”Benchwork study Laboratory" 英国式 靴作り教室 -132ページ目

夏のイベント

 先週から、やたらと生徒さん達に『イベントやりましょうよ~』『飲み会やりましょうよ~』と言われてますが、飲み会は勝手にやって頂戴(笑)。ですが、イベントやります!!


 今週の金曜日に話合いしましたが、土曜のクラスでも参加希望者が結構いましたので、あの伝説の

12時間耐久靴作りデイ』を7月27日(日)に開催いたします。定員14名(生徒さん達の行う工程によって若干変わります)


 ご希望の勇者の皆様、ご連絡くださいませ。参加費無料。朝10時から夜10時まで。オープン・デイに向けて、がんばっていきましょう!!


 それから、8月10日(日)は去年は盛り上がったが今年はどうか分らない(笑)、『オープン・デイ』開催!!BWSに興味をお持ちの方、靴好きの方々、ブログの読者の皆様、ワークショップの前をたまたま通った方々、友人知人のそのまた知人の方々のお越しを心よりお待ちしております。当日は『生徒の作成した靴の展示』、『靴作りのちょっこっと体験』、『革グッズの簡単作成』、『足のタコ取りコーナー』、『靴磨きコーナー」』等など、盛りだくさんの内容でお送りいたします!あまりに体験コーナーが充実し過ぎて、靴の展示が出来ないかも。。。なんて、分け分からないことになるかも知れませんが(うそうそ)乞うご期待!!OBの方々の展示もしようと思いますので、OBもカモーン!!


 生徒さん達の即席スタッフも募集してます。ヨロスコ。展示会後はまた焼肉を食べに行くぞ~!!イエイ!去年の焼肉打ち上げは酷かった(笑)、酒好きが多くて困ります、笑い話が増えすぎて。。。。


 と、言うわけで今年後半も気合を入れていきましょう。10月、11月にはイギリスからジョン・ロブの職人を招いて、靴作り講座も開催します。12月はすでにアイデアも色々上がり、年々恐ろしい程盛り上がり続ける忘年会もあります。今から体力つけておきましょう。ではでは。



繋ぐこと

 今日はヘトヘトだ。ワークショップの床の張替えをするので、ワークショップは人に任せて、浅草でじっくり探し物が出来る!と出かけ、ひたすら歩いた。2時間位、探しに探して欲しいものがやっと手に入り、汗だくで上野へ。そう、前回告知した『井上雄彦 最後のマンガ展』を見に。私はチケット持ってて、今日は平日で、15時30分に上野の森美術館に着いたってのに、恐ろしいほどの行列に唖然とし一瞬たじろぐ。待ち時間60分と書かれた看板を横目に行列に並ぶ。疲れた足で重い荷物を持ち、本を読みながら80分!!待って、ようやく中へ。


 いきなり、2メートルもある武蔵の迫力に、周りの人たち皆が『スゲー!!』と感嘆の声を発する。そして続く、漫画か、絵画か?日本画か?という方にはまらない画法の作品が、ストーリー仕立てでつらなる。和紙をキャンバスに見立てて筆で書かれているなじみのキャラクターに引き込まれて『バガボンド』の世界に。次々に現れる数々の絵の迫力と見せ方が私の想像を遥かに超えていて、感動と感嘆と尊敬となぜか私の敗北感が入り混じり、最後の部屋で5メートル程もあると思われる数枚の巨大な絵の前で涙が浮かんできた。すごいものを見させてもらった。としか言いようがない。見れて本当によかった。心の奥底に響く表現力と、スケールの大きさ、迫力のある繊細さ。他では味わえないExhibition。こんなに大きな事ができる人間もいるのだなーと、自分の小ささが思い知らされたけど、人間が出来る可能性に希望も沢山貰った。


 自分の領域で、ひたすら突き詰め、努力あるのみだと強く思った。『のんびり生きよう!』とか、『あるがままの自分でいいじゃない』って人は言うけれど、周りからは暑苦しく見えるかも知れないけれど、私はもがき苦しんででも何かをやり遂げたいな。それをやり遂げなくちゃ、次に繋がらない気がする。私は人間が生きている意味は、次に繋げる何かを残す為だと思っている。もちろん、人間が生きている意味に答えなんかはないけれど、私はそう思っている。井上氏は次に繋がる何かを確実に残してくれたと思う。『バガボンド』の宮本武蔵も、人を殺って殺って、殺しの螺旋を続けながら自問し続け、最後に答えを見つける。『強い人間』とは何であるかを。答えは自分の体と魂で体験していかないと見つからないのだろうな。言葉は感覚には絶対に勝てないもの。言葉で分ったつもりになったって、その人の実とはならない。生きるという事は、凄まじい。

