3月19日から「現代短歌の開拓者 塚本邦雄」の
展覧会が岩手の詩歌文学館で催されている。
1960年代、日本の文芸史に連綿と続く和歌・短歌に
<革命>をおこした歌人、
それが塚本邦雄(1920~2005)。
その怜悧にして
煌びやかな、
冷たく、華やげる言の葉、
その塚本の世界に魅せられ、
惹かれて・・・
短歌、短歌評論はむろんのこと、
俳句、俳句評論、小説、戯曲などなども。
二度レコードコンサートを
赤坂の銀河サロンで催し、
それに参加し、ちょっとお話ししたことも。
このチラシの黒板の文字をご覧ください。
チョークで書かれた文字ですら流麗なこと。
著者の署名とともに短歌の言の葉がそえられて。
◆チラシの短歌
馬を洗はば馬のたましひ冱ゆるまで
人恋はば人あやむるこころ
◆日本詩歌文学館 ホームページ
http://www.shiikabun.jp/
塚本邦雄は近代写実主義の呪縛から短歌を解き放ち、
現代文学として甦らせた
「現代短歌の開拓者」ともいうべき歌人です。
古今東西の文学や芸術、宗教、文化など
広範にわたる深い知識教養に裏付けられた塚本の創作世界は、
主題、修辞、語彙、韻律のどれをとっても
他の追随を許さない独自性に満ちたものであり、
現代の短歌ひいては日本文学全体に
及ぼした影響は計り知れません。
◆著作一覧
http://reir.blue.coocan.jp/ その壱