「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ -332ページ目

「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。


白木蓮Ⅲ



白木蓮、

その白い花が真青の空に映えて。

今日の風は冷たい。

伊香保は雪だとか。


白木蓮Ⅱ





◆白木蓮(「季節の花」より解説&画像)

・木蓮(もくれん)科。

・学名
  Magnolia denudata または
  Magnolia heptapeta
   Magnolia : モクレン属
   denudata : 裸の、露出した

 Magnolia(マグノリア)は、
 18世紀のフランス、
 
 モンペリエの植物学教授

 「Magnol さん」の名前にちなむ。


・開花時期は、 3/10 ~ 4/10頃。

・白い清楚な花。
 
 花びらの幅が広く、厚みがある。
 
 花は上向きに閉じたような形で咲く。
 
 全開しない。
 


・花びらは太陽の光を受けて

 南側がふくらむため、花先は北側を指す。
 
 

白木蓮




















 https://www.youtube.com/watch?v=SSPK7Ayuw3s



アンナ・ネトレプコ「椿姫」

2005年ザルツブルグ音楽祭で上演され、

絶賛された舞台を録画で観る。


ネトレプコのザルツブルグ・デヴューであり、

その演出の斬新さで、

「赤いハイヒールの椿姫」とも。


舞台にはソファーと大きな時計が置かれるのみ。

この時計が「刻(とき)」、

マルグリットのもう限られた時・命しかないを

くっきりと浮かび上がらせる。


時には賭けのテーブルにもなる。


重厚な黙役が舞台につねにあるのは

<運命>あるいは<死>の象徴としてか。

(4幕でグランヴィル医師を歌うのでびっくり)


なんといってもネプレプコ、

登場は赤のワンピース、

美声は言うまでもなく、

華やかな美貌、ほっそりとした姿態。

芯のある強靭な声で、しかも柔軟。

映像であってすら、きらきらと輝かしく降りそそぐ。

生の声であったらいかばかりか。


アルフレードは ロランド・ビリャソン。

真っ直ぐな、一途な青年を好演。


ジョルジョ・ジェルモンは トマス・ハンプソン。

「プロヴァンス」は聴かせる。


ウィリー・デッカーの演出 。



  ◆ザルツブルク音楽祭2005
    ヴェルディ 歌劇《椿姫》(全3幕)

 ヴィオレッタ: アンナ・ネトレプコ

 アルフレード: ロランド・ビリャソン
 
 ジョルジョ・ジェルモン(アルフレードの父): トマス・ハンプソン

 フローラ: ヘレン・シュナイダーマン
 アンニーナ(ヴィオレッタの女中): ダイアン・ピルチャー
 
 ガストン子爵: サルヴァトーレ・コルデルラ
 ドゥフォール男爵: ポール・ゲー
 ドビニー侯爵:ヘルマン・ヴァレーン
 グランヴィル(医師): ルイージ・ローニ

 ウィーン国立歌劇場合唱団
 ウィーン国立歌劇場管弦楽団
 
 指揮:カルロ・リッツィ

 美術:ウォルフガング・グスマン
 
 演出:ウィリー・デッカー




◆ これも全曲,youtubeに
 https://www.youtube.com/watch?v=M57PfVGRR78

















アンナ・ネトレプコ(ソプラノ)が来日し、

スペシャル・コンサートで歌い、

圧倒的な歌唱を聴かせた(行きたかった!?)、とのこと。


で、

映像のネトレプコを聴いている。

ミラノスカラ座 初日の

ヴェルディ「ジャンヌ・ダルク」をNHK-BSで放映。


このオペラは初めて聴く。

台本が弱いため、

「ジャンヌ・ダルクに憧れる病床の少女の夢・妄想」という設定。


それでも不可解なところが・・・

なぜ、父親はあのように

「娘は悪魔に魂を売った」と激怒するのか、とか

ヴェルディの曲とも齟齬があったりしたが、

ネトレプコを聴くことに専念した。





ジュゼッペ・ヴェルディ
  歌劇「ジャンヌ・ダルク」(全4幕)

<出演>

ジャンヌ(ジャックの娘): アンナ・ネトレプコ

シャルル七世(フランス王): フランチェスコ・メーリ

ジャック(ドンレミ村の羊飼い): デヴィッド・チェッコーニ

トールボット(イングランド最高司令官): ドミートリ・ベロセルスキー

ラ・イル(フランス王付きの将校): ミケーレ・マウロ


<指 揮>リッカルド・シャイー

<演 出>モーシュ・ライザー


<合 唱>ミラノ・スカラ座合唱団

<合唱指揮>ブルーノ・カゾーニ

<管弦楽>ミラノ・スカラ座管弦楽団



<美 術>クリスチャン・フヌイヤ

<衣 装>アゴスティーノ・カヴァルカ

<照 明>クリストフ・フォレ

<振 付>リア・ハウスマン

  収録: 2015年12月7日 ミラノ・スカラ座 (イタリア)



















