 

申請をしてから10日目の3月30日の土曜日

 

休日で、県内のラジコンサーキットで

 

趣味のラジコンをしている時に

 

スマホの着信音が鳴った。

 

見覚えのない番号からだ。

 

出てみると、自宅近所の駐在さんだった。

 

彼とは、合えば挨拶程度の言葉を交わす程度の関係だ。

 

歳は40代前半くらいだろうか。

 

駐在さん「所持関係の申請をされてるってことで

 

       きのう書類が回って来ました~。

 

       できれば明日ご自宅に伺いたいんですけど

 

       ご都合はどうですか?」

 

小生「それなら自宅にいるようにしますからお願いします。」

 

ということで翌日

 

日曜日ではあるが、訪問調査が来ることになった。

 


2019年3月31日日曜日、午前10時ちょうど

 

庭で洗車した自家用車を拭き上げていると

 

近所の駐在さんがバイクでやって来た。

 

小生「日曜日なのにご苦労様」

 

簡単な挨拶を済ませ、聴取が始まった。


やはり以前、初心者講習の申し込みの時に

 

担当官に聞かれたことの繰り返しだ。

 

5分もしないうちに小生への簡単な聴取が終わり

 

続けて両親のどちらかに話しを聞きたいと言うので

 

ちょうど父親が庭の手入れをしていたので

 

父親に聴取をお願いした。

 

両親には前日に来ることは言っておいた。

 

父親への聴取も10分程度の立ち話で完了した。

 

駐在さん「んじゃご近所にも伺ってきますね~

 

と言って隣の家へ向かって行った。

その後、左隣さんと顔を合わせた時に

 

訪問調査についてどんな感じだったか

 

それとなく聞いてみたが

 

トラブルの有無とか、争う音や奇声などは聞こえないかとか

 

良からぬ輩の出入りを見たことは無いかとか

 

やはり想定内の定型的な質問だけだったそうだ。

 

銃を所持することに関してどう思うか尋ねられた時に

 

「一度の人生なんだから、

 

 やりたいことをやって

 

 大いに楽しんでもらいたい」

 

と、そう言ってくれたらしい。

 

ありがたいことである。

 

 

 

初心者講習の考査を無事にパスし

 

「教習資格認定」の申請が可能になった。

 

ちなみに一緒に初心者講習を受けて合格した友人は

 

奥さんに「猟銃なんて買ったら離婚」と言われたらしく

 

あえなく所持は断念するようだ。

 

せっかく6800円を支払って初心者講習を通過したのに残念。

 

とはいえ、初心者講習修了証の有効期間は3年。

 

その内に状況が変わる可能性も無きにしも非ず。

 

奥さんにはエアガンと偽って空気銃を所持するのもアリ

 

そう言ってそそのかしたのはここだけのナイショだ。

 

 

 

さて、申請には揃えなけばならない書類関係がたくさんある。

 

射撃教習とは、実際に銃を持たせて教習するわけだから

 

厳しい審査があるのも当然ではある。

 

必要書類等は以下となる。

 

 

 

『教習資格認定申請書』 『経歴書』  『同居親族書』

 

『住民票』  『身分証明書』

 

『医師の診断書』

 

『申請人の写真2枚』

 

『講習修了証明書』

 

『手数料』

 

 


まずは先に紹介した吉田銃器さんのサイトから

 

『教習資格認定申請書』 『経歴書』

 

『同居親族書』の書式をDLして記入した。

 

 

『住民票』は本籍地の記載と

 

家族全員の記載があるものが必要で

 

『身分証明書』は本人が禁治産者では無いことを証明する書類で

 

共に会社を抜け出して市役所に行って取得した。

 

 

『医師の診断書』は、かかりつけ医か精神科で取得する。

 

前回の法改正で精神医のみならず

 

「かかりつけ医」のものでも良くなったと

 

初心者講習の最期に説明を受けたので

 

幼少の時分からのかかりつけ医である

 

地元の医院の医院長にお願いしたところ

 

「銃砲関係の診断書はみんな断わってるんだよスマンネ」

 

と言われてしまった。

 

あえて理由は聞かなかったが

 

推して知るべし

 

君子危うきに近寄らず、と言ったところであろう。

 

気を取り直して

 

市内の精神科のある総合病院に問い合わせると

 

書いてもらえるとのことだったので

 

そこで入手することにした。

 

 


2018年3月16日土曜日の午後

 

市内の総合病院の精神科にて問診を受ける。

 

