北京春雷青猫の奪われし 掌
◆画像はこの句を軸にしたもの。
横50センチ×縦190センチ
大きいです。
(この画像だと短冊みたいですが・・・笑)
書:小熊廣美
現代俳句歳時記(現代俳句協会編)の
「春雷」の例句で載っています♪
かつて、
<花唱風弦(かしょうふうげん) 俳句をうたう>
と題し、作曲者がギターを弾き、
自作の俳句、師・金子兜太の句をメゾソプラノのわたしが歌う、
オリジナルなステージを創ってずいぶん上演しました。
その舞台美術としてこの軸をかけてステージを飾りました♪
オペラ「マリア・ストゥアルダ」ザルツブルグ音楽祭 2025
プレミアムシアター 録画で観ました。
https://www.salzburgerfestspiele.at/p/maria-stuarda-2025#&gid=1&pid=1
オペラ「マリア・ストゥアルダ」は
ドニゼッティ作曲のチューダー朝を舞台にしたオペラ。
<アンナ・ボレーナ><マリア・ストゥアルダ><ロベルト・デヴリュー>の三作を
「ドニゼッティ女王三部作(The Three Donizetti Queens)」とか。
舞台には大きな円盤。
それがゆっくりゆっくりと回り、
その円盤がエリザベッタの部屋となり、
ストゥアルダの囚われている牢ともなる。
そこを登場人物たちは歩いている。
時間が、運命が、絶え間なく動いている
ということの喩となっているでしょうか。
舞台後方にやはり巨大な円盤が
時に月になり、時に映像を映す。
このオペラではふたりの女王、
敵対者であり、姉妹・いとこである
エリザベッタ(黒のドレス)とマリア・ストゥアルダ(白い衣装)の
緊迫した対決は息を殺すほど。
ケイト・リンジーのエリザベッタ(エリザベス一世)はまさに鬼気迫る。
国王・政治家としての苦悩、
自身のフランス王との結婚まで政治の具とする。
ひとりの女性としてレスターを愛し、嫉妬し、その揺れ動く感情、
マリアの処分を決定するところなどなど
もう見事というほかはない!
ザルツブルク音楽祭2025
ドニゼッティ「マリア・ストゥアルダ」 (ザルツブルク祝祭大劇場 8月1日)
指揮:アントネッロ・マナコルダ
演出:ウルリッヒ・ラッシェ
エリザベッタ:ケイト・リンジー(ソプラノ)
マリア・ストゥアルダ:リセット・オロペサ(ソプラノ)
レスター:ベクゾド・ダヴロノフ
タルボ:アレクセイ・クラーギン
チェチル:トーマス・レーマン
アンナ:ニーノ・ゴトシア
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ザルツブルク実験舞踊アカデミー(SEAD)
ウィーン国立歌劇場合唱団(合唱指揮:アラン・ウッドブリッジ)
ウィーン・フィル アンゲリカ・プロコップ・サマーアカデミー
映画「ジョン・クランコ バレエの革命児」
なによりも「バレエ」を創ってゆくクランコの
いままでにない<新しいバレエ>の創造にかける
あくなき執念とでもいうほかのないエネルギーにみちた
緊迫感あふれる映画!
シュトットガルトバレエ団のダンサー総出演でしょうか。
いうまでもなくダンスシーンが美しく
振り付け、本番の公演がきめ細かく描かれ、
さらにはクランコの心象風景・内面世界をもバレエで表現されて。
ドイツの地方都市シュトゥットガルトの州立歌劇場。
この美しい周辺風景が映画でもふんだんに描かれる。
クランコは、<言葉>ないバレエで、
複雑な感情のやりとりを、<演劇的なダンスで表現する>
その演出は画期的、まさに革命児。
『ロミオとジュリエット』『オネーギン』がその作品。
『オネーギン』は、ニューヨーク、メトロポリタン歌劇場で上演され、
「シュツットガルト・バレエ団の奇跡」と大成功となる。
映画では、シュツットガルト・バレエ団の
フリーデマン・フォーゲルがハインツ・クラウス(オネーギン)を、
エリサ・バデネスがマルシア・ハイデ(タチアーナ)を、踊る。
このクライマックスの素晴らしさ!
