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「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

雨夜白座 歌集『魔術師の圓套』 兎影館 2026

 

なんと瀟洒な歌集でしょう♪

 

雨夜白座短歌、

 

塚本邦雄創刊歌誌「玲瓏」に出詠され

 

その50首を

 

旧仮名・旧字体に変えて組んだ

 

小冊子第二集「魔術師の圓套 Cosmic Shroud」

 

今回の表紙はチョコレート色。

 

そこに金の箔押しで表題、名が置かれ、

 

まさに彫琢したよう。

 

冊子は金糸で綴じられて。

 

 

 

 

 

印字は緑、

 

ルビはベージュでしょうか。

 

 

一ページに二首、あるいは三首。

 

右ページは右に、

 

左ページには左に置かれ、

 

その絶妙なバランスと空間のひろがり。

 

 

縦書き、旧字、旧仮名の表記でないとニュアンスが違ってしまいますが・・・

 

魅かれる短歌を。

 

 

ひとたびに四大元素を列(なら)ぶれば<魔術師>の圓套(マント)ひるがえりぬ

 

文目なき繭の淡綠うるわしき生るゝ生絹(すゝし)の衣(きぬ)いつくしき

 

たえまなき痛みは浮力 銀の匙もてすくふことのは銀砂子

 

狼の遠吠えきこゆ はつそらに蛇の目をゑがく月暈の虹

 

萬象はたがひちがひにひた周る黒のしろたへ白のひたくろ

 

 

ご恵与、ありがとうございました。

 

 

雨夜白座歌集『魔術師の圓套』

 装丁・挿画=柳川貴代 

判型=A5変型判・本文24ページ

 印刷=羽車 発行=兔影館 2026年5月21日発行 

カラー挿画1点収録 限定50部、

番号・検印入

  https://fragment-e.stores.jp/items/69e18585941bd6191488348b

 

 

 

 

 

(画像は✕からお借りしました)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うちの紅椿、満開です♪

 

今年は花もひとまわり大きく、

 

咲き誇っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『超楽器』鷲田清一・高野裕子編 世界思想社 2025

 

ふるえる空間=コンサートホールへ

 

 

コンサートホールは超楽器!?

 

音楽は奏者の演奏からの音が振動し、

 

ホール全体がふるへそれをお客様も享受する。

 

その同時性は、共感覚は

 

コンサートホールにいる醍醐味。

 

ステージで演奏したり、

 

多くの舞台を客席で体感してきました。

 

この著作のようにコンサートホールに焦点をあてた

 

アンソロジーはとても貴重では。

 

この<超楽器>という語は建築家・磯崎新氏によるもの。

 

 

 

◆本の紹介

 

豪華執筆陣16名による音楽エッセイを集めたアンソロジー!
コンサートホールを起点に鳴り響く16篇の物語
ジャングルの音、開演前のざわめき、神への祈り……
音楽の初源と極限がここにある
建築家・磯崎新氏のとなえた「ホール=超楽器」をひもとき、
音楽を愛するすべての人に贈る、珠玉のエッセイ集