バーニッシュ・レザー

今日も勢い良く雨ですが、雨が降ってないとかなり暑くなってきましたね。土曜日の午前のクラスでは今年初、クーラーにスイッチ・オン!つり込みで顔を真っ赤にしてる人多かったから、汗だくになってしまいますものね。


 この時期は靴の注文は毎年少ない。雨の中、靴を注文する気分じゃないのでしょうね。そのかわり、今の時期に修理をしておこう!という方が多く、トップ・ピースの取替えや、修正や、ハイポリッシュ等の為に靴が戻ってくる。とても嬉しいことです。ソールやヒールの減り具合や、靴のしわの入り方、インソールの凹み方などじっくり見れて、次に注文があったときの木型の修正や、ヒールのつけ方などの参考に出来ます。それに、履きこんで下さっているっていうのは、本当にありがたいし、修理をしながら大事にして下さっているのは、感謝さえしてしまいます。天候は浮かないけれど、気分爽快!!


 今週は、新しい革も入手し、新しいデザインを考えたりも出来て楽しい。初めて使ってみるタンナーの革も購入したのですが、バーニッシュ系の革で質の良いものが出て来ていて、創作意欲も湧いてます。バーニッシュ・レザーってのは、擦ったりして摩擦を加えることにより科学反応が起きて、革の表面の色が変わり、ツルツルになる革なのですが、タンナーによって色の変わり具合も違うし、履き込めば履きこんだだけ、独特の色になって味わい深い質感になる。この間イギリスの職人が来て話したんだけれど、彼もこれらの革に注目していて、ヨーロッパでも註文が多くなって来ていると言っていましたが、私もかなり入れ込んでいる。そんな訳で、お客様から頼まれていた革を2枚だけ購入する予定が、大幅に上回り、革の請求書を見て大きなため息も出ましたが(笑)、革はいつでも欲しい物が手に入るわけではなく、ある時に買っておかないと、入手不可能になってしまうので、仕方ないですね。


 お教室の生徒さんは、もうすぐ1足目が仕上がりそうな方達が続出中で、楽しみです!既に2足目の靴のデザインを考えている人達が、革選びに目を輝かせている。作っている途中、何度も『中だるみ期』があったりするけれど、一番皆が楽しそうな時って、新しく作る靴の事を考えている時なのではないだろうか?今週も『今作っている靴のアラが目立ってきたから、早く次の靴を失敗しないように作りたい!』って2人の生徒さんが言っていましたが、1足靴を作るって、本当に精神的葛藤がありますよね。だから、成長するんだと思いますけど。『失敗は成功のもと』って、本当によく出来た言葉です。靴作りは失敗しないと分からない事ばかりですもの。どんな失敗も、次回の成功に変えられるように、勉強していきましょうね!私もまだまだ失敗、挫折感を味わい続けていますが、いつかね、自分で隅々まで見て『こりゃ良い出来だ!』と思えるように日々勉強です。


 そうそう、今週はまた良いことがあった。私の大好きな『バガボンド』の井上さんの大特集が『ブルータス』に!!もう、ブルータス凄い!やってくれました!!ありがとう!!買って熟読したけれど(ポスター付きで号泣)やっぱり、井上さんって考えてたような、深い人だ。絵の構図や表現力の素晴らしさに、マンガだって事をしばしば忘れて、私にとっては立派なアートなのですが、私の場合職業柄か、足元の描き方のバランスが凄く気になっていた。力強い迫力ある決闘の場面での足が、ゆるく、中に浮いているように書かれていたりするのに、やっぱり迫力があるし、構図としてバランスが取れている。そういうところの疑問点も、インタビューでチラッとヒントになるようなことおっしゃっていて、やっぱり偶然ではなく考えているご様子。さすがです。井上氏の本棚の写真も載っていて、私が持っている本も4冊発見し、親近感を無理やり持って益々ファンに。来週は井上先生の上野の森で開催されている『最後のマンガ展』へ行ってきま~す。チケットないと入れないって生徒さんから情報頂き、早速チケット購入しました!!楽しみすぎて鼻血でそう。(笑)

