《blender勉強室》 UV展開の基礎(1) | ごく普通の技術系サラリーマンの一生

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定年退職を迎えた普通のサラリーマンの一生を振り返り、会社生活の裏側と本質を書き綴ります。

Blenderを使い始めて大分経つが、未だにUVマップを活用したテクスチャーの貼付けを完全に理解出来ていないので、改めて基礎から纏めておこうと思う。

 

まずUVマップとは何か?

メッシュにはXYZの3次元座標が存在するが、そのメッシュに貼り付けるテクスチャーは2次元のU(横)V(縦)座標で表される。

オブジェクトは数種類のマテリアルで構成されるが、マテリアル毎にメッシュの塊を平面に展開するのがUVマップの様だ。

展開されたUVマップは編集が可能で、作成されたテクスチャーや写真に合わせて調整する事が出来る。

Blenderを使い始めた当初は、ここが一番理解できなかった。

UVマップの形状はオブジェクトが記憶しており、別途読込んだテクスチャーを自分で適正に変形して貼り付けると言う事の様だ。

 

毎回試しながらUV展開するのが面倒なので、展開方法と実態を纏めておこうと思う。

 

 

編集モードでマテリアルを選択し(マテリアルを設定していなければオブジェクトの全選択でも良い)、「UV Editing」メニューを開き、編集画面で「UV」「展開」を選ぶと簡単にUVマップが作成される。

(「展開」を選ばなくても既に出来ている)

 

 

簡単ではあるが、単純な四角や三角で表示される為、曲面を持つオブジェクトには向かない様である。

次に「スマートUV投影」をクリックして見る

 

 

自動で使いやすい形に展開してくれる。

大抵の場合はこれで良さそうだ。

また、キューブや円筒、球状に投影したイメージで展開も出来る。

 

(キューブへの投影)

 

(円筒形状への投影)

 

(球状への投影)

 

視点から展開する事も出来る

 

 

場面に合わせて活用出来ると表現方法を広がりそうだ。

 

また、シームと言う切れ目を入れる事で、更に意図した形に展開できる。シームは、切れ目を入れたい辺を選択し、右クリックメニューから設定出来る。

参考に、縦に一本シームを入れた状態で、自動で展開すると・・

 

 

さらに上下を分断する様に横に一本シームを入れると・・

 

自動でも十分に活用出来る展開が出来た。

 

この状態で「スマートUV投影」を行うと

更に使いやすい形になった。

 

これらのUVマップを元にテクスチャーを作画するか、作画されたテクスチャーを元に、UVの形状を編集して行く事になる。

UVマップは編集しても問題無い事が分かった為、結局の所、どの様な展開を行おうと関係無く、自分が扱いやすい形に展開する事が重要なのだと感じた次第だ。

 

(つづく)