”Benchwork study Laboratory" 英国式 靴作り教室 -147ページ目

お休みのお知らせ

12月は3日(土)、23日(金)、30日(金)、31日(土)はお休みいたします。


1月は 6日(金)、7日(土) より、教室を開始いたします。

楽しい一週間

金曜日はマイケルがワークショップに着てくれて、足の採寸方法、木型の削り方、修正の仕方など細かく説明してくれました。私が木型作りを教わったのは、ロブのマネージャーのMr.ホワイト氏でありますが、マイケルも同マネージャーから。しかし、彼のやり方はどんどん進化し、事細かく細部にわたって、より足に忠実に再現するやり方になっていて、感心すると共に私自身勉強になりました。モゲワークショップの勝美さんがビデオで撮影してくださり、DVDに落として下さってのでこのDVD貸し出しいたします。金曜日に来れなかった人はもちろん、来た方でも再度検討したい方はどうぞお申し出ください。


ワークショップの後、マイケルと柳町氏のワークショップへ行って、足と木型について問題点、疑問点など話し盛り上がりつつ、木型作りの奥の深さ、終点のなさに深いため息。。。。。マイケルは木型を毎日8時間削って19年。それでも、未だに試行錯誤している。100人いれば200本の足。それが、全部違うときている。なんと難しい世界に足を突っ込んでしまったんだろうね~と苦笑い。


その後、UNION WORKSの中川氏と3人でお茶をする。中川氏は相変わらず忙しそうで、とんとご無沙汰していました。彼は本当に靴好きで、修理の靴に愛情を持って修理していらっしゃる。彼のような存在は日本の靴業界にとって非常にありがたいことです。


土曜日のクラスでは1足目の人達もインソール作りはほとんど終わり、芯作りに奮闘していました。1足目のトウパフの形作りは本当に大変そうです。作り手の目が左右対象に形を整えるのがなれていない為に、片足はスクウェアっぽく、もう片方はラウンド。。。。など。トウパフをスカイビングするときに厚さがぼこぼこだった為に、つぎ込んだ後の修正に手を焼いていました。でも、ここで「こんなもんでいいや!」にしないで、ラインをよーく見て目を慣らすことがとても重要。どんどん、手と目を進化させていってください!この苦労が、2足目で生かされてきます。


土曜日は教室終了後、高校時代からの悪友Sちゃんと赤レンガ倉庫内 横浜MOTION BLUEへ友人のjazz ベーシストの塩田君のバンド「SFKUaNK!」http://sfkuank.com/  のライブに行ってきました。、「招待してあげるし、絶対楽しいからおいでよ!」と呼ばれて、行く前は「横浜だし。。。遠いし。。。」などブーブー言っていましたが、ライブ後は「お金払っても来るべきだった!!」(笑)とSちゃんと絶賛!!盛り上がるのなんのって!!メンバーもすごい人達が揃っているので、期待を裏切ることは無いと思っていたが、こんなに熱いライブもないんじゃないか?CDが12月14日に発売になりますので、皆様、是非是非。ライブ後に、「トランペット持ってきて、飛び入りすればよかったのに。。。」とか、スカパラのNARGO君に「トランペットはもうやってないの?」とか聞かれて、そういえば私も音楽やってたんだっけ!?っとか思ってしまいました。(笑)なんか、遠い昔の話だな。12年もトランペットに触ってないや。一度触ると、悲しくなるので封印です。今は、周りの熱い友人達がすばらしい音を聞かせてくれるので、私は私の道を行きましょう。ライブ帰りにほろ酔い気分で「私は良い友人達を持ってて幸せだな~」と幸福感に浸って帰宅しました。

号泣

このところの無理がたたり、今日は肩がコリでパンパンで、腰は真っ直ぐ立てないほどに痛み出したので、昼間まで寝ていて「鍼」をしてもらいに調布へ。マッサージも鍼も気持ちよく、肩も軽くなり(腰はまだ痛んでいる。涙)実家で遊んでいる息子を迎えに行くと、テレビでマラソンをやっていた。高橋尚子さんの走る姿に見とれたまま30分、でゴール。優勝を手にステージで熱く語る高橋さんを見て涙があふれる。(土曜日の午前のクラスで最近話題に上がりますが、本当に涙腺ゆるいです。)一生懸命に上を向いている人はかっこよい。見ていて本当に気持ちが良かった。「挫折」をとことん味わったからこその、熱い言葉。人間っていいな~と感極まりました。


私も腰痛などで弱音を吐かず、ヨガをさぼらないように体調を整えなくては。。。


土曜のクラスで「ユキさん、忙しい忙しいって、なにやってるの?」って聞いた人がいましたが(笑)、本当に、この2ヶ月遊びにも行かず靴を作っていますよ!!(怒)。ちょっと、煮詰まりそうなので来週は遊びに行こうと思っています。しかも、思いっきり!!人間ほんとにバランスが大事。いくら靴作りが大好きだといえども、こんなに週7日も「靴」「靴」「靴」の生活じゃ、再び(!!)悪魔に魂を売りそうです。(笑)皆さんも、程ほどに。