卒業おめでとう

 今日、また長老の一人S君が卒業しました。ナイフの研ぎ方から、採寸方法のあれこれや、細かいことを丁寧に納得するまで追求し、革を自分で染めて手縫いのお財布作ったり、気が遠くなるようなハンドステッチで大きなバックを作ったり、本当にがんばっていた。完璧主義者だからか、小さなミスで落ち込んだり、将来の方向が見えなくなってか?暗く元気のない時もあったりで心配した時期もあったけれど、どうやら進むべき道、光の差し込む方向を見つけたようです。本当によかった!!


 S君の顔が一番明るく輝いた日のことをすごく私は覚えていて、彼が友人の靴を初めて木型からつくり、『喜んでもらえた!』ってちょっとはにかみ気味に報告してくれた時。友人に喜んで貰えた事で、S君に自信がついたのだと思う。物づくりに対して、かなり厳しい目を持っているので、『うまいじゃん!!よく出来ているよ!』と私が言っても、『でも、ここのステッチが4針位曲がったから、、、つくり直したい。。。。』とか、ブローグの親子穴がちょっとでもずれるのが許せないと、ひと穴、ひと穴、緻密にマーキングしていた。


 良い職人になると思う。もっと、肩の力を抜いて、始めて作った1足目の靴を履いた時の事を、感動をずーと忘れないでいて欲しい。S君、これからだよ君の靴道は。ずーと好奇心を忘れずに!探求心を忘れずに!!靴作りにちょっと疲れたら、また自転車で旅をすればいいじゃん!(暴走族にくれぐれもご注意ください!笑)絶対に諦めちゃ駄目だよ。また、展示会と忘年会に参加してね~。(紙芝居も忘れに!)しっかりしているから、私の応援も声援もいらないだろうけれど、心からがんばって!!て思っています。


 他にも、仕事の都合で続けられなくなってしまった生徒さんもいて、楽しそうにがんばってたから残念ですが、また機会が出来たら戻っておいでね!!ちょっと今週は淋しいな~。


 でも、みなさんそれぞれの場所で、それぞれの夢を希望を追っていて、そういう人達と話てるだけで暖かい気持ちになる。また再会する時まで、お互い、いっぱい成長していましょうね!


 さあ、来週から新しいメンバーが3名入ります!!長老の世代交代したクラスもあり、土曜の午後のクラスのM

君は『あ~、これから僕が長老だ~!!』と嘆いておりましたが、新人にBWSの流儀と筋道と私の毒舌のかわし方を教えてあげてくださいね!(笑)

号外

先週お教室で『怖いね~』と生徒さん達と話していて、ネットのニュース見て見て!!と言ったのですが、『探せなかった。。。』とメールもらったので、靴にも私にも関係ないニュースですが載せますね。


http://news.ameba.jp/domestic/2008/05/14244.html


他人の押入れで生活する人って増えてるの?一度みなさんも押入れを調べてみてくださいね。コワ!!

雨靴&雨具

 数年前から可愛い雨靴が沢山売られ始めて、今年の春先に私も1足購入しました。膝下までのライディング・ブーツのようなデザインで気に入っている。なんせ、雨の日も、風の日も、雪の日も”自転車通勤”してるし、足元が雨で濡れる事ほど不快なものはない。雨靴と共に生きる幸せを噛み締めている今日この頃。


 今まで、何で雨靴持ってなかったんだろう?。出しているブランドもあるにはあったが、買う気がしなかったのも今となっては不思議です。だって、雨の中、本当に快適ですよ。梅雨も怖くない!レディースばかり見るけれど、メンズの雨靴もカッコいいのあるといいですね。サイド・ゴアタイプの雨靴だったら、スーツでもおかしくないしね。


 そんな訳で大雨の日でも、足元は雨知らずになったんだけれど、上下の雨具を着ているのにも関わらず、洋服がびっしょりで、全然防水してくれていないことに気づいた。で、ネットで雨具を色々探したんだけれど、値段が100円から5万円位まであって、ビックリ!!私のは数千円のだったからかな~と、雨具についての知識ゼロであった私は雨具リサーチにのめり込んだのだけれど、知れば知るほど『こりゃイカン!』って、なんだか派手な色しか在庫がなくて悲しかったけれど、ゴアテックス使用の雨具を買った。これが、また凄い!普通、雨具を着ると蒸れて汗が不快になるんだけれど、ゴアテックスは思ってた以上に雨具の内側が蒸れなく快適で、雨もちっとも通さない。もう、もっと雨が降らないかしら?なんて思っちゃう程です。(笑)


