ネトレプコ「椿姫」ザルツブルグ2005年 @NHK-BS | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。







 https://www.youtube.com/watch?v=SSPK7Ayuw3s



アンナ・ネトレプコ「椿姫」

2005年ザルツブルグ音楽祭で上演され、

絶賛された舞台を録画で観る。


ネトレプコのザルツブルグ・デヴューであり、

その演出の斬新さで、

「赤いハイヒールの椿姫」とも。


舞台にはソファーと大きな時計が置かれるのみ。

この時計が「刻(とき)」、

マルグリットのもう限られた時・命しかないを

くっきりと浮かび上がらせる。


時には賭けのテーブルにもなる。


重厚な黙役が舞台につねにあるのは

<運命>あるいは<死>の象徴としてか。

(4幕でグランヴィル医師を歌うのでびっくり)


なんといってもネプレプコ、

登場は赤のワンピース、

美声は言うまでもなく、

華やかな美貌、ほっそりとした姿態。

芯のある強靭な声で、しかも柔軟。

映像であってすら、きらきらと輝かしく降りそそぐ。

生の声であったらいかばかりか。


アルフレードは ロランド・ビリャソン。

真っ直ぐな、一途な青年を好演。


ジョルジョ・ジェルモンは トマス・ハンプソン。

「プロヴァンス」は聴かせる。


ウィリー・デッカーの演出 。



  ◆ザルツブルク音楽祭2005
    ヴェルディ 歌劇《椿姫》(全3幕)

 ヴィオレッタ: アンナ・ネトレプコ

 アルフレード: ロランド・ビリャソン
 
 ジョルジョ・ジェルモン(アルフレードの父): トマス・ハンプソン

 フローラ: ヘレン・シュナイダーマン
 アンニーナ(ヴィオレッタの女中): ダイアン・ピルチャー
 
 ガストン子爵: サルヴァトーレ・コルデルラ
 ドゥフォール男爵: ポール・ゲー
 ドビニー侯爵:ヘルマン・ヴァレーン
 グランヴィル(医師): ルイージ・ローニ

 ウィーン国立歌劇場合唱団
 ウィーン国立歌劇場管弦楽団
 
 指揮:カルロ・リッツィ

 美術:ウォルフガング・グスマン
 
 演出:ウィリー・デッカー




◆ これも全曲,youtubeに
 https://www.youtube.com/watch?v=M57PfVGRR78