映画は、クランコの複雑で支離滅裂な性格や、
観ている客席までたばこの煙が流れてくるようなチェーン・スモーカーぶり、
さらには同性愛者としての姿も、描写して。
クランコは、1973年、2度目のアメリカ公演の帰りの機中で、
急死する(睡眠薬を呑んで嘔吐、窒息死)。45歳。
クランコの墓に映画出演者たちが献花するシーンがラスト。
老いた本人と演じる役者が花をささげて。
静寂にみちて、染み入ってくる・・・
「ジョン・クランコ バレエの革命児」
監督・脚本:ヨアヒム・A・ラング
出演:サム・ライリー
マックス・シンメルフェニッヒ
ハンス・ツィッシュラー
ルーカス・グレゴロヴィチ
シュツットガルト・バレエ団キャスト:フリーデマン・フォーゲル
エリサ・バデネス
ジェイソン・レイリー
ロシオ・アレマン
ヘンリック・エリクソン
ドイツ/2024年/138分/シネマスコープ/ドルビーSRD/カラー/ドイツ語/G
原題:John Cranko
Fragment兎影館|白座さん、✕(元Twitter)でのご紹介です♪
「現代俳句」2026年4月号
山本掌の寄稿〈俳句と音のニ物衝撃 ラジオドラマ「日本人 一九七〇」〉は
立岩利夫氏の俳句と松下眞一氏の音楽について。
web版公開中→ https://gendaihaiku.gr.jp/page-20556/
塚本邦雄創刊歌誌「玲瓏」115
柳川貴代さんからご恵与いただきました。
発行人は塚本靑史(小説家・ご子息)氏。
短歌はもとより、
塚本邦雄へのあらた視座をひらかれる歌誌。
万象はたがいちがいにひた周る黒のしろたへ白のひたくろ 雨夜白座
海原を漂ふ琥珀(たま)のささめきに 〃
応へてあをむ薄琥珀(タフタ)ささらぐ
消失のさきをすこし歩きませう透視図法の線をたどりつ 〃
◆目次
塚本邦雄作品研究座談会『獻身』PARTⅡ / 阪森郁代、小黒世茂、塚本靑史、尾崎まゆみ、林和清(司会)
・塚本邦雄ワンテーマ【空海】 / 小林幹也
・塚本邦雄一首評 / 川島もと子、魚村晋太郎
・ミルフィーユ集文 / 松田一美、百瀬みなゑ、山城一成、山科真白、小黒世茂
・假託百話 / 塚本靑史
・玲瓏賞受賞第二作 / 上篠 翔
・オペラグラス 刃渡九十九・望月祥代・田井久惠・吉田広行
・編集後記 / 塚本靑史
他、年間行事予定、歌会報告、前号作品評、小書評等
雨夜白座 歌集『魔術師の圓套』 兎影館 2026
なんと瀟洒な歌集でしょう♪
雨夜白座短歌、
塚本邦雄創刊歌誌「玲瓏」に出詠され
その50首を
旧仮名・旧字体に変えて組んだ
小冊子第二集「魔術師の圓套 Cosmic Shroud」
今回の表紙はチョコレート色。
そこに金の箔押しで表題、名が置かれ、
まさに彫琢したよう。
冊子は金糸で綴じられて。
印字は緑、
ルビはベージュでしょうか。
一ページに二首、あるいは三首。
右ページは右に、
左ページには左に置かれ、
その絶妙なバランスと空間のひろがり。
縦書き、旧字、旧仮名の表記でないとニュアンスが違ってしまいますが・・・
魅かれる短歌を。
ひとたびに四大元素を列(なら)ぶれば<魔術師>の圓套(マント)ひるがえりぬ
文目なき繭の淡綠うるわしき生るゝ生絹(すゝし)の衣(きぬ)いつくしき
たえまなき痛みは浮力 銀の匙もてすくふことのは銀砂子
狼の遠吠えきこゆ はつそらに蛇の目をゑがく月暈の虹
萬象はたがひちがひにひた周る黒のしろたへ白のひたくろ
ご恵与、ありがとうございました。
雨夜白座歌集『魔術師の圓套』
装丁・挿画=柳川貴代
判型=A5変型判・本文24ページ
印刷=羽車 発行=兔影館 2026年5月21日発行
カラー挿画1点収録 限定50部、
番号・検印入
https://fragment-e.stores.jp/items/69e18585941bd6191488348b
(画像は✕からお借りしました)