 で、雨靴と雨具がばっちりになったら、顔や髪の毛が濡れる事が非常に気になりだした。私は”自転車用傘たて”をマウンテン・バイクにつけているのだけれど、(友人と生徒さんのほぼ全員から白い目で見られ、『ダサクないの?それって、あり?』と言われ続けている)ビニール傘だと、すぐに傘の骨が折れる。でも、透明でないと前が見え難くて危ない。だから、今は傘の骨が12本位の透明の傘を捜しています。これさえあれば、もうバッチリ!!


 しかし、こうまでして雨の日に”自転車通勤”にこだわる事もないかな?と思ったりしますが、自分の雨具&雨靴姿に笑えるので、ま、いっか。雨上がりの夜に自転車にのって、気持ちよい夜風を顔にあてながらの帰宅ってのはこの季節が一番良いもの。梅雨の贈り物。

 先週お会いしたお客様に『ブログの更新が遅いけど、書くの飽きてきてます?』と痛いところに直球投げられましたので、更新です。(笑)


 本当は飽きたのではなく、目まぐるしく色々な事があり、頭の中が整理されていないし、帰宅が24時を回ることが度々で、とりあえず今は『ガー』と仕事や新しいアイデアを手当たり次第にこなしてインプットする時期かな?と。ブログはおざなりでした。でも、書いていない期間にも沢山の出来事や発見等もあり、ネタは溜め込んでいますよ。(ははは)


 生徒さん達にチョロっと見せたれど、天然素材で作ったベビーシューズや、一切縫わずに細く切った革紐を編みこんでいって作ったスリッポン靴、革素材を一切使わないべーガンシューズ等の製作をしていて、面白くてしょうがないのだけれど、仕事の合間に行っているので、どうしても時間が足りない。しばらく、ガーと作ってみて、アイデアを出せるだけ出したら、しっかりまとめて完成度の高い○○靴を仕上げたいです。素材が変わるだけで、まったく別のものを作っている様で、靴という履物の限界のなさ、規定を破った時に現れる新しい発見に、ウキウキしてます。


 そんな中、ジョンロブの木型職人が仕事で東京に来ていたので、一緒に居酒屋へ。職場のゴシップから始まり、行き着く話はやはり靴ですが、特に木型については毎回盛り上がる。日本人とイギリス人の足の違いから、お互いのしている木型作りへの工夫が同じであったりして、『ここの部分をこれくらい削って、こっちに足すのよ~、そうすると納まりがよいよ!』『同じ事してるよ!でもユキのはここが丸いよね。僕のは角ばらせてるよ』なんて、周りから聞いたらチンプンカンプンでしょうが、日本人の足にフィットするようにヨーロッパ人の木型とは採寸の仕方も削り方も角度のつけ方なども変えている。ただ、日本人といっても、それぞれ足の体質が違うから、個人個人へさらに工夫が必要で、お互いの意見交換やチャレンジしたことの話は貴重だし、勉強になる。


 木型の話から骨の話になって、”くるぶし”の重要さについて、細かく教えてもらい、『前から言っているけれど、靴底にスチールをつける様な職人になるなよ!』と言われる。爪先や踵にスチール金具をつけると革が減りにくいので、長持ちさせる為につける事を希望するお客様がたまにおりますが、すべて断っている。説明をしても理解してもらえないず、こちらが根負けした時、1足だけ作った事があるけれど、後悔している。根負けしたってのは、私の説明不足、勉強不足に他ならないし、お客様の足を30年見届けさせて欲しい職人が、足を痛めるようなものを自分の手で付けてしまうってのは、ビスポークの職人として自分の仕事に心から恥じたから、彼が今も私に注意するのもよく分かる。



 スチール金具をヒール底につけた場合、クッション性がなくなる為に踝(くるぶし)に衝撃が加わる。裸足の時よりもスチールは硬いので、衝撃はひどく、くるぶしを痛める。くるぶしを痛めると背骨が痛む。腰痛の原因になるが、骨を痛めてしまうので、治らない。ちっぽけなヒールのスチールが原因で大切な骨を駄目にする。もちろん、履いてその日に痛む、ってのではなく、徐々に蝕む。ゆっくりダメージを受けたものは回復も難しくなる。