問診は精神医の先生による自分の性格に対する質問や

 

普段の生活に関する質問

 

簡単な足し算引き算の出題に答えるだけの

 

いたって簡単なものだった。

 

精神医が30代前半と思しき小柄で可愛い女性医師

 

終始笑顔で対応してくれたので緊張することもなく

 

(鼻の下は伸びていたかもしれない)

 

和やかな雰囲気の内に問診は終了し

 

すぐに受付で診断書が発行された。

 

 

 

 

診療費と診断書発行で、税込\6,480円だった。
 


『申請人の写真2枚』は

 

初心者講習の申し込み時の残りがあったのでそれを使った。

 

 


書類一式が揃ったので

 

会社に半休をもらい

 

所轄の生安の担当官に事前に電話でアポを取り

 

2019年3月20日水曜日の午後1時半

 

提出に出向いた。

 

2回目の生安である。

 

 

カウンター越しに挨拶すると

 

自席にいた担当官と目が合い

 

直ぐに出てきて対応してくれた。

 

印紙は前回の時に学習していたので

 

あらかじめ下で購入しておいて一緒に提出した。

 

必要書類を丹念にチェックしてもらいOKをもらったところで

 

身辺調査について説明される。

 

訪問調査は制服の警官、たぶん近所の駐在さんが訪問すること

 

その際、本人と同居の両親のどちらかに話しを聞くこと。

 

聴取の内容は、初心者講習の申し込みの時に聞かれたことと

 

ほぼ同じらしい。

 

それ以外にご近所にも聴取が必要だが

 

誰か指定はあるかと聞かれ

 

自宅の両隣とお向かいさんを指定させてもらった。

 

不思議と職場関係の人間に対する聴取の言及はなく

 

実際に会社には身辺調査は来なかったらしい。

 

会社の人間にはあえて言ってなかったので

 

それはそれで良かった。

 

PCに申請内容を入力してもらう間

 

またビミョーなゆるキャラ「とうがめくん」を見ながら

 

しばし通路のベンチで待機。

 

 

 

 

この亀甲縛りされたとも見えるおまわりさん

 

いつみてもビミョーである。

 

 

程なくまたカウンターに呼ばれ

 

訪問調査の際は事前に連絡がいくので

 

日程を調整して下くださいと言われ

 

領収書を渡されて滞りなく申請完了。


 


提出が済んだその足で

 

市内の菓子店に直行した。

 

身辺調査に指定させていただいたご近所さんに

 

突然おまわりさんが訪問して驚かせても申し訳ないので

 

菓子折りを持ってあいさつに行くことにした。

 

銃を所持するために申請していることを話し

 

警官が訪問することになると伝えたが

 

皆さん快く了承してくれた。

 

小生が生まれ育った実家のご近所さんだ。

 

みなさん小生の事は子供の頃からよく知っているので

 

小生が銃を所持するからと言って

 

特段何も思うところは無かったようだ。

 

 

あとは身辺調査の連絡が来るのを待つだけだ。

 

 

 

 

 

2019年3月12日火曜日

 

初心者講習当日。

 

有給休暇を取り、先に書いた件の友人(同県異市)と

 

講習会場の教育会館にほど近い

 

千葉県警本部の建物内1Fにある

 

ドトールコーヒーで待ち合わせをし

 

連れ立って会場入りした。

 

 

 

受講室に入ると、受講票を提出して受付をしてもらう。

 

受付のチョイポチャの女の子がとても可愛かった♡

 

閑話休題、、、

 

受付でもらった番号の席について周りを見渡すと

 

老若男女50人程度の受講者がいた。

 

 

 

 

 

 

 

午前中は公安の担当教官による

 

関係法や、銃や装弾に対する基本知識に関する講義。

 

午後からは

 

外部講師による銃の構造や取り扱いなどに関する講義

 

続いて考査となる。

 

講義はどちらもしっかり講師の話を聞いていれば

 

間違いなく考査には合格できる。

 

自動車運転免許証の試験と同じような感覚だ。

 

だが、やはりそれと同じように

 

言葉尻を捉えた引っかけ問題も交じる。

 

注意が必要だ。

 

試験は○×式で、50問中45問正解で合格となる。

 

一斉に開始し、一斉に終了する。

 

時間は60分。

 

早く終わっても退出は許されない。

 

試験が終わると

 

採点時間を経て受講室外の通路に

 

合格者の受講番号が張り出される。

 

自分の受講番号があれば合格ということだ。

 