【はじめにより】
 コンサートホールで聴くというのはしかし、どうもかなり特殊な経験のようです。

そこでは音楽をナマで聴くわけですが、物音一つ立てずに、ごそごそ動きもしないで、

まるで自分がそこにいないかのように、自分の存在を消して、じっと聴く。

いわゆる「集中的聴取」と言われるものです。

外界の騒音やノイズを厳重に遮断して、

沈黙のなかに音楽が純粋に現れ出るところに居合わせるという、

音楽へのこうしたふれかたには、いったいどのような意味があるのでしょうか。

音楽の純化なのか、それとも聴くひとががちがちになって聴く

「音楽のなれの果て」(小泉文夫)なのでしょうか……。

 なんとも捉えがたいこのコンサートホールという装置、あるいは場所が、

現代の音楽にとって、そしてこれからの音楽にとって、どのような意味をもつのか……

そうした問題を、音楽の専門家にかぎらず、音楽を愛好するいろんなひとたちに、

コンサートホールという装置の存在意義や

未だ気づかれていない可能性を幅広く問いかけてみようと考えました。

それを一冊の本に編んだのが本書です。


【目次】
プロローグ

第Ⅰ部 律動
ジャングルとコンサートホール  山極壽一
一度しかない出来事を繰り返すよろこび  堀江敏幸
第九から始まる心と街の復興  佐渡 裕
奏でるよりも聴くことで  三宅香帆
コンサートホールの「ざわめき」を考える  岡田暁生
[間奏曲]磯崎新の建築における音楽空間  五十嵐太郎

第Ⅱ部 旋律
神々に届く音  彬子女王
魔法の音楽  岸田 繁
指揮者としての原点  広上淳一
ゆらいとみらい、旋律の  小沼純一
[間奏曲]磯崎新さんと京都コンサートホール  豊田泰久

第Ⅲ部 交響
果てしない音楽の旅  沖澤のどか
ワーグナーの楽劇から広がる世界  金剛永謹
京都が生み出す、木琴の音色  通崎睦美
[間奏曲]京都コンサートホールのこれまでとこれから  高野裕子

エピローグ――楽器を超える楽器  鷲田清一


著者紹介
         編者紹介   (Amazonより)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千早茜『なみまのわるい食べもの』集英社

 

もうもう偏食、というか、

 

偏屈な食へのこだわり(本人にとってはゆずれない)がすごい。

 

この「わるい食べもの」の第4弾は

 

『しろがねの葉』での直木賞受賞の怒濤の日日がつづられる。

 

北澤平祐の装画・挿画もたっぷり。

 

 

装画・挿画:北澤平祐

 

装丁:川名 潤

 

 

◆本の紹介

 

 

偏屈食貴族、不惑からの「初体験」の日々。
直木賞の舞台裏、再婚、猫との暮らし

……人生の大波小波を、食を通して描く。凛としてお茶目な食エッセイ。


【内容】
――「わるい食べもの」の目指すところは、偏見や雑音に負けず、

身体に悪いとされるものでも、世の中から悪いと糾弾されても、

自分が好きなものを好きに食べる「わるいやつ」でいることだ。

だとすると、個人の食の自由が完全に認められる世の中になったら、

私の食べ方は「わるい」ものではなくなる。

それが「わるい食べもの」が終了、もしくは成仏するときだ。(本文より)

●直木賞選考の日、竹皮で包んだおにぎり…「待ち会、ふたたび」

●恋人の家族と初対面でするBBQの味…「初体験の夏休み」

●脂身が苦手で挽肉は鬼門だったが…「肉のお花畑」

●世界の神秘が膝にある…「愉快などら猫」

●最愛の姪のため、ディズニーランドの猛勉強…「姫と騎士修行」

●絢爛豪華なウィーンで魅惑のカイザーシュマーレン、

 シュトルム、ターフェルシュピッツ…「安息の地」ほか



鋭い視点と繊細な描写で、

世の食いしん坊たちから熱い支持を集める人気Web連載に、

描き下ろし2篇を追加して書籍化。

北澤平祐氏の挿絵も満載!   (Amazonより)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白馬(あおうま)のまなぶたをうつさくらかな        掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月あかり土曜の鞦韆(ふらここ)鉄におう        掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かぎりなく真夜に目覚める花の果て       掌

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高崎兜太句会 2010年4月を発掘!

 

 

高崎兜太句会、
ここはもとカルチャー教室、
閉鎖になることになったため、
自主運営の句会として体制をととのえてやっている。
現在28名。
けっこう新幹線組みもいて、一番遠方は福島から。

先日の土日月と秩父「俳句道場」があって、
その2泊3日深夜まで句会をこなしてこられたが、
お疲れひとつなく、
今日もお元気(どういう90歳!?)。
40歳から80歳くらいのメンバーより溌剌というのがスゴイ。