 また、爪先部にスチールをつける場合、スチール部より前方はソールが滑らかに反らないで、スチールまでで動きが止まってしまうので、ショイントの裏、つまりボール部分に負担がかかる為、ボール部をいためる。ボール部は足の動きの一番頻繁なところであり、ジョイントを痛め、外反母趾等を引き起こす原因になる。


 足の骨を専門にしている整形外科のお医者さんがロブのマネージャーと親しく、以前はマネージャーから骨の話を色々聞けたけれど、もっと自分でも骨について勉強したい。二度と後悔しないように。整形外科系の本を読んだりしているけれど、なかなか足だけってのはなく、歩きとの関係、靴との関係の本で納得できる物がない。靴の中に詰め物を入れて、グット ウォーキング!なんて本を読んだ事があるけれど、理論に無理と隙が沢山あって、とりあえずこの程度の補強は出来ますよ、って程度のものだった。


 長い目で人間の一生を考え、本当に良い靴とは何かって事をみていかないと、『本当に良い靴』は作れないな~としみじみ思った。そして、自分の仕事には限界がない!って思えた事が、心底嬉しかった。

5月31日(土)はお休みです。

誠に勝手ながら、5月31日(土)教室はお休みです。土曜日の方々、たびたびすみません。。



今月は説明会への参加者が他の月よりも多かったのですが、靴業界で働いている人が多かったなぁ。現在も靴のデザイナーさんが5人ほど参加していて、靴製造、靴修理の方々、靴のお教室を開いている方等、靴に関わったお仕事をされている人達が多い。とても勤勉ですよね。靴づくり初心者の方々も多いですが、売る側と買う側の両方の意見が交換できて面白い会話もたびたびあります。


そんな中、先週の説明会に参加して下さり、もうすぐメンバーとして参加される方から素敵な言葉が聞けた。

『今年から靴の工場で靴作りをしています。毎日靴を作って、それでお給料を貰えるのでうれしくて。』

靴作りが楽しくてしょうがない!って感じでした。


 今週、待ちに待っていた『バガボンド』の28巻が発売されて、いつもの様に発売日に心躍らせて購入したのですが(笑)、カバーに井上先生の尊いお言葉が毎回載っていて、今回はこんな言葉が載っていた。


『高校生の頃、好きなことを仕事にするのはつらいよ、そこそこ好きなことを仕事に選ぶといいと助言された。僕はその言葉に逆らった。そして今それで良かったと思える。この仕事がそこそこ好きなことだったら もう投げ出していただろう 好きなことと自分はイコールだ 自分を投げ出すわけにはいかない』


ホント、井上雄彦氏が漫画が大好きで良かった。素敵な絵をストーリーを漫画以上の漫画を私はよめるのだから。世界中の人が、自分の好きな仕事に就けたらどんなに幸せだろう。どんなに素敵な世の中だろう。


『好きなことと自分はイコールだ』 なんて素敵な言葉だろう。


昔、靴作りを教えて下さった先生が言っていた。『人の個性ってのは、つまりそいつの履歴書のことだよ。そいつが今までに何をしてきたかって事だ。』って言葉を思い出した。


これからも、好きなことを好きなだけしていこう!っと。それより、『バガボンド』の宮本武蔵はこれからどうなる!どうする?早く29巻出ないかな。。。(笑)


革靴

 日曜日は稲森靴店のオープンハウスに行ってきましたが(稲森君のHP参照ください)、例によって道に迷い駅から徒歩5分の場所なのに、徒歩30分以上かかってしまった(涙)。。BWSのOさんも私の事を捜索してくれてて、ホントごめんなさい。方向音痴は治るのかしら?今まで方向音痴での失敗や人に迷惑をかけた事が数え切れないほどあるのだけれど、一向に治る兆しもなく、東京中を彷徨っております。治療の仕方をご存知の方、ご一報下さいませ。(本気です!)


