これでいいのか?
先週、今週共にお教室内が意外と静かです。「どうしたんでしょうね?」「なんか静かですね?」などのひそひそ声も響きわたるほどの無駄話のあまりないお教室。本来のお教室とはこういう空間なのではないだろうか?緊張感を持ち、汗を流し、0.1ミリ単位のラインを大切に技術を上達させ、人間を磨いていく。。。
ところが、今までのbench work studyときたらどうだろう?貧乏自慢と物忘れ自慢に爆笑し、やっと出来上がった靴を先生に見せると先生は「あの袋に入れておきなさい、そうそうあれ、燃えないごみ入れ!」などと言い、不謹慎極まりない。これで、いいのだろうか?今日真剣に悩みました。1分間ほど。
bench work studyの良さはナンだろう?と考えた時、皆さんの「コミュニケーション」がとてもよい。間違いを犯しても笑って見せ合い、自らがみんなの『見せしめ』となってよい方法を伝え合っている。(または馬鹿にし合っている)私のいたわりのある指導に対して(または毒舌に対してとも言う)、『意地悪ばばあ!』と今日言われましたが、こんな和気藹々なお教室が他にあるでしょうか!(特に先生を「ばばあ!」と呼ぶ4歳年下の生徒は他にいるはずはない。)
今日のクラスからは再び無駄話がやっと出始め、腰痛の為のよい腰巻が「通販生活」で買えることや、注文枕は新宿の高島屋で買える、失業保険はあてにならない、などの社会情報を生徒さんから得て、『これでいいのだ』とバカボンのパパの真似をしながら家路を急いだのでありました。
早く春が来て、注文靴屋の方の忙しさが落ち着いて、まともな思考が出来る自分に戻りたいです。(涙)
速いぞ一週間
一週間が経つのが異常に速い今日この頃。仕事の締め切りが3月末にどばっ!!とありまして、時間に追いまくられて生きてるんだか死んでるんだか、神経が麻痺してきました。そんなわけで(?)、昨夜は1ヶ月半ぶりに六本木へ繰り出しました。仕事で疲れている上に、なぜ遊ぶ?とお思いの方も多いでしょうが、その質問の答えは私が知りたいです。(泣笑)
六本木のバーで友人のソウルバンドが演奏するので行ったのですが、途中でぶっ倒れるかも知れないので、看護夫として夫を同伴(笑)。ところが、倒れるどころか一緒に熱唱してしまった!!やっぱり、いいですね~ソウルは!音楽は!心の洗浄になりました。人間遊びは大事。特に私には必需です。
でも、やっぱり疲れたのか、たった2杯のジン・トニックですっかり酔っ払ってしまい、帰りはタクシーに乗って行き先を告げた後意識を失いましたが、自転車を止めてある狛江駅で起された時には疲れがだいぶ回復してました。その後自転車に乗りながら、いつものようにサム・クックの歌を熱唱しながら家路を辿ったのは言うまでもありません。(笑)狛江市の住民の皆様いつもご迷惑 おかけして申し訳ございません。でも、日課なんで。。。
海馬 かいば
面白い!『海馬 脳は疲れない』 著:池谷祐二 糸井重里 新潮文庫
今日のお教室でも話しましたが、この本「30歳を過ぎていよいよ人生楽しくなるわ!」と思わせてくれます。今までの「頭がいい人」「頭の悪い人」に対する考え方ががらりと変わります。この本を早速購入します!とおしゃっていた方もいましたので、あまり細かくは書きませんが、人間の脳自体は30歳や40歳を超えた方がむしろ活発になり、30歳を過ぎたあたりから別の動きに入り、以前自分が発見したものに近いつながりを感じる能力、実生活に結びつけた論理的な思考は30歳を超えてから飛躍的に伸びるそうです。
脳は自分の都合のいいように解釈をするそうで、その実験も出来るページがあり、わーなるほど!!面白いですよ~。皆さんも是非試してみて!目からうろこ。ぽろぽろ。
なんだか、専門用語だらけでカレッジ卒業以来手つかずでいた、足の解剖学と動力学をしっかり一から学び始めよう!と意欲に燃えてきました。解剖学の本を沢山シノミヤさんから紹介していただき、「ユキさん、知恵熱出すんじゃないですか?」と一言余計なことも言われましたが(笑)、私の脳もこれからです。やりたいことは何でもやるぞ!人生の本番はこれからだ!