自分の番号を確認し、あれば受講室に戻って着席し

 

なければそのまま解散という仕組である。

 

結果はもちろん2人とも合格だったが

 

受講室にもどると、最終的に空席が5席ほどあった。

 

教官から講習修了証を受け取り

 

今後の説明を受け午後17時頃であったろうか

 

丸1日の講習と考査を終え

 

解散とあいなった。

 

 

 

帰りしな友人と別れるときに

 

なぜか県庁前のスクランブルの真ん中で

 

Fist bump してハグw

 

50代中年オヤジたちのその光景に

 

周囲の好奇の視線が刺さりふたりで赤面したのは

 

ここだけのナイショにしておこう。

 

 

 

 

 

 

ちなみに

 

空気銃であればこの段階で所持申請をすることが出来る。

が、小生の目的は装薬銃の所持なので

 

次の段階、教習資格申請のための書類を整えていく。

 

これが結構な量があり手間がかかる。

 

 

 

とりあえず書類を揃えて行く。

 

 

 

 

 

小幡の社長に書類をチェックしてもらったので

 

提出に行く事にする。

 

申し込みは所轄の警察署(以下、所轄)の

 

生活安全課(以下、生安)が窓口となる。

 

必要書類は

 

『講習受講申込書』

 

『証明写真1枚』

 

そして受付時に印鑑(認印)と

 

受講料分の印紙6800円分。

 

警察署(公安)も公共機関なので

 

受付は平日月曜から金曜の午前9時から午後5時までとなる。

 

市役所のような時間外受付はもちろん無い。

 

ちょうど病院に行くため会社に休暇をもらう予定があったので

 

病院が終わった後に申請に行くことにして

 

あらかじめ生安の担当官に申し込みに行く旨を

 

電話をしてアポをとった。

 

仕事帰りに証明写真BOXで申請用の写真を撮影した。

 

1セット900円だっただろうか

 

使えるサイズが3枚あるので

 

初回は1枚のみ使用だが

 

後のために残りの2枚は保管しておくのが良い。

 

有効期限は3ヶ月だ。

 

写真の裏に撮影年月日とフルネームのサインが必要だ。

 

 


2019年2月28日木曜日

 

予定どおり休暇を取り、午前中には病院も終わり

 

電話で約束した午後1時半ちょうどに所轄生安に出向く。

 

1Fの受付で場所を聞き、階段で3階の生安に行く。

 

 

 

 

あけ放たれたドアからカウンター越しに

 

「初心者講習の申し込みの電話をした者ですが」と言うと

 

奥から一人の青年が出てきた。

 

担当官との初対面である。

 

年齢は30代半ばと思しき小柄でちょっとガッチリした感じの

 

しゃがれ声でメガネをした青年だった。


ボウズ頭が少し伸びたような感じだが

 

警察官らしくスッキリした短髪で

 

銀縁メガネ越しの眼光は優しそうでいて

 

やはり警察官らしく鋭いものを感じた。

 

だが物腰は柔らかく、言葉使いも丁寧で

 

警官特有の威圧的な感じはまったくしない人だ。

 

 

 

話がそれたが、軽く挨拶を交わして

 

さっそく持参した書類一式を見てもらう。

 

ひとつずつ記入事項をチェックしてもらい

 

不備の有無を見てもらう。

 

ひとまず問題なし。

 

そして、簡単な聴取が始まる。

 

聴取と言っても形式ばったもので

 

カウンター越しの立ち話のような感じだった。

 

所持を希望する目的は?→射撃がしたいのと、、

 

後々は狩猟も考えている。

 

害獣駆除に参加する意思はあるか?→YES。

 

銃砲店には行ったか?→バイパスの方※の小幡さんに行った。


ああ、丸英商事さんですね~。

(※旧国道の方にも同じ名前の銃砲店がある)

 

その後も質問が続く。

 

お酒は飲まれますか?とか、酔うとどうなりますか?とか

 

ご近所とトラブルは?とか

 

ご両親と同居とのことで、ご両親に所持の意向を話されましたか?