 先週の夏の様な暑さの後、ここ数日寒いし、雨が振ったり止んだり落ち着かない天気です。こんな日は出掛けに何を着たら良いのか迷いますが、靴は特にです。スニーカーで出れる時は良いのだけれど、仕事柄、自分の作った革靴を着用しておかないと。。。と言う場面も多いので、雨の日でも仕事関係の外出は革靴を履きます。ただし、雨の日は黒い革靴。茶色の靴はシミになったりもするので、極力避けている。お客様の靴のシミ取りなら良いけれど、自分の靴のシミ取りはなんだか『残業代なし』って感じで極力避けてます(笑)、そんなにしみになる事も少ないのですが。。。。


 え!雨の日に革靴?って思っている人が多いいけれど、イギリス式のハンドソーン・ウェルテット製法の靴であれば、もちろん雨靴じゃないから大雨は決して薦めないけれど、少しの雨なら全然平気です。生徒さんは分かると思うけれど、ソールをウェルトと縫い付ける前に、ソールはたっぷり水を入れたバケツに入れて30~40分位浸します。その位浸さないと、革の中まで浸透しない。オークバークの底材だと、2~3時間水に浸した後、新聞紙で包んでビニール袋に入れて密封し、一晩置くのだけれど、それ位しないと中まで水がしっかり浸透しないからだ。だから、小雨くらいじゃ靴下が濡れる様なこともない。それに、アッパーとウェルトとインソールをしっかりワックスで防水加工された糸で縫ってて、ウェルトとソールの断面も、サンドペーパーで面をしっかり削って〆た後、ワックスをつけてアイロンかけているので、水を通す隙を与えない。しかも、ソールの中に入れているのはコルクです。コルクはワインの蓋にも使われるけど、液体を通さない。試しにコルクを水に浸しても、ずーと浮いている。だから、雨の日に革靴を履いて靴下までびっしょり!なんて経験のある人は、よっぽどの大雨の時に履いていたか、又はその革靴がホニャララ(ご想像にお任せします・笑)だったわけです。


 この間、生徒さんが『日本の道や気候には革靴って合わないのですよね。』って聞かれましたが、これって何回も私は聞いたことがあるし、セメンテット製法で作ってる人がお決まりのように言うのだけれど、答えは『NO』です。日本の道もヨーロッパの道もたいして変わらないですよ。道路はアスファルトですが、アスファルトが革靴に合わないって理由がそもそも根拠がない。革靴だと歩き方によっては爪先部分の消耗が早かったりするけれど、靴のそりの問題で、ある程度減ると止まるし、他の部分は別にゴム底と変わりない。


 それに、ハンドソーン・ウェルトだと底の取替えはソールのみの取り外しでできるので、フィッティングを変えることなく、修理できるって事を考えて作られているので、修理をすればずーと同じ履き心地で、ずーと愛用できるのです!(拍手)。


 で、気候に関しては、日本の気候とヨーロッパの気候の一番大きな違いは湿度。日本は本当に湿気が多い。だけれど、インソールも革で作っている革底は本当に通気性が良いし、汗も吸収してくれるので(だから、中敷はより汗の吸収をよくする為に半分位の大きさしか入れない。)実際は通気性の悪いゴム底の方が日本の湿気には向いていないし、水虫になりやすい。革底は削れ易いって言われているけど、厚さの問題でもあり、ゴム底の薄いソールも同じ用に削れ易いです。そもそも、道を歩いて削れるってのは現在存在する底材では当たり前な話で、削れない底材って有り得ないから、ポイントがずれている。どのように、履き心地を変えずに長年履く為に修理が可能かって事にポイントを置かないと話しになんない。それに、実際に大人が一日の生活の中で靴を履いて歩いている場所は、圧倒的にアスファルトの上以外です(もちろん仕事によりますが)。皆さんも、実際に朝靴を履いてから、自分がどのような物の上をどの位の時間歩いているかチェックしてみたら面白いかと思いますよ。結構、会社のカーペットやフローリングや床材がほとんどだって気づいていない人って多いもの!


 日本は靴の文化が浅いからなのかな?根拠のない固定観念で革靴に対する誤解している意見が一人歩きしていて驚く。今まで、日本ではしっかり靴作りが行われていなかった証拠です。靴作りそのものも、靴作りの知識も、製法の理論も、デザインも。日本の靴は、まだまだこれからだ。


 

 



憲法記念日

BWSのオープンから参加して、お教室内で一番多く靴を作りがんばっていた稲森君が、ついに注文靴屋と靴作りのお教室をオープンしました(拍手!!)  HPはこちら→http://inakutsu.com/  今月の5月11日(日)にウォーミングハウスを開催するとの事ですので、皆さん是非是非!私も冷やかしに行って来ようと思います。HPもなかなかお洒落ですし、今後の活躍に期待してます!稲森君はとっても面白い気さくな人なので彼を知っている人も知らない人も、ウォーミングハウスに足を運んで色々靴談義を楽しんで見てはいかがでしょうか。現在の稲森君の緊張と準備でパニくってる姿が想像できるな~(笑)がんばれよ~~イナちゃん!