新しく参加を申し込みされる方へ

新しく参加を申し込みされる方へ


 この数ヶ月、教室への参加希望者がどっど増え、「空き待ち」をしている方達が10人を超えました。大変ご迷惑をおかけしておりますが、「空き」が出る予定もあまりなく、説明会は当面の間「中止」することにしました。空きが出次第こちらからご連絡いたしますので、どうぞお待ちくださいませ。申し訳ございません。


 何かご質問等がございましたら、メールにて承ります。




マイケル センプル氏 来日

お待たせいたしました。ジョン ロブのラスト・メーカーのマイケル氏が11月25日(金)にbench work study にお越しいただけることになりました。残念ながら、土曜日は仕事が入っていてお越し願えないのですが、土曜日のお教室の方でも時間のある方は、どうぞ参加してください。


当日は採寸方法、木型の削り方などお話いただくことと、皆さんからの質問にお答え願えることになっています。質問を考えておいてくださいね。それから、ロブから靴のサンプルもお持ち下さるそうですので、見て触って、質問して、、、の有意義な時間にいたしましょう!


ワックス ボールも持って来て下さるそうなので、またチャン作りをする機会が遠ざかる。。。。ウッシッシ。

ご無沙汰してました。

ご無沙汰しております。スーパー・ハードな日々がこの3ヶ月ほど続いておりますが、この2週間はどう考えても異常。頭の中は注文の靴のことでぎっしりで、頭の中の空気の入れ替えを実行しなくては!などと思いながら、一週間。人間考えすぎると、頭が腫れるのですね。心なしか脳が浮腫んでいる感覚がしていたのですが、夏にかぶっていた帽子がパンパンで被れないのです。これは、少ない脳みそを絞りすぎた為か?


そんなわけで、昨夜は久々に罪悪感を持たずに「ゆっくり」しよ~と本棚をじーと見つめること30分。私は自分のコレクションのレコードの棚と本棚を眺めるのって絶対に厭きない。恍惚とさえなる。で、目に入ったのは私の若かりし頃のバイブル「on the road」(路上)ジャック・ケルアック。ビートジェネレーションのニール・キャサディーの手紙を元に書かれた小説。何度も何度も、JAZZの、ハード・バップのレコードを聞きながら貪るように読んだ本。疲れているにも関わらず、夜更かしして読み直す。は~。私の人生からニールがどんどん遠ざかって行ってるわ。心だけでも近づけておきたい。チャールズ・ミンガスの(ジョージ・アダムス VO.)「DEVIL BLUES」をリピートにして何十回も聞き続ける。頭を休めたいのに、興奮する一方。もう、頭が破裂したってかまうものか!と強気になる。


この間良い言葉を聞いたので、友人にメールで送ると、その言葉がそのまま私を慰める言葉として帰ってきた。

                  「神様は乗り越えられない試練は与えない。」

さて、明日からまたがんばろ~。


驚き

 昨日、底付けをしていてステッチを縫うのに歯を食いしばって糸を引いていたせいか、両あごが痛い。両あごが筋肉痛。今まで、こんなことなかったのに。。。


 それより、このブログ、お教室の人達だけが読んでいると思っていたのだけれど、いろんな人達が読んでいるようです。その割りに「読者数2人」(左の欄参照)なのだけれど。。。。(笑!!)ホワイ?


 

風邪っぴき

 やっぱり風邪を引いて、今日はダウン。かなりがんばって持ちこたえていたのだけれど。考えてみれば、一日も休暇がないって生活が異常なのだ。日曜日に家族でFC東京VSガンバ大阪 戦を見に行って、(FC東京2-1で勝ち!!)「あー仕事をしないのもいいな~」と家に帰って、夜中1時まで事務処理を。。。。。スパッと、仕事を家に持ち込むことを禁止にするしかないのかな。


 既に11月。今月はジョン・ロブの受注会があり、通訳を頼まれているので久々に元・仕事仲間と会えるのは嬉しい。仲の良かった職人達とはメールのやり取りはまだ頻繁にあるので、社内のゴシップは大抵知っているが(笑)会うのはまた、別次元。まだ、退職して1年ちょっとだけれど、なんだか遠~い昔のような気がする。


 今日は病人らしく、パジャマで熱いお茶など飲みながら、うつらうつらとTVを見る。「新小泉内閣」について、流れていた。こわーいメンバー揃いましたね。そろ~り、そろ~りと日本は戦争へ向かっています。こんな風に、じわりじわり平和は壊れていくのですね。「靖国」「憲法改悪」「共謀罪」。何で60年も退化してしまうんだろう?人間は進歩ばかりしているわけではないのね。


 靴作りも同じだ。既製靴は売る側にとって、簡単に早く靴が作れるようになったが、履く側にとってはどんどん窮屈(窮靴?)になっている靴多いですよね。既製靴はまだまだ、内容を濃く進歩できると思うのだけれど。。。。。ただ簡単に、大量に作れるだけが進歩か?形や色だけ真似て「高級靴」と自称してしまえば、中がどんなだろうと、購入者にはわからない。既製靴は、履く側と作る側の接触がないから、信頼関係を結ぶのは難しい。そういえば、最近の既製靴の価格に絶句。既製靴で十万を超えるなんて!信じられない。どうやったら、そんな値段をつけられるの?材料のコストや人件費など知っているだけに、疑問が大きい。買う人間がいるからだろうけれど。。。。。こういう、信頼感がわかないビジネスやってると、再び靴業界の低迷につながると思うんだけれど。