快楽のすすめ
先日、家で靴を作っていたら左手の親指を深々とカット。真っ赤な血が滴り、一瞬ギョ!としたが指を切るのなんて慣れきっていたので、あまり傷口も見ずに絆創膏を巻いて仕事を続行していたら、どんどん絆創膏から腕の方に血が流れ出して、傷口を見てみたらクラクラしてしまった。こんなに深い傷見たことない。今にも傷口がしゃべり出しそうな顔してこっちを見るので、絆創膏をきつーく4枚使って巻いて仕事を続行。つり込みまではその日に終わらせたかったので、がんがん釘を打ち込んでいたら、何たることか重症を負っている親指をハンマーで思いっきり叩いてしまった。一瞬目の前が白黒画面に!体が打ち震える痛さ!(涙)
その様子を一部始終冷静に見ていた夫がポツリ。「なんか、中毒患者みたい。」 「何の?」 「靴作りの」
は~、やっぱり?なんか最近そんな気がしていたよ。オーダーが詰まってて週に7日靴を作っていると思っていたが、それ以前に靴を作っている時が一番落ち着くのだ。今夜はゆっくりDVDでも見て。。。なんて、考えが浮かぶと『その前に、インソールだけ付けておこう!』って仕事が始まってしまう。
これは一体ナンなんであろうか?と今日一日ワークショップで靴を作りながら考えた結果、私にとって靴作りとは『快楽』なのであると結論。なんだか、巷では「幸運をつかむ、何とかメーク!」だの「幸福な生き方」だの幸福幸福と電車のつりビラがうるさいが、(そうでもないか?)多くの宗教家や道徳家が幸福とは”持続的な生活の満足”であり、「快楽」とは”瞬間的な満足”であるといって、なんだか「快楽」を軽蔑しがちですが、幸福ほど曖昧で、実態がつかめず、生活感みえみえの甘ったるい言葉で、優等生のような響きがあるでしょうか!まったく胡散臭い!それに比べて「快楽」は密かで、とても個人的な美学を秘めた怪しげな響き。いいじゃないか、瞬間的な満足!幸福なんかを求めるのを止めて、快楽へのめり込もう!幸福を求めるから自殺者なんかも増えるのだ。快楽を求めれば、もっと一日が充実すると思います。ちょっと、指の痛さにより脳がおかしくなってしまったのかも知れませんが(笑)、明日も快楽に溺れる私です。(怪しげだな、笑)
オノ・ヨーコ
朝、息子の幼稚園の「作品展」へ母を誘いに行くと、『見た?オリンピックのオノ・ヨーコのスピーチ。かっこよかったわよ~。本当に彼女はかっこいいわね~』と60歳を過ぎた母が『かっこいい!』を連発。私は家を出る15分前に起きたばかりで(笑)ヨーコ・オノを見ることはできなかったが、彼女は実際かっこいい。イギリスにいた時はテレビで彼女を見る機会は多く、彼女のエネルギッシュさといつも何かに夢中になっている様子は本当に素敵だ。飯村隆彦 著 「YOKO ONO オノ・ヨーコ人と作品」 には彼女の波乱の人生が書かれていて、彼女のファンになること間違いなし。お勧め本。彼女のお気に入りの靴は4センチヒールの黒のジップブーツ。彼女は同じものを数足持っているそうです。ふふふ。。。私が普段気に入って履いている黒のブーツは彼女のブーツをそっくり真似して作ったもの。(実はここだけの話ですが(笑)ヨーコ・オノのブーツを実際に触ったことがありまして、その時にすっかりコピーしちゃった!ミーハーだな、はは。)
私には憧れの女性が数人いるのですが、まずはフォト・ジャーナリストの吉田ルイ子。彼女は60年代NYのハーレムで暮らし、当時の黒人運動をハーレムの人々の目で見、黄色い東洋人として見、人間として見てきた人である。彼女の書いた本『ハーレムの熱い日々』『吉田ルイ子のアメリカ』『自分をさがして旅に生きてます』は私の本棚で紙は茶色く変色してしまっているが、何度も何度も読みそのたびにエネルギーをもらってきた。オノ・ヨーコと同レベルで尊敬している。まだ読んでいない方、特に自立した女性を目指す方必読!彼女の写真のモデル達はストリートの子供達であろうと、売春婦であろうと、ブラックパンサー、ジプシー、etcであろうと、やさしく強烈なインパクトを与える目をしてる。私が最も好きな写真はジャズ サックスプレイヤーのウェイン ショーターと娘のミヤ子ちゃんとの写真。彼が子供を優しく愛していることが伝わる暖かいワンシーン。うっとり。
