スイッチインタビュー 9月5日(金) 今夜21:20~
橋本愛×田中泯「国宝」「べらぼう」の2人の対談!
NHKの紹介はこちら
大河ドラマ「べらぼう」で活躍中の女優・橋本愛。
人生初のダンス公演を控えた橋本が会いたいと望んだのは
…映画「国宝」で圧倒的な存在感を放つダンサー・田中泯。
“場踊り”をライフワークとし、30か国以上で公演を行ってきた。
年齢差50歳、田中の公演が行われる京都を橋本が訪ね、その素顔に迫る。
2022年放送の名作を特別アンコール
田中泯『ミニシミテ』講談社 2024
10年以上にわたって綴られたエッセイ(山梨日日新聞)
まさに、ことばでオドる。
世界的ダンサー・俳優の田中泯さん。
俳優として初出演は山田洋次監督の映画『たそがれ清兵衛』、
アカデミー賞ノミネート作品
ヴィム・ヴェンダース監督の映画『PERFECT DAYS』
さまざまな人々との出会い。
──監督の山田洋次、ヴィム・ヴェンダース、犬童一心、
哲学者ロジェ・カイヨワ、大江健三郎、
坂本龍一、樹木希林、中上健次、
京都西陣の大店の主人、名杜氏、芸人、山梨で農業を営む人々、
そして師匠土方巽(たつみ)──
さまざまな土地での<場オドリ>
──パリで、ニューヨークで、プラハで、
冷戦下のソ連で、福島浪江町で、奄美大島で──。
〈目次〉
第一章 カラダの言葉
世間体はどうする/怪少年/動作に現れる心を読む
監視カメラがとらえた不審な動き?
北斎に成る/年相応というのが分からない
第二章 脱皮
十代後半、八十円ハウスに居た/蒸発衝動/
父は何故、死体を見せたのか/五十七歳の脱皮/口説かれてみるものだ
感覚が言葉に優っている人/人生に飽きたら稽古をしよう
第三章 名付けようのないオドリ
空気・空間を変えるオドリ/僕は地を這う前衛である
プラハ、檻の中で裸を晒す/サンタ・クルス、
檀一雄と高倉健/モスクワ、抵抗する者達の記憶
第四章 因縁
常識破りという伝統を身につけた京都人/性格・業・運命、クソ!
熊楠との縁、憧れの宇宙線/骨が土に還る日まで/白州の風景に重なる面影
第五章 農の暮らし
ミニシミテ/野の生命と一緒にいること/悪夢は見るまえに見ておくべし
田中B吉、失踪の謎に迫る/大事にしている言葉
第六章 利己的な好奇心
何度でも立ち止まるぞ/明日は何して遊ぼうか?
単細胞だった命に遡れば/「何故」や「不思議」が無い世界
第七章 人間なのだ
「気」になる/人間の業を見つけた/「種のルール」は無いのか
二〇二一年、坂本龍一「TIME」/戦後は終わらないよ、若者よ/見せしめの刑
第八章 オドリの言葉
言葉が生まれる前のオドリ
僕のカラダで彼らがオドる/唯一無二の人として生まれる
田中泯『僕はずっと裸だった』工作舎 2011
前衛ダンサー 田中泯(たなかみん)の初エッセイ集。
映画「国宝」で日本舞踊「鷺娘」を踊る!?
衝撃でした。
暗黒舞踊・土方巽(ひじかたたつみ)を師と仰ぎ
今も私淑する田中泯さん。
バレエ・モダンダンスから1974年
裸体舞踊に挑み、国内外で独創的なダンサーへ。
「裸体舞踊は何も語らず、表現せず、
そして始まりも終わりもない」と泯さんは言う。
「寡黙の断片のような状態で、
地形・風景・状況のなかに
異物として存在」と。
「踊り・撮る」
田中泯を30年撮り続けた
写真家・岡田正人の壮絶な作品。
表紙・カバー・見返しなどなど
ダンサー田中泯を彫琢する。
<オドリ><カラダ>の根源・本質へ降り立ち、
書かれた言葉は一語一語が哲学的、詩的。
ダンサーによる身体論・舞踊論です。
くりかえし繰り返しひもときたい書。
敬愛する杉浦康平(グラフィックデザイナー)との対談も収録されて♪
田中泯さん、映画「国宝」の女方・小野川万菊で大注目。
<田中泯・前衛ダンサー>のおり
オペラ「イドメネオ」モーツァルト作曲で、踊っています。
1990年のこと。
この気迫に満ちた小澤征爾の指揮!
このお顔は同じ舞台に乗っている
演奏者だけが知っています。
その貴重な体験をできたのは
モーツァルト作曲 オペラ「イドメネオ」。
<ヘネシー・オペラ・シリーズ>が開始され(1990~97)、
第1回公演。
演出は映画監督の実相寺昭雄(ウルトラマンを撮った方)。
新宿のATGで実相寺監督の
「無常」、「曼荼羅」などを観ていたので、
なにやらわくわく、どきどき。
「外人キャストの来日から本番迄は十日足らず、
ひどく忙しかったが、たのしい仕事だった」と語っています。
小澤征爾氏が指揮をするまでの副指揮が
「炎のコバケン」こと小林研一郎氏。
小澤指揮はなんといったらいいか、
もう「魔法の棒」で、
二期会のベテランのメンバーも
もうこれ以上はないという熱唱!
「あのおばさん(主役のソプラノ!?)は
こう歌いたがっている(小澤さんがまねて歌う)ので、
僕はこう振るからね(指揮をする)」といったご注意で、
とってもフレンドリーな稽古。
(本番はあの形相です)
指揮:小澤征爾
 管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団
 合唱:二期会合唱団
 演出:実相寺昭雄
 出演:フィリップ・ラングリッジ
    ヴィンソン・コール
     エディス・ヴィーンズ
     マリアーナ・ニコレスコ
    ジェフリー・トーマス
公演は全4回。
1990/5/11 尼崎アルカイックホール
1990年5月14,15日 東京文化会館
1990年5月17日 オーチャードホール
宮部みゆき『猫の刻参り』新潮社 2025
宮部みゆき『三島屋変調百物語』、
十巻になります♪
変わり百物語の聞き手は
おちかから三島屋の次男坊富次郎へ。
化け猫、河童、そして山姥――。
化生のものよりなにより恐ろしいのは
<人間>。
エピローグにおかれた
富次郎の話 命の取引
まさかこんな展開になるのか!?
たくみでたっぷりとした<宮部ワールド>を
ぞんぶんに味わえます。
◆本の紹介はこちら
狂気に塗れた苦界を生き抜く女と、化生の者どもが織りなす怪奇譚。
江戸は神田三島町にある三島屋の次男坊富次郎は、
変わり百物語の二代目聞き手。
飼い主の恨みを晴らす化け猫、
命懸けで悪党壊滅に挑む河童、
懺悔を泣き叫ぶ山姥が登場する客人の身の上話を聞いている。
一方、兄・伊一郎の秘密の恋人が出奔。
伊一郎の縁談を巡って、三島屋は大騒動に巻き込まれてしまう。