シンポジウム「海、静かな海」




ハンブルグで世界初演された
細川俊夫「海、静かな海」の
公開シンポジウムが催される。
参加費無料で、
申込不要とのこと。
  http://ameblo.jp/bashouza/entry-12139904254.html



◆2016年3月26日(土) 14:00 ~17:30 

◆中央大学後楽園キャンパス6210号室
  (東京メトロ丸の内線・南北線「後楽園」駅徒歩5分)


◆「ドイツでオペラをつくるということ 
  ―ハンブルク歌劇場での細川俊夫
   《海、静かな海》初演を振り返る」



パネリスト:細川俊夫(作曲家)

      柿木伸之(広島市立大学准教授)

      佐藤美晴(オペラ演出家)

司会・コーディネーター:森岡実穂(中央大学准教授)



◆ホームページより

●細川俊夫、自作オペラについて語る
――《リアの物語》から《海、静かな海》まで


●細川オペラの制作にかかわった立場から

柿木伸之「細川俊夫の作品に見る
       現代の芸術としてのオペラの可能性」

佐藤美晴「ハンブルク歌劇場での新制作 演出の現場から」



2016年1月、ドイツ・ハンブルク州立歌劇場の委嘱により、

作曲:細川俊夫、台本・演出:平田オリザによる

オペラ《海、静かな海》が初演され、大成功をおさめました。


本作品の上演までのプロセス、作品の内容、上演意義などについて、

日本の観客とともに振り返り考えるためのシンポジウムを開催いたします。


パネリストは、作曲者細川俊夫、

演出の平田オリザ氏の演出助手として

今回の制作にかかわってきたオペラ演出家佐藤美晴、

哲学および美学の研究者として芸術と社会の関係を考える中、

ひろしまオペラルネサンスでの

細川作品上演に関わってきた柿木伸之の三氏です。


細川氏自ら、

《海、静かな海》に至るまでのオペラ作曲の軌跡について

映像や資料を通して1時間ほど語っていただきます。


その後、柿木・佐藤両氏の、それぞれの立場からの

細川オペラとのかかわりについてお話をいただき、

最後に討論となります。


本シンポジウムは、現代を代表するオペラ作曲家としての

細川俊夫の進化する全体像をあらためて確認する場となるとともに、

原発事故以降の日本社会をテーマとした《海、静かな海》を通して、

日本とドイツそれぞれでのオペラの立ち位置、

その社会的意義などを考える機会にもなるでしょう。


また、ここでの日本人制作チームの経験から、

今後の日本での新作オペラの制作をよりよいものと

するためのヒントも数多く見つかるはずです。

演劇ほか舞台芸術に関心をお持ちの皆さまの

ご参加をひろくお待ちしております。



主催:中央大学人文科学研究所 チーム「芸術と批評」

共催:東京ドイツ文化センター

後援:早稲田大学総合研究機構 オペラ/音楽劇研究所

聖徳大学オープン・アカデミー(SOA)音楽研究センター



お問い合わせ:中央大学人文科学研究所

〒192-0393 東京都八王子市東中野742-1  

電話042-674-3270

























塚本邦雄




3月19日から「現代短歌の開拓者 塚本邦雄」の

展覧会が岩手の詩歌文学館で催されている。


1960年代、日本の文芸史に連綿と続く和歌・短歌に

<革命>をおこした歌人、

それが塚本邦雄(1920~2005)。


その怜悧にして

煌びやかな、

冷たく、華やげる言の葉、


その塚本の世界に魅せられ、

惹かれて・・・


短歌、短歌評論はむろんのこと、

俳句、俳句評論、小説、戯曲などなども。


二度レコードコンサートを

赤坂の銀河サロンで催し、

それに参加し、ちょっとお話ししたことも。


このチラシの黒板の文字をご覧ください。

チョークで書かれた文字ですら流麗なこと。

著者の署名とともに短歌の言の葉がそえられて。



◆チラシの短歌
  
  馬を洗はば馬のたましひ冱ゆるまで

          人恋はば人あやむるこころ





◆日本詩歌文学館 ホームページ
  http://www.shiikabun.jp/

塚本邦雄は近代写実主義の呪縛から短歌を解き放ち、

現代文学として甦らせた

「現代短歌の開拓者」ともいうべき歌人です。


古今東西の文学や芸術、宗教、文化など

広範にわたる深い知識教養に裏付けられた塚本の創作世界は、

主題、修辞、語彙、韻律のどれをとっても

他の追随を許さない独自性に満ちたものであり、

現代の短歌ひいては日本文学全体に

及ぼした影響は計り知れません。

  

◆著作一覧
   http://reir.blue.coocan.jp/ その壱


































  
  春の海花びらほどの殺意ゆれ              掌












◆ 春の海・春の浜・春の渚・春の磯・春の湖(うみ)