最近夢中になっている方は、月間情報誌『選択』に「思い出の国 忘れえぬ人々」を連載している、元世界銀行副総裁の西水美恵子女史。世界の政界、経済界の大物と対等の立場でずけずけと物申し、気風のよさと男気(?)溢れる言動には驚くばかり。女性というより人間として、こんな人も世の中にはいるんだな、と。しかも、緊迫感のある真剣勝負の会談でも決してユーモアを忘れず明晰さと知性をフルに発揮する。権力悪を極度に嫌い「卑怯者めが!」と怒りを爆発させれば政治作戦を練って乗り込んでゆく。誠にあっぱれ。読んでいて、気分がすっきりする。
巷には「どお?」と聞けば「え~あはは。わっかんな~い。」と応えるであろう女性の多い中、自分の信念を貫き世界で颯爽と活躍している日本女性がいることは、なんと心強いことであろうか。女の子よ大志をいだこう!!
2月11日(土)はお休みです。
今週2月11日(土)は祝日の為お休みです。お間違えのないように。
先週は新しいメンバーの方々がスタートし、ナイフ研ぎ、インソールのつり込みに奮闘していました。インソールのボサボサした繊維をとるのが難しかったようで、『コツは何ですか?』と聞かれましたが、コツとは最上の方法、すなわち『最も合理的な方法でなされている』ということで、「そのやり方が身についている」ということです。ただ何も考えずに毎日やっていれば身に付くということでもなくて、努力工夫にはプラスになる努力工夫と、マイナスになる努力工夫があり、プラスになるものとは「それが正しい方法で行われているということで、マイナスになるものとは、それが正しからざる方法で行われていることだと思います。
ナイフの持ち方一つにもコツがあるわけで、早くそれを身に付けて欲しいと思います。とりあえず、私の手の動き、工具の持ち方を参考にしてくださいね。
何に対しても人生に当て嵌めがちな私ですが、上記の「コツ」は日々の生活にも当てはまるのではないでしょうか?情熱はあるのに空回 りしてしまう時などは、いったん冷静になって現在の自分が”プラス”の努力工夫をしているのかどうかと考える必要があると思いますね。
2月に入っても「悩み相談」を受けていますが(笑)、将来のビジョンを持って正しい方法で、前進していってもらいたいと思います。と言いつつ、誰か私の悩みも聞いてよ~(泣)
新しいクラス スタート
本日は新しいクラスがスタートしました。ほとんどの方が、初心者でラップ・スティックのサンドペーパー張りから始まって、インソールのつり込みまで。ナイフを研ぐことに集中して、bench work study恒例の『指先から血』も2名ほど。でも、皆さん楽しそうで良かった良かった。彼らは今日の時点では、これから待ち受けている苦難の日々を知るよしもなかった。。。なんて。(笑)
お教室は既に全クラスほぼ満員。靴作り人気は何処まで続くのだろうか?このまま、どんどん自分で靴を作れる人が増えて、自分の靴は自分で作るのが当たり前!なんて未来が来るのもいいですね。(それはないか。。)
今年は新年早々色んな問題抱えて煮え切らない気持ちが続いていましたが、人間前進あるのみで す。考えている暇があったらどんどん行動し、転んでも起き上がっていけばよいのだ。強い肉体と強い精神力を持ち、強い靴(?)を作れる人間になりたい。とにかく強くなりたかばい。(東京タワーを読んで九州弁が移ってしまった。笑 お勧めの本!)