 

反対はなかったですか?など

 

全てネットで調べている時に目にしたとおりの

 

定型句みたいなものだった。

 

 

 

聴取が終わり

 

「PCに入力するので下で印紙を買って外でお待ちください」と言われ

 

言われたとおり1階の受付横のカウンターで

 

6800円分の印紙を購入して上に戻り

 

通路のベンチに座って担当官を待つ。

 

 

 

 

「とうがめくん」・・・

 

ゆるキャラ であろうか、、、

 

かなりビミョーである。

 

閑話休題

 

程なく呼び出されカウンターに。

 

印紙を提出すると領収書と講習用のテキストを渡され

 

 

 

 

「講習までにこのテキストをよく読んでおいてくださいね」

 

「ではがんばってくださいね^^」

 

目が笑ってない笑顔で言われた時は正直複雑な心境だった。

 

 

 

これで初心者講習の申請は完了。

 

講習当日を待つのみである。

 

 

 

 

所持しようと心に決めた時点で

 

銃砲店の敷居が下がった気がしたのは

 

あながち気のせいでもないかもしれない。

 

というのも

 

市内に小生の親戚の自動車修理工場があるのだが

 

その隣に銃砲店があり

 

その修理工場のおっちゃんも狩猟をやっていて

 

その銃砲店を懇意にしているからだ。

 

猟銃を少し身近に感じることができたのも

 

そうした現状があったからかも知れない。

 

 


その自動車修理工場に所用があったので

 

銃砲店に行く前に

 

親戚のおっちゃんに狩猟や猟銃について


色々聞いてみた。

 

おっちゃん曰く

 

「所持自体は難しいものじゃないけど

 

 色々とメンドクサイし、時間もカネもかかるよ」と。

 

「特に狩猟やるとなると、所持許可の他にも

 

 狩猟免許やら狩猟者登録やら猟友会だなんだと色々」だそうだ。

 

高額所得者でもない小生は


いささか出鼻をくじかれた気分だったが

 

それなら先ずは射撃から始めればいいかと


思い直したのだった。

 

もともと殺生は少し気が重いと思っていたし

 

狩猟は後々でもいいかなと。

 

やっても鴨がいいところか。


(鴨には申し訳ないが)

 

ジビエ料理だなんだと話題の昨今

 

猪や鹿、キジやカモは

 

正直、食肉としてはとても美味で大好きだ。

 

だが、自分で殺生してまで食べたいとは


思わないのである。

 

 



そしていよいよ前述の銃砲店に足を踏み入れる。

 

(有)丸英商事 小幡銃砲火薬店

 

それは小生が住む市を横断する幹線国道

 

R126から少し入ったところにある。

 

前述のとおり、件の自動車工場の隣りだ。

 

ある日の仕事帰りの午後6時過ぎだった。

 

ガラス張りの入口のドアを引いて入ると

 

左側と正面のショーケースに

 

実銃がズラリと並んでいる。

 

初めて目にする実銃だ。

 

少し緊張した。

 


 

小生「ごめんください」

 

すると店の奥から、歳の頃なら還暦くらいか

 

店主と思しき人が出てきた。

 

銃砲店の店主(小幡社長)だった。

 

小生「こんばんは。鉄砲を始めたいと思って。」

 

店主はおもむろに笑顔でサムズアップw

 

少し面を喰らう小生。

 

ニコニコしながら

 

店主「射撃やりましょうよ!射撃!」。

 

いきなりである。

 

戸惑いながらも

 

小生「はい。後々は狩猟も。」と返す。

 

店主「初心者講習はもう済んだ?」

 

小生「これから申請しようかと。」

 

店主「ついこないだ講習やったばかりだよ~。ちょっと遅かったな。

 

    俺が講師だったんですよ。

 

小生「(え?そうだったの?この人って意外とすごい人なの?

 

    そうでしたか。次の3月12日の講習に申し込もうかと。」

 

店主「んじゃね、これあげるから読んでおいて!」

 

 

 

 

『銃砲所持許可取得の要点』というテキストだった。

 

店主「申請書類は揃えた?」

 

ネットでDLして記入した受講申込書を見せて確認してもらった。

 

店主「たぶんまだ空きがあると思うよ。次の講師は俺じゃないけど

 

    がんばって来て!。解からないことあったら何でも聞いてね!」

 

心強い言葉をいただいた。

 

 


概ねこんなやりとりだったと思うが

 

これが初めての銃砲店訪問であり

 

社長(師匠)との初対面だった。

 

帰宅して、『小幡銃砲火薬店』を検索したら

 

拙いながらも(失敬w)HPを発見。

 

活動紹介などと共に

 

社長のクレー射撃の経歴も紹介されていた。

 

いやどーも社長、凄い人じゃないですかあなた…

 

 

(有)丸英商事 小幡銃砲火薬店

 

http://obata-gunshop.com/

 

 

 


帰宅してネットで試験対策の参考図書を調べていると

 