「春の海ひねもすのたりのたりかな」

蕪村の句に示されているように、

穏やかでのんびりした海。


春の季語。







































  春暁の言の葉惑う雨の家                掌













◆春暁・春の暁(あかつき)・春の曙


『枕草子』の冒頭に

「春は曙。

やうやうしろくなりゆく山きは、

少しあかりて、

紫だちたる雲の細くたなびきたる」とある。


春の季語。

















  










 しんたい 
 身体やその暗黒は春怒濤                 掌

 













◆ 春の波・春濤(しゅんとう)・春の川浪


 ゆったりと打ち寄せる波、

 春の日差しを受けて生動する波。


春の季語。



















兜太



高崎兜太句会は金子兜太を師として、
自主運営の句会として、行われている。

今日も兜太先生
登場のおりにはおのずと拍手。

初めのうち、
「声がよく出なくてな」と。

句会が進むにつれて、どんどん調子がでて、
全句講評では、
「これは事実の報告だな、
この句江戸期の月並俳諧、
発想がありきたり」などなどと、ばっさばっさ。

なぜか兜太先生だと
かなりのことを言われても、
後味が爽やか。

兼題は「坂」、季語は自由につける。
話題になった句は

 
  牛の眼にフクシマの炎熱の坂道


兜太評:淡々と書いている。
     「牛の眼」が効いている。

自由句ではこの句が高得点。

 
  鳰消えて湖ひろびろと父病めり


合評では
「父への想いがしみじみと伝わる」と好評。

兜太評:こういう句は評価が困る。
     内容も情を限りをつくしていていい。
     どこへ出しても秀作となる句。
     しかし、長いこと俳句をやっていると
     こうした類想はたくさんあって、
     句はよく書けているだけに悩ましい。


次回は「事故」が兼題(!?)となって終了。

























細川俊夫の新作オペラ《海、静かな海 Stilles Meer》の世界初演が、

ドイツのハンブルク州立歌劇場で2016年1月24日に上演され、

3月13日にNHK-BSで放映された。


細川俊夫の新しいオペラは、

東日本大震災と原発事故後の福島を舞台に、

犠牲者の鎮魂、そして被災地に留まる人々の心を描いている。


その音楽は限り無い静謐さをたたえ、

ひとの内奥にしずかに、しずかに、

そして深々と楔を打ち込む。


「海、静かな海」(2015)は、1幕5場のオペラ。

平田オリザが書きおろした日本語の脚本を

ドロテア・ガストナーがドイツ語翻訳をし、

ハンナ・デュブゲンが台本にした。

平田自身による演出。


あらすじは

「日本人と結婚し、バレエ教師として

福島で暮らしていたドイツ人女性クラウディアは、

2011年3月11日の津波によって最愛の夫と子を亡くす。


彼女は夫の死を受けいれているが、

息子の死を信じられずいる。


原発事故後、夫の姉ハルコは彼女にドイツへ帰国するよう勧め、

またクラウディアの元恋人で息子の父親でもあるシュテファンも

彼女を祖国に連れて帰ろうとするが、

それでも彼女は被災地に留まる・・・」


能『隅田川』

子と引きさかれた母親が

子を求めるあまり、狂気にいたる・・・が通奏低音となり、

オペラの根幹となっているよう。


クラウディア(ソプラノ)のスザンヌ・エルマークの

押さえようとしてもほとばしる息子への想い。


義姉・ハルコ(メゾソプラノ)の藤村実穂子

の声の緻密にして、静謐、しかも底力のある歌唱。


おどろいたのはもと恋人のシュテファン、

この役をカウンター・テナーに設定してあること。

ベジュン・メータの輝かしく、しかも深い声。


高音での絡まりあう声の不思議なこと。


じつに綿密に構成されて創られており、

観ていて、観終わってさまざまな思いにいざなう。


このオペラを日本でこそ観たい。

新国立劇場の中ホールで上演できないのだろうか・・・





  ◆細川俊夫「海、静かな海」 (1幕5場)

     2011年3月11日の犠牲者に捧げる


原作(日本語):平田オリザ

ドイツ語翻訳:ドロテア・ガストナー

オペラ台本:ハンナ・デュブゲン

委嘱:ハンブルク州立歌劇場


出演

クラウディア(ソプラノ):スザンヌ・エルマーク

ハルコ(メゾソプラノ):藤村実穂子

シュテファン(カウンター・テナー):ベジュン・メータ

ヒロト(テノール):Viktor Rud

漁師サカモトタロウ(バリトン):マレク・ガセツェッキ


ハンブルク・フィルハーモニカー

合唱:ハンブルグ・ゾリステン

指揮:ケント・ナガノ


原作・演出:平田オリザ

舞台美術:杉山至

衣装:正金彩

照明:Daniel Levy


世界初演:ハンブルク州立歌劇場(ドイツ)

2016年1月24日・27日・30日・2月9日・13日



◆細川俊夫インタヴュー
 http://www.schottjapan.com/news/2016/160118_182535.html


◆ケント・ナガノ インタヴュー
 https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=956176511133672&id=232636353487695