今日の兜太 @高崎兜太句会 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。


兜太



高崎兜太句会は金子兜太を師として、
自主運営の句会として、行われている。

今日も兜太先生
登場のおりにはおのずと拍手。

初めのうち、
「声がよく出なくてな」と。

句会が進むにつれて、どんどん調子がでて、
全句講評では、
「これは事実の報告だな、
この句江戸期の月並俳諧、
発想がありきたり」などなどと、ばっさばっさ。

なぜか兜太先生だと
かなりのことを言われても、
後味が爽やか。

兼題は「坂」、季語は自由につける。
話題になった句は

 
  牛の眼にフクシマの炎熱の坂道


兜太評:淡々と書いている。
     「牛の眼」が効いている。

自由句ではこの句が高得点。

 
  鳰消えて湖ひろびろと父病めり


合評では
「父への想いがしみじみと伝わる」と好評。

兜太評:こういう句は評価が困る。
     内容も情を限りをつくしていていい。
     どこへ出しても秀作となる句。
     しかし、長いこと俳句をやっていると
     こうした類想はたくさんあって、
     句はよく書けているだけに悩ましい。


次回は「事故」が兼題(!?)となって終了。