よく見かける問題集があることに気付いた。

 

 

 

 

 

 

さっそく取り寄せて

 

もらったテキストと合わせて勉強を開始した。

 

そのネット検索中に発見してしまった。

 

社長にもらったテキスト

 

フリーペーパーだと思っていたのだが

 

 

 

 

 

「500円(税込)」。

 

有料図書ではないか。

 

後に再訪した際にお礼を言うと

 

「先行投資だよ」。


ニコニコしながらそう言った。

 

 

社長・・・ あなたいい人確定。

 

 


 

猟銃を所持するためにはどうすればいいのか

 

まずは情報収集である。


調べてみると


まず所持目的は3つに限られることが判った。

 

「標的射撃」、「狩猟」、「有害鳥獣駆除」だ。

 

もともと所持を思い立った経緯は


前回のブログに書いたとおりだが

 

標的射撃を目的にライフル銃を所持するためには

 

体育協会の推薦が必要らしい。

 

それには、しかるべき団体に所属し


競技として練習に参加し

 

大会に出場するなどしなくてはいけない。

 

会社員の小生にはちとハードルが高い。

 

では狩猟目的ではどうかと言うと

 

散弾銃を所持して10年以上の


登録所持実績が必要とのこと。

 

結論として


ライフル銃の所持はそう簡単ではないことが判り

 

早々に軌道変更である。

 

 

 

この段階で、標的射撃が目的なのであれば

 

空気銃(エアライフル)という選択肢もあったが

 

空気銃のみでの登録実積では

 

装薬銃であるライフル銃の所持に要する


所持実績にはカウントされない。

 

であれば、最終的に狩猟目的にしても

 

ライフル銃を所持したくなるかも知れない


と言う前提において

 

最初から散弾銃を所持した方が良いと考えるに至り

 

それに向けて行動を開始することにした。

 

 


それでは散弾銃を所持するためにはどうしたらいいのか。

 

先ずは各都道府県の公安委員会が実施する

 

「初心者講習」を受講する必要がある。

 

初心者講習は、講師による講義を聞き、考査を受け

 

それに合格すれば


めでたく次のステップに行けるというものだ。

 

小生が在住する千葉県について調べたところ

 

千葉市中央区にある県教育会館で

 

年に数回実施されていることがわかった。

 

次回の講習は2019年3月12日火曜日とのこと。

 

さっそく申込みに向けて必要書類などを調べてみる。

 


所持に至るまでの手続きや必要書類は

 

調べている時に辿り着いたこちらのサイト↓

 

 

有限会社 吉田銃器」さん

 

https://ssl.yjl.co.jp/yjl/clay/start-license-get.html

 

 


こちらが非常に分かりやすく

 

必要書類のフォーマットも一式PDFでDL出来るので

 

活用させていただき、とても重宝した。

 

 


もちろん、最初から銃砲店にお世話になるのであれば

 

その手の必要書類の用紙は


大抵常備されていると思うので

 

それを活用させてもらうのもいいし

 

記入項目のわからないところも


教えてもらいながら記入できると思う。

 

最良の選択肢だと申し添えておく。


 

猟銃を持ちたいと思ったきっかけだが

 

正確な日時までは覚えていないが

 

2018年の年末くらいだろうか

 

他の趣味であるホビーラジコンを通じて


知り合った友人が

 

小学生の息子と遊ぶためという体で

 

エアソフトガンのライフル


「VSR-10」を購入したと言うので

 

いろいろと話をしている内に

 

「どうせなら実銃を所持してみよう」


という話になり

 

猟銃所持に係る手続きや費用などを調べ始めた。

 



そもそも男子というものは

 

幼少期から少年時代には少なからず

 

銃器に興味やあこがれを持つものだと思う。

 

友人と小生はその延長線上というか

 

童心を思い出したというか

 

彼は自分の息子をダシにして

 

VSR-10を息子用と自分用に2丁購入し

 

お座敷シューティングに耽っている。

 

斯く申す小生も


実は5年ほど前に、長モノではないが

 

東京マルイのHi-CAPA5.1


ステンレスモデルを購入し、カスタムし


たまに引っ張り出しては楽しんでいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





 

それまでにもガスガンは


思い出したように購入しては手放してと

 

数丁のハンドガンを所有した経験がある。

 

銃器と言うのは年齢に関わらず

 

男心を惹き付ける何かがあるのだろう。

 

 


 

そしていよいよ所持に向けて行動を開始する。