靴を綺麗に作るには パート5 インソール2

昨夜は「勉強会」でした。一ヶ月がやけに早く感じます。今回のテーマは「底付けの製法」について。底付けの種類はかなり色々あるのですが、名前が職人同士でも今ひとつわかっていなかったり、名前と実物がそれぞれ違ったり。。。。「PUMP」の製法を誰も知らないようでしたので、黒板を使って説明しようと試みましたが、実物で見せないと理解不能。。とのこと。実際に縫えば難しくはないが、どうも説明が下手なのも手伝って。。。ちなみに「PUMP」はウェルトを使わないで底付けする方法。オペラ・パンプスや室内用革底スリッパ(主にベルベットに刺繍を施した物)やレディースの靴に使われる製法。私も長らく作っていないので、皆さんに見せながら、無駄話ばかりしていないで、作ってみようかな~。


 底付けの製法も、しっかり名前を確定したほうが良さそうです。雑誌等で製法の名前が間違ったまま一人歩きしている物が多いので、困ります。それから、見た目だけ真似て作っている場合が多いようです。それぞれの製法には「意味」があって形が形成されているのですが、ほとんど「意味」が無視されていたり、知られていなかったりで、「ただ面倒」な製法。。。なんて事になっていることもあり、長い年月をかけて知恵を寄せ合い作られた製法が、ただの装飾になってしまっては靴職人の先輩方に申し訳が立たない。。。。とも思います。靴作りはまだまだ奥が深いです。


 毎回思いますが、勉強会のメンバーは皆さん勤勉で、本当に良い刺激を受けます。職場を退職してから叱ってくれる人も、「ナンだよ、この出来は!」と、けなしてくれる人もいないのは寂しいです。ロブではお互い罵りあったり、褒めあったり、喧嘩しあったり。同業の人間に、「がつん!」と言われるのは「ありがたいこと」なのだと、しみじみ思います。


 さて、今日のタイトル「インソール パート2」。パート1で、インソールのつり込みが終わり、木型の周りの釘を全部取り、エッジを90度にナイフでカットしていきます。まず、土踏まず部分以外を丁寧に。インソールは木型の底部の形そのまま。角度はきっちり90度。土踏まず部は左右のラインが同じになるように、ボールペンでマークをつけてから、丁寧に。くれぐれも切り過ぎないように。エッジが90度になっているか、なっていないかで、出来上がりのラインが変わってきます。しっかりと!


 インソールの形が出来たら、インソールのエッジから5ミリ(スタイルや製法によって違いますが、ここでは初心者用、スクウェア・ウェイスト用に)内側にラインをヒール部までペンで書き、そのライン上にナイフを深さ2ミリ位入れてからそのカットした部分に、マイナスのドライバーを入れて溝を作り、その溝から外側を90度に切り取ります。(日本製のやり方は角を45度位落とします)アッパーをつり込みした後ここにウェルトの端が乗っかるので、ここが波打っていると、ウェルトが波打つ結果になり、ウェルトが波打つとソールが波打つ結果になります。ですから、フラットになるように綺麗にカットし、ガラスやラスプでしっかり整えて。



 次に90度に落としたラインから約1センチ内側にもラインを引き、その上から45度位の角度で内側にナイフをいれてカットしていきます。カットした部分はドライバーなどで立ち上げて起こし、起こした革を、今とは反対側からナイフを入れてカットしていき、溝を作ります。


 あ~解ります?ここまで書いて、かなり神経疲れました。やっぱり言葉で説明するのって大変。今日はここまで。本当に疲れた。これから、アッパーのハンドステッチしなくちゃならないのに。。。。靴作るより疲れた。。。

 

 

お芋堀り

今日は幼稚園の芋ほりがあり、綺麗な紫色のお芋を袋いっぱい掘ってきました。毛虫系が大の苦手なのだが、土の中からはもごもご動く虫達がわんさか出てきていましたが、良い土なんでしょうね、きっと。。。


午後はひたすら靴作り。今日は出し縫いをしてたのですが、「とても好きだわ!この作業。」と久し振りに感じました。忙しさに追われていると、ついつい楽しむ感覚を忘れてしまいます。貧乏性の私は、楽しむべき時に、思いっきり楽しまないと「もったいない!!」と損した気分になってしまいます。一秒も逃さず、仕事を楽しまなきゃ!


最近「中国」が気になります。日中関係危ういですね。東シナ海のガス田開発問題が非常に気になります。中国って言う国は、アメリカ同様むちゃくちゃですからね。個人的に私は、「靖国参拝」は反対派だけれど、中国って国は日本を批判できるような立場なのだろうか?どの国も、自国のことは棚に挙げているのは確かですね。ますます、「戦争」への不安がつのります。「九条の会」応援してます。