バーニッシュ・レザー
今日も勢い良く雨ですが、雨が降ってないとかなり暑くなってきましたね。土曜日の午前のクラスでは今年初、クーラーにスイッチ・オン!つり込みで顔を真っ赤にしてる人多かったから、汗だくになってしまいますものね。
この時期は靴の注文は毎年少ない。雨の中、靴を注文する気分じゃないのでしょうね。そのかわり、今の時期に修理をしておこう!という方が多く、トップ・ピースの取替えや、修正や、ハイポリッシュ等の為に靴が戻ってくる。とても嬉しいことです。ソールやヒールの減り具合や、靴のしわの入り方、インソールの凹み方などじっくり見れて、次に注文があったときの木型の修正や、ヒールのつけ方などの参考に出来ます。それに、履きこんで下さっているっていうのは、本当にありがたいし、修理をしながら大事にして下さっているのは、感謝さえしてしまいます。天候は浮かないけれど、気分爽快!!
今週は、新しい革も入手し、新しいデザインを考えたりも出来て楽しい。初めて使ってみるタンナーの革も購入したのですが、バーニッシュ系の革で質の良いものが出て来ていて、創作意欲も湧いてます。バーニッシュ・レザーってのは、擦ったりして摩擦を加えることにより科学反応が起きて、革の表面の色が変わり、ツルツルになる革なのですが、タンナーによって色の変わり具合も違うし、履き込めば履きこんだだけ、独特の色になって味わい深い質感になる。この間イギリスの職人が来て話したんだけれど、彼もこれらの革に注目していて、ヨーロッパでも註文が多くなって来ていると言っていましたが、私もかなり入れ込んでいる。そんな訳で、お客様から頼まれていた革を2枚だけ購入する予定が、大幅に上回り、革の請求書を見て大きなため息も出ましたが(笑)、革はいつでも欲しい物が手に入るわけではなく、ある時に買っておかないと、入手不可能になってしまうので、仕方ないですね。
お教室の生徒さんは、もうすぐ1足目が仕上がりそうな方達が続出中で、楽しみです!既に2足目の靴のデザインを考えている人達が、革選びに目を輝かせている。作っている途中、何度も『中だるみ期』があったりするけれど、一番皆が楽しそうな時って、新しく作る靴の事を考えている時なのではないだろうか?今週も『今作っている靴のアラが目立ってきたから、早く次の靴を失敗しないように作りたい!』って2人の生徒さんが言っていましたが、1足靴を作るって、本当に精神的葛藤がありますよね。だから、成長するんだと思いますけど。『失敗は成功のもと』って、本当によく出来た言葉です。靴作りは失敗しないと分からない事ばかりですもの。どんな失敗も、次回の成功に変えられるように、勉強していきましょうね!私もまだまだ失敗、挫折感を味わい続けていますが、いつかね、自分で隅々まで見て『こりゃ良い出来だ!』と思えるように日々勉強です。
そうそう、今週はまた良いことがあった。私の大好きな『バガボンド』の井上さんの大特集が『ブルータス』に!!もう、ブルータス凄い!やってくれました!!ありがとう!!買って熟読したけれど(ポスター付きで号泣)やっぱり、井上さんって考えてたような、深い人だ。絵の構図や表現力の素晴らしさに、マンガだって事をしばしば忘れて、私にとっては立派なアートなのですが、私の場合職業柄か、足元の描き方のバランスが凄く気になっていた。力強い迫力ある決闘の場面での足が、ゆるく、中に浮いているように書かれていたりするのに、やっぱり迫力があるし、構図としてバランスが取れている。そういうところの疑問点も、インタビューでチラッとヒントになるようなことおっしゃっていて、やっぱり偶然ではなく考えているご様子。さすがです。井上氏の本棚の写真も載っていて、私が持っている本も4冊発見し、親近感を無理やり持って益々ファンに。来週は井上先生の上野の森で開催されている『最後のマンガ展』へ行ってきま~す。チケットないと入れないって生徒さんから情報頂き、早速チケット購入しました!!楽しみすぎて鼻血でそう。(笑)