仮縫いのフィッティング
今日は仮縫いのフィッティングのお客さん3名。この仮縫いのフィッティング、最も緊張しどきどきする瞬間です。以前までは、フィッティングの前日は必ずお客さんに靴を履かせるリアルな夢を見て、夢の中では注文と違う靴が目の前に出てきたり、明らかに3サイズくらいも足より大きかったりして、ぎょっと!!として心臓バクバクして目が覚める。。汗でべっとり。。という悪夢をみたりしていたのですが(笑)、最近はこんな恐怖な夢は見なくなりましたが、まだ朝は胃が痛むような緊張をします。で、今日。なんと、3名のお客さん全員から笑顔がいただけて、『ハレルヤ~!』(ゴスペル調に!笑)と叫びたくなる程嬉しかった!!
作っているときは、色々と葛藤があるわけですよ。この足の具合で、この木型の削り方で判断は正しいだろうか?シェープはもっとこうした方がいいかしら?ああした方が。。。。木型にアッパーをつり込んで、トウパフまで付けておいて気に入らず、時間との葛藤になった時、『やっぱり妥協は出来ない!』って全部アッパー外して木型を削り直すとか、結構涙ぐましい努力もしてきて、自分の至らなさに打ちのめされたり。。そんな思いでがんばって、お客さんからの大きな笑顔。もう、これ以上嬉しいことはないです。(号泣)
人から笑顔をいただける仕事を持てたことは、なんて幸せなことなのだろう!笑顔がこんなにも人を幸せな気分にしてくれるなんて!苦労した思い出も一気に吹き飛び、いい思い出に変わります。
妥協せずにやる。真摯な気持ちで、ひたすらやり続ける。自分を信じて正直に向かえば、こんなにも嬉しいご褒美がいただけるのですね。今日は本当に良い日でした。益々ヤル気増強!!(笑)一人でも多くのお客さんから、大きな笑顔がいただけるように、毎日 毎時間 毎分を一生懸命に取り組んでいこう!いや~、今夜はビール片手に幸せっす。(笑)
エプロン職人募集中(笑)
本日も靴が仕上がった方が2名。お2方ともこの1年、四苦八苦してやっと出来た靴。ヒールの積み上げの時には可哀想なくらい、時間がかかってしまって。。。思い出深い1足になったのではないでしょうか?途中で諦めなくって良かったね!
さて、このところ不調が続いていまして、今日の教室でもため息つきながら『このところ、何にもいいことないよ!』など愚痴ってしまいましたが、なんだかんだ皆さんと爆笑して元気をもらいました。今日の午後のクラス、笑いのつぼにはまり過ぎて、また涙流して笑い転げてしまった!面白い生徒さんが多くて、私は幸せ者です。
この午後のクラスで、ソールの蓋開けの時に使う特殊な工具を持っている方がいて、(以前彼がいた靴の学校のオリジナル工具!)見せていただきましたが、見た目が物凄くかっこいい。使い勝手は?と聞くとちょっと『いまいち』(笑)のようですが、私は工具とか大好きなので、つい惹かれてしまいますね。工具屋さんのカタログって、使い方などは書いてないので、色々想像して『これを使えば、時間削減、効率良好に違いない!』などと思って、うっとり。その結果、出番のない工具が引き出しにいっぱい。。。。自分で工具なども一から作って見たいと思うのですが、老後の楽しみに取っておきましょう!(笑)
オリジナルといえば、エプロン問題。日本でかっこいいエプロン売ってるの見たことない。なんか、形や素材がダサい(死語か?)か、デザインは良くても、麻素材の靴作りには実用性にかけるものなど。。。前々から、bench work study オリジナルのエプロンを作ろう!と盛り上がっていて、デザインもほぼ完成しているのですが、だれか作ってくれる人いません?既に、物が出来たら買いたい!って人もいますもの。きっと沢山売れるよ~!(笑)エプロン職人募集中。