飛花落花月のあかりの流るるも 掌
端正でやわらかな立岩利夫さんは
西東三鬼に師事され、
関西前衛俳句の核となるおひとり。
「海程」の大先輩で、
俳誌「夜盗派」の創刊・復刊にたずさわった。
(立岩さん編集・発行の「夜盗派」終刊までの4年間、私は参加)
立岩利夫 第一句集『時間』 昭和40年 夜盗派の会
第二句集『有色』 昭和49年 夜盗派の会
『立岩利夫句集』 昭和55年 「海程」戦後俳句の会
第三句集『象牙』 昭和62年 夜盗派の会
第四句集『束の間』 平成6年 現代俳句協会
『束の間』より魅かれる句
豹(ジャガー)に遭うか初海峡の光の束
炎天ゆく身の糸たぐりよせられつ
晩秋晩刻翼呉れなば天上へ
肋なる楼閣をもて冬に入る
火葬場に傘立て束の間を濡らす
沖かがやく束の間の靴浜砂に
靴という魁偉なものと冬に慣れ
俳句と音によるラジオのための作品 「 日本人 一九七〇」
俳句 立岩利夫
音楽・音響構成 松下眞一
昭和45年(1970)度芸術祭参加作品(毎日放送制作)
この「日本人1970」は
電子音楽と俳句による意欲作。
こちらから、どうぞ。
俳句と音の二物衝撃
ラジオドラマ「日本人 一九七〇」
「現代俳句」4月号に寄稿しました♪
表紙に載っているのにはビックリ!
俳句:立岩利夫
音楽・音響:松下眞一
全文はこちら
WEB現代俳句2026年04月号|嘯風(しょうふう)アゴラ 山本掌 - 現代俳句協会
井上八千代 井上安寿子「京舞」
古典芸能への招待は「京舞」
2026年1月、東京での公演を放映。
井上八千代の「関寺小町」
舞のみごとさは言うまでもありませんが、
その指先、その袂の揺れまでもが
すべて<舞の身体>なのかと感じ入りました。
半能「屋島」を堪能し、
そのあとに「長刀八島(なぎなたやしま)」へ。
もうもう眼福のひととき。
第六回『古典芸能を未来へ』
~至高の芸と継承者~
京舞
出演
井上八千代(人間国宝)、井上安寿子、野村万作(人間国宝)、片山九郎右衛門、祇園甲部歌舞会ほか
曲目・演目
上方唄 東山名所(ひがしやまめいしょ) 祇園甲部歌舞会
義太夫 花競四季寿(はなくらべしきのことぶき)
萬歳(まんざい) 井上安寿子
海女(あま) 井上安寿子
関寺小町(せきでらこまち) 井上八千代(人間国宝)
鷺娘(さぎむすめ) 井上安寿子
語 奈須与市語(なすのよいちのかたり) 野村万作(人間国宝)
半能 屋島(やしま) 片山九郎右衛門
弓流
素働
地唄 長刀八島(なぎなたやしま) 井上八千代(人間国宝)
手打 廓の賑(くるわのにぎわい) 祇園甲部歌舞会
七福神
花づくし
■日程:2026年1月22日(木)17:00開演
■会場:東京国際フォーラム・ホールC
『漆黒の翼』 山本 掌の第3句集です。
図書新聞刊 2003年 四六版 302頁
表紙の装画はアルブレヒト・デューラー
装幀は長谷川周平。
編集は小沢書店をやっておられた長谷川郁夫氏。
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小沢書店では約700冊の質の高い文芸書を刊行、
田村隆一全集の責任編集、
『堀口大學』『吉田健一』などなどの評伝を書かれ、
大阪藝大の教授などをやっておられた。
長谷川さん、2021年に旅立たれて・・・
この句集を造っている時は日日、侃侃諤諤。
じつに刺激的で、面白かった。
「本」とは、
「言葉」とは、などなど。
十分にしごいていただいた。
そんな句集です。
鬱きざす頭蓋に散らす花骨牌(はなかるた)
うすなさけコスモスに爪をたて
白梅やあれはわたしの離魂(ドッペルゲンガー)
俳人の田中亜美さんが「海程」に、
文芸評論家・黒古一夫さんが図書新聞に
書評を書いてくださいました。
黒古さんの見出しがなんと「孤絶した立ち姿」!?
孤立でも、
孤高でもなく、
<孤絶>。
ひとりで書いてゆくことを、
あらためて、じっくり噛み締めた
・・・忘れられません。
この句集『漆黒の翼』発行にあたり、
書家・小熊廣実さんとの
展覧会を高崎で催したのも懐かしい♪