 さて、今日は憲法記念日ですが、昨年5月に憲法改正手続きを定める国民投票法が成立して、国民投票には18歳から参加することになりそうですが、改憲を掲げた首相が退陣し、『ねじれ国会』によって憲法改定についての論議は進んでいないようですが、憲法改定の話が消えたわけではない。大事な事ほど、急に行って強行採決したりする昨今の日本の政治だからいつ行われるか分からないけれど、しっかり見張っていなければならない問題だと思う。今の日本国憲法は本当によい事を定めてあるな~と感心することも多いのですが、実際は定めてあるだけで、生かされていないと感じる。ちょっと長くなりそうですが、大切な事なので現憲法と自民党新憲法草案を少し抜粋してみようと思います。(2007 AUG no.8 DAYS JAPANから憲法部分、自民党新憲法草案を抜粋しました)


『 日本国憲法 前文(第一段落)


日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらと我らの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な委託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基づく物である。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び勅令を排除する。』


 もう、前文を見ただけでも果たして憲法は守られているのか?と疑問に思いますが、これを自民党新憲法草案は次のように改憲しようとしています。


『 自民党新憲法草案   前文

日本国民は、自らの意思と決意に基づき、主権者として、ここに新しい憲法を制定する。象徴天皇制は、これを維持する。また、国民主権と民主主義、自由主義と基本的人権の尊厳及び平和主義と国際協調主義の基本原則は、不変の価値として継承する。』


 だって。憲法も含め法律の条文ってのは大切な物から先に並べていくのが通例だから、自由や平和より先に天皇が先に書かれているってのは、どうよ?しかも、主義主義主義。。。って曖昧ですよね。こんな感じで、前文は続くのだけれど、『人は平和の中に生きる権利がある』としっかり掲げられている素晴らしい日本国憲法を自民党草案では、削除されてもいる。で、私の関心高き問題の第九条を以下に。


『現憲法 第2章  戦争の放棄


 第九条一項

日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。


 第九条二項

前項の目的を達する為、陸海軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。』


はい。違反してますね。自衛隊って名前が違うって屁理屈こねているだけなのは国民全員が知っている。


 しかも、『骨太の方針2006』による社会保障費の歳出削減総額が1兆1000億円。今年祖削減予算2200億円です。そして、2000年から2008年までに『思いやり予算』って米軍に渡している我々の血税は2兆1,500億円です。ちなみに今後予想されるミサイル防衛の開発、装備の総額は6兆円で、小泉内閣以降の01年から07年度の増税額は5兆2000億円。高齢者への増税、母子加算段階的廃止、など弱い立場にいる国民からお金を奪い、戦争して人殺しをしている米軍にお金を渡して戦争に加担している。医療費ケチって、年金奪って、税金だけは搾り取って、アメリカ様様だもの。で、愛国心を持てって?



『自民党新憲法草案 第2章  安全保障

(平和主義)第九条一項

日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永遠にこれを放棄する。


 第九条二項  削除  』


 自民党草案では題名の『戦争の放棄』から『安全保障』と変えている。二項はまるっきり削除している。九条はこの二項が重要なわけです。自衛隊を陸空海軍に変えれるってわけです。で、戦力を保持できるようになれば、もっと我々の血税を使って、武器をたんまり買えるわけです。六ヶ所村で生産されているプルトニウムの出番です。恐ろしい。。。戦争できる日本に変えられてしまいます。映画『靖国』の上映が停止させられてしまったことでも分かるように、表現の自由も奪われて、戦時中のような状況に近づいているしね。


 もちろん、日本国憲法が出来てから時代も変わり、現代にあっていなく変えなければならないものもありましょうが、国会で変えようとしているのは改悪であって、誰かの私利私欲によって戦争をしたいが為としか思えない。もう一度、日本が世界に誇れる日本国憲法を見直し、具体的に実現していかなければならないと思います。宝の持ち腐れじゃしょうがないもの。