兼題2句、自由題1句を提出。
ここでは良い句を3句、
ユニークなのが問題句を選ぶこと。
問題句とは興味がある・面白いが理解しきれない、
あるいは句がわからない、
このフレーズはいいが季語とのとりあわせはどうか、
などなど。

合評・俎上にのせる句はいいというのと問題に
両方かかっているのが面白い。

ありました今回はこれ。
(句は2ヶ月前に提出なので兼題は「寒」←時期はずれ)

  厳寒の汀思想が一つ着く

良:4名
問題句:6名

「思想」という観念的な語でふつうはダメなことが多いが、
「厳寒」という季語が「思想」にかかり、面白い句になった。
兜太も問題句に。

珍しくわたしの句も俎上に。

問題句のみ4名

  その日より寒の貌はずし置く   掌
(かんばせ)


・惹かれるが具体感がないのでは?
・「寒の貌」がわかるようでわからない。

兜太:物語を込め過ぎ。小説めかしたが無理。
   短詩系として弱い。

そこから俳句は「切れ」で「響かす」と。

評価は秀逸・入選・佳作。
今月の秀逸は2句。

  一木も木っ端佛忘れ霜



  冬籠かげと睦みて影と化(な)る   掌

「冬籠」の兜太評
「かげと睦みて」自分の実態がなくなってくる。
自分の色の発見がある。
俳人は「翳」を使いたがるが、
この句の表記はこのままがいい。


その後はゆっくりとお茶タイム。
さらに活発に兜太師と歓談。



今回の画像↑


「俳句人生」という文藝春秋 別冊で兜太が表紙に。
これいいですねとメンバーが褒めたが、
「紅梅を眺めろとカメラマンが言ったんだ。
年寄りくさくてやなんだ」と兜太先生(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


  

 

 

 

 

 

四方田犬彦『三島由紀夫を見つめて』ホーム社 2025

 

<三島由紀夫>

 

この永遠の謎のような人を論ずるあらたな著作。

 

全499ページ。

 

あの三島とあのパゾリーニとの架空の対談を描いた

 

「哲学小説」は圧巻!

 

 

 

◆本の紹介はこちら

 

三島由紀夫の文学、思想、行動を包括的に論じる決定版批評集。

エッセイでは著者自身の三島体験、

作品論では『豊饒の海』四部作を中心に、

その構造と思想的展開を緻密に分析。

行動論では、映画への出演、政治的発言、東大全共闘との対話などを多角的に考察。

 

又、故中上健次氏との1985年の対談を掲載し、

巻末には、戦後の日本とイタリアを代表する文学者である三島と

パゾリーニの架空の対話を描いた哲学小説を収録。

異なる文化圏で似た運命をたどった二人の邂逅を通じて、

文学と思想、歴史と偶然が交錯する想像空間が展開される。

 

三島理解の新たな扉を開く1冊。

 

造本・装丁:間村俊一

カバー:「キア城塞」著者撮影

 

 

 

◆四方田犬彦 (よもた・いぬひこ)


1953年生まれ。映画誌・比較文学研究家。

東京大学で宗教学を、同大学院で比較文学を学ぶ。

明治学院大学教授として長らく映画学の教鞭を執り、

コロンビア大学、ボローニャ大学、テルアヴィヴ大学、中央大学校(ソウル)、清華大学(台湾)などで、

客員教授・客員研究員として映画史と日本文化論を教える。

『月島物語』で斎藤緑雨文学賞、

『映画史への招待』でサントリー学芸賞、

『モロッコ流謫』で伊藤整文学賞、講談社エッセイ賞。

『ソウルの風景―記憶と変貌』で日本エッセイスト・クラブ賞。

『白土三平論』で日本児童文学学会特別賞。

『日本のマラーノ文学』『翻訳と雑神』で桑原武夫学芸賞、

『ルイス・ブニュエル』で芸術選奨文部科学大臣賞、

『詩の約束』で鮎川信夫賞受賞。

主な著書に『先生とわたし』『パゾリーニ』『親鸞への接近』『アジア映画とは何か』などがある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花時雨つばさの折れし鳥抱き         掌