《blender勉強室》実写合成での「マスク」の設定方法 | ごく普通の技術系サラリーマンの一生

ごく普通の技術系サラリーマンの一生

成功体験なんか役に立たない。
定年退職を迎えた普通のサラリーマンの一生を振り返り、会社生活の裏側と本質を書き綴ります。

以前3Dモデルと実写を合成する為の「コンポジタ―」の設定方法を備忘録として纏めた。
実写との合成を行う際はそのまま合成されて困る所も多く、合成を行わなせない為の「マスク」の活用が重要である。

今回「マスク」の設定を試してみたので、備忘録としてまとめておきたいと思う。

 

前提として、「マッチムーブ」の設定が済んでる事とする。

(別に設定がなくても可)

 

 

「モーショントラッキング」画面を開き、背景となる動画をドラッグし一通り設定を行う。

 

特徴点の抽出とトラッキング

 

3Dモデルを実写と合成迄行っておく。

この時点でフレームを動かすと建物の手前に合成されているのが解る。

 

 

動画クリップエディターを表示させる。

 

モードを「マスク」に切り替える。

 

「New」をクリックするとマスクの作成が可能になる。

 

「CTRL」を押しながらポイントを追加して行く。

「ALT+C」でカーブを閉じる。押すたびに開いたり閉じたりを繰り返す。

ラインの途中をクリックするとハンドルが表れるので、長さや角度を調整する事で曲線のマスクが作成できる。

ハンドルが表示された状態で「V」を押すとハンドルのタイプを変更できる。

(とりあえずベクトルを選択すると元に戻る)

 

キーが自動で記録できるように設定する。

 

フレームを移動すると、ある程度は追従するがそのままでは使えないので、適当なキーで各ポイントをドラッグする。

フレームを一通り動かして見て、違和感なく追従する事を確認する。

 

マスクのキーフレームを確認したい場合は、「ドープシート」編集画面を選択し、マスクをセットする。

 

 

自動追従で難しいフレームに新たなキーを設定しマスクを追加する。

 

次に「コンポジター」を起動すると、次のような画面になっている。

 

 

3Dモデルが表示されていない場合は、レンダーレイヤー右下のボタンをクリックしレンダリングしておく。

 

3Dモデルが建物の手前に合成されている事が解る。

 

「マスク」ノードと「アルファオーバー」ノードを追加し、上記の様に接続する。

「マスク」に上記で作成したマスクを選択しセットする。

※初期値では「Mask」

 

再度レンダリングを行うと、建物と重なってる部分が合成されていな事が解る。

馴染ませを行う場合は、下記の「コンポジター」を参照して「色補正」ノードを追加する。

マスクが複数必要な場合は、上記を繰り返し、「アルファオーバー」ノードと「マスク」ノードを追加していく。

 

 

 

※過去記事もどうぞ。